欠陥物件を買わされたカップルが巻き起こす騒動を描く、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、製作キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、監督リチャード・ベンジャミン、主演トム・ハンクス、シェリー・ロング、アレクサンドル・ゴドゥノフ、モーリン・ステイプルトン、ジョー・マンテーニャ、フィリップ・ボスコ他共演のコメディ。 |
・コメディ
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■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・ベンジャミン
製作
キャスリーン・ケネディ
フランク・マーシャル
アート・レヴィンソン
製作総指揮
スティーヴン・スピルバーグ
デヴィッド・ガイラー
脚本:デヴィッド・ガイラー
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:ジャクリーン・キャンバス
音楽:ミシェル・コロンビエ
出演
ウォルター・フィールディングJr.:トム・ハンクス
アンナ・クロウリー・フィールディング:シェリー・ロング
マックス・ベイサート:アレクサンドル・ゴドゥノフ
エステル:モーリン・ステイプルトン
アート・シャーク:ジョー・マンテーニャ
カーリー:フィリップ・ボスコ
ジェームズ:フランキー・フェイソン
ジャック・シュニットマン:ジョシュ・モステル
ブラッド・シャーク:カーマイン・カリディ
ウォルター・フィールディングSr.:ダグラス・ワトソン
フロリンダ・フィールディング:ティッチー・アグバヤーニ
アーニー:マイケル・ジェッター
フリオ:ネスター・セラーノ
デューク:ジェイク・スティンフェルド
レニー:マイク・スター
カルロス:ジョン・ヴァン・ドリーレン
ワン:ツィ・マー
マリカ:ミア・ディロン
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1986年製作 91分
公開
北米:1986年3月26日
日本:1986年12月13日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $37,499,650
世界 $54,999,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
リオデジャネイロ。
ウォルター・フィールディングSr.(ダグラス・ワトソン)は、若いフロリンダ(ティッチー・アグバヤーニ)と結婚する。
ニューヨーク。
横領罪で逃亡して姿を消した父が新妻フロリンダと写る写真を受け取ったウォルター・フィールディングJr.(トム・ハンクス)は、同棲中の恋人アンナ・クロウリー(シェリー・ロング)に、それと手紙を見せて呆れる。
弁護士のウォルターは、そろそろ結婚を考えているのだが、アンナは離婚を経験しているために決心できない。
そんな二人は、世界的な指揮者でアンナの元夫のマックス・ベイサート(アレクサンドル・ゴドゥノフ)がヨーロッパから戻ったことを知り、アンナが彼から借りていたアパートを立ち退くことになる。 アンナを責められないウォルターは、友人で不動作案業者のジャック・シュニットマン(ジョシュ・モステル)に相談する。 マックスが指揮者を務めるオーケストラのメンバーであるアンナは、彼と共にリハーサルを始める。 ロックバンド”チープ・ガールズ”の顧問弁護士でもあるウォルターは、マネージャーのジミーに、父の借金の約半額分を、不動産売買で得た利益で返済しようとする。 金が余り過ぎていると言うジミーは、返済の必要はないとウォルターに伝える。 マックスは、久しぶりに指揮したオーケストラの演奏が酷かったために、団員に皮肉を言う。 減量するためのジョギング中だったジャックに会ったウォルターは、金曜までに20万ドルを用意できるか訊かれる。 何とかなると答えたウォルターだったが、ジャックが発作で倒れて救急車で運ばれたために、病院まで付き添う。 最近何ども救急車のお世話になっているジャックは、100万ドルはする物件を20万ドルでウォルターに勧める。 マックスとランチに出かけたアンナは、寄りを戻したいと言う彼の話を聞こうとしない。 ジャックから紹介されれた郊外の家をアンナと共に見に行ったウォルターは、豪邸だったために驚く。 家主のエステル(モーリン・ステイプルトン)に歓迎されたウォルターとアンナは、古いために多少の修理は必要ではあるが満足する。 クラシックカーの”リンカーン”もつけるがと言われて、検討しようとしたウォルターだったが、エステルは明日中に返事をもらいたいことを二人に伝える。 二人はエステルに駅まで送ってもらい、話がうま過ぎると言うアンナは、家を手に入れたいウォルターと半額ずつ出し合うことで同意する。 翌日、チープ・ガールズのリーダーである、まだ少年のベニーに会ったウォルターは、家を買うための資金200万ドルを貸してほしいと伝える。 断られたウォルターは、それなら嫌いになると言ってベニーを悲しませ、彼を納得させる。 ジャックに連絡したウォルターは、アンナと共に早速、引っ越す。 家の修理を始めたウォルターだったが、ドアが壊れてしまい、ベッドが沈むことを確認したアンナからは、寝室の天井がはがれ落ちたことを知らされる。 その後も、階段の板が割れて、浴室のバスタブの蛇口からはヘドロのようなものが流れ出し、クローゼットも壊れてしまう。 玄関のドアを直したウォルターだったが、それをとり憑けていた外枠が外れてしまい、アンナは、食事用のエレベーターから現れたアライグマに驚く。 アンナの叫び声を聞いて二階に向かったウォルターは、階段が崩れ落ちたために床にいしがみつくものの、彼女に指を踏まれて落下する。 嵐の中、眠ろうとした二人は、大量の雨漏りに驚いてしまう。 二人は、翌日から大規模な修理を始めるものの、現れた大工のアート・シャーク(ジョー・マンテーニャ)がアンナに迫る。 アートを追いだそうとしたウォルターだったが、彼が大工だと知り、アンナを説得して引き留める。 荷物の運搬業者は、この家を買ったウォルターが正気ではないと思い、思わず笑ってしまう。 壊れた階段のことをアートに話していたウォルターは、ガスの臭いに気づく。 キッチンのオーブンも壊れていると思ったウォルターは、食事の準備をするアンナの様子を見に行く。 オーブンに火を点けたアンナは、問題ないと言ってコンロにも点火し、水道はだめだが、ガスと電気は使えることをウォルターは確認する。 アートが帰った後で、彼の兄で配管工のブラッド(カーマイン・カリディ)が現れるものの、ウォルターが安物の酒を出したために気分を害して帰ろうとする。 5000ドルの小切手を切れば考えるとウォルターに伝えたブラッドは、3年前に見たので配管のことは分かると言ってその場を去る。 二階の浴室にバケツでお湯を運ぶウォルターは、キッチンの壁の電線に火がついたために驚く。 オーブンから七面鳥が飛び出し、浴室の窓からバケツに飛び込む。 火傷しそうになったウォルターは浴室に向かい、キッチンで問題が起きたことをアンナに伝える。 これ以上、話したくないと言って、アンナと共にバスタブにお湯を入れたウォルターだったが、床が抜けてしまう。 一階に落ちて粉々に砕け散ったバスタブを見ながら、ウォルターは笑うしかなかった。 自分はマネー・ピット/金食い虫だと言って嘆くウォルターは、借りた最後の金もシャーク兄弟に払ってしまったために、今後が不安だった。 売るものがあると言うアンナは、落ち込むウォルターを励ます。 翌日、シャーク兄弟に雇われたと言う職人のカーリー(フィリップ・ボスコ)が、イカれた集団を連れて現れる。 驚いたウォルターは、ブラッドは南フランスに行ったことを知り、仕事の邪魔になるので街に向かう。 作業を始めたカーリーは、家を破壊し始める。 マックスに会ったアンナは、贈られた絵画を買い取ることを約束してもらう。 夕方、帰宅したウォルターは、家が壊されていたために驚き、カーリーから、昼間に尋ねてきた役人は家主がいなかったために帰ったことを知らされる。 許可が下り次第、作業を再開するとことを、カーリーはウォルターに伝える。 カーリーから、許可後の作業期間はいつものごとく2週間だと言われたウォルターは戸惑うが、納得するしかなかった。 アンナからの電話で惨状をを知らせたウォルターは、役人のシュラップの電話番号が書斎にあることを確認して電話を切る。 シュラップに電話をして不在だったことを謝罪したウォルターは、賄賂でケリをつけようとして彼と会う約束をする。 しかし、床の穴に体がハマってしまったウォルターは身動きがとれなくなくなってしまう。 現れたシュラップは、中にいるのに出てこないウォルターに憤慨して、書類を破って帰ってしまう。 駅からのアンナの電話にも出られないウォルターは、何もできなかった。 ヒッチハイクしてトラッカーに送ってもらったアンナは、壊されている家を見て愕然とする。 アンナが帰宅したために喜んだウォルターは、ようやく彼女に見つけてもらうものの、一階に落下してしまう。 壁の穴を塞ぎアンナと共にベッドに入ったウォルターは、暖炉の火を見に行くものの、崩落してしまい諦めて眠る。 4か月後。 しかし、階段ができたことを知ったウォルターは感激し、涙しながらそれをアンナに伝える。 やる気のない作業員に呆れるアンナだったが、水道が出たために喜ぶ。 ポットでお湯を沸かそうとしたアンナが、工具のコンセントを抜いたことをきっかけにして、ウォルターが酷い目に遭い、外の足場が壊れてしまう。 その後、マックスに優しくされたアンナは、食事、フロ、暖炉など快適に過ごせる彼のアパートに誘われ、ウォルターが出張だったために一夜を過ごしてしまう。 昨夜のことを思い出したくないアンナは、マックスの話を聞こうとせずにその場を去る。 その夜、帰宅したウォルターに昨日のマックスとのことを話したアンナは疑われ、電話したのに出なかったことなどを追求される。 その場では納得したウォルターだったが、ベッドに入ってから再び隠し事がないかアンナに尋ねる。 それを否定したアンナだったが、暫くして、マックスと寝たようだとウォルターに正直に話し納得してもらう。 しかし、憤慨したウォルターはアンナを罵倒し、二人は罵り合う。 翌朝、卓球台の上で目覚めたウォルターは、作業員のフリオ(ネスター・セラーノ)とデューク(ジェイク・スティンフェルド)に冷やかされる。 起きてきたアンナと作業員の前で言い争いになったウォルターは、2週間で完成することをカーリーに確認した彼女から、その後に家を売って金を分けて別れることを提案され同意する。 リハーサルに来なかったアンナの様子を見に行ったマックスは、ウォルターに話したことで終わりだと言う彼女に、自分の元に戻るようにと伝える。 それを拒み演奏会も諦めてよそに行くと言うアンナに、寝たのはウソだったと伝えたマックスは、彼女が了見の狭いウォルターが許せないことを知る。 ウォルターと話したマックスは、大事な女性を捨てた軽薄な男だと言ってその場を去る。 工事は終わり、家の鍵をどちらに渡せばいいか決められないカーリーは、それを置いて、ウォルターとアンナに別れを告げてその場を去る。 家を出る準備をしようとしたウォルターは、マックスと寝たことは気にしていないとアンナに伝える。 別れるほどのことではないと言うウォルターは、アンナがマックスとは寝ていなかったことを知り、彼女と抱き合いキスする。 その後、ウォルターとアンナの結婚式が行われ、二人は、マックスらに祝福される。 リオデジャネイロ。 妻エステルに呼ばれたカルロスは、ウォルターSr.と妻に別れを告げる。
...全てを見る(結末あり)
作業再開後、工事期間は2週間だと言われていたウォルターは、いまだに終わらないことで不自由な生活が続き苛立つ。
家を手に入れたウォルターSr.は、家主のカルロス(ジョン・ヴァン・ドリーレン)に大金を渡す。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
弁護士のウォルター・フィールディングJr.は、横領罪で逃亡した父の借金を抱えながら、音楽家である恋人のアンナと同棲していた。
世界的な指揮者であるアンナの元夫マックスがヨーロッパから戻ったため、彼からアパートを借りていたアンナは立ち退くことになる。
アンナと共に、友人から紹介された格安の郊外の物件を見に行ったウォルターは、古いものの豪邸だったために驚く。
家主のエステルに歓迎された二人は、話がうます過ぎると思いつつも購入を決断し、引っ越すことになる。
早速、修理を始めたウォルターだったが、入り口のドアは壊れ、水道管は不良、天井ははがれ落ち、そして階段が崩れ落ちてしまう。
そんなことにもめげず業者を雇ったウォルターとアンナは、ようやく手に入れたマイホームを、何とかまともな住まいにしようとするのだが・・・。
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製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、製作キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャルという黄金コンビに加え、俳優でもあるリチャード・ベンジャミンが監督し、期待の若手トム・ハンクスの主演も話題になった作品。
1982年にスティーヴン・スピルバーグと、後に結婚するキャスリーン・ケネディとフランク・マーシャルが設立した”アンブリン”の製作作品で、三人の遊び心が満載された愉快な作品。
横領罪で逃亡した父親の借金を抱えながら、ようやく手に入れた家が欠陥物件だと知り四苦八苦するカップルが巻き起こす騒動を描くコメディ。
内容は今一歩というところだが、すべてがうまくいかずに苦労する弁護士を演ずる、「スプラッシュ」(1984)でブレイクしたトム・ハンクスの個性を生かした愉快なストーリーは十分に楽しめる。
自分にとっては1980年代を思い起こさせる作品であり、テンポの良い軽快な主題歌が印象に残る。
主人公の恋人であり、欠陥物件に住むことになり大変な目に遭うシェリー・ロング、彼女の元夫である世界的な指揮者アレクサンドル・ゴドゥノフ、主人公の屋敷を売り、彼の父親にも別の物権を売る婦人モーリン・ステイプルトン、その夫ジョン・ヴァン・ドリーレン、家の修理業者ジョー・マンテーニャ、その兄カーマイン・カリディ、その下請け業者のフィリップ・ボスコ、主人公の友人で、物件を勧める不動産業者ジョシュ・モステル、主人公の父親ダグラス・ワトソン、その妻ティッチー・アグバヤーニ、作業員のフランキー・フェイソン、マイケル・ジェッター、ネスター・セラーノ、ジェイク・スティンフェルド、マイク・スター、マックス(アレクサンドル・ゴドゥノフ)の運転手ツィ・マー、ヒロインの友人ミア・ディロンなどが共演している。