殺人事件に巻き込まれて拘束されたアメリカ人ビジネスマンの自由を手に入れるための執念の闘いを描く、製作、監督ジョン・アヴネット、主演リチャード・ギア、バイ・リン他共演のサスペンス。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・アヴネット
製作
ジョン・アヴネット
ジョーダン・カーナー
チャールズ・B・マルヴィール
ロザリー・スウェドリン
脚本:ロバート・キング
撮影:カール・ウォルター・リンデンバウム
編集:ピーター・E・バーガー
音楽:トーマス・ニューマン
出演
ジャック・ムーア:リチャード・ギア
シェン・ユイリン:バイ・リン
ボブ・ガーリー:ブラッドリー・ウィットフォード
リン・ダン:バイロン・マン
リン・ショウ:ジェームズ・ホン
エド・プラット:ロバート・スタントン
ホン将軍:リ・チ・ユー
裁判長:ツァイ・チン
デヴィッド・マクアンドリュース:ピーター・ドゥナット
ホン・リン:ジェシー・メン
リード大使:リチャード・ヴェンチュラ
アメリカ 映画
配給 MGM
1997年製作 122分
公開
北米:1997年10月31日
日本:1998年10月10日
北米興行収入 $22,415,400
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
中国、北京。
自社の衛星番組を売り込むため、この地を訪れたアメリカ人のジャック・ムーア(リチャード・ギア)は、テレビ局の社長デヴィッド・マクアンドリュース(ピーター・ドゥナット)とボブ・ゲリー(ブラッドリー・ウィットフォード)と共に、ラジオ・映画・テレビ省のリン・ショウ大臣(ジェームズ・ホン)に面会する。
その夜、大臣の息子リン・ダン(バイロン・マン)とジャックは、ナイトクラブに向かう。
ジャックは、ファッション・ショーに出ていたホン・リン(ジェシー・メン)に惹かれて一夜を共にする。
しかし、翌朝ジャックは、身に覚えのないリン殺害容疑で、当局に逮捕拘束されてしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アメリカ人ビジネスマンのジャック・ムーアは、中国に衛星放送事業を売り込むため北京を訪れる。
事業の交渉を終えたジャックは、ナイトクラブのショーに出ていた、リンという女性と一夜を共にする。
しかし、翌朝ジャックは、殺害されたリンの殺人容疑で逮捕されてしまう。
ジャックは、大使館への連絡や弁護士を呼ぶことも許されず、リンが軍の実力者ホン将軍の娘だということが分かる。
裁判は始まり、死刑か罪を認めるかという判断を迫られる中、法定弁護人のユイリンは、ジャックの有罪を申し立ててしまう。
孤立無援状態に陥ったジャックは、有罪を主張させようとするユイリンの心を動かし、利権の絡む陰謀に立ち向かおうとする・・・。
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中国政府による、チベット民族の迫害を非難している主演のリチャード・ギアの、政治的発言問題などがあり、彼の中国入国が認められない中で製作された作品。
そのため、巨大な北京の街並みのセットが作られたと宣伝はされているが、製作費などを考えるとそこまで大袈裟なことはされなかったようだ。
現地ロケとの合成をうまく使い、北京で撮影されているように編集されていて、ジョン・アヴネットの演出手腕とトーマス・ニューマンの音楽などで、まずまずの雰囲気を出している。
罪人には即刻刑が執行されるが、殺人犯でも、罪を認めれば慈悲が与えられるという、中国の司法制度や文化の違いも興味深く描かれている。
熱心な仏教徒でもあり、東洋的な雰囲気があるリチャード・ギアだが、アメリカ人らしい精神力の強さを秘めた主人公、を体を張った演技で熱演している。
毅然とした、質素な美しさと好演が際立つ弁護人役のバイ・リン、主人公の同僚役のブラッドリー・ウィットフォード、大使館員役ロバート・スタントン、放送大臣ジェームズ・ホン、その息子で事件の黒幕バイロン・マン、娘を殺されたホン将軍リ・チ・ユー、被害者のジェシー・メン、裁判長ツァイ・チン、アメリカ大使リチャード・ヴェンチュラ、放送局社長ピーター・ドゥナットなどが共演している。