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宇宙戦争 War of the Worlds (2005)

1898年に発表された、ハーバート・ジョージ・ウェルズの小説”宇宙戦争”を基に映画化された「宇宙戦争」(1953)のリメイクと言うよりはオマージュ的な作品。
父親としては失格の男性が地球外生物の侵略に対し愛する家族を命がけで守ろうとする姿を描く、監督スティーヴン・スピルバーグ、主演トム・クルーズダコタ・ファニングジャスティン・チャットウィンティム・ロビンスミランダ・オットー他共演、ナレーション、モーガン・フリーマンによるSFアクション超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

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スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・スピルバーグ

製作総指揮:ポーラ・ワグナー
製作
キャスリーン・ケネディ

コリン・ウィルソン
原作:ハーバート・ジョージ・ウェルズ宇宙戦争

脚本
ジョシュ・フリードマン

デヴィッド・コープ
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:マイケル・カーン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
レイ・フェリエ:トム・クルーズ

レイチェル・フェリエ:ダコタ・ファニング
ロビー・フェリエ:ジャスティン・チャットウィン
ハーラン・オグルビー:ティム・ロビンス
メリー・アン・フェリエ:ミランダ・オットー
ナレーター:モーガン・フリーマン

アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ

ドリームワークス
2005年製作 116分
公開
北米:2005年6月29日
日本:2005年6月29日
製作費 $132,000,000
北米興行収入 $234,280,350
世界 $588,929,060


アカデミー賞 ■
第78回アカデミー賞

・ノミネート
録音・音響編集・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニュージャージー州、ニューアーク
ドックで働くレイ・フェリエ(トム・クルーズ)は、仕事はできるのだが、自堕落な生活の結果、妻や子供達とは別居して暮らしていた。

ある日、レイは、妻メリー・アン(ミランダ・オットー)から、子供達ロビー(ジャスティン・チャットウィン)とレイチェル(ダコタ・ファニング)を預かることになる。

レイは、息子ロビーとシックリいかない親子関係にうんざりしながらも、2人を預かったのだが、直後に異常事態が起きる。

晴天だった空は、突然不気味な雲に覆われ稲光が走る。

街中は停電し、携帯電話も不通になり、時計や車まで止まってしまう。
...全てを見る(結末あり)

車で出て行ったロビーを家に連れ戻し、混乱する街に出たレイだったが、突然、地響きと共に地割れが起き建物が倒壊する。

そして、地中から巨大な”トライポッド”が出現し、一瞬静寂となるが、次の瞬間、”トライポッド”は容赦なく人々に攻撃を始める。

帰宅したレイは街から脱出することを決め、修理工場で整備された車を盗み、”トライポッド”の攻撃から何とか逃げ延びることが出来る。

怯えて泣き叫ぶレイチェルをロビーがなだめ、彼らの自宅に向かったレイは、メリー・アンが実家のボストンからまだ帰っていないことに気づく。

電気も点き、まだ安全だと思われた家で、レイ達は用心のために地下室で寝ることにする。

しかし、夜中に状況は変わり、地上はトライポッドに襲われ、近辺に旅客機まで墜落していた。

ボストンにも危機が迫っていることを知ったレイは、途中、川を流れる大量の遺体を目撃し、ロビーは、出くわした軍隊に加わりトライポッドと戦おうとする。

レイチェルに制止されたロビーは車に乗り、三人は再びボストンに向かう。

徒歩でフェリー乗り場に向かう人々に囲まれたレイ達は、事故を起こして車を奪われてしまう。

世界中で被害がでているという噂が広がり、レイ達は不安を抱えながらフェリー乗り場に向かう。

何とかフェリーに乗ったレイ達だったが、突然そこに複数のトライポッドが現れ襲われる。

フェリーは転覆し、岸に泳ぎ着いたレイ達は徒歩で避難するが、トライポッドを攻撃する軍隊を見たロビーは、レイと別れて戦いに加わってしまう。

民家の地下室に逃れたレイとレイチェルは、家主のハーラン・オグルビー(ティム・ロビンス)に匿われる。

人間の血を吸い上げ、赤く染まった植物を植えつけていくトライポッドの様子を地下室から観察するレイは、異様な雰囲気のオグルビーを警戒する。

地下室を探るトライポッドの触手と、侵入してきた生物に気づかれないまま、レイは、わめき続けるオグルビーを殺してしまう。

眠りについていた2人だったが、トライポッドの触手に気づかれたレイチェルは、トライポッドに捕らえられてしまう。

軍隊の手榴弾で、トライポッドを威嚇したレイも捕らえられ、彼はレイチェルを見つけるが、トライポッドに飲み込まれそうになる。

レイは捕らえられていた人々に助けられ、残りの手榴弾をトライポッドに飲み込ませて爆破する。

難を逃れボストンに向かったレイとレイチェルは、赤く染まっていたトライポッドが培養した植物が枯れていることを知り、トライポッドが自ら機能を停止していくのを目撃する。

トライポッドのシールドが消えたことを知った軍隊は、攻撃を開始して撃滅させる。

そして軍隊は、トライポッドの中の生命体が息絶えてゆくのを確認する。

レイチェルを連れメリー・アンの実家にたどり着いたレイは、ロビーが無事だったことを知り、彼と固く抱き合う。
__________

侵略者達は地球の空気を吸い、地球上のものを口にして死滅した。

人類の攻撃を退けた彼らは、神により創造された微細な生命体により滅亡させられた。

人類は無数の死を体験して免疫を作り出し、無駄に終わった生と死はなかったのだ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ニュージャージー州、ニューアーク
ドックで働くレイ・フェリエは、仕事はできるが私生活は乱れ、妻子とは別居ていた。
ある日レイは、妻メリー・アンから息子ロビーとレイチェルを預かることになる。
そして、突然、異変は起きる。
晴天の空は、不気味な雲に覆われ稲光が走り、街中は停電して、携帯電話も不通となり、時計や車まで止まり、地割れと共に建物が倒壊する。
そして、地中から巨大な”トライポッド”が出現し、容赦なく人々に攻撃を加える。
レイは子供達を連れ、何とか混乱する街を脱出し、メリー・アンの家に向かうのだが・・・。
__________

北米のみで約2億3500万ドルの興行成績を上げ、全世界では約5億8900万ドルに迫る大ヒットとなった。

第78回アカデミー賞では、録音、音響編集、視覚効果賞にノミネートされた。

スティーヴン・スピルバーグトム・クルーズの豪華組み合わせが、大いに話題にはなった作品でもある。

CGや、精巧に作られたセットなどで見せる映像や音響などは見応えがあり見事ではあるが、地球外生物を侵略者と描く内容が、今までのスピルバーグらしくないところが災いしたのか、視覚的な派手さばかりが強調され、ドラマに奥深さは感じられない。

ダメな父親を演ずるトム・クルーズも、体を張った熱演はしているものの、どうも、子を持つ父親のイメージに成りきれていない雰囲気は否めない。

ヒステリックに、泣き叫んでばかりいる娘役のダコタ・ファニングには苛立ちさえ感じ、好感が持てない。

実力派ティム・ロビンスの出演も期待していたが、今一インパクトのない役で、ドラマに重みを与える存在になっていないのも残念だ。

その他、勇ましく侵略者に戦いを挑もうとする、主人公の息子役のジャスティン・チャットウィン、母親ミランダ・オットー、そして、1953年の「宇宙戦争」で主演を演じたジーン・バリーが祖父、ヒロインのアン・ロビンソンが祖母役で出演、冒頭とエンディングで、モーガン・フリーマンがナレーターを務めている。
彼の語り口は説得力がある。


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