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バッド・デイ・ドライブ Retribution (2023)

2015年に公開されたスペイン映画”暴走車 ランナウェイ・カー”の4回目のリメイク。
車を降りると爆発すると脅された男性が危機に立ち向かう姿を描く、監督ニムロッド・アーントル、主演リーアム・ニーソンノーマ・ドゥメズウェニリリー・アスペルジャック・チャンピオンエンベス・デイヴィッツマシュー・モディーン他共演のアクション・スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ニムロッド・アーントル
製作
アンドリュー・ローナ
アレックス・ハインマン
ジャウマ・コレット=セラ
フアン・ソラ
製作総指揮
エマ・ルストレス
メルセデス・ガメロ
アナ・マーシュ
ロン・ハルパーン
シェイナ・エディ=グルーフ
リュック・エチエンヌ
原作:アルベルト・マリーニ暴走車 ランナウェイ・カー
脚本:クリストファー・サルマンプール
撮影:フラビオ・ラビアーノ
編集:スティーヴン・ミルコヴィッチ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ

出演
マット・ターナー:リーアム・ニーソン
アンジェラ・ブリックマン:ノーマ・ドゥメズウェニ
エミリー・ターナー:リリー・アスペル
ザック・ターナー:ジャック・チャンピオン
シルヴァン:アリアン・モアエド
ヘザー・ターナー:エンベス・デイヴィッツ
アンダース・ミュラー:マシュー・モディーン

イギリス/アメリカ/フランス 映画
配給
ライオンズゲート・フィルムズ
ロードサイド・アトラクションズ(北米)
スタジオカナル(フランス)
2023年製作 90分
公開
イギリス:2023年10月27日
北米:2023年8月25日
日本:2023年12月1日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $6,937,700
世界 $18,685,750


ストーリー
ベルリン
路上で車が爆発する事件が起きる。
金融家のマット・ターナー(リーアム・ニーソン)は、”ナナイト・キャピタル”のCEOで友人のアンダース・ミュラー(マシュー・モディーン)と共同で会社を経営していた。
マットは、妻ヘザー(エンベス・デイヴィッツ)と息子のザック(ジャック・チャンピオン)、そして娘のエミリー(リリー・アスペル)と共に暮らしていた。
ヘザーは、仕事重視のマットに不満を感じていた。
ある日マットは、子供たちを学校に車で送ることをヘザーに頼まれる。
車の故障警告を気にしながら出発したマットは、反抗期で歩いて家を出たザックを無理矢理に車に乗せる。
大金を失った顧客と電話で話したマットは、彼を説得して投資の継続を約束してもらう。
車内にあった携帯電話が鳴り、それに出たマットは、声を変えている相手と話し、座席の下に爆弾を仕掛けたと言われたために、不審に思い電話を切る。
マットは、その電話に家族の写真が送られてきたために動揺し、停車する車に衝突しそうになり急停車する。
再びかかってきた電話を無視したマットは、座席の下に何かが仕掛けられていることを確認して車を止める。
座席の下を撮影したマットは、心配する子供たちに聴かれないように、イヤホンジャックを付けて相手と話す。
相手に従い車を出したマットは、すべての座席は圧力プレートと無線によりコントロールされ、席を立てば爆発することを知らされる。
マットは、助けを求めたり指示に従わない場合は、遠隔操作で爆発させると脅される。
ザックとエミリーを救うために指示に従うしかないマットは、子供たちの携帯電話を奪い窓から投げ捨てるよう指示される。
尾行してくるバイクに監視されていると考えたマットは、急停車する。
バイクはマットの車に衝突するが、それはザックのガールフレンドのミラだった。
その場から走り去ったマットは、携帯電話を渡さないザックに、爆弾が仕掛けられていることを伝える。
ザックとエミリーから電話を受け取り投げ捨てたマットは、行き先を指示される。
マットは、同僚のシルヴァン(アリアン・モアエド)からの電話を受け、彼が同じ方法で脅されていることを知る。
シルヴァンの車の場所に着いたマットは、彼の恋人が取り乱して逃げようとしたため、それに気づいた警官が近づく様子を見守る。
シルヴァンは警官から降りるよう指示され、動転する恋人が降りたために車は爆発する。
マットは、子供たちの無事を確認して車を出し、銀行の貸金庫の中身をヘザーに届けさせるよう犯人に指示され、彼女に電話をする。
ヘザーと連絡が取れないマットは、一緒にいるはずのクリスティーナに電話をする。
ヘザーが離婚弁護士の元に向かったことを知ったマットは動揺し、事務所を突き止めて電話をする。
ヘザーと話したマットは状況を話し、彼女を納得させて銀行に向かわせる。
マットは、ある場所で待機してニュースを確認し、他の同僚も爆殺され、”ユーロポール”の捜査官アンジェラ・ブリックマン(ノーマ・ドゥメズウェニ)が捜査を始め、爆破現場から走り去った自分が疑われていることを知る。
ヘザーからの連絡を受けたマットは、指示通りにするよう伝えて銀行に向かう。
ヘザーは、貸金庫の5万ユーロを持って銀行を出るが、犯人は計画を変更し、青いスーツの男に金を渡せとマットに伝えてヘザーに指示させる。
ヘザーが指示に従うと警官が到着し、青いスーツの男は逮捕される。
マットは車を出すよう指示され、ヘザーは警官に保護される。
犯人は、アンダースとマットがドバイに隠してある2億800万ユーロが目的だと話し、マットをアンダースの元に向かわせる。
マットは、座席の下の装置の写真をザックに見せて、携帯電話が仕掛けられていることを確認する。
ヘザーの電話でマットに電話したアンジェラは、爆弾を仕掛けられ脅されていると言われるものの、子供たちを降ろすよう指示する。
アンジェラに無実を訴えたマットは、爆弾の遠隔捜査を阻止するために、携帯電話の電波を遮断するよう指示するのだが・・・。


解説 評価 感想

2015年に公開されたスペイン映画”暴走車 ランナウェイ・カー”の4回目のリメイク。

モーテル」(2007)、「プレデターズ」(2010)などのニムロッド・アーントルが監督し、主演はリーアム・ニーソンノーマ・ドゥメズウェニリリー・アスペルジャック・チャンピオンエンベス・デイヴィッツマシュー・モディーンなどが共演した作品。

車を降りると爆発すると脅された男性が危機に立ち向かう姿を描くアクション・スリラー。

子供たちと共に爆破犯に脅される主人公のリーアム・ニーソンの熱演と、彼らしい作品の内容はファンにとっては楽しめる。
終盤で子供たちが解放されて後に、主人公が命を懸けて犯人に立ち向かおうとする姿は見応えある。

しかし、主人公を犯人と疑う警察側の捜査や追跡の曖昧さや、期待のアクションも平凡で、序盤から犯人がなんとなく分かる、ご都合主義的な内容はやや残念だ。

批評家の評価は低く、興行的にも製作費の2000万ドルを回収できず(約1900万ドル/世界)、リーアム・ニーソン作品にしては寂しい結果に終わった。

事件を捜査するユーロポールの捜査官ノーマ・ドゥメズウェニ、主人公の妻エンベス・デイヴィッツ、その娘リリー・アスペル、息子のジャック・チャンピオン、爆殺される主人公の同僚アリアン・モアエド、主人公の友人である共同経営者で犯人だったマシュー・モディーンなどが共演している。


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