父子、家族の時代を超えた絆を描く、監督テレンス・マリック、脚本、主演ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン、フィオナ・ショウ他共演のドラマ。 |
・ドラマ
・ブラッド・ピット / Brad Pitt 作品一覧
・ショーン・ペン / Sean Penn / Pinterest
・ジェシカ・チャステイン / Jessica Chastain / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:テレンス・マリック
製作総指揮:ドナルド・ローゼンフェルト
製作
デデ・ガードナー
サラ・グリーン
グラント・ヒル
ブラッド・ピット
ビル・ポーラッド
脚本:テレンス・マリック
撮影:エマニュエル・ルベツキ
編集
ハンク・コーウィン
ジェイ・ラビノウィッツ
ダニエル・レゼンデ
ビリー・ウェバー
マーク・ヨシカワ
音楽:アレクサンドル・デプラ
出演
オブライエン:ブラッド・ピット
ジャック・オブライエン:ショーン・ペン
オブライエン夫人:ジェシカ・チャステイン
祖母:フィオナ・ショウ
ジャック・オブライエン(少年期):ハンター・マクラケン
R.L.・オブライエン:ララミー・エップラー
スティーヴ・オブライエン:タイ・シェリダン
アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
2011年製作 139分
公開
北米:2011年5月27日
日本:2011年8月12日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $13,303,320
世界 $54,303,320
■ アカデミー賞 ■
第84回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督・撮影賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1950年代、テキサス。
田舎町で暮らす、軍関連の仕事をするオブライエン(ブラッド・ピット)と妻(ジェシカ・チャステイン)は、長男(ハンター・マクラケン)ら三人の息子と共に、平穏で満ち足りた日々を送っていた。
1960年代。
ある日、オブライエンの妻は、19歳の次男R.L.が死亡したという電報を受け取り、泣き崩れながら、夫に電話で連絡を入れる。
夫妻は大きなショックを受け、妻は、母親(フィオナ・ショウ)に慰められる。
しかし彼女は、その現実を受け入れることができず、オブライエンは、些細なことで息子を叱ったことを悔いる。
現在。
建築家として成功しているジャック(ショーン・ペン)だったが、弟の死を毎日考え、父親との確執などもあり、彼は喪失感を味わっていた。
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*(簡略ストー リー)
1950年代。
軍関連の職場で働くオブライエンは、妻と三人の息子と共に平凡な暮らしをしていた。
その後、長男ジャックら息子達も成長したある日、19歳の次男R.L.が死亡したという知らせを受け、夫妻は大きなショックを受け、特に妻は、立ち直るきっかけがつかめない。
現在。
建築家として成功したジャックは、今でも弟の死を考え、父との確執などもあり、喪失感を味わう毎日を送っていた。
弟の死に対し、母親はどう耐えたのか、幻想まで見るジャックは、子供時代を思い起こす。
成功と富を求める信心深いオブライエンは、強い意志が人生には必要だと考え、妻とは違い、子供達を異常なまでに厳しく躾けた。
ジャックはそれを理解できず、父親の言動に反感を抱くものの、彼を恐れて苦悩する日々を過ごしていた・・・。
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厳格な父と優しい母の元で育ち、苦悩した少年時代を、数十年の月日の間引きずる男性の心の葛藤を切実なまでに描く、テレンス・マリックの映像表現の素晴らしさは、画一的な解釈を促すことなく、当然ながら、観る者それぞれの捉え方に委ねる意図が窺える。
幻想の世界では進化や成長を描き、現実と絡み合い、家族の関係が修復され、心の傷が癒されたことを暗示させるジャックの一瞬の笑みと、暗闇に漂う”希望”を連想させる光により、心地よい余韻に浸れる。
アレクサンドル・デプラの、神秘的な音楽、透き通るような映像で訴えるエマニュエル・ルベツキの撮影も素晴らしい。
第84回アカデミー賞では、作品、監督、撮影賞ノミネートされた。
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した。
大スターのブラッド・ピットとショーン・ペンの抑えた演技もさることながら、主人公とも言える少年ジャックの心のよりどころでもある母親役ジェシカ・チャステインの、清楚な美しさと好演が光る。
そしてその子供達、特に長男を演ずるハンター・マクラケンは、超一流の演出家の下、映画初出演とは思えない感情表現を見せる。どことなくブラッド・ピットに似ている次男ララミー・エップラー、三男タイ・シェリダン、祖母フィオナ・ショウらが共演している。