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二つの世界の男 The Man Between (1953)

分断されたベルリン、瓦礫と霧に沈む街で交錯する疑惑と愛。
名匠キャロル・リードが描く、東と西の境界線の中で男の哀愁が胸を打つサスペンス。
製作、監督キャロル・リード、主演ジェームズ・メイソンクレア・ブルームヒルデガルト・クネフ他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:キャロル・リード
製作:キャロル・リード
原案:ウォルター・エバート
脚本:ハリー・カーニッツ
撮影:デスモンド・ディキンソン
編集:バート・ベイツ
音楽:ジョン・アディソン

出演
イーヴォ・ケルン:ジェームズ・メイソン / 東側につく元弁護士であるベッティーナの元夫
スザンヌ・マリソン:クレア・ブルーム / マーティンの妹
ベッティーナ:ヒルデガルト・クネフ / マーティンの妻であるイーヴォの元妻
マーティン:ジェフリー・トゥーン / スザンヌの兄でベッティーナの夫であるイギリス軍軍医
ハレンダー:アリベルト・ヴェッシャー / 東側から西側への脱走を取り締まる人物
オラフ・ケストナー:エルンスト・シュレーダー / 東側からの難民の手助けを行う人物
ホルスト:ディーター・クラウゼ / イーヴォを慕う偵察役の少年
リッツィ:ヒルデ・セッサク / イーヴォとスザンヌを匿う女性
クライバー警部:カール・ジョン / 西側の警察官
サロメを演ずる歌手:リューバ・ヴェリッチュ

イギリス 映画
配給
British Lion Films(イギリス)
ユナイテッド・アーティスツ(北米)
1953年製作 102分
公開
イギリス:1953年11月2日
北米:1953年11月18日
日本:1954年1月14日


ストーリー
西ベルリン テンペルホーフ空港
東ベルリン市民にも開放されていた空港に到着したスザンヌ・マリソン(クレア・ブルーム)は、軍医である兄マーティン(ジェフリー・トゥーン)の妻ベッティーナ(ヒルデガルト・クネフ)に迎えられる。
少年ホルスト(ディーター・クラウゼ)は、ベッティーナを監視していた。
ベッティーナは、スザンヌを連れて、戦争で荒廃した地域付近の自宅に戻る。
スザンヌは、帰宅したマーティンとの再会を喜ぶ。
ある人物からの電話を受けていたベッティーナは、マーティンとスザンヌの様子を見ながら、電話の受話器を上げておく。
その後スザンヌは、マーティンとベッティーナと共にナイトクラブに向かう。
スザンヌは、ベッティーナが何か思いつめているようだったために気になる。
ベッティーナは、わざとグラスのワインをこぼして席を外し、誰かと話しをして涙する。
スザンヌは、その様子を気にしながらマーティンと話し、
席に戻ったベッティーナが、頭痛がするために帰ろうとしたため、マーティンとスザンヌも帰宅することにする。
スザンヌは、ベッティーナと話していた人物を確認すことができなかった。
クラブを出たスザンヌらは、西から東への亡命者の手助けをした者と思われる、追われている車を目撃する。
その夜、眠れなかったスザンヌは、入口に来た何者か(ホルスト)から、ベッティーナが手紙を受け取る様子を目撃する。
ベッティーナは、入り口の鍵を確認しただけだとスザンヌに伝える。
翌日スザンヌは、ベッティーナと共に東側に向かう。
スザンヌとカフェにいたベッティーナは、ホルストに導かれて入ってきたイーヴォ・ケルン(ジェームズ・メイソン)に話しかけられる。
スザンヌを紹介されたイーヴォは、しばらくベッティーナと話をして、西側に戻る彼女らと別れ、ホルストと共にその場を去る。
スザンヌは、イーヴォとベッティーナの関係を気にしながら西側に戻るのだが・・・。


解説 評価 感想
“A noir masterpiece set in the shadows of divided Berlin. Between East and West, between love and betrayal, one man finds himself lost in the ruins of a city—and a heart. Experience the haunting elegance of Hildegard Knef in a visual labyrinth where the Cold War feels chillingly personal.”
(分断されたベルリンの影に設定されたノワールの傑作。東と西の間、愛と裏切りの間で、一人の男が街の、そして心の廃墟の中で自分を見失う。冷戦が冷徹なまでに個人的なものと感じられる視覚的な迷宮で、ヒルデガルト・クネフの忘れがたい優雅さを体感せよ。)

キャロル・リードが製作を兼ねて監督し、主演はジェームズ・メイソンクレア・ブルームヒルデガルト・クネフ他共演のサスペンス。

第三の男」(1949)を意識した、キャロル・リードらしい構図やカメラワーク、細やかな演出など、工夫を凝らした内容と共に、戦後間もないベルリンで撮影されたセットではないロケや、冷戦下の緊張が伝わる映像は注目だ。

主演のジェームズ・メイソンは、厳しい状況下で活動する男性を演じ、善と悪を使い分け、哀愁も感じさせる役柄を好演している。

東西の狭間で、主人公に惹かれていくイギリス人女性クレア・ブルームと、その義姉を演ずるヒルデガルト・クネフの、陰のある上品な美しさは際立つ。


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