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ボーダー Righteous Kill (2008)

長年コンビを組むベテラン刑事2人が連続殺人事件解決に挑む・・・、製作、監督ジョン・アヴネットロバート・デ・ニーロアル・パチーノカーティス”50セント”ジャクソンカーラ・グギーノジョン・レグイザモ他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

アル・パチーノ / Al Pacino / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・アヴネット

製作総指揮
ボアズ・デヴィッドソン

ダニー・ディムボート
ジョージ・ファーラ
製作
ジョン・アヴネット

ラティ・グロブマン
アヴィ・ラーナー
ロブ・コーワン
脚本:ラッセル・ジェウィルス
撮影:デニス・レノア
編集:ポール・ハーシュ
音楽:エドワード・シェアマー

出演
トム”ターク”カワン:ロバート・デ・ニーロ

デイヴィッド”ルースター”フィスク:アル・パチーノ
マーカス”スパイダー”スミス:カーティス”50セント”ジャクソン
カレン・コレッリ:カーラ・グギーノ
サイモン・ペレズ:ジョン・レグイザモ
テッド・ライリー:ドニー・ウォールバーグ
ジェシカ:トリルビー・グローヴァー
ヒンギス警部補:ブライアン・デネヒー
シェリル・ブルックス:メリッサ・レオ
マーティン・バウム:アラン・ブルーメンフェルド
エフゲニー・ムガラット:オレッグ・タクタロフ
チャールズ・ランドール:フランク・ジョン・ヒューズ
ジョナサン・ファン・ラッチェンス:テリー・セルピコ
チャドレイバー医師:アジェイ・ナイデュ
ジョセフ・キアンキ:ジョン・セナティエンポ

アメリカ 映画
配給 Overture Films

2008年製作 100分
公開
北米:2008年9月12日
日本:2010年4月24日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $40,076,440
世界 $78,460,700


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク市警のベテラン刑事トム”ターク”カワン(ロバート・デ・ニーロ)は、ビデオカメラの前で、刑事である”デイヴィッド・フィスク”を名乗り、連続殺人を自供する。

それより以前、
タークは、少女暴行殺人で証拠を捏造し、犯人チャールズ・ランドール(フランク・ジョン・ヒューズ)を刑務所に送る。

約30年もタークとコンビを組む相棒デイヴィッド”ルースター”フィスク(アル・パチーノ)はそれを黙認する。

タークとルースターは、ヤクの売人マーカス”スパイダー”スミス(カーティス”50セント”ジャクソン)の周辺を探っていた。

街の掃除人として、悪党を始末していた連続殺人犯は、韻を踏んだ詩を現場に残した。
...全てを見る(結末あり)

タークとルースターは、殺人容疑でスパイダーを調べ、彼を挙げれば同時に麻薬組織壊滅につながることを、上司ヒンギス(ブライアン・デネヒー)に報告する。

二人は、スパイダーから買った麻薬の所持で挙げた弁護士ジェシカ(トリルビー・グローヴァー)を利用しようとする。

ジェシカをおとりにして、スパイダーの元に向かわせた二人だったが、彼女の危険を察知し現場に押し入る。

タークらは銃撃戦になり、ジェシカは撃たれ重傷を負うものの、スパイダーを拘束する。

しかし、この捜査に収穫はなく、タークとルースターの行動は非難され、二人は内部調査官の取調べを受ける。

暴行容疑で逮捕されていた犯人が、裁判で無罪となり釈放されるが、その直後に殺され”詩”が残される。

その後二人は、タークと関係を持つ鑑識官のカレン・コレッリ(カーラ・グギーノ)、刑事サイモン・ペレズ(ジョン・レグイザモ)とテッド・ライリー(ドニー・ウォールバーグ)らとチームを組み連続殺人犯を追う。

コレッリに、連続殺人犯と少女暴行殺人犯ランドールに類似点があることを指摘されたルースターは、タークと共に彼に面会する。

自分達がハメた相手から何も獲られるはずもない二人だったが、ペレズやライリーとの打ち合わせで、犯人は警官でないかという話になる。

タークは、被害者達を知る、警察をクビになったマーティン・バウム(アラン・ブルーメンフェルド)を疑い、ペレズとライリーは気乗りしないまま彼を張り込む。

事件の内部資料を、必要以上に調べるコレッリの行動を気にしたタークは、彼女のアパートに侵入しコンピューターなどを調べる。

ペレズとライリーは、バウムから殺人があった日に海外に居た証拠を見せられる。

その後、少年に淫らな行為をしたことがある神父が殺されるのだが、ペレズとライリーは、タークが尚もバウムを犯人に仕立て上げるのではと考える。

タークが、捜査かく乱を目的にバウムを疑ったことを、ペレズとライリーはヒギンズに報告し、殺された神父のことも彼が知っていたことを指摘する。

ヒギンズは、タークに知人だった神父のことなどを問い質すが、彼を疑う確たる証拠は掴めない。

ルースターに、タークが疑われていることを伝えたヒギンズだったが、彼は相棒をかばう。

しかしルースターは、事件を解決したいという名目で、コレッリからタークの情報を得ようとする。

ペレズとライリーを呼び出したルースターは、ランドールに娘を殺されたシェリル・ブルックス(メリッサ・レオ)を二人に会わせる。

ルースターは、タークと共にランドールをハメたことを二人に知らせる。

タークを追い回すのは勝手だが、ランドールがもし出所したら殺すのは自分だと、ルースターはペレズとライリーに言い放つ。

その後タークは、ヒギンズからデスクワークを言い渡され、自分を疑うペレズを憎む。

ロシア人の殺し屋が銃撃され、ペレズの家が襲撃に遭い、コレッリが何者かに尾行される。

タークに電話したコレッリは、部屋に詩のカードが置いてあるのに気づき怯える。

そこにタークが現れ、彼はコレッリに自分を疑っているのかを問い質す。

銃撃された殺し屋は一命を取り留め、初めての犯人の目撃者を、ライリーは24時間体制で見張らせる。

ペレズとライリーはスパイダーをおとりに使い、タークの化けの皮を剥ごうとする。

タークがスパイダーと会う現場をペレズとライリーとで見張るが、結局は二人が見当違いをしたことを証明するだけだった。

現場に残ったタークは、ルースターが犯人と同じ詩を書くことに気づき、次の瞬間、彼はスパイダーを射殺する。

そして、ルースターはタークに、手帳に書いてあることをカメラに向かい語らせる。

タークは、”デイヴィッド・フィスク”と名乗り、手帳の内容を読み始める。

タークのような刑事になりたかったルースターは、ランドールを彼がハメたことに幻滅し、それをきっかけに、悪党への正義の制裁を加えていたのだった。

何者かに乱暴を受けていたコレッリは、それがルースターだと知り、犯人が彼であることもロシア人に確認する。

二人の居る現場に現れたコレッリは、ルースターに銃を向けるが、彼は逃走しタークがそれを追う。

追い詰められたルースターは、この世での満足が悪党達を殺すことだったと語り、タークを銃で負傷させようとする。

タークは一瞬早くルースターを銃撃し、彼に寄り添い救急車を手配する。

しかし、ルースターはそれを拒み、タークはそれに従い、最後まで自分を慕う彼を見取る。

その後、タークは、犯人ルースター自身が事件を解決したことを、内務調査官に伝える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
約30年もの間コンビを組む、ベテラン刑事トム・カワン(ターク)とデイヴィッド・フィスク(ルースター)は、犯罪者ばかりを狙う、連続殺人事件の捜査を担当していた。
捜査の進展が見られない中、過激な行動で知られるタークが、犯人でないかと、警察内部で疑いがかけられる。
相棒のルースターは、上司や同僚の疑いの目からタークを守り続けるのだが、犯行はその後も続く・・・。
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ヒート」(1995)以来13年ぶりとなるロバート・デ・ニーロアル・パチーノの共演が話題になった作品。

疑いをかけられる刑事が、相棒の名前を名乗る自白から始まる謎めいたオープニングから、ハリウッド屈指の演技派の二人が、激しくぶつかり合うクライマックスに向けて展開される緊迫感、アル・パチーノとは同年「88ミニッツ」(2008)でもコンビを組んだ、ジョン・アヴネットの力作でもある。

終盤までは、犯人の疑いがかけられるロバート・デ・ニーロを中心に描かれ、影のように控えめに彼を支えていたアル・パチーノが、終盤、一気に存在感を発揮する。

その結末が、話の流れでほぼ見えてきてしまうことを除けば、この二人を同じ画面で見られること事態が、非常に贅沢に感じる作品でもある。

二人は、「ゴッドファーザーPARTII」(1974)では、親子の立場で顔を合わせないかたちで共演し、その後40年近くも第一線で活躍し続けている素晴らしい役者だ。

製作費6000万ドル、北米興行収入約4000万ドル、全世界では約7800万ドル。

クラブ経営者でヤクの売人カーティス”50セント”ジャクソンニューヨーク市警の鑑識官で、ターク(R・デニーロ)と関係のあるカーラ・グギーノ、同僚刑事ジョン・レグイザモドニー・ウォールバーグ、彼らの上司役のブライアン・デネヒー、弁護士役のトリルビー・グローヴァー、娘を殺された母親役メリッサ・レオ、その犯人フランク・ジョン・ヒューズ、犯人に疑われる元刑事アラン・ブルーメンフェルドなどが共演している。


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