過食症で極度の肥満体となり引き籠る余命わずかな男性の苦悩を描く、製作、監督ダーレン・アロノフスキー、主演ブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートン他共演の心理ドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダーレン・アロノフスキー
製作
ジェレミー・ドーソン
アリ・ハンデル
ダーレン・アロノフスキー
製作総指揮
スコット・フランクリン
タイソン・ビドナー
原作:サミュエル・D・ハンター”The Whale”
脚本:サミュエル・D・ハンター
撮影:マシュー・リバティーク
編集:アンドリュー・ワイスブラム
音楽:ロブ・シモンセン
出演
チャーリー:ブレンダン・フレイザー
エリー:セイディー・シンク
エリー(少女期):ジェシー・シンク
リズ:ホン・チャウ
トーマス:タイ・シンプキンス
メアリー:サマンサ・モートン
ダン:サティア・スリードハラン
アメリカ 映画
配給 A24
2022年製作 117分
公開
北米:2022年12月9日
日本:2023年4月7日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $17,463,630
世界 $57,615,640
■ アカデミー賞 ■
第95回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞(ブレンダン・フレイザー)
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
・ノミネート
助演女優賞(ホン・チャウ)
■ ストーリー ■
2016年、アイダホ州、モスコー。
オークリー大学のオンライン講座の英語教師チャーリー(ブレンダン・フレイザー)は、病的な肥満体のために自分の姿は公開せず、アパートに閉じこもり、決して病院の治療を受けようとしなかった。
ある日チャーリーは、訪ねて来たニューライフ教会の宣教師トーマス(タイ・シンプキンス)を部屋に招き入れる。
その後チャーリーは、唯一の友人で看護師のリズ(ホン・チャウ)を呼ぶ。
リズは、チャーリーがトイレに行っている間にトーマスと話し、自分の父親がニューライフの信者だと伝えて教会を批判する。
ボーイフレンドのアランを亡くし苦しんだチャーリーは、教会の話など聞きたがらないと、リズはトーマスに伝える。
リズは、戻ったチャーリーに、病院に行かなければ、うっ血性心不全で週末までに死ぬと警告する。
それをまともに聞かないチャーリーに苛立つリズは、トーマスが神と救済について話し始めたために彼を追い出す。
チャーリーは、医療費を払う余裕はないと言う理由で入院を拒む。
そんなチャーリーの考えが理解できないリズだったが、彼の要求に応じて、持参した不健康な食べ物を渡す。
その後チャーリーは、うっ血性心不全のことを調べて自分の数値でチェックし、救急車を呼ぶ状態だということを確認する。
考えを巡らせるチャーリーは、音信不通の娘エリー(セイディー・シンク)に連絡し、関係を修復しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
2012年上演された、サミュエル・D・ハンターの戯曲”The Whale”を基に製作された作品。
「レスラー」(2008)、「ブラック・スワン」(2010)、「ザ・ファイター」(2010)などのダーレン・アロノフスキーが製作を兼ねて監督し、主演はブレンダン・フレイザー、セイディー・シンク、ホン・チャウ、タイ・シンプキンス、サマンサ・モートンなどが共演した作品。
過食症で極度の肥満体となり引き籠る余命わずかな男性の苦悩を描く心理ドラマ。
第95回アカデミー賞では、主演男優賞(ブレンダン・フレイザー)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し、助演女優賞(ホン・チャウ)にノミネートされた。
肥満症で引き篭もる余命僅かな英語教師を見事に演じたブレンダン・フレイザーの迫真の演技と特殊メイクは絶賛されたものの、その肥満症のリアルな描写が感受性に欠けていると批判する声もあり皮肉な結果となった。
共演者の演技も高く評価されたものの、作品自体の批評家の評価は低かった。
主人公の疎遠な娘セイディー・シンク、その少女期ジェシー・シンク、主人公の唯一の友人である看護師ホン・チャウ、主人公を訪ねるキリスト教の宣教師タイ・シンプキンス 、主人公の元妻サマンサ・モートン、ピザの配達人サティア・スリードハランなどが共演している。