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浮浪者から州知事にまで成り上がった男の人生と巻き起こす騒動を描く、監督、脚本プレストン・スタージェス、主演ブライアン・ドンレヴィ、ミュリエル・アンジェラス、エイキム・タミロフ他共演の政治風刺コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:プレストン・スタージェス
製作:ポール・ジョーンズ
脚本:プレストン・スタージェス
撮影:ウィリアム・C・メラー
編集:ヒュー・ベネット
音楽
フレデリック・ホランダー
ジョン・レイポルド(クレジットなし)
出演
ダニエル・マッギンティ:ブライアン・ドンレヴィ
キャサリン・マッギンティ:ミュリエル・アンジェラス
ボス:エイキム・タミロフ
ジョージ:アリン・ジョスリン
スキーターズ:ウィリアム・デマレスト
トンプソン”トミー”:ルイ・ジーン・ハイト
ルーイ:ハリー・ローゼンタール
ウィルフレッド・T・ティリンガスト市長:アーサー・ホイト
ベッシー:リビー・テイラー
マクスウェル:サーストン・ホール
ダンサー:ステフィ・デューナ
メアリー:ジョイス・アーリーン
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1940年製作 83分
公開
北米:1940年8月23日
日本:未公開
製作費 $350,000
■ アカデミー賞 ■
第13回アカデミー賞
・受賞
脚本賞
■ ストーリー ■
バナナ共和国。
クラブのバーテンダー、ダニエル・マッギンティ(ブライアン・ドンレヴィ)は、絶望したアメリカ人銀行員トンプソン”トミー”(ルイ・ジーン・ハイト)が自殺しようとするのを制止して落ちるかせる。
トミーは信頼される銀行員だったが、誘惑に負けて銀行の金を横領し、帰国して家族の元に戻ることができなかった。
マッギンティは、トミーと彼を気遣うダンサー(ステフィ・デューナ)に、自分はある州の知事だった言って、過去のことを話し始める。
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浮浪者だったマッギンティは、政治屋のスキーターズ(ウィリアム・デマレスト)の元に案内され、ウィルフレッド・T・ティリンガスト市長(アーサー・ホイト)に投票すれば2ドル渡すと言われ、異なる投票所で37回も投票する。
それを知ったスキーターズは驚き、街と政界を牛耳るボス(エイキム・タミロフ)とティリンガスト市長に、マッギンティを紹介する。
ボスは、礼儀知らずだが度胸があるマッギンティが気に入る。
ボスの手下になったマッギンティは、彼に服従することなく、対立しながらも手際よく仕事をこなしていく。
やがてマッギンティは、ボスにより市議会議員に担がれて当選し、各業者に裏金を要求する。
世の中では政治改革が求められ、マッギンティは、全政党を牛耳るボスに、改革派から市長に立候補するよう指示される。
ボスは、女性の心をつかむために既婚者であることが必要だと考えるものの、マッギンティは結婚に関心がなく相手もいなかった。
そのことを知った秘書のキャサリン(ミュリエル・アンジェラス)は、自分も結婚を考えてないとマッギンティに伝える。
キャサリンは互いのために政略結婚することを提案し、マッギンティは、その考えを受け入れるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
脚本を兼ねたプレストン・スタージェスの初監督作品であり、主演はブライアン・ドンレヴィ、ミュリエル・アンジェラス、エイキム・タミロフなどが共演した作品。
浮浪者から州知事にまで成り上がった男の人生と巻き起こす騒動を描く政治風刺コメディ。
プレストン・スタージェスの軽快で巧みな演出と脚本は冴え渡り、個性的な出演者の軽妙な演技などが楽しめる快作に仕上がっている。
第13回アカデミー賞では、プレストン・スタージェスが脚本賞を受賞した。
イーディス・ヘッドが担当するコスチュームも注目だ。
主演のブライアン・ドンレヴィは、浮浪者から知事にまで成り上がる男を熱演している。
主人公の出世のために政略結婚する秘書を好演するミュリエル・アンジェラス(最後の出演作)、主人公を気に入り出世させる街を牛耳る裏社会のボス、エイキム・タミロフ、キャサリン(ミュリエル・アンジェラス)の男友達アリン・ジョスリン、主人公と出会う政治屋のウィリアム・デマレスト、主人公が命を救う絶望した銀行員ルイ・ジーン・ハイト、ボス(エイキム・タミロフ)の手下ハリー・ローゼンタール、ボスと手を組む市長のアーサー・ホイト、キャサリンのメイド、リビー・テイラー、主人公に裏金を要求される業者のサーストン・ホール、落ちぶれてバーテンダーになった主人公から話を聞くステフィ・デューナ、キャサリンの6歳の娘ジョイス・アーリーンなどが共演している。