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ホワイト・クリスマス White Christmas (1954)

ホワイト・クリスマス”と言えばビング・クロスビーアーヴィング・バーリンを誰もが連想する、クリスマス・ソングのスタンダード・ナンバーをタイトルにした、監督マイケル・カーティス、主演ビング・クロスビーダニー・ケイローズマリー・クルーニーヴェラ=エレンディーン・ジャガー共演によるミュージカル映画の秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)


スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・カーティス

製作:ロバート・エメット・ドーラン
脚本
ノーマン・クラスナー

ノーマン・パナマ
メルヴィン・フランク
撮影:ロイヤル・グリッグス
編集:フランク・ブラッチ
音楽
アーヴィング・バーリン

ジョセフ・J・リリー

出演
ビング・クロスビー:ボブ・ウォレス
ダニー・ケイ:フィル・デイヴィス
ローズマリー・クルーニー:ベティ・ヘインズ
ヴェラ=エレン:ジュディ・ヘインズ
ディーン・ジャガー:トーマス・F・ウェイヴァリー少将
メアリー・ウィッカース:エマ・アレン
アン・ホイットフィールド:スーザン・ウェイヴァリー
ジョージ・チャキリス:ダンサー
ジョン・ブラシア:ジョン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1954年製作 119分
公開
北米:1954年10月14日
日本:1954年12月20日


アカデミー賞 ■
第27回アカデミー賞

・ノミネート
歌曲賞”Count Your Blessings Instead of Sheep


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1944年、第二次大戦末期のヨーロッパ戦線。
ブロードウェイのエンターテナー、ボブ・ウォレス大尉(ビング・クロスビー)と自称芸能人のフィル・デイヴィス(ダニー・ケイ)は、部隊のクリスマス・イヴのショーで、部下から惜しまれつつ師団を離れる、 トーマス・F・ウェイヴァリー少将(ディーン・ジャガー)を称える。

そこに現れたウェイヴァリー将軍は、クリスマスを祝いながら部下達に別れを告げる。

その直後、空襲が始まり、ボブはフィルに命を助けられたため、帰国後に何か手助けすることを約束しようとする。
...全てを見る(結末あり)

フィルは、早速、自分を売り込み、ボブも一度試すことを約束して二人は別れる。

終戦後、2人はコンビを組み”ウォレス&デイヴィス”として大活躍を始める。

フロリダ
巡業中の2人は、戦友に頼まれ、ナイトクラブに出演中の姉妹のショーを見てから旅立つことになる。

そして2人は、ベティ・ヘインズ(ローズマリー・クルーニー)とジュディ(ヴェラ=エレン)の”ヘインズ・シスターズ”のショーを楽しむ。

戦友の様子からして、彼女らに全く期待していなかったボブとフィルは、魅力的な2人を一目で気に入ってしまう。

その後、2人を紹介され、女嫌いだったボブはベティと、フィルはジュディの相手をすることになる。

フィルはジュディが気に入ってしまい、2人が揉め事に巻き込まれているのを知り、彼女達の逃亡の手助けをして、代役のショーを務める。

そして、難を逃れたボブとフィルは、何とか列車に飛び乗る。

しかし、フィルが、ベティとジュディに寝台車の切符を渡してしまい、席もないままボブと食堂車に向かう。

フィルのしたことに腹を立てたボブだったが、そこに現れたベティとジュディに感謝され、4人は結局、彼女達の次の巡業先バーモントに向かうことになる。

そして、4人はバーモントに到着するが、期待の雪がないのを気にしながら、巡業先のホテル”コロンビア・イン”に向かう。

ホテルの家政婦エマ・アレン(メアリー・ウィッカース)から、雪が降らず見込み客が来ないので、ステージは中止すると言われてしまい、4人は引き上げようとする。

そこに、なんとホテルのオーナーだったウェイヴァリー将軍が現れ、ボブとフィルは驚いてしまう。

雑用係として働く将軍は、客がいなくともショーは開くと意地を張る。

退役したとは言え、ウェイヴァリーがウエイターまでしてホテルで働く姿を見たボブは同情してしまう。

そこで、ボブとフィルは、ウェイヴァリーのプライドを傷つけないようにホテルを繁盛させようと、ブロードウェイのショーをこの場行うことを考えて準備を始める。

エマは感激し、それをウェイヴァリーには内緒にしておくことを2人に告げる。

この場所で、ボブとフィルがショーのリハーサルをすると聞かされたウェイヴァリーは、2人の好きなようにさせる。

機材やスタッフ、芸人達が大挙押し寄せ、ベティとジュディを加えた見事なショーのリハーサルも順調に進む。

ボブはベティに惹かれているにも拘らず、女嫌いが災いしてうまく彼女と付き合うことが出来ない。

そこでフィルとジュディが、あの手この手でなんとか2人を接近させようとして、一応それには成功する。

数日後、ボブは、ウェイヴァリーが軍に戻る申請をしていることを知るが、それが叶わなかったことで益々彼に同情する。

ボブは、ウェイヴァリーには秘密で、ニューヨークのテレビに出演し、かつての戦友達を将軍のためにホテルに呼び寄せようとする。

しかし、エマがボブのテレビ出演交渉の電話を盗み聞きしてそれを誤解してしまう。

ベティは、エマからその話を聞き、ボブが、ウェイヴァリーや自分達を、宣伝に利用しようとしているものと思い込んでしまう。

そして、2人は仲違いしてしまい、フィルとベティは、自分達の仲のよいところを見せれば、ボブとベティも寄りを戻すだろうと考え、嘘の婚約発表をしてしまう。

しかし、それも当てが外れ、ベティはボブに素っ気無い別れを告げてバーモントを去ってしまう。

ジュディは、ベティがコンビを解消してまで去ってしまったことを知りショックを受ける。

フィルとジュディの、嘘の婚約発表を知ったボブは憤慨し、ニューヨークに行って、ベティと話し合おうとする。

テレビ出演もあるため、ボブはそれをウェイヴァリーに見せないようフィルに命ずる。

ニューヨーク
ボブは、クラブに出演しているベティのショーを見に行き、彼女に会うものの誤解は解けず、失意のうちにテレビ出演の本番を迎える。

ホテルでは、それをウェイヴァリーに見せないために、フィルとベティ、エマと将軍の孫娘スーザン(アン・ホイットフィールド)らが四苦八苦する。

そして、ボブのテレビ出演が始まり、それを見たベティは、彼のウェイヴァリーに対する思いを理解して感激する。

クリスマス・イヴ。
ホテルには師団の元兵士達が集まり、軍服を着て将軍を迎える準備を始め、ベティはバーモントに戻り、ジュディに歓迎される。

スーザンは、祖父ウェイヴァリーに軍服を着るように勧めて、彼の手を取り会場に姿を現し、将軍は、元部下達の歓迎を受ける。

軍隊時代と同じく、まず檄を飛ばしたウェイヴァリー将軍は、涙を抑えながら部下達、そしてボブとフィルらに感謝の言葉を述べる。

将軍と軍隊を称えるショーは始まり、雪も降り始める。

”ホワイト・クリスマス”のショーはフィナーレを迎え、将軍と兵士らは、幸せに満ち溢れ笑みを浮かべる。

ボブとベティのわだかまりも消え、フィルとジュディと共に見事な雪景色をバックにショーを締めくくる。

そして4人は、元兵士達と”ホワイト・クリスマス”を歌いイヴの夜を祝う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ブロードウェイのスター、ボブ・ウォレスは、戦争中に部下のフィル・デイヴィスに命を助けられる。
それが縁で終戦後コンビを組んだ二人は、ショー・ビジネスの世界で成功していく。
2人はフロリダの巡業先で、戦友に姉妹のショーを見てくれと頼まれる。そして2人は、その姉妹ベティとジュディが気に入ってしまう。
特にジュディが気になるフィルは、揉め事に巻き込まれた彼女達を助け、ボブに内緒で列車の切符まで渡してしまう。
その後、結局4人は姉妹の巡業先のバーモントのホテルに向かうことになる。
しかし、そこは、ボブとフィルが世話になった元上官、師団長ウェイヴァリー将軍の経営するホテルだった。
ボブとフィルは、クリスマスも近づこうとする中、雪も降らず窮地に立たされた将軍を何とか励まそうと考える。
そこで二人は、ベティとジュディの助けを借りてその場で、ブロードウェイのショーを開く計画を実行するのだが・・・。
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パラマウント・ピクチャーズが開発した新方式、”ビスタビジョン”で製作された最初の作品。

ホワイト・クリスマス”の曲が、スクリーンに初めて登場するのは「スイング・ホテル」(1942)で、それに主演したビング・クロスビーフレッド・アステアは、「ブルー・スカイ」(1946)に続き、本作でも共演する予定だったのだが、脚本を読んだ段階でアステアが出演を断った。
代役は「雨に唄えば」(1952)のドナルド・オコナーに決まるものの、今度は彼の病気で、ダニー・ケイの出演が決まったという経緯がある。

また、ヴェラ=エレンの歌はトルーディ・スティーヴンスの吹き替えで、ショーの振付はボブ・フォッシーが担当した。

第27回アカデミー賞では、歌曲賞”Count Your Blessings Instead of Sheep”にノミネートされた。

物語の舞台は、”山小屋”に近い寂れたホテルだが、そのオーナーで、元上官の退役将軍のために催す絢爛豪華なショーさは見事としか言いようがない。

カサブランカ」(1942)や「俺達は天使じゃない」(1955)などの監督マイケル・カーティスは、4大スターの持ち味を見事に生かし、心温まる物語の中に大人の雰囲気も漂わせ、正にクリスマスに相応しい作品に仕上げている。
特にクライマックス、雪降りしきる中で、タイトル通りの”ホワイト・クリスマス”で終わるラストの素晴しさは、何度観ても身震いするほど素晴らしい。

主演のビング・クロスビーの、物腰穏やかなスター歌手役も、いつもながらいい雰囲気で、その甘い歌声を十分に堪能できる。

クライマックスの大合唱とは別に、戦地で故郷を想う兵士のために、ビング・クロスビーが穏やかに歌う”ホワイト・クリスマス”は、ファンとしてオープニングから感激だ。

彼とは対照的な、派手さのあるアクロバティックな身のこなしのダニー・ケイは、陽気な芸人役であり好感度抜群だ。

「シラノ・ド・ベルジュラック」(1950)や「ケイン号の叛乱」(1954)などで知られるの名優ホセ・フェラー夫人(当時)の妻で、ジョージ・クルーニーの叔母でもある大歌手のローズマリー・クルーニーさらに、「踊る大紐育」(1949)などのヴェラ=エレンも、ダニー・ケイとの見事なダンスを披露してくれる。

本作の、もう一人の主役と言っていい、「頭上の敵機」(1949)でアカデミー助演賞受賞のディーン・ジャガーの、部下に慕われる、人間味溢れる頑固な将軍役も忘れ難い。

ホテルの家政婦メアリー・ウィッカース、将軍の孫娘アン・ホイットフィールドなどが共演している。

また、ほんの端役だが、ローズマリー・クルーニーのバックダンサーとして、ジョージ・チャキリスも出演している。
まだ役者の目つきや顔でないところが初々しい。


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