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サブスタンス The Substance (2024)

若さを求め禁断の薬に手を出したハリウッド・スターが自己嫌悪に陥る姿を描く、製作、監督、脚本、編集コラリー・ファルジャ、主演デミ・ムーアマーガレット・クアリーデニス・クエイド他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:コラリー・ファルジャ
製作
コラリー・ファルジャ
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
製作総指揮
ニコラス・ロイアー
アレクサンドラ・ローウィー
脚本:コラリー・ファルジャ
撮影:ベンジャミン・クラカン
編集
コラリー・ファルジャ
ジェローム・エルタベ
ヴァランタン・フェロン
音楽:ラファティ

出演
エリザベス・スパークル/モンストロ・エリサスー:デミ・ムーア
スー:マーガレット・クアリー
ハーヴェイ:デニス・クエイド
フレッド:エドワード・ハミルトン=クラーク
オリヴァー:ゴア・エイブラムス
トロイ:オスカー・ルサージュ
ダイナーの男:クリスチャン・エリクソン
看護師:ロビン・グリア
医師:トム・モートン
ディエゴ:ウーゴ・ディエゴ・ガルシア ボーイフレンド
サブスタンス:ヤン・ビーン(声)

アメリカ/イギリス/フランス 映画
配給 Mubi
2024年製作 141分
公開
イギリス:2024年9月20日
北米:2024年9月20日
日本:2025年5月16日
製作費 $17,500,000
北米興行収入 $17,584,800
世界 $77,316,810


アカデミー賞
第97回アカデミー賞
・受賞
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
・ノミネート
作品・監督
主演女優(デミ・ムーア
脚本賞


ストーリー
ウォーク・オブ・フェーム”にも名が刻まれるアカデミー賞受賞者であるハリウッド・スターのエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、50歳の誕生日を迎え、その名も廃れていた。
エリザベスは、長年続けてきたエアロビクスのテレビ番組プロデューサーのハーヴェイ(デニス・クエイド)が、年齢を理由に自分を解雇しようとしていることを知りショックを受ける。
帰宅する途中のエリザベスは、自分の看板が撤去されるのに気を取られて自動車事故に遭う。
病院で治療を受けたエリザベスは、幸い軽傷だったために帰宅することになる。
若い男性看護師(ロビン・グリア)が、エリザベスの脊髄をチェックして完璧であることを確認し、幸運を祈ると彼女に伝えてその場を去る。
病院を出たエリザベスは、”ザ・サブスタンス/物質”という、闇マーケットの薬物広告が入ったUSBメモリを看護師から渡されたことに気づく。
帰宅したエリザベスはその内容を確認し、”より若く、より美しく、より完璧な”自分を手に入れることができるというサブスタンスを注文する。
指定された場所に向かったエリザベスは、小包を手に入れて帰宅し、中に入っていた使い捨ての血清を注射する。
しばらくすると、エリザベスは痙攣してもだえ苦しみ、背中が裂けて、完璧なボディの若い女性(マーガレット・クアリー)が現れる。
女性は、エリザベスの裂けた背中を縫い合わせ、母体用の栄養を静脈から投与する。
ルールとして、二つの体は例外なく7日ごとに意識を入れ替えなければならず、活動していない方の体は意識がなく、点滴で栄養を補給することになっていた。
さらに、スーは肉体の崩壊を防ぐために、エリザベスから抽出した安定化体液を毎日注入する必要があった。
街に出た女性は、スーと言う名前でrとザベスの代役を選ぶオーディションを受ける。
合格したスーを呼んだハーヴェイは、完璧な彼女を見て満足し、1週間後に母の面倒を看るために街を出たいと言う彼女の要求をのみ契約する。
エリザベスの番組を引き継いだスーは、スターとなるための準備を始める。
7日が経ち、スーと入れ替わったエリザベスは目覚め、テレビ局に向かう。
ハーヴェイから荷物を渡され正式に解雇されたエリザベスは、自己嫌悪に陥り引きこもるようになるのだが・・・。


解説 評価 感想
短編映画やテレビなどで活躍していたコラリー・ファルジャが製作、脚本、編集を兼ねて監督し、主演はデミ・ムーアマーガレット・クアリーデニス・クエイドなどが共演した作品。

若さを求め禁断の薬に手を出したハリウッド・スターが自己嫌悪に陥る姿を描くホラー。

本作は単なるホラーではなく、社会に根深く残る問題である、若さと美しさへの執着と自己嫌悪を、極端かつグロテスクな映像で表現している。

理想を追い求める一方で、自分を痛めつけてしまう様を比喩的に、そして、テレビやエンタメ業界の残酷さなどもユーモアを交えて描いる。

特殊効果などに頼らないグロテスクな特殊メイクも絶賛されたが、生理的に受け付けられないという声もあった。

鮮烈且つ鮮やかな映像そして構図は、「シャイニング」(1980)などのオマージュと言える。

実際には役柄より10才以上年上のデミ・ムーアが、現在のイメージを逆手に取るような、体を張った演技で怪演し賞賛された。

第97回アカデミー賞では、作品賞以下5部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
主演女優(デミ・ムーア
脚本賞

主人公の再生体を魅力的に演ずるマーガレット・クアリー、彼女を採用するテレビ番組のプロデューサー、デニス・クエイド、主人公の高校の同級生エドワード・ハミルトン=クラーク、主人公の隣人ゴア・エイブラムス、スー(マーガレット・クアリー)のデート相手オスカー・ルサージュとウーゴ・ディエゴ・ガルシア、ダイナーの男クリスチャン・エリクソン、主人公にサブスタンスを勧める看護師ロビン・グリア、医師のトム・モートン、サブスタンスの声ヤン・ビーンなどが共演している。


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