妻子を事故で亡くした科学者が最先端の生物医学技術を利用して家族を再生しようとする姿を描く、監督ジェフリー・ナックマノフ、製作、主演キアヌ・リーブス、アリス・イヴ、トーマス・ミドルディッチ、ジョン・オーティス他共演のSFサスペンス。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェフリー・ナックマノフ
製作
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
マーク・ギャオ
スティーヴン・ハメル
キアヌ・リーヴス
ルイス・A・リーフコール
製作総指揮
バイロン・アレン
セバスティアン・ボネタ
マーク・ボード
ニック・バウアー
クリス・シャラランバウス
マーク・ドゥヴィートル
ジェームズ・ドッドソン
タラ・フィネガン
キャロリン・フォークス
エリク・ハウサム
ビル・ジョンソン
ウォルター・ジョステン
アラ・ケシシアン
ジェニファー・ルーカス
ディーパック・ナヤール
グレゴリー・ウェノン
クラーク・ピーターソン
マキシム・レミラール
ジム・セイベル
原案:スティーヴン・ハメル
脚本:チャド・セント・ジョン
撮影:チェコ・バレス
編集
ジェイソン・ヘルマン
ペドロ・ハビエル・ムニス
音楽
マーク・キリアン
ホセ・オヘダ
出演
ウィリアム・フォスター:キアヌ・リーブス
モナ・フォスター:アリス・イヴ
エド・ウィットル:トーマス・ミドルディッチ
ジョーンズ:ジョン・オーティス
マット・フォスター:エムジェイ・アンソニー
ソフィ・フォスター:エミリー・アリン・リンド
ゾーイ・フォスター:アリア・リーブ
スコット:ナシャ・ハテンディ
アメリカ 映画
配給 Entertainment Studios
2018年製作 107分
公開
北米:2019年1月11日
日本:2019年5月17日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $4,046,430
世界 $9,330,080
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
プエルトリコ、アレシボ。
バイオナイン産業の生物医学研究者ウィリアム・フォスター(キアヌ・リーブス)と同僚のエド・ウィットル(トーマス・ミドルディッチ)は、死んだ兵士ケリー軍曹の意識を、超人的なパワーを持つアンドロイド”被験体345”に移す実験をしていた。
ドナーの兵士が到着し、助手のスコット(ナシャ・ハテンディ)とエドと共に実験を始めたフォスターは、ケリーの脳の意識を345に移すことには成功する。
フォスターはケリー軍曹に話しかけるものの、動揺する彼の意識は乱れる。
実験は失敗し、フォスターは345の電源を切る。
上司のジョーンズ(ジョン・オーティス)から先行きは暗いと言われたフォスターは、実験を諦めることができない。
帰宅したフォスターは、妻モナ(アリス・イヴ)と子供たちソフィ(エミリー・アリン・リンド)、マット(エムジェイ・アンソニー)、ゾーイ(アリア・リーブ)と共に、予定していた船旅に出かける準備をする。 留守番をしてくれるエドが現れ、フォスターはジョーンズとの話の内容を伝える。 モナにも345が話したことを伝えたフォスターは、医療関係者である彼女から、亡くなったドナーが苦しむだけだと言われて戸惑う。 フォスターは、人間の魂のことや善悪の判断を失いかけている言う彼女に、モナに自分を信じてほしいと伝える。 気分を変えたフォスターは、エドに留守を任せて、彼に借りる船に向かう。 雨の中、トラックに衝突しそうになったフォスターはハンドルを誤り、街道を外れて川に転落する。 無事だったフォスターは、モナと子供たちが亡くなったことを知り、彼女らを車から降ろして絶望する。 エドに電話をしたフォスターは、事故のことは話さず、装置を持ってくるようにと指示する。 フォスターは、到着して遺体を見て驚くエドを説得して処置を始める。 家族をクローン化することをエドに伝えたフォスターは、自分では無理だと言って遺体を処理させる。 その後フォスターは、家に装置を運んできたエドから、ポッドが3個しか用意できないことを知らされ、除外する一人を子供たちの中から選ぼうとする。 それをエドに頼んだフォスターは断られ、仕方なく選んだのがゾーイだったために悲しむ。 実験を始めたフォスターは、エドから停電が命取りになると言われ、大量の車のバッテリーを盗み準備をする。 実験は始まり、17日間待つことになるフォスターは、エドに感謝して見送る。 その後フォスターは、家族の神経マップからゾーイの記憶を消す。 翌朝フォスターは、訪ねて来た警官から、バッテリー盗難の件を訊かれ、自分は被害に遭っていないことを伝える。 ジョーンズは、出勤しないフォスターが軽い肺炎にかかったことをエドから知らされ、345が成功しなければ、今期で研究所は閉鎖することを伝える。 クローン化は40%進み、エドからの電話で345の件を知ったフォスターは、彼にポッドの監視をさせて会社に向かう。 帰宅したフォスターは、マットの様子を見に来た教師と話し、水ぼうそうで祖父母に預けたとエドが伝えたことを知る。 エドから家族のアリバイ作りをする必要があると言われたフォスターは、学校には子供たちを自宅学習をするというメールを送り、マットの友人にも本人を装い連絡する。 17日が経ち、神経マップの統合に失敗し続けるフォスターは、訪ねて来たエドから、水中では老化が激しく死亡時よりも年をとってしまうと言われ、昏睡状態にすることを考える。 フォスターとエドは、ポッドの水を抜きモナを眠らせる。 完璧なクローン化の成功に驚くエドは、フォスターに3日の猶予を与えてその場を去る。 子供たちも眠らせたフォスターは、345の実験失敗の映像を見ながら様々なことを考える。 ジョーンズからの電話に出たフォスターは、手を握ったモナの神経が反応していることに気づく。 翌日フォスターは、訪ねて来たエドに、実験が失敗するのは肉体的問題だったことを伝える。 フォスターは、モナの脳が肉体の存在を認知しているところが、アンドロイドの345とは違っているとエドに説明する。 モナの心を彼女の身体に転送すると言うフォスターは、それを実行して完了させる。 フォスターはモナに話しかけ、目覚めて自分が分かった彼女を再び眠らせる。 興奮するエドを見送ったフォスターは、家の中を片付けて、救えなかったゾーイのことを考えながら彼女の写真を外し思い出を消し去る。 翌朝フォスターは、モナがベッドにいないことに気づき、彼女と子供たちが、いつもと同じように朝食を食べていることを知る。 ランニングに出かけたモナは、体調に異変を感じながら家に戻る。 エドからの電話に出たフォスターは、ドナーが届くことを知らされ、研究所に向かうよう指示される。 フォスターは、家族が心配ではあったが、345を成功させる必要があり研究所に向かう。 ドナーの意識を傷つけたくないフォスターは、自分の意識を記録して345に転送しようとする。 その頃モナは、携帯電話を捜すソフィに自分もなくしたことを伝え、何かを感じる。 フォスターは、自分の神経マップを345に転送することをエドに話し、体をスキャンしてアルゴリズムを作り、それを認識させると伝える。 帰宅したフォスターは、モナから、記憶などが欠如して何かおかしいと言われたために、休むようにと伝える。 その後フォスターは、自分の身体のアルゴリズムを作る。 悪夢にうなされて目覚めたソフィは、落ち着かせようとするフォスターに、母が死ぬ夢を見たと伝える。 フォスターは、眠ったソフィの意識に記憶を上書きし、それに気づいたモナから真実を話すことを求められる。 モナは、自分と子供たちは事故死したためにレプリカとして甦らせたとことを、フォスターから知らされる。 複雑な思いのモナは、フォスターの気持ちを理解する。 翌日フォスターは、家族と共にクリスマスツリーを買うために町に向かい、約束していたエドと合流する。 モナは、その場で見かけた小さな女の子が気になる。 その夜、家族で食事をしていたフォスターは、ソフィから”ゾーイ”が描いた落書きのことを訊かれる。 フォスターは、モナからも二段ベッドや廊下の写真のことを訊かれて戸惑う。 そこにジョーンズが現れ、フォスターは、モナらは346、347、348であり、彼女らは研究所の所有物だと言われ、問題になることを指摘される。 黙っていてほしいと言われたジョーンズは危険だと伝え、345を成功させるつもりのフォスターに、政府が関与する殺人兵士製造のための研究だったことを知らせる。 アルゴリズムを要求されたフォスターは、それに従うと見せかけて、ジョーンズに鎮静剤を撃ち殴り倒す。 モナからゾーイのことを訊かれたフォスターは、救えなかった自分たちの娘だと答え、家族から記憶を消したことを伝える。 電子レンジでアルゴリズムを破壊したフォスターは、危険が迫っていることを伝えてモナを説得する。 フォスターは、ゾーイの記憶を持ち出し、モナと子供たちと共に家を出てエドの船に向かう。 意識が戻ったジョーンズは、アルゴリズムが破壊されたことに気づき、部下にフォスターらを追跡させる。 追われたフォスターは、実験のための追跡装置が埋め込まれていることをモナらに話す。 モナは、脊椎に組み込まれている追跡装置を摘出することを考え、病院に向かい、装置の動力である神経系を焼こうとする。 ジョーンズらもその場に着き、彼らが警備員を射殺した銃声で、フォスターらは危険を察知する。 追跡装置を切ったフォスターらはその場から逃走し、ジョーンズは部下からそれを知らされる。 ボートに着いたフォスターがキーを探す間に、モナらは連れ去られる。 研究所に連れて行かれたモナは、ジョーンズに船のキーを渡したエドが裏切ったことを知り、彼を難する。 エドは、救うために装置を盗み、死体の処理を頼まれたもののジョーンズに見つかったことをモナに話し、現れたフォスターに謝罪する。 フォスターは家族を救うために自分だけが犠牲になろうとするが、ジョーンズはエドを射殺する。 ジョーンズの指示に従い345の実験を完了させたフォスターは、自分の意識を転送させる。 345はジョーンらに襲い掛かり、その隙に、モナと子供たちを連れたフォスターは車に向かう。 しかし、フォスターは研究室に戻り、ジョーンズを殺そうとしている345を制止する。 フォスターと345は、クローンとして再生し、その技術で大富豪になれることを瀕死のジョーンズに伝えて取引する。 345の自分の意識から家族を守れと言われたフォスターは、彼に後を任せてエドに別れを告げる。 17日後、新たなクローン化は完了する。 フォスターは、クローン化されたゾーイを連れてモナと子供たちの元に向かう。 アラブ首長国連邦、ドバイ。
...全てを見る(結末あり)
クローン化ビジネスを成功させたジョーンズは、フォスターの意識を持つ345と共に、大金を用意した大富豪に第二の人生を与えるための処置を始める。
*(簡略ストー リー)
プエルトリコ、アレシボ。
バイオナイン産業の生物医学研究者ウィリアム・フォスターは、同僚のエドと共に戦死した兵士の意識を、超人的なパワーを持つアンドロイド”被験体345”に移す実験に失敗する。
週末となり、フォスターは、妻モナや3人の子供たちと共に船旅に向かおうとして事故を起こす。
モナと子供たちは死亡し、エドを呼んだフォスターは、家族の意識を取り出してクローン化しようとする。
そしてフォスターは、17日間で完了したクローン化と意識の転送を成功させるのだが・・・。
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「デイ・アフター・トゥモロー」(2004)の脚本などで知られるジェフリー・ナックマノフが監督し、人気スターのキアヌ・リーブスの主演が話題になった作品。
妻子を事故で亡くした科学者が、最先端の生物医学技術を利用したクローン化で家族を再生しようとする姿を描くSFサスペンス。
キアヌ・リーブスが最愛の家族を失った天才科学者を演ずるという設定は注目だが、どこかの作品の寄せ集めのような物語は平凡で、SFとして考えても荒唐無稽な内容だ。
期待された興行収入も3000万ドルの製作費を回収できず、全世界でも約900万ドルに終わった大失敗作でもある。
主人公の妻アリス・イヴ、主人公に協力する同僚で友人でもあるトーマス・ミドルディッチ、主人公の上司ジョン・オーティス、主人公の息子エムジェイ・アンソニー、娘のエミリー・アリン・リンドとアリア・リーブ、主人公の助手ナシャ・ハテンディなどが共演している。