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ランボー 最後の戦場 Rambo (2008)

ランボー3/怒りのアフガン」(1988)以来、実に20年振りとなるシリーズ第4作。
文明から離れタイで身を隠すように暮らしていたランボーが、迫害を受ける人々とその支援者のために再び戦いに挑む姿を描く、監督、脚本、主演シルヴェスター・スタローンジュリー・ベンツ他共演のハード・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:シルヴェスター・スタローン
製作総指揮
ボブ・ワインスタイン

ハーベー・ワインスタイン
製作
ジョン・ソンプソン

アヴィ・レーナー
脚本
シルヴェスター・スタローン

アート・モンテラステリ
撮影:グレン・マクファーソン
編集:ショーン・アルバートソン
音楽:ブライアン・タイラー

出演
シルヴェスター・スタローン:ジョン・ランボー
ジュリー・ベンツ:サラ・ミラー
マシュー・マーズデン:スクールボーイ(傭兵)
グラハム・マクタヴィッシュ:ルイス(傭兵)
レイナルド・ギャレゴス:ディアス(傭兵)
ジャイク・ラ・ボッツ:リース(傭兵)
ティム・カング:エン・ジュー(傭兵)
マング・マング・キン:パ・ティー・ティント少佐
ポール・シュルツ:マイケル・バーネット
ケン・ハワード:アーサー・マーシュ

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2008年製作 91分
公開
北米:2008年1月25日
日本:2008年5月24日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $42,754,110
世界 $113,244,290


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
タイとの国境付近では、ミャンマー軍事政権によるキリスト教徒が多いカレン族への迫害が激化していた。

カレン族の土地の天然資源が目的であり、60年にも及ぶ世界で最も長い内戦だった。

ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、タイ北部の密林に囲まれた村で、文明から離れ身を隠すようにして暮らしていた。

ある日ランボーは、アメリカから来たマイケル・バーネット(ポール・シュルツ)らの訪問を受ける。

ミャンマーまで船を出してほしいと頼まれたランボーは、紛争地帯だと言ってそれを断る。

コロラド州の”汎アジア牧師会”で、カレン族への援助目的のキリスト教医療チームだと言うマイケルは、協力してもらえれば村の暮らしを変えることができると伝える。
...全てを見る(結末あり)

武器の支援はないことを知り、それならば何も変わらない伝えたランボーは、武器は解決の手段にならないと言うマイケルの意見を聞こうとしない。

チームの一員でマイケルの婚約者であるサラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)が説得を試みるものの、ランボーは頑なに協力を拒む。

ミャンマーパプン郡、タケダー村。
政府軍のパ・ティー・ティント少佐(マング・マング・キン)は、兵士にするために子供達を浚い、逆らえば村を焼き、カレン族に泣きつけば舌を切ると言って村人を脅す。

ランボーが人を信じられなくなったことを知ったサラは、命を救うことは決して無駄にはならないと伝える。

諦めずに説得するサラの熱意に負けたランボーは、目的地の付近までボートで一行を案内することを承諾する。

翌日、ボートを出してくれたランボーに感謝したサラは、父親がいる故郷に興味を示さない彼に、帰りたくないのか尋ねる。

その理由がないと答えたランボーは、引き返す時はいつでも言ってくれと伝える。

途中、ミャンマーの海賊に脅されたランボーは相手を射殺し、マイケルは、人を殺したことを非難する。

マイケルを黙らせたランボーは、サラは犯され、お前の首は飛んだと伝えて引き返そうとする。

しかし、再びサラに説得されたランボーは、あなたには無意味でも自分達の人生であり選択だと言われ、仕方なく先に進む。

翌朝、目的地に着いたランボーは、マイケルから、帰りは陸路で戻るので待たなくていいと言われる。

自分を気遣うサラに、何も言わなくてもいいと伝えたランボーは、彼女からお守りを渡される。

引き返すランボーは、海賊の船に火を放つ。

クロークペロー村に着いた一行は、医療活動など始めるものの、政府軍に襲われる。

村人は殺され、サラ達も連れ去られてしまう。

村に戻っていたランボーは、教会から頼まれて来たと言うアーサー・マーシュ(ケン・ハワード)から、マイケルらが連れ去られ、その場所が分かったことを知らされる。

ランボーは、傭兵を雇ったマーシュから、マイケルらを降ろした場所まで彼らを案内してほしいと言われる。

それを引き受けたランボーは、5人の傭兵スクールボーイ(マシュー・マーズデン)、ルイス(グラハム・マクタヴィッシュ)、ディアス(レイナルド・ギャレゴス)、リース(ジャイク・ラ・ボッツ)、エン・ジュー(ティム・カング)を連れて目的地に向かう。

国家平和発展評議会、第360軽歩兵大隊。
拘束されたサラ達は怯え、豚の餌にされる者もいた。

元”SAS”のルイスに絡まれるランボーだったが、彼を相手にしない。

目的地に着き傭兵達に同行しようとしたランボーは、それを拒まれたために別行動をとる。

途中、ルイスらは、第二次大戦時にイギリス軍が投下した不発弾”トールボーイ”を見つける。

クロークペロー村に着いた傭兵は、その惨状と敵の数を考えて退却しようとするが、とりあえず前進することになる。

そこに軍のトラックが現れ、兵士は連れて来た村人を虐殺しようとする。

隠れて様子を見ることにした傭兵達だったが、その時、一本の弓矢が兵士を貫く。

一瞬にして数人を倒し、村人を救ったのはランボーだった。

ランボーが只者ではないことを知ったルイスは、殺された兵士の仲間が来ることを恐れてボートに戻ろうとする。

ルイスに矢を向けたランボーは、こんなところにいたくはないが、自分達のような男の仕事はここにある、無駄に生きるか何かのために死ぬか、お前が決めろと伝える。

スクールボーイから、今後はどうすると訊かれたランボーは、前進すると答える。

トラックを奪ったランボーと傭兵は、役割を決めて第360軽歩兵大隊のキャンプへと向かう。

気づかれないようにしてマイケルらを解放したランボーは、サラを助けようとする。

約束した時間が経過したため退却しようとしたルイスは、それに反対するマイケルにナイフを向ける。

サラを部屋に連れて行き暴行しようとした兵士を殺したランボーは、彼女を救い出してその場から逃れる。

兵士に見つかったランボーとサラだったが、スクールボーイが敵を倒し、三人はジャングルに向かう。

翌朝、捕虜が逃げて部下が殺されたことを知ったティント少佐は、大規模な捜索を始める。

地雷を踏んだルイスは脚に重傷を負い、マイケルが応急処置をする。

サラとスクールボーイに川に向かうよう指示したランボーは、地雷を受け取りその場に残る。

ランボーは、不発弾の”トールボーイ”に地雷を仕掛けて大爆発を起こし、追って来た兵士らを撃破する。

一方、先行した傭兵達は軍に捕えられて痛めつけられ、サラとトールボーイは、離れた場所からそれを見ていることしかできなかった。

そこにランボーが現れ、機関銃を奪い兵士らを銃撃し、トールボーイも狙撃して援護する。

傭兵達も武器を奪って反撃し、犠牲者を出しながら、駆けつけた反乱軍と共に戦い政府軍を全滅させる

逃げたティント少佐を追ったランボーは、彼を容赦なく殺す。

無事だったマイケルに駆け寄るサラは、ランボーを見つめながら涙する。

戦いを終えたランボーは、サラの言葉に導かれたかのように故郷のアリゾナに戻り、父の牧場に向かう。


解説 評価 感想

参考
・「ランボー」(1982)
・「ランボー/怒りの脱出」(1985)
・「ランボー3/怒りのアフガン」(1988)
・「ランボー 最後の戦場」(2008)
・「ランボー ラスト・ブラッド」(2019)

*(簡略ストー リー)
タイ北部の密林地帯で密かに暮らしていたジョン・ランボーは、カレン族への援助目的のキリスト教医療チームにガイドを頼まれる。
チームのサラの説得で、彼女らを目的地に案内したランボーだったが、その後、一行は軍に捕らえられてしまう。
チームを救うために、雇われた傭兵を連れて再び現地に向ったランボーは、ゲリラ戦のプロとして残虐極まる軍に対し戦いを仕掛ける・・・。
__________

ランボー3/怒りのアフガン」(1988)以来、実に20年振りとなるシリーズ第4作で、シルヴェスター・スタローン監督、脚本主演によるファン待望の作品。

北米興行収入は約4300万ドルに留まるものの、全世界では約1億1300万ドルのヒットとなった。

かなりリアルな残虐シーンが多くあり、各国でR指定などを受けた作品でもある。

シルヴェスター・スタローンは、あえてこのような内容に仕上げ、世界で行われている残虐行為の現実を世に訴えたかったようだ。

ロッキー」シリーズと同様、続編から主人公の素朴さが消え、そのキャラクターは洗練されて、内容は派手になるばかりであったシリーズも、原点に戻った雰囲気があり、ファンにとっては郷愁を誘う作風になっている。

ジェリー・ゴールドスミス作曲のお馴染みの曲をバックに、26年前の第1作を想い起こさせてくれるラストシーンは、ランボー・ファンなら涙なしでは見られないだろう。

62歳とは思えない、エネルギッシュな活躍と熱演を見せるシルヴェスター・スタローンの、人気シリーズ最終章と言われているが、再び続編が製作されるという噂もある。
30年以上トップスターの地位を維持しているシルヴェスター・スタローンの、大きな理想は今後も続くのだろうか・・。

傭兵達が、それほど強そうに見えないところがいい。
この手の作品に出てくる傭兵は、とてつもない頑強な男達が登場することが多いが、寄せ集めであり無敵に思えないところが逆に現実味がある。
ランボーを戦いのプロと見抜いた彼等は、潔くサポート役に徹したりもする。
そんなところも、実際の傭兵に近いようにも思える。

キリスト教医療チームの一員ジュリー・ベンツ、その恋人のポール・シュルツ、傭兵のマシュー・マーズデン、レイナルド・ギャレゴス、グラハム・マクタヴィッシュジャイク・ラ・ボッツティム・カング、彼らを雇うケン・ハワードなどが共演している。


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