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ロミオとジュリエット Romeo and Juliet (1936)

1597年に上演されたウィリアム・シェイクスピアの戯曲”ロミオとジュリエット”を基に製作された作品。
対立する名家の争いに巻き込まれる両家の子息と令嬢の恋と悲劇を描く、製作アーヴィング・タルバーグ、監督ジョージ・キューカー、主演ノーマ・シアラーレスリー・ハワードジョン・バリモアエドナ・メイ・オリヴァーベイジル・ラスボーンC・オーブリー・スミス他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・キューカー
製作:アーヴィング・タルバーグ
原作:ウィリアム・シェイクスピアロミオとジュリエット
脚本:タルボット・ジェニングス
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:マーガレット・ブース
音楽:ハーバート・ストサート

出演
ジュリエット:ノーマ・シアラー
ロミオ:レスリー・ハワード
マキューシオ:ジョン・バリモア
ジュリエットの乳母:エドナ・メイ・オリヴァー
ティボルト:ベイジル・ラスボーン
キャピュレット:C・オーブリー・スミス
ピーター:アンディ・ディヴァイン
ヴェローナ公/エスカラス:コンウェイ・タール
パリス:ラルフ・フォーブス
ローレンス神父:ヘンリー・コルカー
モンタギュー:ロバート・ワーウィック
モンタギュー夫人:ヴァージニア・ハモンド
ベンヴォーリオ:レジナルド・デニー
キャピュレット夫人:ヴァイオレット・ケンブル=クーパー
市民:ウォリス・クラーク(クレジットなし)
ロザリン:キャサリン・デミル(クレジットなし)
キュピレットの護衛:フレッド・グラハム(クレジットなし)
薬剤師:イアン・ウルフ(クレジットなし)
ドロシー・グレンジャー(クレジットなし)
ロナルド・ハワード(クレジットなし)
ロン・マカリスター(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 MGM
1936年製作 125分
公開
北米:1936年9月30日
日本:1937年5月
北米興行収入 $962,000
世界 $2,075,000


アカデミー賞
第9回アカデミー賞
・ノミネート
作品
主演女優(ノーマ・シアラー
助演男優(ベイジル・ラスボーン
美術賞


ストーリー
ヴェローナ
モンタギュー家とキャピュレット家の両名家は対立し、争いが繰り返されていた。
ヴェローナ公/エスカラス(コンウェイ・タール)はこの件を苦慮し、両家が争いを続ける場合は死罪に処すことをモンタギュー(ロバート・ワーウィック)とキュピレット(C・オーブリー・スミス)に伝える。
貴族のパリス(ラルフ・フォーブス)は、キュピレットの一人娘ジュリエット(ノーマ・シアラー)との結婚を考える。
それを喜んだキュピレットは祝宴を開き、モンタギューの子息ロミオ(レスリー・ハワード)は、心を寄せているロザリン(キャサリン・デミル)が出席することを知り、仮面をつけてその場に向かう。
キュピレット家の祝宴に紛れ込んだロミオは、美しいジュリエットに心を奪われる。
ロミオに声をかけられたジュリエットも、彼がモンタギュー家の子息とは知らずに惹かれてしまい、2人は恋に落ちる。
その場で別れた2人は、互いの立場を知り驚く。
両家の争いとは関係なくジュリエットが忘れられないロミオは、キュピレット家の敷地に忍び込み、バルコニーに現れた彼女と愛を語り結婚を誓い合う。
その間、ロミオの親友マキューシオ(ジョン・バリモア)は、キュピレット夫人の甥ティボルト(ベイジル・ラスボーン)の好戦的な態度を警戒する。
その後ロミオは、ジュリエットの乳母(エドナ・メイ・オリヴァー)を通して彼女をローレンス神父(ヘンリー・コルカー)の元に呼び寄せ、2人は秘かに結婚するのだが・・・。


解説 評価 感想

本作公開の直前に亡くなるアーヴィング・タルバーグが製作し、監督はジョージ・キューカーアーヴィング・タルバーグ夫人のノーマ・シアラーがジュリエット、ロミオをレスリー・ハワード演じたことで話題になった作品。

対立する名家の争いに巻き込まれる、両家の子息と令嬢の恋と悲劇を描く恋愛ドラマ。

ルイス・B・メイヤーの反対を押し切り企画を映画化したアーヴィング・タルバーグは、妻ノーマ・シアラーに主役を演じさせるために、”女性映画”と言えばジョージ・キューカーしかいないと考え彼を起用した。

アーヴィング・タルバーグは満足するものの公開を待たずに他界し、作品自体は200万ドルを超す膨大な製作費を回収することができなかった。

アーヴィング・タルバーグの期待に応えたノーマ・シアラーは、撮影当時33歳ではあったが、少女役のジュリエットを見事に演じ、第9回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。
*他のアカデミー賞ノミネート
作品、助演男優(ベイジル・ラスボーン)、美術賞

荘厳な雰囲気を伝える建物や街並みのセットや、ハーバート・ストサートの楽曲も印象に残る。

上記のように30歳を過ぎていたノーマ・シアラーと同じく、42歳だったレスリー・ハワードも、愛に命を捧げるロミオを熱演している。

ロミオの親友マキューシオを怪演するジョン・バリモア、同じくジュリエットの乳母をユーモアをまじえて印象的に演ずるエドナ・メイ・オリヴァー、モンタギュー家を恨むキュピレット夫人の甥ティボルト役ベイジル・ラスボーン、キャピュレット(ジュリエットの父)C・オーブリー・スミス、その妻ヴァイオレット・ケンブル=クーパー、乳母の召使いアンディ・ディヴァイン、ヴェローナ公のコンウェイ・タール、ジュリエットの結婚相手で貴族パリスのラルフ・フォーブス、愛し合うロミオとジュリエットの相談に乗り親身になるローレンス神父のヘンリー・コルカー、モンタギュー(ロミオの父)のロバート・ワーウィック、その妻ヴァージニア・ハモンド、モンタギューの甥ベンヴォーリオ役レジナルド・デニー、市民のウォリス・クラーク、ロミオが思いを寄せるロザリンのキャサリン・デミル、キュピレットの護衛フレッド・グラハム、ロミオに毒を渡す薬剤師のイアン・ウルフ他、ドロシー・グレンジャーロナルド・ハワードレスリー・ハワードの息子)、ロン・マカリスターなどが共演している。


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