田舎町のダイナーでウェイトレスとして働く女性が苦難を乗り越え自立する姿を描く、監督、脚本、出演エイドリアン・シェリー、主演ケリー・ラッセル、ネイサン・フィリオン、ジェレミー・シスト他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:エイドリアン・シェリー
製作:マイケル・ロイフ
製作総指揮
トッド・キング
ジェフ・ローズ
ダニエル・レンフルー
ロバート・バウアー
脚本:エイドリアン・シェリー
撮影:マシュー・アーヴィング
編集:アネット・デイヴィー
音楽:アンドリュー・ホランダー
出演
ジェナ・ハンターソン:ケリー・ラッセル
ジム・ポマター医師:ネイサン・フィリオン
アール・ハンターソン:ジェレミー・シスト
ベッキー:シェリル・ハインズ
ドーン:エイドリアン・シェリー
ジョー:アンディ・グリフィス
オギー:エディ・ジェイミソン
カル:リュー・テンプル
フランシーヌ・ポマター:ダービー・スタンチフィールド
アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2007年製作 104分
公開
北米:2007年5月25日
日本:2007年11月17日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $19,067,630
世界 $22,179,400
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アメリカ南部の田舎町。
”ジョーズ・パイ・ダイナー”のウェイトレス、ジェナ・ハンターソン(ケリー・ラッセル)は、同僚のベッキー(シェリル・ハインズ)とドーン(エイドリアン・シェリー)に予想外の妊娠を知らせ、これで夫のアール(ジェレミー・シスト)から逃げられないと思うと憂鬱になる。
店ではパイ作りの天才だったジェナは、家庭では夫のアールに虐げられ、脱出計画を考えていたのだった。
ベッキーとドーンに慰められたジェナは、迎えに来たアールと共に家に向かう。
いつものように全てを支配しようとするアールの態度に我慢しながら、帰宅したジェナは、彼に資金援助を頼む。
2か月後のパイ・コンテストの出場を希望していたジェナだったが、アールはそれに反対し、出る必要はないと言われる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
アメリカ南部の田舎町。
”ジョーズ・パイ・ダイナー”のウェイトレス、ジェナ・ハンターソンは、パイ作りに関しては天才的だったが、夫アールに虐げられる日々を送り、自立することを考えていた。
そんなジェナは予定外の妊娠をしてしまい、同僚のベッキーとドーンにだけは話して産婦人科に向かう。
新任のポマター医師の診察を受けたジェナは、彼の優しさに触れて惹かれてしまう。
喜べない妊娠、自分を支配しようとするアールなどで苦悩する家出することもできないジェナは、ポマターとの時間に安らぎを感じて関係を持ってしまうのだが・・・。
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脚本、出演を兼ねるエイドリアン・シェリーの演出が高い評価を得た作品なのだが、公開半年前に彼女が殺害される事件が起き本作が遺作となった。
天才的なパイ作りの才能を持つ女性のサクセス・ストーリーかと思いきや、夫に虐げられる彼女の苦悩から産婦人科医と不倫に走る混沌とするドラマ展開になる。
望まない妊娠で悩む主人公だったが、新しい命の誕生で人生に対する考えが変わり自立するまでを、ユーモアを交えてハートウォーミングに描く快作に仕上がっている。
主人公の気持ちを表現する様々なパイの描写など、エイドリアン・シェリーの女性的な描写も興味深い。
子供など欲しくないと言いながら出産した我が子を抱いた瞬間、全てが吹っ切れた主人公が、夫を見限り捨てるクライマックスは実に痛快だ。
パイ作りに関しては並外れた才能を持ちながら、男運に恵まれず苦悩する主人公を好演するケリー・ラッセル、彼女と愛し合う産婦人科医のネイサン・フィリオン、傲慢な主人公の夫ジェレミー・シスト、主人公を励ます同僚シェリル・ハインズとエイドリアン・シェリー、ダイナーのオーナーで、主人公に的確な助言をする、愛すべきキャラクターを演ずる大ベテランのアンディ・グリフィス、ドーン(エイドリアン・シェリー)と結婚するエディ・ジェイミソン、ダイナーの店長リュー・テンプル、ポマター(ネイサン・フィリオン)の妻ダービー・スタンチフィールドなどが共演している。