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ポンペイ最後の日 The Last Days of Pompeii (1935)

1834年に発表された、エドワード・ブルワー=リットンの小説”ポンペイ最後の日”を基に製作された作品。
ローマ帝国繁栄の時代、事故に遭った妻子を貧しさで救えなかった男の運命を描く、監督アーネスト・B・シュードサックメリアン・C・クーパー(クレジットなし/製作兼)、主演プレストン・フォスターアラン・ヘイルベイジル・ラスボーンジョン・ウッドルイス・カルハーン他共演の歴史ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(歴史劇)


スタッフ キャスト
監督
アーネスト・B・シュードサック
メリアン・C・クーパー(クレジットなし)
製作:メリアン・C・クーパー
原作:エドワード・ブルワー=リットンポンペイ最後の日
原案
ジェームズ・アシュモア・クリールマン
メルヴィル・ベイカー
脚本:ルース・ローズ
撮影
J・ロイ・ハント
ジャック・カーディフ(クレジットなし)
編集:アーチー・マーシェク
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
マーカス:プレストン・フォスター
ベルビックス:アラン・ヘイル
ポンティウス・ピラトベイジル・ラスボーン
フラビウス:ジョン・ウッド
フラビウス(少年期):デヴィッド・ホルト
総督:ルイス・カルハーン
クロディア:ドロシー・ウィルソン
ガイウス・タノー:フランク・コンロイ
クレオン:ウィリアム・V・モン
シモン:マレー・キネル
看守:ヘンリー・コルカー
カルヴァス:エドワード・ヴァン・スローン
賢女:ゼフィ・ティルベリー
マーメックス:ウォード・ボンド
オーガー:エドウィン・マクスウェル
税金徴収人:ジェイソン・ロバーズSr.
リースター:ワイアリー・バーチ
ジュリア:グロリア・シェイ

アメリカ 映画
配給 RKO
1935年製作 96分
公開
北米:1935年10月18日
日本:1935年12月日 未公開
製作費 $1,000,000


ストーリー
ポンペイ
鍛冶屋のマーカス(プレストン・フォスター)は、妻ジュリア(グロリア・シェイ)と生後6か月の息子フラビウスと共に平穏に暮らしていた。
貴族のガイウス・タノー(フランク・コンロイ)は、剣闘士の鎖を直すマーカスが、暴れる剣闘士を抑え込む姿を見て、彼を拳闘試合に出すよう、奴隷商人のクレオン(ウィリアム・V・モン)に指示する。
マーカスは、平和主義者で金も要らないと言ってそれを断り、タノーと話だけして銀貨を受け取る。
銀貨を手にしたマーカスは、妻子を連れて買い物に出かけるが、ジュリアとフラビウスは馬車に轢かれてしまう。
ジュリアとフラビウスを家に運んだマーカスは、医者の治療費に有り金を使い果たし、これ以上は先払いでないと診てくれないことを知らされる。
困ったマーカスは、さらに税金も払えなくなり、仕方なく剣闘士になる。
最初の戦いに勝ったマーカスは、金を受け取って家に戻るが、ジュリアとフラビウスは亡くなる。
ショックを受けたマーカスは、貧しさを悔やみ、世の中は金がすべてだと考える。
その後、剣闘士として勝ち続けたマーカスは最強となり、大金を稼ぐことができる。
マーカスは、戦って殺した相手の息子(デヴィッド・ホルト)を養子にしてフラビウスと名付け、彼の幸せのために生きようとするのだが・・・。


解説 評価 感想
エドワード・ブルワー=リットンの小説”ポンペイ最後の日”(1834)を基に製作された作品。

キングコング」(1933)で組んだアーネスト・B・シュードサックメリアン・C・クーパー(クレジットなし/製作兼)が監督し、主演はプレストン・フォスターアラン・ヘイルベイジル・ラスボーンジョン・ウッドルイス・カルハーンなどが共演した作品。

ローマ帝国繁栄の時代、貧しさで事故に遭った妻子を救えなかった男の運命を描く歴史ドラマ。

金を稼ぐことが人生の幸せにつながると考えた男が、様々な経験をしながら、人間の生きがいの本質に気づくまでが、キリストの物語と共に描かれている。

さらには、1世紀のポンペイが舞台であり、西暦79年の”ヴェスヴィオ火山噴火”が、当時の技術を駆使した迫力映像でクライマックスに登場する。
しかし、キリストが処刑された時期に7歳だった主人公の息子が、西暦79年になっても青年だという設定には無理があり、主人公を含めた容姿が、老けてはいるものの、40年以上の時が流れているようには思えない。

主演のプレストン・フォスターは、キリストの影響で最期には改心するものの、貧しさ故に事故に遭った妻子を救えず、養子の幸せだけを願い、金がすべてと考え成功する男を熱演している。

ユダヤの地で主人公に仕えるようになるアラン・ヘイル、主人公を雇い良き理解者となるユダヤ総督ポンティウス・ピラトベイジル・ラスボーン、主人公の養子ジョン・ウッド、その少年期デヴィッド・ホルト、総督のルイス・カルハーン、フラビウス(ジョン・ウッド)が救い惹かれ合うようになる奴隷ドロシー・ウィルソン、主人公に目をつける貴族のフランク・コンロイ、奴隷商人のウィリアム・V・モンユダヤの農民マレー・キネル、看守のヘンリー・コルカー、主人公が救う占い師の賢女ゼフィ・ティルベリー、主人公を倒す剣闘士のウォード・ボンド、税金徴収人のジェイソン・ロバーズSr.、主人公の奴隷で学者のワイアリー・バーチ、主人公の妻グロリア・シェイ、他エドワード・ヴァン・スローンエドウィン・マクスウェルなどが共演している。


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