1905年に上演されたフランツ・レハールのオペレッタ”メリー・ウィドウ”の3度目の映画化。(台本:ヴィクター・レオン/レオ・ステイン) 未亡人である富豪夫人と国家の財政難を救うために彼女を口説こうとする小国の伯爵との恋の行方を描く、監督カーティス・バーンハート、主演ラナ・ターナー、フェルナンド・ラマス、ウナ・マーケル、リチャード・ヘイドン、トーマス・ゴメス他共演のミュージカル。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:カーティス・バーンハート
製作:ジョー・パスターナク
原作
”メリー・ウィドウ”
フランツ・レハール(オペレッタ)
ヴィクター・レオン(台本)
レオ・ステイン(台本)
脚本
ソニア・レヴィン
ウィリアム・ルドウィグ
撮影:ロバート・サーティース
編集:コンラッド・A・ネルヴィッヒ
音楽:フランツ・レハール
出演
クリスタル・ラデク:ラナ・ターナー
ダニーロ伯爵:フェルナンド・ラマス
キティ・ライリー:ウナ・マーケル
ポポフ男爵:リチャード・ヘイドン
マーショヴィア国王:トーマス・ゴメス
マーショヴィア大使:ジョン・アボット
巡査部長:マルセル・ダリオ
ニッキィ:キング・ドノヴァン
マルキ・ド・クリヨン:ロバート・クート
マルセラ:リサ・フェラデー
マキシムの女性:ジョイ・ランシング(クレジットなし)
ダンサー:グウェン・ヴァードン
ダンサー:マット・マットックス
アメリカ 映画
配給 MGM
1952年製作 105分
公開
北米:1952年9月5日
日本:年1955月2日13
製作費 $2,417,000
北米興行収入 $2,232,000
世界 $4,5000,000
■ アカデミー賞 ■
第25回アカデミー賞
・ノミネート
美術賞(カラー)・衣裳デザイン賞(カラー)
■ ストーリー ■
1899年、ニューイヤーズ・イヴ。
財政難のヨーロッパの小国マーショヴィアの国王(トーマス・ゴメス)は、富豪夫人である未亡人のアメリカ人クリスタル・ラデク(ラナ・ターナー)を、同国出身の夫の記念碑除幕式に招待するために、駐アメリカ大使(ジョン・アボット)を派遣する。
国王は、クリスタルの財産を国の財源にすることを考え、ダニーロ伯爵(フェルナンド・ラマス)が彼女を口説き落とすことを期待する。
クリスタルは、秘書のキティ・ライリー(ウナ・マーケル)と共にマーショヴィアに到着し、プレイボーイのダニーロが人々と歌い踊っているのを目撃して彼に惹かれる。
クリスタルとキティは宮殿に案内され、訪ねて来たダニーロは、キティをクリスタルと思い込んでしまう。
国王の目的が自分の財産であることを知ったクリスタルは憤慨し、キティと共にその場を去りパリに向かうのだが・・・。
フランツ・レハールのオペレッタ”メリー・ウィドウ”の3度目の映画化。
未亡人であるアメリカ人富豪夫人と、国家の財政難を救うために彼女を口説こうとする、ヨーロッパの小国の伯爵との恋の行方を描くミュージカル。
製作ジョー・パスターナク、ドイツ出身のカーティス・バーンハートが監督し、MGMの看板スターであるラナ・ターナーがヒロインを演じた作品。
ヨーロッパの小国とは言え、王宮のセットなどの豪華さは芸術のようであり、テクニカラーの映像に映える美しいラナ・ターナーは、未亡人である富豪夫人を魅力的に演じ、彼女の衣裳の素晴らしさも印象に残る。
(ラナ・ターナーの歌はトゥルーディ・アーウィンが吹き替えた)
セットと衣裳は高く評価され、第25回アカデミー賞では、美術賞(カラー)、衣裳デザイン賞(カラー)にノミネートされた。
主人公の財産目的で口説くよう国王に命ぜられる伯爵を熱演するフェルナンド・ラマス、主人公の秘書で、1934年公開の「メリィ・ウィドウ」ではマーショヴィア王妃を演じたウナ・マーケル、国王の計画を成功させようとする男爵のリチャード・ヘイドン、マーショヴィア国王のトーマス・ゴメス、駐米マーショヴィア大使のジョン・アボット、パリの巡査部長マルセル・ダリオ、伯爵の補佐キング・ドノヴァン、キティ(ウナ・マーケル)に惹かれる紳士ロバート・クート、伯爵に惹かれる女性リサ・フェラデー、マキシムの女性ジョイ・ランシング、そしてダンサーとしてグウェン・ヴァードンとマット・マットックスなどが共演している。