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バイオハザードII アポカリプス Resident Evil: Apocalypse (2004)

日本のゲームメーカー”カプコン”のゲームソフト”バイオハザード”を原案にして製作された映画「バイオハザード」(2002)の続編。
ウィルス実験により進化させられた元特殊部隊員の壮絶な戦いを描く、製作、脚本ポール・W・S・アンダーソン、監督アレクサンダー・ウィット、主演ミラ・ジョヴォヴィッチシエンナ・ギロリージャレッド・ハリスオデッド・フェールトーマス・クレッチマン他共演のSFホラー・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト
監督:アレクサンダー・ウィット

製作
ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ドン・カーモディ
製作総指揮
ベルント・アイヒンガー
サミュエル・ハディダ
ヴィクター・ハディダ
ロバート・クルツァー
原案:カプコンバイオハザード
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影
クリスチャン・セバルト
デレク・ロジャース
編集:エディ・ハミルトン
音楽:ジェフ・ダナ

出演
アリス・アバーナシー:ミラ・ジョヴォヴィッチ
ジル・バレンタイン:シエンナ・ギロリー
チャールズ・アシュフォード:ジャレッド・ハリス
カルロス・オリヴェイラ:オデッド・フェール
アンジェラ”アンジー”アシュフォード:ソフィー・ヴァヴァサー
ティモシー・ケイン:トーマス・クレッチマン
中尉:ジム・コドリントン
ロイド・ジェファーソン”L.J.”ウェイン :マイク・エップス
テリ・モラレス:サンドリーヌ・ホルト
ニコライ・ジノフェフ:ザック・ウォード
ペイトン・ウェルズ:ラズ・アドティ
サミュエル”サム”アイザックス:イアン・グレン
ネメシス:マシュー・G・テイラー
マット・アディソン:エリック・メビウス

イギリス/ドイツ/ 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2004年製作 94分
公開
イギリス:2004年10月8日
北米:2004年9月10日
日本:2004年9月11日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $51,201,450
世界 $129,394,840


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ラクーンシティ。
”アンブレラ・コーポレーション”の極秘地下研究施設”ハイブ”の”T-ウィルス”感染事故から生還した、同社の特殊部隊員アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、”ネメシス・プログラム”の実験台になるマット・アディソン(エリック・メビウス)と引き離され、病院に送られた。

平穏な街の地下で、再びハイブを再開しようとした者達は、入り口で襲われてT-ウィルスに感染する。

専門家達は招集され、T-ウィルスを開発した科学者チャールズ・アシュフォード博士(ジャレッド・ハリス)は、学校にいる娘のアンジェラ(ソフィー・ヴァヴァサー)のことを心配して、迎えの者達に抵抗しようとする。

車椅子生活のアシュフォードは強引に連れ去られ、同じ頃、アンジェラも小学校から連れ出される。
...全てを見る(結末あり)

しかし、アンジェラの乗った車は事故を起こして横転する。

13時間後。
特殊部隊”S.T.A.R.S.”の隊員で停職中のジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)は、殺戮が起きる街の混乱の報道を見て警察署に向い、感染者を容赦なく射殺する。

ジルは、感染した女に襲われそうだったスリで逮捕されたロイド・ジェファーソン”L.J.”ウェイン (マイク・エップス)に銃を向ける。

女を射殺したジルは、L.J.の手錠を銃撃して逃がす。

アンブレラの隔離部隊指揮官ティモシー・ケイン少佐(トーマス・クレッチマン)は、”アリス・プログラム”を開始する。

目覚めたアリスは、体中のチューブを外し、その場から脱出して病院を出る。

荒れ果てた街並みをさ迷うアリスは、パトカーのショットガンを手にする。

街は封鎖され、特殊部隊U.B.C.S.のリーダー、カルロス・オリヴェイラ(オデッド・フェール)は、屋上で感染者に追われる女性を確認し、助けるためにヘリコプターから降下する。

感染者を倒したカルロスは、女性に近づき保護しようとするが、咬まれたと言う彼女は飛び降りる。

同僚のペイトン・ウェルズ(ラズ・アドティ)と合流し、感染者に咬まれた彼を助けたジルは、ケインが壁の入り口を封鎖して発砲命令を出したために、その場から逃れる。

到着したアシュフォードに避難するよう指示したケインだったが、娘を置いてはいけないと言われる。

ケインの指示に従わないアシュフォードは、アンジェラを捜そうとして、コンピューターで監視システムにアクセスする。

感染していない生存者を捜したアシュフォードは、通りを歩くアリスを確認する。

体の異変を感じたアリスは、病院でT-ウィルスを投与された可能性を考える。

ペイトンとテレビの天気予報キャスターのテリ・モラレス(サンドリーヌ・ホルト)と共に移動したジルは、教会に避難する。

その場にいたマッケンジーに銃を向けられたジルらだったが、ペイトンが彼を落ち着かせる。

ジルとテリは互いを知ることを確認し、そこに神父が現れる。

建物の内部を調べたジルは、神父の妹が感染者だと知り、死体を食べさせていたことに気づく。

自分達の問題だと言う神父は妹に襲われ、ジルは二人を射殺する。

外に出ようとしたテリは、感染者に襲われそうになり、入り口を閉めて警戒する。

ペイトンらは、内部に異様な生物”リッカー”がいることに気づき、マッケンジーが殺される。

マッケンジーの銃を拾い、彼の死体を確認したジルは、ペイトンとテリの元に戻り、リッカーが3匹いることを知らされる。

ジルとペイトンはリッカーを攻撃するが、弾が切れてしまう。

そこに、バイクに乗ったアリスが現れ、3匹のリッカーを難なく倒す。

感染者と戦い孤立したカルロスは、部下のニコライ・ジノフェフ(ザック・ウォード)やユーリと共に救援を求める。

墓地に向かったアリスは、リッカーがアンブレラの生物兵器であり、自分は元社員だとテリに話す。

ペイトンが感染していることを知ったアリスは、彼に銃を向けるが、ジルがそれを制止し、自分が責任を持つと伝える。

1時間で死に、そして生き返り、友人に襲い掛かるとアリスは警告する。

テリが埋葬者に襲われ、アリスらは地中から這い出す感染者に立ち向かうが、数が多す過ぎるためにその場から逃れる。

感染者が極限に達したことを知ったケインは、ネメシス・プログラムを始動させ、殺人兵器”ネメシス”が目を覚ます。

上空にヘリが現れ、何かを落下させたためにその場に向かったカルロスらは、武器ケースのような物の中身が空であることを確認する。

直後にユーリが感染者に襲われ、カルロスとニコライは銃撃する。

L.J.は、S.T.A.R.S.が立て篭もっている建物に向い、現れたネメシスの攻撃を受ける。

生存者がいたことに驚き、それがS.T.A.R.S.であることを知ったケインは、隊員を殺すようネメシスに指令を出す。

隊員は全員死ぬものの、L.J.だけが銃弾を受けずに、ネメシスに見逃される。

公衆電話が鳴っていたためにそれに出たアリスは、相手のアシュフォードから、条件をのめば脱出させると言われる。

アンブレラの科学者であるアシュフォードの娘が、学校に取り残されているはずで、彼女を救い出せば脱出方法を教えるというのが条件だと、アリスはジルに話す。

頑丈な建物に立て篭もり救助を待つべきだとペイトンから提案されたアリスは、感染阻止を断念したアンブレラが、夜明けに街を戦術核爆弾で”消毒”することを話す。

それを信じないペイトンだったが、原子力発電所の事故を装うシナリオは出来上がっていることをアリスから知らされる。

アンブレラならそれを実行するとジルは考え、アリスは、夜明け前に脱出することを伝える。

何かを感じたアリスは、攻撃を受けて倒れたペイトンが倒された瞬間、相手がネメシスだと気づく。

それを知ったケインは、ネメシス・プログラムを完全始動させる。

ジルとテリを逃がしネメシスに立ち向かったアリスは、激しい攻撃を受けながら建物に逃げ込み難を逃れる。

車で学校に向かおうとしたジルは、生き返ったペイトンに襲われ、仕方なく彼を射殺する。

カルロスとニコラスを確認したアシュフォードは、彼らに連絡しようとする。

L.J.に出くわしたジルは署で会ったと言われ、彼が感染していなかったために車に乗せる。

アシュフォードは、アンジェラが学校にいることを知る。

学校に着いたジルは、手分けをしてアンジェラを捜すことにする。

理科室に向かったL.J.は、その場にいたカルロスと出くわす。

テリは、感染した子供達に襲われてしまう。

教室でアンジェラを見つけたジルは、テリが落したハンディ・カメラを拾いその場を離れる。

感染した警察犬に襲われたジルとアンジェラは、ニコライに助けられる。

しかし、ニコライは警察犬に襲われてしまい、ジルとアンジェラを逃がす。

調理室のガス栓を開けたジルは、その場から逃げながらマッチを擦るものの消えてしまう。

現れたアリスがタバコを投げ、調理室は爆破される。

アンジェラを見て互いに感染していることに気づいたアリスは、怖がることはないと伝える。

アンジェラが抗ウィルスを持っていることを知ったアリスは、父アシュフォードが作ったと言われる。

かつて松葉杖生活だったアンジェラは、アシュフォードが開発した抗ウィルス/T-ウィルス用ワクチンによって回復したことを話す。

そこに、カルロスとL.J.が現れ、アリスは、ニコラスの死を知ったカルロスが感染していることに気づき、運がよかったと伝える。

アシュフォードから連絡を受けたアリスは、待機する避難用のヘリがあることを知らされる。

アンジェラと話したアシュフォードは、彼女の無事を確認する。

アリスと話したアシュフォードは、ヘリは市庁舎にあることを伝えるが、ケインに見つかってしまう。

カルロスに抗ウィルスを打ったアリスは、自分も感染しているが心配ないことを伝える。

ジルからカメラを渡されたアリスは、アンブレラの行いを証言として残す。

市庁舎に着いたアリスらは、警部部隊を倒してヘリを奪うものの、ケインにアンジェラを人質にとられ、拘束される。

アリスとネメシスを戦わせようとしたケインは、彼女がそれを拒もうとしたためにアシュフォードを銃撃する。

仕方なくネメシスと戦ったアリスは、相手に致命傷を与えるが、それが実験に使われたマットだと気づく。

ケインから止めを刺すようにと言われたアリスはそれを拒み、自分もモンスターだと伝える。

T-ウィルス投与により、異変ではなく進化したとケインから言われたアリスは、共に行動することを拒む。

退避しようとしたケインだったが、ネメシスは護衛部隊に向かって攻撃を始める。

カルロスとジルも、拘束を逃れて戦う。

ヘリの操縦席にいたL.J.は、現れたケインを殴り倒す。

ネメシスに助けられて倒れていたアリスを連れたジルとカルロス、そしてアンジェラもヘリに乗る。

アリスにヘリから突き落とされたケインは、アシュフォードと感染者に襲われる。

街は爆破され、衝撃を受けたヘリは郊外に墜落する。

2時間後。
墜落現場でアリスの遺体が発見され、それをサミュエル”サム”アイザックス博士(イアン・グレン)が確認するが、他の遺体は見つからなかった。

街の惨劇はアンブレラが原因だと報道されるが、それがデマだということになり、ジルとカルロスは指名手配される。

3週間後、デトロイト
アンブレラの研究施設で、アイザックスにより再生されたアリスは、記憶を失っていた。

アリスのパワーアップを確認して彼女に話しかけたアイザックは、24時間体制で監視させる。

記憶を取り戻したアリスは、自分の名前をアイザックに伝える。

すべて覚えていると言うアリスは、アイザックと研究員達を叩きのめしてビルを出る。

現れたジルとカルロスに迎えられたアリスの乗った車は、検問ゲートを通過しようとする。

その場に連絡をした傷を負っていたアイザックは、車を通すよう指示する。

カルロスから奪還が成功したと言われたアリスは、アンジェラも同乗していることを知る。

アイザックは、アリス・プログラムを始動させる。

何をされたのかとジルから訊かれたアリスは答えず、車はゲートを通過する。


解説 評価 感想

参考:
・「バイオハザード」(2002)
・「バイオハザードII アポカリプス」(2004)
・「バイオハザードIII」(2007)
・「バイオハザードIV アフターライフ」(2010)
・「バイオハザードV リトリビューション」(2012)
・「バイオハザード: ザ・ファイナル」(2016)

・「バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」(2021)

*(簡略ストー リー)
ラクーンシティ。
”アンブレラ・コーポレーション”の極秘地下研究施設”ハイブ”の”T-ウィルス”感染事件で、生還した同社の特殊部隊員アリス・アバーナシーは、捕えられてあるプログラムの実験台になる。
街は汚染されて感染者による殺戮が始り、アンブレラの隔離部隊指揮官ケイン少佐は、街を封鎖して”アリス・プログラム”を始動する。
避難するよう指示されたT-ウィルスを開発した科学者アシュフォードは、娘アンジェラの安否を気遣う。
街をさ迷い、特殊部隊”S.T.A.R.S.”隊員とペイトン、TVキャスターのテリらを助けたアリスは、生存者を捜していたアシュフォードからの連絡を受ける。
アンジェラを捜す条件で、街からの脱出方法を教えるとアシュフォードから言われたアリスは、ジルらと共に小学校に向かう。
その頃、ケインは、殺人生物兵器”ネメシス”を始動させる・・・。
__________

ゲームソフト”バイオハザード”の映画化である、ヒット作「バイオハザード」(2002)の続編。

巨大企業が極秘で開発したウィルス感染による恐怖と、それを利用してある計画の実験台にされた元特殊部隊員の新たなる戦いを描いた作品。

ウィルスを投与され、異変ではなく進化した肉体を持つ主人公が、汚染された街の破壊目的を知り、生存者と共に脱出を試みる内容だ。

前作の事件を継承しながら、全く違う筋立てと登場人物で新たな展開へと進み、ラストでは次回作にも期待が膨らむエンディングとなっている。

地下の密室が舞台だった前作から今回は地上戦となり、更に激しいバトルが展開されるド派手なアクションも楽しめる。

本作では序盤から、女戦士として驚異的な身体能力を発揮する主人公と、殺人兵器モンスター”ネメシス”の、共に実験台にされた両者の衝突も見所の作品。

北米興行収入は前作とさほど変わらなかったが、全世界では約30%アップの約1億2900万ドルのヒットとなった。

前作では平凡な人物と思える描写が多いため、美しさも強調されていた主演のミラ・ジョヴォヴィッチだったが、本作では序盤から、眼光鋭い隙のない戦士として暴れ回る。

主人公と同じく勇ましく戦う特殊部隊員シエンナ・ギロリー、T-ウィルスの開発者である科学者のジャレッド・ハリス、その娘ソフィー・ヴァヴァサー、主人公と行動を共にする特殊部隊のリーダー、オデッド・フェール、アンブレラの隔離部隊指揮官トーマス・クレッチマン、その補佐ジム・コドリントン、悪党ではあるが生き残り、主人公らとの脱出計画に手を貸すマイク・エップス、同じくテレビ・キャスターのサンドリーヌ・ホルト、特殊部隊員のザック・ウォード、ジル(シエンナ・ギロリー)の同僚ラズ・アドティ、”アリス・プログラム”を実行する科学者のイアン・グレン、殺人兵器”ネメシス”のマシュー・G・テイラー、その正体であり、前作で主人公と共に”ハイブ”から生還したエリック・メビウスが記憶映像だけで登場している。


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