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キリング・フィールズ Texas Killing Fields (2011)

犯罪が多発するテキサスの湿地帯で連続殺人事件を追う刑事達の過酷な捜査を描く、主演サム・ワーシントンジェフリー・ディーン・モーガンクロエ・グレース・モレッツシェリル・リージェシカ・チャステインジェイソン・クラーク他共演、監督アミ・カナーン・マンによる実際に起きた事件を基にしたクライム・サスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

クロエ・グレース・モレッツ / Chloë Grace Moretz / Pinterest
ジェシカ・チャステイン / Jessica Chastain / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:アミ・カナーン・マン

製作総指揮
ビル・ブロック

ポール・ハンソン
アンソニー・J・A・ブライアンJr.他
製作
マイケル・マン

マイケル・ジャッフェ
脚本:ドン・フェラローネ
撮影:スチュアート・ドライバーグ
編集:シンディ・モロ
音楽:ディコン・ハインクリフェ

出演
マイク・サウンダー:サム・ワーシントン

ブライアン・ヘイ:ジェフリー・ディーン・モーガン
リトル・アン・スライガー:クロエ・グレース・モレッツ
ルーシー・スライガー:シェリル・リー
ライノ:スティーヴン・グレアム
パム・ストール:ジェシカ・チャステイン
グウェン・ヘイ:アナベス・ギッシュ
ルール・バリー:ジェイソン・クラーク

アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Films

2011年製作 105分
公開
北米:2011年10月14日
日本:2012年4月14日
北米興行収入 $45,280
世界 $957,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
テキサス州、テキサス・シティ
遺体の発見を知らされた刑事マイク・サウンダー(サム・ワーシントン)と相棒ブライアン・ヘイ(ジェフリー・ディーン・モーガン)は現場に向かう。

現場検証を始めて遺体を調べた二人は、女性が別の場所で殺された可能性に気づく。

その後、雨の中、普段から気にかけている少女リトル・アン・スライガー(クロエ・グレース・モレッツ)が歩いているのを見つけたヘイは、彼女に声をかけて車に乗せる。

アンを家に送ったヘイは、保護観察中の彼女を外出させた理由を母親ルーシーに問う。

サウンダーは、ルーシーが男達を連れ込んでいることに憤慨し、彼らを表に出す。

ライノ(スティーヴン・グレアム)が口答えしたため、彼を威嚇したサウンダーは、冷静に対処するようヘイに言われる。

その場を離れた二人は、サウンダーの元妻で刑事のパム・ストール(ジェシカ・チャステイン)から連絡を受け、少女失踪事件の応援を要請される。
...全てを見る(結末あり)

二人はそれを断ろうとするが、”キリング・フィールズ”で車が発見され、気になる事件だと言われ、遺体が発見され次第連絡することで話はまとまる。

現場に着いたストールは、鑑識が来る前に、被害者の車を調べている警官などを追い払う。

サウンダーとヘイは、翌日から聞き込みを、ストールは容疑者の尋問を始める。

その後サウンダーは、厳しい取り調べをするストールの元に向い、ヘイを事件に巻き込むなと忠告し、代わりに自分が手伝うことを伝える。

保護観察官の元に向かったヘイとサウンダーは、その場にいた少女達に、被害者の写真を見せる。

客を取らされていた被害者を知る少女らは、そのヒモを確認して、白人の男もいたことを知らせる。

その場にいたアンは、下校途中に声をかけられた男と、その白人が同一人物だと考える。

少女を売り飛ばす男の取り調べをしたヘイとサウンダーは、白人の男がルール・バリー(ジェイソン・クラーク)だということを聞き出す。

その後、幼い子供がいる女性の家に、男が侵入する事件が起き、ヘイとサウンダーは現場に向かう。

逃げた男を見つけたヘイはそれを追うが、取り逃がしてしまう。

女性から事情を聞いたヘイとサウンダーは、男が二人いたことを知る。

そこに、突然かかってきた、助けを求める女性の電話の声にヘイとサウンダーは驚いてしまう。

電話の発信地を調べ、”キリング・フィールズ”からかかってきたことが分かる。

アンを食事に誘い妻グウェン(アナベス・ギッシュ)に紹介したヘイだったが、ストールに呼び出される。

消息不明だった少女が、両手を切断されて死体で見つかり、ヘイとストールは、それを運び出そうとする。

そこにサウンダーが現れ、相棒を呼び出したことで、彼女に不満をぶつける。

管轄外の事件には関わるなと意見するサウンダーに、ヘイは、電話の女性が彼女かもしれないことを伝える。

翌日サウンダーは、バリーの後をつけて周辺を探る。

バリーが向かった場所を調べたサウンダーは、その場にあった盗んだと思われる車のシートに、血痕が付いていることを確認する。

切断された手が発見され、ヘイとストールはそれを見つけた男に会う。

男の態度に腹を立てたヘイは、彼を叩きのめすのだが、そこにサウンダーが現れて彼を制止し、手の発見現場が”キリング・フィールズ”だと分かる。

その後、犯人が、奪った少女の電話から電話をしていたことが判明し、ヘイはそれを調べた同僚に盗聴を任せる。

運転免許の売買で補導されたアンを、車で送ったヘイだったが、途中で寄ったスタンドで、彼女が何者かに連れ去られてしまう。

ヘイは、地図を持参して”キリング・フィールズ”に向かい、彼が音信不通になったと知らされたサウンダーは、バリーを監視していた。

サウンダーはヘイに連絡することができず、バリーらに使われている少女の母親に、証拠の車に火をつけられてしまう。

人質を取り逃げたバリーらを、サウンダーは追うものの逃げられてしまう。

ヘイからアンが誘拐されたという連絡を受けたサウンダーは、愛犬を連れて現場に向かう。

サウンダーはヘイと合流し、犬を使い捜索を始めアンを発見する。

ヘイは、息のあるアンをサウンダーに任せて、戻ってくるはずの犯人を待ち伏せるためにその場に残る。

途中で、到着した救急車にアンを乗せたサウンダーは、連絡を受けたストールと共に現場に戻る。

ヘイは表れた男に襲われて銃撃され、サウンダーは、犯人からヘイが死んだという連絡を受ける。

電話を盗聴している者から連絡を受け、発信地を知ったサウンダーは街に戻り、ストールはヘイを捜す。

犯人がライノだと分かり、アンの家に向かったサウンダーは、携帯電話を鳴らしてそれを確認する。

ライノは焦り、電話を受けたルーシーは、アンに何をしたのかを聞けとサウンダーに言われる。

ルーシーは、ライノと共にアンを殺したという話を息子から聞き取り乱す。

逃げようとしたライノに、ルーシーはナイフを持って襲いかかり、彼と息子は相撃ちになる。

息子は死に、ライノは、襲いかかるルーシーも射殺して、サウンダーは、入り口で倒れ込み殺せと言う彼を見つめる。

ヘイを発見したストールは、救急ヘリコプターの到着を待つ。

数カ月後。
ルーシーの家に寄ったサウンダーは、アンの所持品を持ち出し、その場に寄らないと言う、回復した彼女と共にヘイの家に向かう。

サウンダーは、怪我のために静養するヘイの待つ家に向かい、彼に引き取られるアンを見送る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
テキサス州、テキサス・シティ
犯罪が多発する“キリング・フィールズ”で、新たな少女失踪事件が起きる。
街でも死体が発見され、マイク・サウンダーと相棒のブライアン・ヘイ両刑事は、それが別の場所から運ばれたと判断して捜査を始める。
”キリング・フィールズ”で不明になった少女の捜索も始り、サウンダーの元妻ストール刑事が担当し、ヘイに協力を要請する。
管轄外でもありそれを拒んだヘイだったが、街の事件との関連も考える。
ヘイとサウンダーは、少女達を娼婦として売り飛ばす男達に目をつけて捜査を進める。
そんな時、ヘイが気にかけている少女アンが誘拐され、事件は急展開する・・・。
__________

マイケル・マンが製作に参加し、彼の監督作「ヒート」(1995)で第二班監督を務めた娘のアミ・カナーン・マンが監督デビューを果たした作品。

よくある、連続殺人事件を捜査する二人の刑事を描いた平凡な内容だが、都会出身の信心深い刑事が、理解できない犯罪に心を痛める姿や、人情物語風に描かれた作品に仕上がっている。

キャスティングがなかなか豪華であるにも拘らず、北米では最高で10館、公開されたとは言えない程度だったのはは寂しい。

どうも、のっぺりしたイメージしかないサム・ワーシントンが、血の気の荒い熱血刑事風の演技を見せるのが興味深い。

主人公とは違い冷静に物事を判断し、ハードな捜査に苦悩しながら、人情味を見せる人物を好演するジェフリー・ディーン・モーガン、彼が気にかける、物語のワンポイントとなる幸薄い少女クロエ・グレース・モレッツ、その母親シェリル・リー、誘拐犯人のスティーヴン・グレアム、主人公の元妻で刑事のジェシカ・チャステイン、ヘイ(J・D・モーガン)の妻役のアナベス・ギッシュ、犯人ジェイソン・クラークなどが共演している。


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