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ザ・ロック The Rock (1996)

政府と軍に不満を抱く准将とその部下の反乱に対抗するFBIと協力を求められれた元諜報部員の活躍を描く、ハリウッドのヒットメイカー、ジェリー・ブラッカイマーマイケル・ベイによる、ショーン・コネリーニコラス・ケイジエド・ハリス共演のアクション超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

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スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ベイ

製作総指揮
ウィリアム・スチュアート

ショーン・コネリー
ルイス・A・ストローラー
製作
ドン・シンプソン

ジェリー・ブラッカイマー
脚本
デヴィッド・ウェイスバーグ

ダグラス・S・クック
マーク・ロスナー
クエンティン・タランティーノ
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽
ニック・グレニー=スミス

ハンス・ジマー
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

出演
ジョン・パトリック・メイスン:ショーン・コネリー

スタンリー・グッドスピード:ニコラス・ケイジ
フランシス・X・ハメル准将:エド・ハリス
ジェームズ・ウォマックFBI長官:ジョン・スペンサー
アーネスト・パクストンFBI局長:ウィリアム・フォーサイス
トム・バクスター少佐:デヴィッド・モース
アンダーソン中佐:マイケル・ビーン
カーラ・パスタロツィ:ヴァネッサ・マーシル
ヘンドリックス大尉:ジョン・C・マギンリー
フライ大尉:グレゴリー・スポールダー
ダロウ大尉:トニー・トッド
F-18パイロット:ジェームズ・カヴィーゼル
連邦最高裁長官:フィリップ・ベイカー・ホール
ジェイド・アンジェルー:クレア・フォーラニ
ロナー:ザンダー・バークレー

アメリカ 映画
配給 ハリウッド・ピクチャーズ

1996年製作 136分
公開
北米:1996年6月7日
日本:1996年9月14日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $134,006,720
世界 $325,000,000


アカデミー賞 ■
第69回アカデミー賞

・ノミネート
録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アメリカ海兵隊フォース・リーコン(武装偵察部隊)の伝説的英雄フランシス・X・ハメル准将(エド・ハリス)は、非合法作戦遂行時に見殺しにされた、兵士達への、政府の不当な扱いに対して反乱を起こす。

そしてハメルは、部下達と共に軍兵器庫からVXガスミサイル弾を奪う。

ワシントンD.C.
FBIの化学兵器研究所の研究員スタンリー・グッドスピード(ニコラス・ケイジ)は、同棲中のカーラ・パスタロツィ(ヴァネッサ・マーシル)から妊娠したことを知らされる。

化学兵器を、宅配便で送ってくるような世の中に、生まれてくる子供は不幸だと言ってしまったグッドスピードは動揺してしまう。

その頃、ハメルは、部下のトム・バクスター少佐(デヴィッド・モース)らを率い、観光客81人を人質に、”ザ・ロック”と呼ばれる、かつての刑務所アルカトラズ島を占拠する。
...全てを見る(結末あり)

そしてハメルは、FBI長官ジェームズ・ウォマック(ジョン・スペンサー)に、サンフランシスコ市街に向け、VXガスを装備した15基のミサイルの照準を合わせたとの連絡を入れる。

ワシントンD.C.ペンタゴン
その後、対策会議が開かれている最中、再びハメルからの連絡が入り、彼は政府に兵士遺族への補償金1億ドルを40時間以内に払うよう要求する。

その時点で、ミサイル1基で7万人規模の死者が出ることが予想される事態になる。

VXガスに対抗できるプラズマ兵器は開発途中であることから、 化学兵器スペシャリストのグッドスピードの名前があがる。

ペンタゴン
対策会議では、海軍特殊部隊SEALsの、アンダーソン中佐(マイケル・ビーン)が指揮する、アルカトラズ突入作戦が検討されるが、現場の設計図もなく、内部構造が不明だということが分かる。

そこで、脱獄不可能と言われたアルカトラズから、33年前に脱獄して、ウォマックFBI長官と連邦最高裁長官(フィリップ・ベイカー・ホール)が、その存在を抹消した脱獄囚ジョン・パトリック・メイソン(ショーン・コネリー)を呼び寄せられる。

ウォマックとグッドスピードはサンフランシスコに向かい、アーネスト・パクストンFBI局長(ウィリアム・フォーサイス)に出迎えられる。

メイソンと面会したパクストンは彼を牽制し、条件付で自由の身を保障する特赦令の書類に、グッドスピードがサインさせる。

メイソンはマジックミラーを叩き割り、その書面を破り捨てたウォマックの存在を確認する。

ホテルのペントハウスでの準備を要求したメイソンは、隙を見せたウォマックを、バルコニーから宙吊りにしてしまい逃亡する。

さらにメイソンは、車を奪いサンフランシスコ市街を暴走し、娘のジェイド・アンジェルー(クレア・フォーラニ)に連絡して彼女を呼び寄せようとする。

メイソンを見失ったグッドスピードは、ベールに包まれた彼の経歴を調べようと同僚に連絡を入れ、ジェイドの住所を突き止め彼女の後を追う。

メイスンは娘のジェイドと再会し、やがてFBIに取り囲まれるが、二人の様子を見ていたグッドスピードが、 メイソンが協力者だと言って彼を気遣う。

その後、メイソンは現場に行くことを望み、パクストンの意見を聞いたウォマックは、仕方なくそれを承知する。

意見を述べていたグッドスピードは、メイソンとアンダーソン中佐率いるSEALsと共に、半強制的にアルカトラズに向うことになる。

プラズマ兵器の準備は遅れ、遂にSEALsに行動開始の命令が下る。

残り15時間。
ヘリコプターから海中に投下され、アルカトラズに着いた部隊は、 メイソンの誘導で建物内部に向かいシャワー室に侵入する。

しかし、それに気づいたハメルの部隊は、SEALsを待ち伏せして全滅させてしまう。

メイソンとグッドスピードの二人は、地下道にいたために攻撃を免れる。

この緊急事態に際し、パクストンは、メイソンが何者かを問い質す。

メイソンは、過去半世紀の国家秘密を知る元MI6(イギリス情報局秘密情報部)の諜報員だったのだ。

グッドスピードは逃げようとするメイソンに、15基のVXガス弾を搭載したミサイルが、サンフランシスコを狙っていることを告げる。

娘ジェイドに、危険が迫っていることを知ったメイソンは、攻撃に遭いながら、仕方なくグッドスピードの協力要請に応じることにする。

その後グッドスピードは、恋人カーラがサンフランシスコに来ていることで、覚悟を決めてメイソンに従う。

ハメルの部下を倒し、遺体置場で複数のミサイルを発見したメイソンとグッドスピードは、誘導チップを外し残りの3基を探す。

それに気づいたハメルは現場に急行するが、寸前で二人を取り逃がし、部下に彼らを追わせる。

残り8時間。
敵の追撃をかわしたメイソンとグッドスピードだったが、人質に銃を向けたハメルが、誘導チップを渡すように二人を脅す。

メイソンは、残りのミサイルをグッドスピードに任せて、時間稼ぎのためにハメルに投降する。

残り52分。
1基を見つけたところでグッドスピードも捕らえられ、二人は独居房に入れられる。

”脱獄のプロ”であるメイソンは、独居房から難なく脱出してしまい、二人は残るミサイルを探し始める。

約束の時間となり、軍人であり殺人鬼ではないハメルは、ミサイル発射をためらってしまい、部下達の説得でそれを許可する。

メイソンは、グッドスピードが引き止めるのを聞かずに、再び島から逃亡しようとする。

単独で、ミサイルを見つけようとしたグッドスピードは、ハメルの部下に銃を向けられるのだが、メイソンが引き返しrて彼を助ける。

ハメルは、ついに発射の命令を出し、ミサイルは目標の競技場に向う。

しかし、ハメルは照準をずらしてしまい、ミサイルは方向を変えて海上に着弾する。

その頃、大統領は、犠牲者がでるのを承知で、プラズマ兵器で島ごと爆破する命令を下す。

バクスターは、交渉を続けるようハメルを説得するが、彼は作戦失敗を部下達に告げる。

ダロウ大尉(トニー・トッド)は、ハメルに報奨金を要求するのだが、尚も撤退を命ずる彼の指揮権を剥奪し拘束しようとする。

ハメルと部下らは一触即発となり、ハメルを助けようとしたバクスターの銃撃で双方は合い撃ちとなり、それを見ていたメイソンとグッドスピードも銃撃戦に加わる。

グッドスピードは、銃撃されたハメルから、残りのミサイルが灯台にあることを聞き出してその場に向う。

ミサイルを見つけ、VXガスを取り除いたグッドスピードは、追ってきたダロウを、ミサイルを発射して倒す。

その後、フライ大尉(グレゴリー・スポールダー)と一騎打ちになったグッドスピードは、VXガスの球体を彼の口に押し込み、自らは心臓に”アトロピン”を打つ。

意識が朦朧とする中、グッドスピードは、ミサイルの発射を阻止したことを、接近するプラズマ爆弾を搭載するF-18戦闘機に知らせようと、発炎筒で合図する。

攻撃中止の指示は出されるが、F-18は爆弾を発射してしまう。

しかし、島の被害は少なく、衝撃で海中に落下したグッドスピードも、メイソンに救われる。

そして、メイソンが単なる囚人でないことを察していたグッドスピードは、彼が死んだことにして逃がし、代わりにある住所を教えられる。

島に現れたパクストンとウォマックに、メイソンの遺体が、跡形もなく消えたことをグッドスピードは伝える。

その後、グッドスピードは恋人カーラと結婚し、新婚旅行でメイソンに教えられた場所を訪れる。

メイソンの住所の教会に隠されていた物とは、ケネディ大統領暗殺事件の真犯人などを知らせる、世紀の新事実が隠されたマイクロフィルムだった。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アメリカ海兵隊の英雄ハメル准将は、見殺しにされた兵士達への、政府の不当な扱いに対し反乱を起こす。
ハメルは、同志の部下を率いVXガスミサイル弾を奪い、観光客81人を人質にして、”ザ・ロック”(アルカトラズ島)を占拠する。
それを知らされた政府及びFBIは、かつてアルカトラズから脱獄したことのある、イギリスの元MI6諜報員ジョン・パトリック・メイスンと、FBIの化学兵器のスペシャリスト、スタンリー・グッドスピードを、特殊部隊SEALsと共にアルカトラズ向わせようとするのだが・・・。
__________

地位のある者や軍人が、私利私欲で脅しをかけるという、ありがちなストーリーではなく、戦死した兵士や遺族のために、国家に対し反乱を起こす、戦いの英雄である、一指揮官の権力との闘いを描いた内容は実に興味深い。

さらに、舞台をアルカトラズに設定し、謎の男である元イギリス諜報員や先端兵器のスペシャリストなどが絡み、ラストではケネディ大統領暗殺の秘密にまで迫るというストーリーの面白さと、マイケル・ベイの、派手さだけでない、切れのいい軽快な演出も見応え十分。

北米興行収入は約1億3400万ドル、全世界では約3億2500万ドルの大ヒットとなった。

第69回アカデミー賞では、録音賞にノミネートされた。

ハメル(E・ハリス)の信念を思わせるような、力強いハンス・ジマーらのテーマ曲も素晴しい。

かつては、”007”シリーズのイメージを嫌った主演のショーン・コネリーだが、本作では、年齢や時代設定がその”007”で活躍した時期とだぶり、元諜報部員という設定が見事に作品キャラクターにマッチし、正に彼のための作品と言える快作に仕上がっている。

切れ者だが、どこか飄々としてユーモラスなところと、渋さも増した彼の存在感は圧倒的だ。

同年「リービング・ラスベガス」(1996)で遂にアカデミー主演賞を受賞することになり、続く「コン・エアー」(1997)、「フェイス・オフ」(1997)と大ヒットを連発し、一気にハリウッドのトップスターになったニコラス・ケイジも、冒頭はやや頼りないFBIの研究員だが、人間味や正義感も兼ね備えた役柄を熱演し、ベテランのショーン・コネリーとの息もぴったり合っている。

もう一人の主役と言っていい、エド・ハリスが実にいい。

海兵隊の伝説的英雄で、妻に先立たれたこと以外、私生活は部屋の様子さえはっきりと映し出さないなど、一軍人としての描写に徹しているところも注目だ。

主人公メイソンとは”因縁の対決”となる、FBI長官ジョン・スペンサー、悪役ではない役もなかなかいいウィリアム・フォーサイス、ハメル(E・ハリス)の忠実な部下で、その長身が画面で栄えるデヴィッド・モースSEALsを指揮するが、意外に呆気なく命を落とすのが残念なマイケル・ビーン、連邦最高裁長官フィリップ・ベイカー・ホール、グッドスピード(N・ケイジ)の恋人ヴァネッサ・マーシル、ハメルの部下役ジョン・C・マギンリーグレゴリー・スポールダートニー・トッド、メイソン(S・コネリー)の娘クレア・フォーラニF-18パイロットでジェームズ・カヴィーゼルFBI研究員ザンダー・バークレーなどが共演している。


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