| 名曲の旋律と愛憎が交差する濃密なハードボイルド・ノワール! 監督ラオール・ウォルシュ、主演アイダ・ルピノ、ロバート・アルダ、アンドレア・キング、ブルース・ベネット他共演のフィルム・ノワール。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ラオール・ウォルシュ
製作:アーノルド・アルバート
原作:マリッタ・ウォルフ”Night Shift”
脚本:
キャサリン・ターニー
ジョー・パガーノ(脚色)
キャサリン・ターニー(脚色)
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:オーウェン・マークス
音楽:マックス・スタイナー
出演
ピーティ・ブラウン:アイダ・ルピノ(クラブ歌手)
ニッキー・トレスカ:ロバート・アルダ(ピーティに関わるナイトクラブのオーナー)
サリー・オーティス:アンドレア・キング(ピーティの妹)
ヴァージニア・ブラウン:マーサ・ヴィッカーズ(ピーティの妹)
サン・トーマス:ブルース・ベネット(ピーティと惹かれ合うピアニスト)
ライリー:アラン・ヘイル(ニッキーの部下)
グロリア・オコナー:ドロレス・モラン(サリーの隣人)
ジョニー・オコナー:ドン・マクガイア(グロリアの夫)
ロイ・オーティス:ジョン・リッジリー(サリーの夫)
ジョー・ブラウン:ウォーレン・ダグラス(ペティの弟)
バンドリーダー:クレイグ・スティーヴンス
バンブークラブの歌手:トニー・ロマーノ
トニー:ウィリアム・エドマンズ(ニッキーのおじ)
ジミー:ジミー・ドッド(ヴァージニアの恋人)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1947年製作 96分
公開
北米:1947年1月11日
日本:未公開
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
ラウンジシンガーのピーティ・ブラウン(アイダ・ルピノ)は、ロサンゼルスに住む二人の妹サリー・オーティス(アンドレア・キング)とヴァージニア・ブラウン(マーサ・ヴィッカーズ)と弟ジョー(ウォーレン・ダグラス)を訪ねて、クリスマスを過ごすつもりだった。
ロサンゼルス、クリスマス・イヴ。
ナイトクラブを経営するニッキー・トレスカ(ロバート・アルダ)は、ウエイトレスとして働くサリーに迫る。
入院中の退役軍人である夫ロイ(ジョン・リッジリー)と息子のバディがいるサリーは、それを拒む。
帰宅したサリーは、ヴァージニアや双子がいる隣人グロリア・オコナー(ドロレス・モラン)と夫ジョニー(ドン・マクガイア)と共に、ツリーの飾りつけをしようとする。
そこにピーティが到着し、ヴァージニアと共に再会を喜んだサリーは、グロリアとジョニーを紹介する。
食事を済ませたピーティは、退役軍人のロイが精神を病んで入院している話をサリーから聞く。
ロイは、サリーと雇い主のニッキーの関係を疑っていた。
その話を聞いたピーティは、ニッキーに雇われているジョーのことを心配する。
帰宅したジョーが、ニッキーからのプレゼントであるドレスを預かって来たために、サリーはそれを返そうとする。
サリーと、ニッキーに関わるジョーのことが気になったピーティは、しばらく滞在して、彼女らの問題に対処しようとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Imbued with Raoul Walsh’s gritty directorial edge and anchored by Ida Lupino’s smoldering charisma, The Man I Love is a melancholic film noir that masterfully weaves jazz-infused heartbreak with the harsh realities of post-war urban romance.”
(ラウール・ウォルシュ監督の骨太でタフな演出力と、アイダ・ルピノの薫るような静かなカリスマ性に支えられた『私の彼氏』は、ジャズの旋律にのせた胸の痛みと戦後都市ロマンスの厳しい現実を見事に織りなした、哀愁漂うフィルム・ノワールである。)
1942年に発表された、マリッタ・ウォルフの小説”Night Shift”を基に製作された作品。
「彼奴は顔役だ!」(1939)、「追憶の女」(1942)などのラオール・ウォルシュが監督し、主演はアイダ・ルピノ、ロバート・アルダ、アンドレア・キング、ブルース・ベネット他共演のフィルム・ノワール。
タイトルは、ジョージ・ガーシュウィンとアイラによる曲”The Man I Love”からとられている。
また、「ニューヨーク・ニューヨーク」(1977)は、マーティン・スコセッシが本作に影響を受けて作製された。
犯罪が絡む物語ではないが、女を消耗品としか考えないナイトクラブのオーナーに、一見ひ弱そうに見えるヒロインが体当たりで挑む姿など、ラオール・ウォルシュの力強い演出が見どころの作品でもある。
アイダ・ルピノにとっては、疲労困憊状態で撮影が遅れたという経緯もあるが、様々な人生経験から、妹や弟のトラブルに対処する頼れる姉を見事に演じている。
彼女の歌声が聴けるのも興味深く、芯の強さを強調しつつも、恋に揺れる複雑な女心も演じる彼女の魅力は注目だ。
手当たり次第に女をものにするナイトクラブのオーナー、ロバート・アルダ、主人公の妹アンドレア・キング、主人公と惹かれ合うピアニストのブルース・ベネット、物語にアクセントを加える、ニッキー(ロバート・アルダ)の部下を愉快に演ずるなどが共演している。
