1897年に発表された、ブラム・ストーカーの同名小説を基に製作された作品。 製作、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演ゲーリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーヴス他共演のホラー。 |
・ゲイリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮:マイケル・アプテッド他
製作
フランシス・フォード・コッポラ
フレッド・フックス
原作:ブラム・ストーカー”Dracula”
脚本:ジェイムズ・V・ハーオト
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集
アン・ゴアソード
グレン・スキャントベリー
ニコラス・C・スミス
衣装デザイナー:石岡瑛子
美術・装置
トーマス・サンダース
ギャレット・ルイス
音楽
ヴォイチェフ・キラール
アニー・レノックス
出演
ドラキュラ伯爵/ヴラド・ドラクル:ゲーリー・オールドマン
ミナ・マーレイ・ハーカー/エリザベータ:ウィノナ・ライダー
アブラハム・ヴァン・ヘルシング教授/司祭:アンソニー・ホプキンス
ジョナサン・ハーカー:キアヌ・リーヴス
アーサー・ホルムウッド卿:ケーリー・エルウェス
R・M・レンフィールド:トム・ウェイツ
ルーシー・ウェステンラ:サディ・フロスト
ジャック・セウォード医師:リチャード・E・グラント
クインシー・P・モリス:ビリー・キャンベル
ドラキュラの花嫁:モニカ・ベルッチ
ホーキンス:ジェイ・ロビンソン
老女:ナンシー・リネハン・チャールズ
アメリカ/イギリス 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1992年製作 127分
公開
北米:1992年11月13日
日本:1992年12月
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $82,522,800
世界 $215,862,690
■ アカデミー賞 ■
第65回アカデミー賞
・受賞
衣装デザイン・メイクアップ・音響編集賞
・ノミネート
美術賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1462年、ワラキア。
トルコ軍は、キリスト教世界に襲い掛かかっていたのだが、トランシルヴァニアのドラゴン騎士団の一員、ヴラド・ドラクル公(ゲーリー・オールドマン)がそれに立ちはだかる。
新妻エリザベ-タ(ウィノナ・ライダー)に別れを告げ、戦地へと向かい、敵を打ち破ったドラクルは彼女の元に急ぐ。
しかし、敵はドラクルが戦死したという報せをエリザベータに送り、彼女はそれを信じ川に身を投げてしまう。
それを知ったドラクルは怒り狂い、神のために戦ったことを後悔し、司祭(アンソニー・ホプキンス)の前で神への復讐を誓う。
1897年、ロンドン。
青年弁護士ジョナサン・ハーカー(キアヌ・リーヴス)は、10軒の屋敷を手に入れようとしていた、トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵の城に向かうことになる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
15世紀半ば、ワラキアの領主ヴラド・ドラクルは、戦いで自分が命を落としたと思い込み、自ら命を絶った妻エリザベータの死を悲しみ、神への復讐を誓う。
19世紀末、ロンドンの物件を手に入れるために、ドラキュラ伯爵は、弁護士ジョナサン・ハーカーを呼び寄せるが、彼の婚約者ミナが、今は亡き妻のエリザベートに瓜二つだということを知る。
ドラキュラは、ジョナサンを軟禁状態にしてロンドンに向かう。
ミナの友人ルーシーと交わったドラキュラは、伯爵を名乗りミナに接近する。
ミナに心を寄せるセウォード医師、ホルムウッド卿、富豪モリスは、ルーシーの異変に対処できないまま、形而上学者のヘルシングを呼び寄せるのだが・・・。
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何度となく映画化されている、永遠のキャラクター”ドラキュラ”を、その定番のイメージを打ち破り、原作を忠実に再現すべく映像化した、フランシス・フォード・コッポラの野心作。
製作も兼ねるコッポラは、恐怖シーンはもとより、全編をその洗練された映像美で、迫力と官能の世界として映し出している。
北米興行収入は約8250万ドルに終わるものの、全世界では約2億1600万ドルのヒットとなった。
第65回アカデミー賞では、衣装デザイン、メイクアップ、音響編集賞を受賞した。
・ノミネート
美術賞
衣装デザイン賞を受賞した石岡瑛子の、色彩感覚豊かな衣装は素晴らしく、その後、映画での活躍があまり見られないのは非常に残念だ。
主人公ドラキュラ演ずるゲーリー・オールドマンは、紳士、戦士、そして悪魔の宿る吸血鬼を怪演して、彼のハリウッドでの地位を決定付けた。
20歳を過ぎたばかりのウィノナ・ライダーは、少女役者から大人の女性へと変貌し、体を張った熱演を見せる。
前年「羊たちの沈黙」(1991)でアカデミー賞を受賞したアンソニー・ホプキンスは、吸血鬼ハンターのヴァン・ヘルシングを豪快に演じ、美青年の雰囲気漂う弁護士キアヌ・リーヴスも、ブレイクする直前ながら印象深い演技を見せている。
ヘルシング(A・ホプキンス)に協力する貴族ケーリー・エルウェス、医師リチャード・E・グラント、アメリカ人の富豪役のビリー・キャンベル、発狂した弁護士のトム・ウェイツ、ドラキュラの犠牲になるミナ(W・ライダー)の友人サディ・フロスト、ドラキュラの花嫁の一人でモニカ・ベルッチも共演している。