グリム兄弟の”白雪姫”を基に製作された3部作を予定されている第1作。 邪悪な魔女が求める永遠の若さの犠牲にされそうになる王女の戦いを描く、主演クリステン・スチュワート、シャーリーズ・セロン、クリス・ヘムズワース、イアン・マクシェーン、ボブ・ホスキンス、レイ・ウィンストン他共演、監督ルパート・サンダースによるファンタジー・アクション大作。 |
・シャーリーズ・セロン / Charlize Theron 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ルパート・サンダース
製作
ジョー・ロス
サム・マーサー
パラク・パテール
原作:グリム兄弟”白雪姫”
脚本
ホセイン・アミニ
イヴァン・ドーハーティ
ジョン・リー・ハンコック
撮影:グレッグ・フレイザー
編集
コンラッド・バフ
ニール・スミス
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演
スノーホワイト:クリステン・スチュワート
ラヴェンナ:シャーリーズ・セロン
エリック:クリス・ヘムズワース
ウィリアム:サム・クラフリン
フィン:サム・スプルエル
ハモンド公爵:ヴィンセント・リーガン
マグナス王:ノア・ハントリー
王妃エレノア:リバティー・ロス
魔法の鏡/声:クリストファー・オービ
グレタ:リリー・コール
ラヴェンナの母:アナスタシア・ヒレ
ウィリアム(幼少期):ザビエル・アトキンス
フィン(幼少期):エリオット・リーヴ
アンナ:レイチェル・スターリング
八人の小人
ビース:イアン・マクシェーン
ミューア:ボブ・ホスキンス
ゴート:レイ・ウィンストン
ニオン:ニック・フロスト
デューア:エディ・マーサン
コル:トビー・ジョーンズ
クワート:ジョニー・ハリス
ガス:ブライアン・グリーソン
アメリカ/イギリス 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2012年製作 127分
公開
北米:2012年6月1日
イギリス:2012年5月30日
日本:2012年6月15日
製作費 $170,000,000
北米興行収入 $155,136,760
世界 $396,397,200
■ アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞
・ノミネート
視覚効果・衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
マグナス王(ノア・ハントリー)と王妃エレノア(リバティー・ロス)との間に生まれた王女スノーホワイトは、国民に愛されながら成長する。
しかし、幼いスノーホワイトを残し王妃は病気で亡くなり、悲しみに打ちひしがれる王に対して、闇の軍団が襲いかかる。
王は勇敢に戦い敵軍団を撃破し、囚われの身であった、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)を解放する。
美しいラヴェンナに魅せられた王は、彼女を王妃に迎えることになる。
しかし、王は婚礼の日にラヴェンナに命を奪われ、それを知ったスノーホワイトは捕えられ、城内に幽閉される。
スノーホワイトの幼馴染みである、ハモンド公爵(ヴィンセント・リーガン)の息子ウィリアム(ザビエル・アトキンス)は、彼女を助けることができずに城から脱出する。
女王ラヴェンナは、魔法の鏡(クリストファー・オービ/声)を用意させて、この世で最も美しいのが、自分であることを確認する。
時は流れ、成長したスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、同じ牢獄に連れて来られたグレタ(リリー・コール)から、村中の娘達が捕えられたことを知らされる。 スノーホワイトは、ハモンド公爵が生存しているとグレタから聞くが、ウィリアムの安否は分からなかった。 ラヴェンナは、弟フィン(サム・スプルエル)と共に国を統治しながら、若さを保つために、グレタの精気を吸い取る。 しかしラヴェンナは、最高の美しさを誇れるのは今日までで、魔力の衰えも、スノーホワイトが原因であることを鏡に知らされる。 鏡は、スノーホワイトには、ラヴェンナを滅ぼす力があるが、彼女の心臓を手に入れれば、永遠の若さが保てることも伝える。 ラヴェンナは、フィンにスノーホワイトを連れてくるよう命ずるが、彼女は、牢の外壁にくいこんでいた一本の釘を見つけてそれを隠す。 スノーホワイトは、フィンの隙を見て、釘で彼を傷つけて牢に閉じ込めてしまい、老いてしまったグレタを助けるのを諦め、下水道から海へと脱出する。 海岸で白馬を見つけたスノーホワイトは、ハモンド公爵の元に向かおうとする。 追手が近づく中、沼地で馬を降りたスノーホワイトは、不気味な黒い森に入る。 ラヴェンナは、スノーホワイトの罠にはまったフィンを責めて激怒し、彼女を追うよう指示する。 フィンは、森に詳しい狩人のエリック(クリス・ヘムズワース)をラヴェンナの元に連れて行く。 ラヴェンナは、協力を拒むエリックに、亡き妻を甦らせる条件で、スノーホワイトを捕えるよう命ずる。 エリックは難なくスノーホワイトを捕えるが、同行したフィンが、妻を甦らせるのは不可能だと言い出したために、彼らを叩きのめす。 スノーホワイトを追ったエリックは、ラヴェンナを信じたことが間違えだったと悟らされ、引き上げようとする。 エリックを引き止めたスノーホワイトはハモンド公爵の元に案内することを、金貨100枚で約束させる。 公爵は、スノーホワイトが生存していることを、城から戻った者から知らされ、それを息子のウィリアム(サム・クラフリン)に伝える。 怪物に襲われたスノーホワイトとエリックだったが、怪物は、彼女と対面して大人しくなり、その場を去ってしまう。 ある村に着いたエリックは、アンナ(レイチェル・スターリング)から、スノーホワイトが王女だと知らされる。 自分といると危険が及ぶと考えたエリックは、スノーホワイトを残してその場を去る。 その後、フィンらが村を焼打ちし、身を潜めて同行していたウィリアムは、一瞬スノーホワイトを確認する。 焼打ちに気づいたエリックは村に戻り、スノーホワイトを助けてその場を離れ、ハモンド公爵の元に向かおうとする。 しかし二人は、森の番人であるビース(イアン・マクシェーン)ら八人の小人に捕えられてしまう。 スノーホワイトは、自分が国王の娘だと伝え、盲目のミューア(ボブ・ホスキンス)がそれを確かめて、国が救われる希望を語る。 追手が近づき、小人達は二人を解放して、妖精の住む聖域に向かい、楽しい夜を過ごす。 翌朝、妖精に導かれたスノーホワイトは、現れた白鹿に迎えられ、それを見守るエリックらは、彼女が救世主であることをミューアから知らされる。 ミューアは、報酬を受けとれなくても王女に従うことを告げて、他の者達もそれに同意する。 そこに現れたフィンらに、襲われたスノーホワイトらはその場を逃れ、小人達は勇敢に戦う。 フィンはエリックに襲いかかり、彼の妻を自分が殺したことを伝える。 エリックは反撃してフィンを倒し、それを感じたラヴェンナは老いが進み苦しむ。 フィンに協力する振りをして、行動を共にしていたウィリアムはスノーホワイトと再会するが、小人のガス(ブライアン・グリーソン)が犠牲になる。 ガスを葬った一行は出発し、ウィリアムは、子供ではあったが、スノーホワイトを置き去りにしたことを謝罪する。 スノーホワイトは、それを気にすることもなかったのだが、ウィリアムに扮したラヴェンナに、毒リンゴを食べさせられる。 もだえ苦しむスノーホワイトは、ラヴェンナに血を吸われそうになるが、エリックとウィリアムに助けられる。 しかし、スノーホワイトは息を引き取り、彼女はハモンド公爵の城に運ばれる。 亡き妻を想い起こさせる、スノーホワイトの亡骸を前に涙するエリックは、彼女に口づけをしてその場を去る。 その直後、死ではなく呪いの解けたスノーホワイトは息を吹き返し、彼女はハモンド公爵に、敵陣に攻め込むことを提案する。 スノーホワイトは人々に勇気を与え、自ら戦いに挑むことを誓う。 村の娘達を何人も殺して、若さを取り戻したラヴェンナは、スノーホワイト率いる軍隊を迎え撃とうとする。 目立たない小人達が、下水道から城内に侵入して門を開けて、スノーホワイトらも押し入る。 スノーホワイトはラヴェンナの元に向かい、追ってきたエリックらは兵に襲われる。 ラヴェンナはスノーホワイトを叩きのめすが、止めを刺そうとした時、心臓を剣で刺され息絶える。 その後、スノーホワイトは女王に即位し、人々に祝福される。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「スノーホワイト」(2012)
・「スノーホワイト/氷の王国」(2016)
*(簡略ストー リー)
幼い王女スノーホワイトは母を亡くし、闇の軍隊を打ち破ったマグナス王は、人質であったラヴェンナを解放する。
王は、ラヴェンナの美しさに魅せられて王妃に迎えるものの、婚礼の日に彼女に暗殺される。
女王の魔女ラヴェンナは、王女スノーホワイトを幽閉し、魔法の鏡に問い、自分がこの世で最も美しいことを確認する。
その後ラヴェンナは、生かしたスノーホワイトが自分を滅ぼす力を持ち、彼女の心臓を手に入れれば、永遠の若さを保てることを知る。
しかし、スノーホワイトは城を脱出してしまい、憤慨したラヴェンナは、黒い森に詳しい狩人のエリックを呼び寄せる。
そしてラヴェンナは、エリックにスノーホワイトを捕えることを強要するのだが・・・。
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人気スター豪華競演が話題になり、製作費1億7000万ドルの超大作。
”白雪姫”のストーリーを魔物と戦士風のヒロインの戦いに脚色した作品であるが、他の同類作品でも見たような雰囲気が気になる。
とは言うものの、VFXを駆使した映像美はなかなか見応えがあり、個人的には、イギリス他の名優、バイプレイヤーが演ずる小人達の存在と描写が印象深かい。
北米興行収入は約1億5500万ドル、全世界では4億ドルに迫る大ヒットとなった。
第85回アカデミー賞では視覚効果、衣装デザインにノミネートされた。
親子ほど年の違う監督ルパート・サンダースとの関係が話題になったクリステン・スチュワートは、終盤、プリンセスから”ジャンヌ・ダルク”のように変貌し、熱演はするもののやや無理がある感じがする。
同年公開の「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 1」(2012)の演技と合わせて、ラジー賞でワースト女優賞を受賞してしまった。
雰囲気があり貫録で魔女を演ずる相変わらず美しいシャーリーズ・セロン、期待していたよりもパワーを感じない、狩人クリス・ヘムズワース、主人公の幼馴染みサム・クラフリン、魔女の弟サム・スプルエル、主人公を支援する公爵ヴィンセント・リーガン、国王ノア・ハントリー、王妃リバティー・ロス、魔法の鏡/声のクリストファー・オービ、村の娘リリー・コール、見事な視覚効果で楽しませてくれる小人達のイアン・マクシェーン、ボブ・ホスキンス、レイ・ウィンストン、ニック・フロスト、エディ・マーサン、トビー・ジョーンズ、ジョニー・ハリス、ブライアン・グリーソン、魔女ラヴェンナの母アナスタシア・ヒレ、村の女性レイチェル・スターリングなどが共演している。