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トリプルX XXX (2002)

法を無視して”エクストリームスポーツ”を楽しむ型破りな男とテロリストとの戦いを描く、監督ロブ・コーエン 、製作総指揮、主演ヴィン・ディーゼルサミュエル・L・ジャクソンアーシア・アルジェントマートン・チョーカシュ他共演のアクション大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ロブ・コーエン
製作:ニール・H・モリッツ

製作総指揮
ヴィン・ディーゼル
トッド・ガーナー
アーン・L・シュミット
脚本:リッチ・ウィルクス
撮影:ディーン・セムラー
編集
クリス・レベンゾン
ジョエル・ネグロン
ポール・ルーベル

音楽:ランディ・エデルマン

出演
ヴィン・ディーゼル:ザンダー・ケイジ
サミュエル・L・ジャクソン:オーガスタス・ギボンズ
アーシア・アルジェント:イレーナ
マートン・チョーカシュ:ヨーギ
マイケル・ルーフ:トビー・リー・シェイヴァース
リッキー・ミューラー:ミラン・ソーヴァ
ヴェルナー・ダーエン:キリル
ダニー・トレホ:エル・フェヘ
ウィリアム・ホープ:ロジャー・ドナン捜査官
トム・エヴェレット:ディック・ホチキス上院議員
トーマス・イアン・グリフィス:ジム・マクグラス
ペトル・ヤクル:コルヤ
レイラ・アルシーリ:ジョーダン・キング
イヴ:J.J.

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2002年製作 124分(DC 132分)
公開
北米:2002年8月9日
日本:2002年10月26日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $142,109,380
世界 $277,448,380


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
チェコプラハ
ロシアのテロリスト・グループ”アナーキー99”のリーダー、ヨーギ(マートン・チョーカシュ)は、部下のキリル(ヴェルナー・ダーエン)に、クラブに侵入した工作員ジム・マクグラス(トーマス・イアン・グリフィス)を射殺させる。

NSAアメリカ国家安全保障局)、秘密情報部。
工作員が殺される直前に送ってきた情報を受け取ったオーガスタス・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)は、それが旧ソ連の生化学兵器”サイレント・ナイト”に関する内容であることを確認する。

それをロジャー・ドナン捜査官(ウィリアム・ホープ)に伝えたギボンズは、アナーキー99壊滅させる手段としてある男を送り込もうとする。

カリフォルニア州、サクラメント
法律破りの”エクストリームスポーツ”狂のザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)は、ディック・ホチキス上院議員(トム・エヴェレット)の車を盗む。
...全てを見る(結末あり)

追っ手を振り切ろうとしたザンダーは、その様子を撮影しながら橋から車ごと落下し、スカイダイビングで降下して逃走する。

仲間たちの元に戻ったザンダーは、J.J.(イヴ)から、インターネットでビデオを売ると言われ、興味がない彼は警戒するよう忠告される。

そこに特殊部隊が押し入り、捕らえられたザンダーは、ダイナーでテストされる。

強盗が芝居だと見破ったザンダーは、その場にいたギボンズから第一テストは合格だと言われ、催眠銃で眠らされる。

その後ザンダーは、同じテストを受けた者たちと共にコロンビアに移送される。

輸送機から放り出されたザンダーらは、麻薬組織に捕らえられ、現れたエル・フェヘ(ダニー・トレホ)に拷問されそうになる。

隙を見てエル・フェヘを叩きのめしたザンダーは、政府のヘリコプター攻撃から逃れようとする。

再び捕らえられたザンダーは、現れたギボンズからトップ合格だと言われ、犯罪歴を抹消する代わりに、ある組織と接触して調査をすることを強要される。

プラハ
秘密警察のミラン・ソーヴァ(リッキー・ミューラー)に接触したザンダーは、アナーキー99のリーダーであるヨーギに会うために彼のクラブに向かう。

ソーヴァを無視してヨーギの元に向かったザンダーは、追い払われそうになる。

ザンダーは、ソーヴァが警官だということを知らせ、ヨーギと弟コルヤ(ペトル・ヤクル)が自分のファンだったてめに信用してもらえる。

フェラーリと自分用の車を含めた10台の調達をヨーギに依頼したザンダーは、彼の愛人イレーナ(アーシア・アルジェント)も同席して120万ドルの取引を成立させる。

その後、ギボンズからの連絡を受けたザンダーは、コルヤから聞き出した情報を伝える。

帰国を望んだザンダーだったが、特殊装備の担当者を送ると言われ、さらなる情報収集を指示される。

ザンダーは、ギボンズが派遣したトビー・リー・シェイヴァース(マイケル・ルーフ)から、特殊装備の銃と各種の弾丸、透視モードがあるスコープ、絆創膏型爆弾などを支給される。

フェラーリの取引現場に向かったザンダーは、ヨーギから自分用の”ポンティアックGTO”を受け取る。

その様子を監視していたソーヴァは見つかってしまい、ザンダーの裏切りを疑ったヨーギは彼に銃を向ける。

ザンダーを信用したヨーギは、彼と共にポンティアックGTOでソーヴァを追う。

血糊弾を銃に込めたザンダーは、ソーヴァを射殺したように見せかけ、その様子を見つめるイレーナが気になる。

その行動でヨーギは、ザンダーを仲間と認める。

ヨーギにクラブのパーティーに誘われたザンダーは、イレーナと共に楽しむ。

ヨーギの大邸宅に招かれたザンダーは、常にタバコを手放さないキリルが、イレーナに惹かれていることを知る。

イレーナに寝室に案内されたザンダーは、その場で待っていた女と愛し合う。

翌日、屋敷内を調べたザンダーは、ヨーギの金庫を操作するイレーナの不審な行動を監視する。

イレーナに近づき話したザンダーは、ソーヴァを撃った時の目つきなどをが気になったことを伝える。

ソーヴァが死んでいないことを伝えたザンダーは、イレーナを牽制してランチに誘う。

何者かからの電話を受けたヨーギは、ザンダーについての情報を入手する。

レストランでイレーナと食事をしたザンダーは、ソーヴァに使った血糊弾を見せ、自分がNSAの工作員だということを彼女に話すものの、信じてもらえない。

キリルからの電話を受けたイレーナは、ザンダーがスパイだと知らされ、向かいのビルから銃で狙っていると言われて動揺する。

イレーナは、話を信じた場合に何をしてくれるかを尋ね、起訴免除とアメリカの保護、市民権を望むとザンダーに伝える。

アナーキー99の情報を求められたイレーナは、ロシアの科学者が何かを行っていることと、正体がバレてキリルが命を狙っていることを伝える。

席を立ったザンダーは騒ぎを起こし、イレーナを守るために、銃を向けさせて殴り倒し、キリルの狙撃を交わしてその場から逃げ去る。

何者かに捕らえられたザンダーは、オペラハウスにいたギボンズの元に連れて行かれ、正体がバレたので帰国するよう指示される。

あえて組織に残したイレーナを見捨てられないザンダーは、それをギボンズに伝える。

ヨーギが生物兵器に関わるロシアの科学者に大金を送金したことを知ったザンダーは、あくまで帰国を指示するギボンズの話を聞こうとしない。

ヨーギの要塞に向かったザンダーは、バイクと車に爆弾を仕掛ける。

イレーナを伴い地下の研究所に向かったヨーギは、潜水艇”アハブ”と、それに搭載する完成したロケット弾を見せる。

建物内に侵入したザンダーは、研究室の壁を隔てた場所で、スコープで透視して中の様子を撮影する。

祝杯を挙げたヨーギは、科学者たちをその場に残してロケット弾を発射する。

有毒ガスが充満して科学者たちは死に、ヨーギは、仕事を終えた者たちは不要だとイレーナに伝える。

ヨーギは、そのガス”サイレント・ナイト”は、換気をして水に通せば無害になるとイレーナに伝える。

その様子を見ていたザンダーは動揺し、気づかれたためにバイクで逃走する。

ザンダーは、追ってきたコルヤのバイクを含めた車に仕掛けた爆弾を爆発させる。

隠れ家に戻ったザンダーは、その場にいたソーヴァからこれまでの行動を責められ、ヨーギに寝返った彼に銃を向けられる。

ドア越しにソーヴァを射殺したイレーナが現れ、2年間、組織に潜入していたロシア情報局のエージェントだとザンダーに伝える。

ザンダーからの映像を含めた情報を調べたギボンズは、潜水艇がサイレント・ナイトを搭載するためのものだと考える。

調査内容に満足するギボンズは、挑発してやる気にさせたことをザンダーに伝え、イレーナを気にする彼に、何とか手を打つと伝えて帰国するよう指示する。

イレーナと話し、サイレント・ナイトをアハブに搭載して発進させることを知ったザンダーは、彼女に戦う意志を伝えて要塞に戻るよう指示する。

シェイヴァースにポンティアックGTOの重装備を指示したザンダーは、要塞を監視する山麓の通信塔を破壊するための作戦を計画する。

空路で雪山に向かいダイビングしたザンダーはスケボーで滑降し、雪崩を起こし、通信塔を破壊する。

捕らえられたザンダーはヨーギの元に連れて行かれ、正体がばれていたイレーナと共に、世界の大都市を破壊し国家を消滅させ、その後、完璧な自由を実現させる計画を知らされる。

ヨーギはザンダーとイレーナを殺そうとするが、そこに警官隊が突入する。

アハブに推進装置をセットしたヨーギは、ボートで脱出しようとする。

それを援護するキリルは、タバコを吸っていたため、ザンダーが放った熱感知ロケットで殺される。

ボートで逃げたヨーギを追うザンダーは、銃撃して彼を倒す。

アハブが30分後に到着するプラハは、死の街と化してしまうことになる。

シェイヴァースが改造したポンティアックGTOに乗り込んだザンダーは、イレーナと共にヴルタヴァ川を進むアハブを追う。

サイレント・ナイトは水と反応して無害なガスになるため、ザンダーはアハブに乗り移ろうとする。

ギボンズはプラハを諦め、水上でサイレント・ナイトを爆破することを考え、空軍に出撃命令を出す。

イレーナと運転を代わったザンダーは、アハブにモリを撃ち込み、パラシュートを使い飛び乗る。

サイレント・ナイトのロケット弾が発射起動を始めたため、ザンダーはアハブを水中で爆発させる。

その場に到着していたギボンズはザンダーのことを諦め、アメリカに向かわせるという彼との約束は守ることをイレーナに伝える。

命を落としたかに見えたザンダーだったが、イレーナが彼の無事を確認して救出される。

ボラボラ島
イレーナとバカンスを楽しんでいたザンダーは、ギボンズからの連絡を受け、新しい任務とNSAへの正式採用を知らされるものの無視する。


解説 評価 感想

参考:
・「トリプルX」(2002)
・「トリプルX ネクスト・レベル」(2005)
・「トリプルX:再起動」(2017)

*(簡略ストー リー)
チェコプラハで殺された工作員から、旧ソ連の生化学兵器”サイレント・ナイト”に関する情報を入手したNSA/アメリカ国家安全保障局のギボンズは、ロシアのテロ組織”アナーキー99”を壊滅させるために、ある男を送り込もうとする。
ギボンズは、法律破りの”エクストリームスポーツ”狂ザンダー・ケイジをテストし、罪を問わない代償としてプラハに派遣する。
ザンダーは、アナーキー99のリーダー、ヨーギに接触し、組織壊滅のために行動を開始するのだが・・・。
__________

アメリカ、南米、そしてメインの戦いの舞台となるチェコプラハと、世界各国を巡るスケール感のあるハード・アクション、ロブ・コーエンの切れのいい演出は見応え十分。

特にクライマックスのプラハの美しい街並みとヴルタヴァ川での追跡シーンは、映像的にも新鮮で迫力がある。

地道に活躍を続けていた主演のヴィン・ディーゼルを、アクション映画のトップスターの地位に押し上げた作品でもあり、前年の「ワイルド・スピード」(2001)の監督ロブ・コーエンと製作のニール・H・モリッツと再び組んだことも話題になった。

7000万ドルの製作費をかけた大作で、アメリカ国内はもとより全世界でヒットして、約2億7800万ドルの興行成績をあげた。

北米興行収入 $142,109,380

2005年に続編が製作されたが、ヴィン・ディーゼルの主演交代の影響もあり失敗作に終わる。

主人公に指示を与えるNSA局員で異様な雰囲気で存在感を示すサミュエル・L・ジャクソン、テロ組織に潜入する美しきロシア人スパイのアーシア・アルジェント、テロ組織を率いるマートン・チョーカシュ、その部下ヴェルナー・ダーエンNSAの特殊装備の担当者マイケル・ルーフプラハ秘密警察のリッキー・ミューラーコロンビアの麻薬組織員ダニー・トレホNSA捜査官ウィリアム・ホープ、主人公に車を盗まれる上院議員トム・エヴェレット、冒頭で殺される工作員トーマス・イアン・グリフィス、ヨーギ(マートン・チョーカシュ)の弟ペトル・ヤクル、主人公の友人イヴ、主人公にビジネスの提案をするレイラ・アルシーリなどが共演している。


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