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MEG ザ・モンスター The Meg (2018)

絶滅したはずの巨大ザメ”メガロドン”に立ち向かう者たちの戦いを描く、監督ジョン・タートルトーブ、主演ジェイソン・ステイサムリー・ビンビンレイン・ウィルソンクリフ・カーティスルビー・ローズウィンストン・チャオ他共演のアクション・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ジョン・タートルトーブ

製作
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
ベル・アヴェリー
コリン・ウィルソン
製作総指揮
ジェラルド・R・モーレン
チアン・ウェイ
ランディ・グリーンバーグ
バリー・M・オズボーン
原作:スティーヴ・オルテンMeg: A Novel of Deep Terror
脚本
ディーン・ジョーガリス
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー
撮影:トム・スターン
編集
スティーヴン・ケンパー
ケリー・マツモト
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

出演
ジョナス・テイラー:ジェイソン・ステイサム
スーイン・ジャン:リー・ビンビン
ジャック・モリス:レイン・ウィルソン
ジェームズ“マック”マックライズ:クリフ・カーティス
ジャックス:ルビー・ローズ
ミンウェイ・ジャン博士:ウィンストン・チャオ
DJ:ペイジ・ケネディ
ローリー・テイラー:ジェシカ・マクナミー
ウォール:オラフル・ダッリ・オラフソン
ヘラー医師:ロバート・テイラー
メイイン・ジャン:ソフィア・ツァイ
トシ:マシ・オカ
ディアンジェロ:ロブ・キパ=ウィリアムズ
マークス:タワンダ・マニーモ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2018年製作 113分
公開
北米:2018年8月10日
日本:2018年9月7日
製作費 $130,000,000
北米興行収入 $145,443,740
世界 $530,259,470


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
フィリピン海溝
救助隊員のジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)は、損傷した原子力潜水艦の乗組員を救おうとする。

1人を救助したジョナスは、正体不明の生物が艦体に衝突したことを確認して救難艇に戻る。

2人の隊員ディアンジェロ(ロブ・キパ=ウィリアムズ)とマークス(タワンダ・マニーモ)が閉じ込められたことを知ったジョナスは、潜水艦に戻ろうとするものの、このままでは全員が助からないと判断し、やむなくその場から離れる。

生存者のヘラー医師(ロバート・テイラー)は、仲間を見捨てたジョナスを責める。

5年後、上海
ヘリコプターで飛び立った億万長者のジャック・モリス(レイン・ウィルソン)は、200マイル沖の海洋研究所”マナ・ワン”に向かう。

責任者のミンウェイ・ジャン博士(ウィンストン・チャオ)に迎えられたモリスは、彼の娘で海洋学者のスーイン(リー・ビンビン)と孫娘のメイイン(ソフィア・ツァイ)を紹介される。

コントロール・ルームに案内されたモリスは、エンジニアのジャックス(ルビー・ローズ)、ヘラー医師、遠隔操作スペシャリストのDJ(ペイジ・ケネディ)、ジョナスの旧友でオペレーション・マネージャーのジェームズ“マック”マックライズ(クリフ・カーティス)を紹介される。

モリスは、硫化水素の”サーモクライン”(水温躍層)に隠された、マリアナ海溝の最深部と思われる場所を探索するミッションを視察に来たのだった。

規定に近づく潜水艇”オリジン”の操縦士ローリー(ジェシカ・マクナミー)はジョナスの元妻で、科学者のトシ(マシ・オカ)とウォール(オラフル・ダッリ・オラフソン)が乗り込んでいた。
...全てを見る(結末あり)

サーモクラインの下に別世界があるというジャンの説明を聞いたモリスは、それが間違っていたら、13億ドルの投資が無駄になることを知る。

潜水艇は未知の海底に向かうことに成功し、ライトを投下して、その場の様子を撮影する。

ローリーやモリスらはその場を見て驚き、ローバーの準備が整い発進し、DJが遠隔で操縦する。

その後、巨大な何かが急接近し、ローバーがダメージを受ける。

オリジンも衝撃を受けて制御不能となり、ローリーが”ジャナスは正しかった・・・”と伝えた直後に通信が途絶える。

対策会議を開いたマックは、ジョナスを潜水艇に乗せて救助に向かわせることを考えるが、ヘラーはそれに反対する。

マックは、犠牲者は出したものの、ジョナスは11人を救ったとヘラーに伝える。

ヘラーは、錯乱状態に陥ったジョナスが友人を見捨てたと言い張り、巨大な何かが潜水艦を破壊したという話をするマックに、彼はタイで飲んだくれていると伝える。

言い争う2人を制止したジャンは、オリジンの事故がジョナスの話に似ていると言って、ヘリで彼の元に向かう。

タイサムットプラカーン県
家に戻ったジョナスは、その場にいたマックからジャンを紹介され、事故を知らされるものの、2度と潜らないと2人に伝える。

潜水艇の通信記録を聴かされたジョナスは、ローリーとクルーが深海で事故に遭ったことを知る。

オリジンでは、ウォールが停止したシステムの再起動を試み、それに成功する。

トシは、もしもの時のために妻に手紙を書き、ウォール励まされる。

その時、ライトに反応した何かにオリジンは襲われ、その衝撃でローリーは脇腹にドライバーが刺さってしまう。

スーインは、潜水艦の事故直後にジャナスが尋問される映像を確認し、正気を失ったので今回も同じ失敗をすると言うヘラーの意見を聞く。

オリジンの異常事態を知らされたスーインは、酸素が漏れているため、潜水艇で救出に向かおうとする。

メイインに友だちを助けに行くと伝えて抱きしめたスーインは、潜水艇グライダーで海底に向かう。

ジョナスとマックと共にマナ・ワンに戻ったジャンは、スーインが海底に向かったことを知る。

ヘラーがいることを知ったジャナスは彼の検査を受け、救難艇エボルーションで海底に向かう準備をする。

操縦席にいたメイインと話したジョナスは、彼女からスーインのことを訊かれ、連れ戻すと答える。

準備が完了したジョナスは、発進することに躊躇してしまう。

気持ちを切り替えたジョナスは、潜航を開始して海底に向かう。

マックは、救難艇のことをスーインに伝えて戻るよう指示するが、そのまま海底に向かい、オリジンの位置を確認する。

磁気フックを発射しようとしたスーインは、何かに襲われて制御不能となり、それが巨大イカだったために驚く。

船体が押しつぶされそうになるが、現れた巨大サメがイカを食い殺す。

巨大サメ”メガロドン”を確認したジョナスは、自分が間違っていなかったことをマナ・ワンに伝え、それを見たヘラーは驚く。

ジャナスから、メガロドンがライトに反応するので切れと指示されたスーインは、操作することができない。

スーインは、おとりとなったジョナスに浮上しろと言われ、その指示に従う。

それをマナ・ワンに伝えたジョナスは、オリジンに向かいドッキングする。

ハッチの外部のハンドルが破損していたため、ジョナスはそれを外して内部から開けさせて、ローリーの無事を確認する。

メガロドンが迫り、間に合わないと判断したトシは、妻への手紙をウォールのポケットに入れて救難艇に向かわせハッチを閉める。

ジョナスは仕方なく切り離し、メガロドンに攻撃されたオリジンはトシを乗せたまま爆発する。

マックからの連絡を聴きながら、ウォールはトシの手紙に気づく。

エボルーションは無事にマナ・ワンに戻り、ウォールはトシの手紙をジャンに渡す。

スーインからトシが戻らなかった理由を訊かれたジョナスは、皆を救うために自分でハッチを閉めたと答える。

見捨てたと言われたジョナスは、深海に潜ることは命懸けであり、彼らを送ったのは君たちだとスーインに伝える。

だから断ったとマックに伝えたジョナスは、治療を受けたローリーの元に向かい、ヘラーから、肝臓は外れていたので助かることを知らされる。

自分が間違っていたことを認めたヘラーは、ジョナスに謝罪する。

ローリーのことを頼んだジョナスは、それでおあいこだとヘラーに伝える。

シャワーを浴びていたジョナスは、謝罪に来たスーインに、生き残るのは大変なことだと伝える。

部屋を出たスーインは逞しいジョナスに惹かれ、出くわしたマックに冷やかされる。

メガロドンのことを詳しく調べたスーインは、絶滅したはずの最強の捕食動物について皆に解説する。

メイインに声をかけられたジョナスは、スーインのことで約束を守ってくれたと言う彼女に感謝される。

モリスは、世紀の大発見であるメガロドンを捕獲することを考えるが、手を貸す気はないと言うジョナスから、戦っても死ぬと警告される。

それを無視するモリスは、捕獲することを諦めない。

水中通路で遊んでいたメイインは、目の前に現れたメガロドンを見て驚く。

メガロドンが通路に噛みつき、その振動に気づいたジョナスとスーイン、そしてマックは、怯えているメイインを見つける。

モンスターが見ていたと言うメイインを落ち着かせたスーインらは、巨大な歯型を確認する。

クジラを食いちぎるメガロドンを目撃したジョナスらは、緊急体制に入る。

ジョナスは、救難艇が浮上した際に海底に割れ目ができてしまったことを知り、メガロドンを殺すことを考える。

救難信号をキャッチしたジョナスらは、クルーザーで現場に向かう。

一行はサメの密漁船の残骸を発見し、付近にいるメガロドンに発信機を撃ち込むことになり、ジャナスが泳いで近づく。

発信機を撃ち込んだジョナスは、気づいたメガロドンに追われるもののクルーザーに戻る。

銛先に麻酔薬”エトルフィン”を致死量仕込み、ポリカーボネイト製のシャークケージに入ったスーインは、現れたメガロドンに襲われる。

スーインはメガロドンに銛を刺すものの、ケージが飲み込まれそうになり、ジョナスが海に飛び込む。

取り乱しそうになりもがくスーインはマスクにひびが入り、酸素が漏れる。

引っ張られたワイヤーが当たり海に落ちたジャックスは、メガロドンに飲み込まれる寸前で引き揚げられる。

ジョナスはケージからスーインを救い出そうとするが、ワイヤーのクレーンが船から海中に落下してしまう。

ケージが沈む直前にスーインを助けたジョナスは、海面に浮上しようとするが、メガロドンに追われる。

メガロドンはワイヤーに引っ掛かり、ジョナスとスーインに食いつくことができず、致死量の麻酔が効いて動きが止まる。

ジョナスは、意識がないスーインを連れて船に戻り、蘇生処置をして彼女は助かる。

目覚めたスーインはジョナスに感謝し、引き揚げられた巨大なメガロドンの死体を確認する。

メガロドンと共に写真を撮ったウォールは海に落ちてしまい、突如、現れたもう一匹に飲み込まれる。

死体に食いついたメガロドンの襲撃により、クルーザーは傾き転覆してしまう。

モリス、DJ、マック、スーインが自力で転覆した船底に上がり、負傷したジャンはジョナスに助けられる。

クルーザーから離れていたヘラーは、ジャックスを助けるために、メガロドンをおびき寄せて犠牲になる。

救命ボートでその場を離れたジョナスらだったが、メガロドンに追われる。

モリスが呼んだヘリが、メガロドンを追い払う。

厳しく育てたことをスーインに謝罪したジャンは、彼女に後を任せて息を引き取る。

マナ・ワンに戻ったスーインは、メイインにジャンが亡くなったことを知らせる。

悲しむスーインは、ジョナスに慰められる。

全員を集めたモリスは、周辺各国にメガロドンのことを知らせ、この場は閉鎖することを伝えて、仲間を死なせて辛い目に遭わせたことを謝罪する。

その場を去るモリスはヘリで飛び立ち、被害による賠償を恐れた彼は、メガロドンを始末しようとする。

ジョナスは、回復したローリーとメイインに、スーインとのことでからかわれる。

爆雷でメガロドンを仕留めたモリスは、その現場を確認するが、死体がクジラだと分かる。

メガロドンがいることに気づいたモリスは、発進したボートから海中に転落してしまい、襲われて食い殺される。

翌朝、モリスが各国に通告していなかったことを知ったマックは憤慨し、ジョナスはメガロドンを仕留めようとする。

船で移動するジョナスらは、メガロドン三亜湾に向かうと考え、浅瀬におびき寄せようとする。

三亜湾
ビーチでは海水浴を楽しむ人々があふれ、沖のクルーザーでは結婚式が行われていた。

新婦の愛犬ピピンが海に飛び込み、メガロドンに気づきクルーザーに戻ろうとするものの襲われる。

メガロドンは人々に襲いかかり、ビーチはパニックになる。

クジラの鳴き声を使ってメガロドンをおびき寄せたジョナスとスーインは、グライダーに乗って攻撃しようとする。

メガロドンに追われたジョナスは岩に接触して船体を傷つけてしまい、スーインの攻撃は失敗する。

スーインがメガロドンを引き付ける間にジョナスが攻撃しようとするが、発射装置が故障してしまう。

上空の取材のヘリが接触して船に墜落し、マックらは海に飛び込む。

それに気づいたスーインは海面に向かい、メイインら皆を助ける。

メガロドンに立ち向かうジョナスは、破損した船体を使い胴体を切り裂く。

船体に噛みつかれたジョナスはその場から脱出し、メガロドンの目に銛を突き刺す。

もがき苦しむメガロドンは、現れた無数のサメに食い殺される。

ジョナスを助けたスーインは、救出されたマックらが乗るクルーザーに向かう。

グライダーにしがみついていたジョナスは、泳いでいるピピンに気づく。

仲間たちと共に無事だったことを喜ぶジョナスは、スーインとメイインをバケーションに誘う。

新婦は、ピピンが戻ったことを知り抱き寄せる。

水中ではメガロドンの通過音が聴こえ、2匹以上が海溝から脱出した可能性が・・・。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
上海沖200マイル。
海洋研究所”マナ・ワン”のスポンサーでる億万長者のモリスは、硫化水素の”サーモクライン”(水温躍層)に隠された、マリアナ海溝の最深部と思われる場所を探索しようとする。
モリスは、責任者のジャオ博士と娘で海洋学者のスーイン、オペレーション・マネージャーのマックらと共に、海底に向かった潜水艇を見守る。
潜水艇の操縦士ローリーらは正体不明の何か(巨大ザメ”メガロドン”)に襲われて制御不能になり、マックは、旧友である救命隊員のジョナス・テイラーに協力を求めようとする。
5年前に仲間を亡くす事故により、タイで酒に溺れる日々を送っていたジョナスは、元妻ローリーの事故を知り再び海に潜る決断をするのだが・・・。
__________

1997年に発表された、スティーヴ・オルテンの小説”Meg: A Novel of Deep Terror”を基に製作された作品。

絶滅したはずの巨大ザメ”メガロドン”に立ち向かう者たちの戦いを描くアクション・スリラー。

1990年代末に映画化が企画倒れとなり、2005年にも監督ヤン・デ・ボン、製作ギレルモ・デル・トロの企画もなくなり、ワーナー・ブラザーズが1億3000万ドルの製作費をかけてようやく公開までたどりついた経緯がある。

サメと人間との戦い自体は珍しい内容ではないが、太古の時代に絶滅したはずの巨大ザメ”メガロドン”の迫力そのものがが話題になった作品。

サメ映画と言えば、その元祖「ジョーズ」(1975)と必ず比較されてしまうのだが、同作のオマージュなのか真似なのか・・・と思われるシーンが何か所も登場する。

舞台や役者も含めて中国映画と言っていいような内容で、その中で、主人公演ずるジェイソン・ステイサムが、個性を活かし魅力的な役柄を熱演している。

北米興行収入は約1億4500万ドル、全世界では約5億3000万ドルの大ヒットを記録し、サメ映画史上最高となった。
中国国内の興行収入は北米を上回り(約1億5300万ドル)、日本の10倍であることからも分かるように、ハリウッドが中国に頼るのも頷ける。

主人公と惹かれ合いながら”メガロドン”に立ち向かう海洋学者リー・ビンビン、海洋研究施設のスポンサー、レイン・ウィルソン、主人公の旧友であるオペレーション・マネージャーのクリフ・カーティス、エンジニアのルビー・ローズ、ヒロインの父親である研究施設の責任者ウィンストン・チャオ、遠隔操作のスペシャリスト、ペイジ・ケネディ、主人公の元妻で潜水艇操縦士のジェシカ・マクナミー、彼女と共に潜水艇に乗るクルーで科学者のオラフル・ダッリ・オラフソンマシ・オカ、主人公と確執があった医師のロバート・テイラー、ヒロインの娘ソフィア・ツァイ、冒頭で犠牲になる救助隊員ロブ・キパ=ウィリアムズとタワンダ・マニーモなどが共演している。


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