優雅な生活から一転し破産しかける夫婦の混乱を描く、製作総指揮オリヴァー・ストーン、監督マイケル・トルキン、主演ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、パトリック・ボーショー他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・トルキン
製作
ニック・ウェクスラー
キース・アディス
製作総指揮:オリヴァー・ストーン
脚本:マイケル・トルキン
撮影:ジョン・J・キャンベル
編集:スザンヌ・フェン
音楽:マーク・マザースボー
出演
ピーター・ウィットナー:ピーター・ウェラー
キャサリン・ウィットナー:ジュディ・デイヴィス
ジャン・レヴィ:パトリック・ボーショー
サラ・フリードバーグ:レイチェル・ローゼンタール
アリソン・ゲイル:ポーラ・マーシャル
ジェフ・ウィットナー:アダム・ウェスト
ミーシャ:ブルース・ラムゼイ
サンディ・レゴ:オードラ・リンドレイ
エレン・サルトンストール:スーザン・トレイラー
アナ:パトリシア・ヒートン
ライル:ジョン・ディール
デイル・デヴォー:サミュエル・L・ジャクソン
ケヴィン・バラスキー:コービン・バーンセン
メアリー・ネッター:サンドラ・シーキャット
ベッティーナ:ターニャ・ポルコット
スー:リリー・マライエ
ポール・ハートマン:ジョナサン・ハダリー
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1994年製作 112分
公開
北米:1994年9月16日
日本:1995年3月4日
北米興行収入 $245,220
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
グラフィック・デザイナーのキャサリン(ジュディ・デイヴィス)は、顧客である銀行が倒産したために報酬が入らないことを知り、憤慨してデータを消してしまう。
キャサリンの夫でタレント・エージェントのピーター・ウィットナー(ピーター・ウェラー)は、父ジェフ(アダム・ウェスト)の買い物に付き合う。
社内の会議中に上司のケヴィン・バラスキー(コービン・バーンセン)から仕事の件で非難されたピーターは、いい機会だと言って辞職してしまう。
浮気相手のアリソン・ゲイル(ポーラ・マーシャル)の元に向かったピーターは、彼女と愛し合う。
帰宅したピーターは、買い物から帰ったキャサリンに仕事を辞めたことを話す。
取引先を失い不況で仕事がないため動揺するキャサリンは、プール付きの豪邸などが維持できないと言って嘆き、今、職を失ってもらっては困るとピーターに伝える。
話し合うべきは問題は、冷え切った夫婦の関係だと言うピーターは、キャサリンをベッドに誘い愛し合う。
やけになった二人はパーティーを開くことを計画し、キャサリンは、ゲストの青年ミーシャ(ブルース・ラムゼイ)に惹かれてしまう。
ピーターは、友人のサラ・フリードバーグ(レイチェル・ローゼンタール)とエレン・サルトンストール(スーザン・トレイラー)から、ベルギー人で”ニューエイジ”を広めるグルのジャン・レヴィ(パトリック・ボーショー)を紹介される。 キャサリンから、ライアンの同伴者アリソンを紹介されたピーターは焦り、初対面のふりをして挨拶する。 ジャンから、自分が問題を抱えていると言われたピーターは、キャサリンも同じ傾向にある精神的な弱さを指摘され、山中の瞑想センターに来ることを勧められる。 アリソンと話したピーターは、ライアンに誘われて来たら、自分のパーティーだったために驚いたと言われる。 ピーターの様子を気にしながらミーシャと話したキャサリンは、パーティーを抜け出すことを提案される。 自分のパーティーなので無理だと伝えたキャサリンは、カフェのオーナーだと言う彼の店に行ったことがあると伝える。 ミーシャのことを思い出したキャサリンは、彼と共にその場を去る。 ジャンから、キャサリンが男と消えたことを知らされたピーターは、痛みを受け入れ、それがどういう意味か問い続けるようにと言われる。 ミーシャと愛し合うキャサリンは、夫の浮気は気づいているが、これは初めての経験だと伝える。 翌日、朝帰りしたキャサリンと口論になったピーターは、自分には支えが必要だと言って彼女を非難する。 その後、一月で破産することを知ったピーターとキャサリンは、絵画や家を売らなければならないために話し合う。 キャサリンから、離婚もしくは距離を置きたいと言われたピーターは納得できなかった。 家には一緒に住み、別の人生を歩むことをキャサリンから提案されたピーターは、仕方なくそれに同意する。 その後キャサリンは、遠慮せずにミーシャと付き合う。 ジャンとエレンと共に話し合ったピーターとキャサリンは、今後、何をしたいかを考える。 店を開くと言うキャサリンの意見を聞き入れたピーターは、何の商売をやるかを考えながら彼女と共に街を回る。 ヒップな上流階級”ヒポクラシー”という言葉を思いつき、それを店名にすると言うピーターは、金持ち相手に洋服を売るとキャサリンに伝えて興奮する。 ベッドに横たわるキャサリンは悪くないアイデアだと思い、横で寝ていたミーシャも賛成する。 絵画を売って資金を調達したピーターとキャサリンは、店舗を借りて構想を練り、ジャンとエレンの助言を受ける。 店でパーティーを開いたピーターとキャサリンは、準備を整える。 開店当日、シャツ2枚とベルトが売れただけで初日を終えたピーターとキャサリンは疲れてしまう。 その後は、順調に売り上げが伸びたものの、たちまち客足は途絶えてしまう。 そんな時、友人のライル(ジョン・ディール)からの連絡を受けたピーターとキャサリンは、病気だったライルの妻ローラが自殺未遂をしたことを知り駆け付ける。 その後も営業不振が続いた二人は苛立ち、ジェフを訪ねたピーターは、父から1万ドルを借りる。 翌日、ジェフから受け取った小切手が使えないことを知ったピーターとキャサリンは、仕方なく最後の絵画を売る。 サラから集会に誘われたキャサリンは、デートがあると言ってそれを断る。 ピーターは、既婚者と付き合いたくなくなったと言うアリソンと別れる。 街でベッティーナ(ターニャ・ポルコット)に出くわしたピーターは、ある怪しげなパーティーに誘われる。 気分が変わったキャサリンは集会に参加するものの、何も感じることができなかった。 家に戻ったピーターとキャサリンは、激しく求め合う。 このままでは破滅すると考えたピーターは自殺も考え、キャサリンと共に山中のジェフの元に向かい、彼の話を聞く。 岩陰でピーターが参加者の女性と抱き合っている姿を見たキャサリンは、ショックを受ける。 街に戻り店をたたんだピーターは、デイル・デヴォー(サミュエル・L・ジャクソン)の元に向かい、電話セールスの仕事を始める。 契約が取れずに苦労していたピーターは、話に興味を示した花屋のサンディ・レゴ(オードラ・リンドレイ)から、クレジットカード番号を聞き出すことに成功する。 デイルと同僚に称えられたピーターだったが、罪悪感を感じながら家に向かう。 安物のペンに時計をつけて149ドルで売って女性を騙し、詐欺師の仲間入りをしたことを後悔するピーターは、身なりを整えるようキャサリンに指示される。 睡眠薬入りのヨーグルトを食べた二人は、ベッドに横たわる。 意識がもうろうとするピーターに、離婚すると伝えたキャサリンは、3~4時間で目覚めるので、ほんとうに死にたければ、更に飲めばいいと言って睡眠薬を見せる。 自分は生きたいとピーターに伝えたキャサリンは、その場を去る。 その後、キャサリンは新たに店を開き、ピーターは詐欺商法の指導者になる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
タレント・エージェントのピーター・ウィットナーとグラフィック・デザイナーの妻キャサリンは、プール付きの豪邸に住み優雅な暮らしをしていた。
ピーターが衝動的に会社を辞めたことを知ったキャサリンは、自分も仕事がない状況であるため、このままでは破産すると考える。
友人のサラから、”ニューエイジ”を広めるベルギー人のグル、ジャンを紹介されたピーターとキャサリンは、彼の助言を聞く。
店を開くことを思いついたピーターは、キャサリンと共に富裕層向けのブティックを開店させるために、準備を始めるのだが・・・。
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「ザ・プレイヤー」(1992)などの脚本家としても知られるマイケル・トルキンの監督作品であり、オリヴァー・ストーンが製作総指揮を担当している。
何不自由なく優雅に暮らしていた夫婦が仕事を失い、精神論で窮地を克服しようとするものの、世の中の厳しさに気づきながら真の自分を見つけ出すまでを描くシニカルなドラマ。
主人公の夫婦のスタイリッシュなライフスタイルと俗物ぶりを強調しユーモアと共に描く、その映像や描写が興味深い作品。
衝動的に辞職してしまい窮地に立たされて苦悩する主人公のピーター・ウェラー、自己中心的なその妻ジュディ・デイヴィス、主人公の夫婦に影響を与える”ニューエイジ”のグル、パトリック・ボーショー、彼の支持者である主人公の友人レイチェル・ローゼンタールとスーザン・トレイラー、主人公の浮気相手ポーラ・マーシャル、主人公の父親アダム・ウェスト、キャサリン(ジュディ・デイヴィス)の浮気相手ブルース・ラムゼイ、主人公が電話商法で騙す花屋の店主オードラ・リンドレイ、主人公の友人ジョン・ディール、サンドラ・シーキャット、ターニャ・ポルコット、ジョナサン・ハダリー、キャサリンの友人パトリシア・ヒートン、電話詐欺商法の指導者サミュエル・L・ジャクソン、主人公の上司コービン・バーンセン、キャサリンの助手リリー・マライエなどが共演している。