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七人の無頼漢 Seven Men from Now (1956)

7人の悪党に妻を殺された元保安官の復讐を描く、製作アンドリュー・V・マクラグレンジョン・ウェイン(クレジットなし)、監督バッド・ベティカー、主演ランドルフ・スコットゲイル・ラッセルリー・マーヴィンウォルター・リード他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト
監督:バッド・ベティカー

製作
アンドリュー・V・マクラグレン
ロバート・E・モリソン
ジョン・ウェイン(クレジットなし)
原作:バート・ケネディ
脚本:バート・ケネディ
撮影:ウィリアム・H・クローシア
編集:エヴェレット・サザーランド
音楽:ヘンリー・ヴァース

出演
ベン・ストライド:ランドルフ・スコット
アニー・グリーア:ゲイル・ラッセル
ビル・マスターズ:リー・マーヴィン
ジョン・グリーア:ウォルター・リード
ペイト・ボディーン:ジョン・ラーチ
クリート:ドン”レッド”バリー
悪党:フレッド・グラハム
クリント:ジョン・ベラディーノ
ジェド:ジョン・フィリップス
メイソン:チャック・ロバーソン
コリンズ中尉:スチュアート・ホイットマン
ネリー:パメラ・ダンカン
ファウラー:スティーヴ・ミッチェル
悪党:クリフ・ライオンズ
町の住人:チェット・ブランデンブルク

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1956年製作 78分
公開
北米:1956年8月4日
日本:1957年6月22日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
7人組の悪党に愛する妻を殺された元保安官のベン・ストライド(ランドルフ・スコット)は、犯人の二人クリント(ジョン・ベラディーノ)とジェド(ジョン・フィリップス)を見つけて射殺する。

二人の馬を奪ったストライドは、立ち往生している幌馬車を見つける。

ジョン・グリーア(ウォルター・リード)と妻のアニー(ゲイル・ラッセル)に手を貸したストライドは、泥にはまった馬車を移動させる。

ジョンに感謝されたストライドは、彼らと行き先の方向が同じだったために同行することになる。

川に着いたストライドはアニーからも感謝され、ジョンと共に泥だらけの馬を洗う。

金が尽きたと言うジョンは、ある仕事を請け負ったことをストライドに話し、カリフォルニアに向かうことを伝える。

ストライドは、ジョンらが自分が住んでいたシルヴァースプリングスに寄ったことを知る。
...全てを見る(結末あり)

出発して暫くすると、ストライドらは騎兵隊に出くわし、コリンズ中尉(スチュアート・ホイットマン)から、チリカウアを一掃することを知らされる。

目的地フローラヴィスタに向かうのは無理だと言うコリンズは、ストライドに戻るべきだと伝えてその場を去る。

ジョンらと別れるつもりだったストライドは、戻るつもりはないと言われたため、彼らを見捨てるわけにはいかなかった。

警戒しながら進むストライドは駅馬車の休息所に着き、様子を見に行く。

その場にいた男から、チリカウアに襲われて誰もいないことを知らされたストライドは、かつて逮捕したことがあるビル・マスターズ(リー・マーヴィン)とクリート(ドン”レッド”バリー)が現れたことに気づく。

自分は事件に関わっていないと言うマスターズを警戒するストライドは、ジョンとアニーに、今夜はここで過ごすと伝える。

美しいアニーが気になるマスターズは、ストライドが保安官だったことを彼女らの前で口にする。

それを知ったジョンは顔色を変える。

食事の際、マスターズからストライドのことを聞いたアニーとジョンは、12年間保安官を務めたものの選挙で落選し、殺しの件に絡んでいることを知る。

マスターズは、”ウェルズ・ファーゴ”の集配所が襲われて、ストライドの妻が死んだことをジョンとアニーに話す。

外で見張りをしていたストライドは、アニーから、妻の話をマスターズから聞いたことを知らされる。

その件を話す気がないストライドは、半年前にシルヴァースプリングスで保安官の職を失い仕事を探し、保安官補にはなれたもののプライドが許さず、妻が働いたことをアニーに話す。

ストライドは、ウェルズ・ファーゴの集配所の事務員だった妻は、事件の日もその場で働いていたことをアニーに伝える。

その後ストライドと話したマスターズは、妻の敵討ちとは違い、自分は盗まれた2万ドルの金塊が目的だと伝える。

ストライドから犯人のことを訊かれたマスターズは、答えようとしない。

翌日、現れたチリカウアに手出しをしなかったストライドは、馬を渡して追い払う。

マスターズとクリートを伴い出発したストライドらは、砂漠を通過する。

チリカウアに追われていた男(クリフ・ライオンズ)を助けたストライドは、背後からその男に狙われる。

男を射殺したマスターズは、見知らぬ男だと言うストライドに、相手はお前を知っていたようだと伝える。
(男は7人のうちの一人)

途中で休息したストライドは、妻のことで自分を責めるべきではないと言うアニーに、男は妻を守る義務があることを伝え、ジョンには満足していないはずだと伝える。

雨の中、ジョンとアニーとで幌馬車で雨宿りするストライドは、アニーのことが気になり無礼な話をするマスターズを黙らせようとする。

話を聞こうとしないマスターズを殴り倒したストライドは、彼とクリートを追い払う。

ジョンに見張りを任せて馬車の下の地面で眠るストライドは、中から話しかけてきたアニーから、追っている者がフローラヴィスタにいるのかと訊かれる。

アニーは、そうかもしれないと答えるストライドのことを心配しながら眠る。

フローラヴィスタに着いたマスターズは、ウェルズ・ファーゴを襲った一団のボス、ペイト・ボディーン(ジョン・ラーチ)にクリートを紹介する。

シルヴァースプリングスの事件を他人事のように話すボディーンは、戻って来たメイソン(チャック・ロバーソン)と仲間(フレッド・グラハム/スティーヴ・ミッチェル)と共に、マスターズから、事件で死んだのはスレイドの妻だということを知らされる。

マスターズを仲間にしようとしたボディーンは、2万ドルの金塊のことを話し、ジョンの幌馬車にそれを隠し運ばせていることを伝える。

先にフローラヴィスタに向かうストライドは、ジョンに感謝されアニーに別れを告げる。

岩場でメイソンらに襲われたストライドは、脚を撃たれて落馬するものの、彼らを倒す。

メイソンの馬に乗ろうとしたストライドは、引きずられてしまい意識を失う。

ストライドの馬を見つけたジョンとアニーは、倒れていたストライドを助ける。

ストライドをフローラヴィスタに連れて行き、医者に診せるべきだと言うジョンの意見に反対するアニーは、恩人を仇がいる町には連れて行けないと伝える。

アニーから、医者を連れてくるようにと言われたジョンは、金が必要だったために受けた仕事が、金塊を運ぶことだったと話す。

ウェルズ・ファーゴの金塊の箱を見せたジョンは、運ぶだけで500ドルを受け取れる約束だったことをアニーに伝える。

その話を聞いていたストライドは、箱を置いて南に向かうようジョンに指示し、自分がおとりになることを伝える。

何も知らなかったと言うジョンの言葉を信じたストライドは、この場から去るよう指示する。

フローラヴィスタまで2マイル(3.6km)の地点で馬車を止めたジョンは、ストライドをほっておけないとアニーに伝えて町に向かう。

ボディーンがメイソンらを追い払ったと考えるマスターズは、金塊のことを考えながら彼を牽制する。

そこに幌馬車が到着し、ボディーンは、ジョンから、金塊はストライドの元にあることを知らされる。

ストライドは渓谷で待っていると言われたボディーンは、仲間と共にその場に向かおうとする。

保安官事務所に向かおうとするジョンを、ボディーンは射殺する。

ストライドの借りを返そうとして、勇敢に死んだジョンに寄り添うアニーは、彼を抱きしめる。

ジョンを臆病者呼ばわりしたマスターズも考えを改め、クリートと共にボディーンらを追う。

渓谷に着いたボディーンは、仲間が殺されたことに気づく。

岩場に隠れたボディーンを射殺したマスターズは、クリートも殺す。

金塊の箱に近づいたマスターズは、現れたストライドから、何が起きたかを訊かれる。

ボディーンを殺しクリートも死んだと答えたマスターズは、ストライドとの対決を覚悟しながら、アニーが未亡人になったことをストライドに話す。

一瞬早く銃を抜いたストライドは、マスターズを倒す。

フローラヴィスタ。
その後、金塊をウェルズ・ファーゴに返したストライドは、カリフォルニアに向かうアニーに話しかける。

シルヴァースプリングスで保安官補になることをアニーに伝えたストライドは、彼女に別れを告げてその場を去る。

ストライドを見つめるアニーは、駅馬車の御者に荷物を下してほしいと伝える。

アニーは、暫くこの町に滞在する決心をする。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
7人の悪党に妻を殺された元保安官のベン・ストライドは、二人を見つけ出して殺し仲間を追う。
途中、ジョンとアニーの幌馬車と行動することになったストライドは、チリカウアの襲撃を警戒しながら先を急ぐ。
その後ストライドは、かつて逮捕したことがある、無法者のマスターズとクリートも同行することになる。
ストライドは、事件には関係していないと言うマスターズを警戒しながら旅を続けるのだが・・・。
_________

ジョン・ウェイン(クレジットなし)の”バトジャック・プロダクション”で製作された作品。
ジョン・ウェイン作品を多く手掛けた盟友であるアンドリュー・V・マクラグレン、そしてウェインの弟ロバート・E・モリソンが製作に参加している。

更には原作と脚本を担当するのも、ジョン・ウェインの「戦う幌馬車」(1967)を監督したバート・ケネディである。

7人の悪党に妻を殺された元保安官の復讐を描く正統派西部劇の名作であり、批評家、一般から高評価を得ている。

単なる復讐劇ではなく、愛するものを守る男の生き様や、その姿に惹かれる女性の姿や揺れ動く心なども深く描かれた秀作。

男の逞しさを感じさせる主人公を演ずる、ランドルフ・スコットの雰囲気ある演技の他、極悪人的な無法者役で彼に絡む若きリー・マーヴィンも注目だ。

夫がある身でありながら、逞しい主人公に惹かれる美しいゲイル・ラッセル、その夫で、主人公と行動を共にしながら勇敢な男となるウォルター・リード、主人公の妻を殺し金塊を奪った一味のリーダー、ジョン・ラーチ、マスターズ(リー・マーヴィン)の相棒ドン”レッド”バリー、悪党一味のフレッド・グラハムジョン・ベラディーノジョン・フィリップスチャック・ロバーソンジョン・ウェインのスタントダブルで知られる)、スティーヴ・ミッチェル、クリフ・ライオンズジョン・ウェインの盟友であるフォード一家の一員)、騎兵隊の中尉スチュアート・ホイットマン、酒場の女パメラ・ダンカン、町の住人チェット・ブランデンブルクなどが共演している。


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