日本のゲームメーカー”カプコン”のゲームソフト”バイオハザード”を原案にして製作された映画「バイオハザード」シリーズ第4作。 ウィルス感染のない安息の地”アルカディア”に生存者と共に向かおうとする女戦士の戦いを描く、製作、監督、脚本ポール・W・S・アンダーソン、主演ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ウェントワース・ミラー、ボリス・コジョー、ショーン・ロバーツ他共演のSFホラー・アクション。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ポール・W・S・アンダーソン
製作
ポール・W・S・アンダーソン
ジェレミー・ボルト
ドン・カーモディ
ベルント・アイヒンガー
サミュエル・ハディダ
ロバート・クルツァー
製作総指揮
ヴィクター・ハディダ
マーティン・モスコウィック
原案:カプコン”バイオハザード”
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
撮影:グレン・マクファーソン
編集:ニーヴン・ハウィー
音楽:トムアンドアンディ
出演
アリス・アバーナシー/クローン:ミラ・ジョヴォヴィッチ
クレア・レッドフィールド:アリ・ラーター
クリス・レッドフィールド:ウェントワース・ミラー
Kマート:スペンサー・ロック
ルーサー・ウエスト:ボリス・コジョー
アルバート・ウェスカー:ショーン・ロバーツ
ベネット・シンクレア:キム・コーツ
クリスタル・ウォルターズ:ケイシー・バーンフィールド
エンジェル・オーティス:セルヒオ・ペリス=メンチェータ
キム・ヤン:ノーマン・ヤン
ウェンデル:フルヴィオ・セセラ
ジル・バレンタイン:シエンナ・ギロリー
第1感染者:中島美嘉
ドイツ/フランス 映画
配給 スクリーン・ジェムズ
2010年製作 97分
公開
北米:2010年9月10日
日本:2010年9月10日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $60,128,570
世界 $296,221,660
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
東京、渋谷。
雨の中、傘もささずに交差点に立つ女性(中島美嘉)は、サラリーマンに襲い掛かる。
4年後。
T-ウィルスの感染で東京は壊滅した。
”アンブレラ・コーポレーション”東京本部の地下研究施設では、上級幹部アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)が、警備との連絡が取れなくなったという報告を受ける。
侵入者にに気づいたウェスカーは警戒させるが、現れたアリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、難なく警備隊を倒す。
クローンだったアリスは援軍に射殺されるが、別のクローンが次々と現れる。
クローンとの攻防で生き残ったウェスカーは、ヘリコプターでその場から脱出して、地下施設を爆破する。 ウェスカーに襲い掛かろうとした侵入していたアリス本人は、首に注射を打たれてしまう。 T-細胞を中和する血清を投与したと言われたアリスは、特殊能力を失いウェスカーに叩きのめされる。 その時、衝突警報が鳴り、ヘリは富士山の麓に墜落するが、アリスは九死に一生を得る。 半年後、アラスカ。 クレアの仲間だったKマート(スペンサー・ロック)に渡したノートをその場で見つけたアリスは、原野と浜辺しかないその場がアルカディアなのか疑問に思い、自分が唯一人の生存者でないのかと考えながら、それをビデオの記録に残す。 誰かを見かけたアリスはそれを追い、襲い掛かってきた女を叩きのめすが、相手は、胸に蜘蛛型の装置が装着されたクレアだった。 記憶がないクレアに、1年半前に共に戦ったことを話したアリスは、何も答えない彼女を連れて西海岸に向かう。 装置から薬物を投与されてクレアが記憶を失っていると考えるアリスは、ようやく話したものの何も覚えていない彼女に名前を教える。 ロサンゼルス。 おびたただしい数のアンデッドがいる地上に着陸するのは無理だと判断したアリスは、屋上に着陸しようとする。 屋上にいたルーサー・ウエスト(ボリス・コジョー)やベネット・シンクレア(キム・コーツ)らはそれに気づき、障害物をどけようとする。 ルーサーらの協力で、アリスは何とか着陸に成功する。 生存者のクリスタル・ウォルターズ(ケイシー・バーンフィールド)やキム・ヤン(ノーマン・ヤン)は、アルカディアから来たことをアリスに確認する。 アルカディアのことを知っているクリスタルらに驚くアリスは、その場には誰もいなかったことを伝える。 アリスが救助に来たのではないことを知ったクリスタルらは、ショックを受ける。 ルーサーに見覚えがあるアリスは、エンジェル・オーティス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)から、彼がNBAのスターだったことを知らされる。 アリスは、アルカディアのラジオ放送で、食料やシェルターがあり、感染していないと聞いていると、ルーサーとエンジェルから言われる。 照明弾を上げていたいたと言う二人の話から、アルカディアがアラスカではなく、海に停泊する船の名前だと知らされたアリスは、放送の録音を聴く。 自分が聴いていた放送と同じことを確認したアリスは、それが2日前に止ったと言われる。 そのことをクレアに伝えたアリスは、アルカディアが船だと知っていたと言われ、アラスカに救助が来たものの、残った理由は思い出せないということだった。 居住空間に案内されたアリスは、女優志願だったクリスタルが作った料理を食べようとしながら、ベネットが悪党に近い映画プロデューサーで、キムが部下だということを知らされる。 刑務所に逃げ込んだ理由をルーサーから聞いたアリスは、ある人物を監視するウェンデル(フルヴィオ・セセラ)に会う。 ルーサーは、壁の中から物音がすると言うウェンデルと、それを調べに行く。 アリスは、監禁されているクリス(ウェントワース・ミラー)と話す。 軍の特殊部隊員だったクリスは、犯罪者と間違われて拘束されていると言って、この場から脱出するには自分の力だ必要だとアリスに伝える。 その場を去ったアリスは、クリスが殺人犯だと疑わないルーサーに、自分の武器を見せる。 エンジェルと船を監視するクレアは、人影が見えないことを確認し、記憶は断片的にしか戻っていないと話す。 ルーサーからシャワーを用意してもらい浴びようとしたアリスは、人の気配に気づく。 覗こうとしていたウェンデルを見つけたアリスは、現れたアンデッドに襲われそうになり、相手を倒す。 ウェンデルは地下に引きずり込まれ、その穴を調べたアリスらは、脱出方法を考える。 アリスの意見でクリスは解放されるが、彼はクレアの兄だった。 記憶が戻らないクレアは、クリスを兄だと認めない。 UPV/都市鎮圧車両や武器もあると言うクリスは、アリスとクリスタルと共に水没した武器庫に向かう。 クリスタルがアンデッドに襲われるものの、アリスとクリスは武器庫を確認する。 その頃、刑務所のフェンスは、巨漢のモンスター、マジニにより破られそうになる。 UPVが走行不能だとしたベネットは、エンジェルを射殺し、アリスの飛行機を奪って逃げようとする。 それを阻止することができなかったアリスらは、ベネットが飛び立った後、現れたアンデッドを攻撃する。 クレアらをシャワー室に向かわせたアリスは単独で立ち向かい、屋上から地上に落下して、ルーサーに助けられながら建物内に戻る。 床の穴から排水路を通り脱出しようとしたアリスらだったが、現れたマジニにキムが殺される。 アリスとクレアが立ち向かい、マジニの頭部を銃撃して吹き飛ばす。 穴を抜けたアリスらだったが、ルーサーがアンデッドに襲われてしまい、彼を助けないままボートでアルカディアに向かう。 アルカディアの甲板に向かったアリスとクレア、そしてクリスは、飛行機が不時着していることを知り、ベネットがいると考える。 誰もいない船内の電力や燃料は異常なかったが、航海記録で、乗員は放送が途絶えた3日前に逃亡したことをアリスらは知る。 三人は内部を調べ、クレアは、アンブレラの者達に襲われて、胸に装置を付けられたことを思い出す。 ある場所に着いた三人は、生存者を実験台にしていることを知り、その中にいたKマートを助けて胸の装置を外す。 奥に向かったアリスは、生きていたウェスカーと対面し、その場にいたベネットに銃を向けられて武器を捨てる。 T-ウィルスで生き延びたというウェスカーは、それを摂取し過ぎたためにゾンビ化を恐れ、人のDNAで安定すると考えたことをアリスに話す。 T-ウィルスに適合したアリスのDNAを摂取すれば、自分の体が安定すると考えるウェスカーは、アリスに抵抗される。 ベネットはアリスに叩きのめされるが、ウェスカーは、現れたクレアとクリスから攻撃を受け、対抗して二人をポッドに閉じ込める。 ベネットに、腕をナイフで刺されたアリスは、Kマートから渡された銃でウェスカーの頭部を銃撃する。 アリスに救い出されたクレアとクリスは、ウェスカーに止めを刺す。 その場に閉じ込められて置き去りにされたベネットは、生き返ったウェスカーに襲われる。 ヘリで脱出したウェスカーは、アルカディアを爆破しようとするが、爆破装置がその場にあることに気づく。 アリスとクレア、そしてクリスは、ウェスカーのヘリが爆破したことを確認する。 排水口の出口に着いたルーサーは、追って来たアンデッドを倒す。 今後のことをクリスから訊かれたアリスは、甲板の生存者に向い、この場が約束の地であり、安全で食料とシェルターがあるアルカディアであることを伝える。 しかし、アンブレラの飛行戦隊がアルカディアに襲い掛かる。 マインドコントロールされたリーダーのジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)は、戦い抜くようにと隊員に指示する。
...全てを見る(結末あり)
感染していない安息の地”アルカディア”だと思われる場所に着いたアリスは、ネバダの砂漠で別れたクレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)のヘリを確認する。
壊滅した街でアリスは、アンデッドに囲まれた刑務所の屋上で助けを求める生存者を発見する。
参考:
・「バイオハザード」(2002)
・「バイオハザードII アポカリプス」(2004)
・「バイオハザードIII」(2007)
・「バイオハザードIV アフターライフ」(2010)
・「バイオハザードV リトリビューション」(2012)
・「バイオハザード: ザ・ファイナル」(2016)
・「バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」(2021)
*(簡略ストー リー)
T-ウィルスの感染で壊滅した東京。
”アンブレラ・コーポレーション”の東京本部、地下研究施設の上級幹部ウェスカーは、アリス・アバーナシーとクローンの攻撃を受けてヘリコプターで脱出する。
ウェスカーに襲い掛かり富士山に墜落したアリスは、九死に一生を得て、安息の地アラスカの”アルカディア”に向かう。
何もないその場がアルカディアだと思えないアリスは、砂漠で共に戦ったものの、記憶を失っていたクレアに再会し、彼女と共にロサンゼルスに向かう。
無数のアンデッドに囲まれた刑務所の屋上に生存者のルーサーらがいることに気づいたアリスは、その場に強引に着陸する。
そこでアリスは、アルカディアが、海に浮かぶ船であることをルーサーらから知らされ、その場に向かおうとするのだが・・・。
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世界で唯一の安全地帯、安息の地”アルカディア”を目指す主人公の女戦士と生存者達の戦いを描くSFホラー・アクション。
2、3作の演出をアレクサンダー・ウィットとラッセル・マルケイに任せていたポール・W・S・アンダーソンが監督に復帰し、もちろん製作と脚本も兼ねている。
CG映像は益々、洗練され、スタイリッシュなアクションなども見もので、視覚的に楽しめる作品に仕上がっている。
進化により更にパワーアップされた、主人公の身体能力が存分に発揮された迫力映像が見所の作品でもある。
北米興行は約6000万ドル、全世界では、前作の2倍強となる3億ドルに迫る大ヒットとなった。
ごたごたした難しい解釈もない単純明快な内容は非常に解り易く、無駄のないポール・W・S・アンダーソンの演出は実に心地よい。
毎回触れるが、作品ごとに変わる主人公を演ずるミラ・ジョヴォヴィッチの役柄のイメージ作りが見事で、無敵の強さと美貌を兼ね備えた女戦士を本作でも熱演している。
前作に続く出演の記憶を失った生存者アリ・ラーター、その兄で、軍特殊部隊員であったが殺人犯と間違われて刑務所に監禁されていたウェントワース・ミラー、前作に続く出演の生存者スペンサー・ロック、NBA選手だった刑務所の生存者ボリス・コジョー、”アンブレラ・コーポレーション”東京本部の上級幹部ショーン・ロバーツ、刑務所の生存者で映画プロデューサーのキム・コーツ、同じく生存者のケイシー・バーンフィールド、セルヒオ・ペリス=メンチェータ、ノーマン・ヤン、フルヴィオ・セセラ、エンドロール以後に登場する、アンブレラにマインドコントロールされるアルカディア攻撃部隊のリーダーとして、2作目以来の出演となるシエンナ・ギロリー、東京の第1感染者、中島美嘉などが共演している。