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指紋なき男 The Long Wait (1954)

記憶と指紋を失った男が陰謀に挑むハードボイルド・ノワール!
監督ヴィクター・サヴィル、主演アンソニー・クインチャールズ・コバーンジーン・エヴァンスペギー・キャッスルメアリー・エレン・ケイ他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

アンソニー・クイン / Anthony Quinn / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ヴィクター・サヴィル
製作:レッサー・サミュエルズ
原作:ミッキー・スピレイン”The Long Wait”
脚本
レッサー・サミュエルズ
アラン・グリーン
撮影:フランツ・プラナー
編集:ロナルド・シンクレア
音楽:マリオ・カステルヌオーヴォ・テデスコ

出演
ジョニー・マクブライド:アンソニー・クイン(殺人事件に巻き込まれる記憶を失った男)
ガーディナー:チャールズ・コバーン(銀行の頭取)
セルヴォ:ジーン・エヴァンス(町を支配する男)
ヴィーナス:ペギー・キャッスル(セルヴォの愛人)
ウェンディ・ミラー:メアリー・エレン・ケイ(セルヴォのカジノの支配人)
キャロル・シェイ:シャーリー・パターソン(セルヴォの秘書)
トロイ・アヴァロン:ドロレス・ドンロン(セルヴォの愛人)
タッカー:バリー・ケリー(ガーディナーと手を組む刑事)
リンジー警部:ジェームズ・ミリカン(ジョニーを連行する刑事)
エディ・パックマン:ブルーノ・ヴェソタ(セルヴォの手下)
ジョー:ジェイ・アドラー(ジョニーに協力するホテルのベルボーイ)
アラン・ローガン:ジョン・ダムラー(ジョニーに協力する記者)
ポップ・ヘンダーソン:フランク・マーロウ(ジョニーの友人であるホテルのフロント係)

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1954年製作 94分
公開
北米:1954年5月26日
日本:1955年1月8日
北米興行収入 $1,500,000


ストーリー
放浪する男(アンソニー・クイン)は、自動車事故のショックで記憶と火傷で手の指紋も失い、自分の過去を探りながら苦しむ。
2年後。
リンキャッスルという町に自分がいた可能性を知った男は、現地に向かう。
しかし、その情報を提供した男は、殺人容疑で指名手配されている男の写真を手に入れただけだった。
リンキャッスル。
ホテルに向かった男は、フロント係のポップ・ヘンダーソン(フランク・マーロウ)に話しかけられ、自分が”ジョニー・マクブライド”だということを知る。
その場に居たキャロル・シェイ(シャーリー・パターソン)は、ジョニーが現れたことを電話で誰かに伝える。
部屋に向かったジョニーは、現れたリンジー警部(ジェームズ・ミリカン)とタッカー刑事(バリー・ケリー)に逮捕連行される。
リンジーは、何も覚えていないというジョニーに、犯行に使われた銃から採取した指紋を見せる。
ジョニーの指紋は火傷で失われていたため、リンジーは仕方なく彼を釈放する。
無罪を証明しようとしたジョニーは図書館に向かい、事件当時の新聞を調べる。
そこに、その記事を書いた記者のアラン・ローガン(ジョン・ダムラー)が現れ、記事に写真が載っている銀行員で、ヴェラ・ウェストという恋人も失踪したことをジョニーに伝える。
ヴェラも、帳簿の改ざんや自分の逃亡先などを知っていたかもしれないと言われたジョニーは苛立つが、戦争の英雄ではあったが、恐怖症を患ったことをローガンに話す。
ローガンに殴りかかったジョニーだったが、冷静になり新聞を破って持ち去る。
図書館の入り口にポップが現れ、何者かに銃撃される。
瀕死のポップは、1年前に町に戻っているヴェラが、自分に秘密を明かしたことを伝える。
ポップは、ヴェラを捜すと言うジョニーに、手術で顔を変えた彼女に会いたければ”セルヴォ”・・・と伝えて息を引き取る。
実業家であるセルヴォ(ジーン・エヴァンス)のオフィスに向かったジョニーは、その場で、ホテルにいた秘書のキャロルと話す。
ジョニーは、1年前に町に来た際にポップに世話になったキャロルが、その死を悲しんでいたことを知る。
セルヴォと話したジョニーは、自分の記憶が戻ることを彼が恐れていると考えるが、町を出るよう脅される。
苛立ちながら去ろうとしてジョニーは、仕事が終わったキャロルに誘われて彼女のアパートに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想
“Adapted from Mickey Spillane’s hard-boiled novel, The Long Wait is a gritty, action-packed film noir that follows an amnesiac protagonist on a relentless, violence-laced quest to reclaim his identity and clear his name.”
(ミッキー・スピレインのハードボイルド小説を映画化した『指紋なき男』は、記憶喪失の主人公が己の身元を取り戻し、容疑を晴らすために暴力に満ちた容赦なき探求に挑む、骨太でアクション満載のフィルム・ノワールである。)

1951年に発表された、ミッキー・スピレインの小説”The Long Wait”を基に製作された作品。

茶碗の中の嵐」(1937)、「育ちゆく年」(1946)などのヴィクター・サヴィルが監督し、主演はアンソニー・クインチャールズ・コバーンジーン・エヴァンスペギー・キャッスルメアリー・エレン・ケイ他共演のフィルム・ノワール。

犯罪に巻き込まれ記憶を失った男が、無実を証明するために奔走する物語は、事件と同時に失踪した恋人を捜し出すことが解決の鍵となりスリリングに展開する。
その、手術で顔を変えた恋人の可能性がある女性が複数現れ、それぞれが主人公と微妙に絡むという内容は実に興味深い。

光と影を巧みに使う緊迫感ある映像や、力感あふれるヴィクター・サヴィルの演出は見応えある。

二番目にクレジットされる、銀行の頭取を演ずるチャールズ・コバーンが、意外にも軽い役だと思いきや、犯罪に関与する黒幕だったという展開も驚きだ。

主演のアンソニー・クインは、記憶と指紋を失い、無実であることを証明しようとするタフな主人公を、彼らしい演技で熱演している。

事件に関与しているため、主人公の記憶が戻るのを阻止しようとする町の支配者ジーン・エヴァンス、その愛人ペギー・キャッスル、主人公の恋人(妻)だったカジノの支配人メアリー・エレン・ケイなどが共演している。


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