アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「プレデター」(1987)の続編。 麻薬組織の抗争が激化するロサンゼルスに現れた謎の凶悪異星人プレデターと部下を殺された刑事との死闘を描く、主演ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビジー、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ、ビル・パクストン共演、監督スティーヴン・ホプキンスによるSFアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・ホプキンス
製作総指揮
マイケル・レヴィ
ロイド・レヴィン
製作
ローレンス・ゴードン
ジョエル・シルバー
ジョン・デイヴィス
脚本
ジム・トーマス
ジョン・C・トーマス
撮影:ピーター・レヴィ
編集:マーク・ゴールドブラット
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演
マイク・ハリガン警部補:ダニー・グローヴァー
ピーター・キース特別捜査官:ゲイリー・ビジー
ダニー・アーチュリータ:ルーベン・ブラデス
レオナ・キャントレル:マリア・コンチータ・アロンゾ
ジェリー・ランバート:ビル・パクストン
フィル・ハイネマン本部長:ロバート・ダヴィ
B・ピルグリム署長:ケント・マッコード
トニー・ポープ:モートン・ダウニーJr.
ガーバー:アダム・ボールドウィン
キング・ウィリー:カルヴィン・ロックハート
プレデター:ケビン・ピーター・ホール
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1990年製作 108分
公開
北米:1990年11月21日
日本:1991年1月12日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $28,317,510
世界 $57,120,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1997年、ロサンゼルス。
麻薬組織同士の抗争と、それを取り締まる警官との間の戦いで、街は戦場と化していた。
ロサンゼルス市警のマイク・ハリガン警部補(ダニー・グローヴァー)は、支援部隊が現れない中で、部下のダニー・アーチュリータ(ルーベン・ブラデス)やレオナ・キャントレル(マリア・コンチータ・アロンゾ)と共に、銃撃戦を繰り広げる。
その様子を監視していた何者かが、組織のアジトを襲い、駆けつけたハリガンは、その気配を感じる。
アジト内を調べたハリガンらは、人間の仕業とは思えないその惨状に驚く。
その後ハリガンは、管轄外区域で騒動を起こしたことを、本部長フィル・ハイネマン(ロバート・ダヴィ)に非難される。
署に戻ったハリガンは、署長のB・ピルグリム(ケント・マッコード)から、コロンビアの麻薬組織壊滅に向け、DEA(麻薬取締局)特別捜査官ピーター・キース(ゲイリー・ビジー)率いる特殊チームが動き出すことを知らされ、協力を命ぜられる。
それに気乗りしないハリガンは、転属してきたジェリー・ランバート刑事(ビル・パクストン)をチームに加える。
ジャマイカのブードゥー教組織のボス、キング・ウィリー(カルヴィン・ロックハート)は、敵対するコロンビア人を抹殺しようとする。 しかし、正体不明の巨体生物プレデター(ケビン・ピーター・ホール)が現れ、手下を皆殺しにされる。 規制を無視して事件現場に踏み入ったハリガンらは、生存者の女から、”悪魔が襲ってきた”と聞き出す。 その場に現れたキースに追い払われたハリガンは、彼らの目的が麻薬捜査でないことに気づく。 その夜、密かに事件現場を調べようとしたハリガンだったが、先にその場に向かったダニーが、プレデターに殺される。 ハイネマン本部長に呼ばれ、度重なる命令違反に対し厳重注意をされたハリガンは、その後キースに言い寄り、ダニーの仇を取ることを告げる。 単独行動しようとしたハリガンだったが、レオナと、キースをマークしていたランバートも協力を申し出る。 ダニーが現場で握っていた槍のような物が、地球上にはない物質だと知ったハリガンは、お互いの部下を殺されたキング・ウィリーに会い、情報を得ようとする。 その直後、キング・ウィリーは、現れたプレデターに殺され首を刎ねられる。 レオナとランバートは、キースの経歴などを調べ、彼が出入りしていた牛肉処理場に手がかりを見つけ、ハリガンにそれを知らせる。 その後、レオナとランバートは、地下鉄車内でプレデターに襲われ、ランバートは殺され、レオナは捕らえられる。 現場に駆けつけたハリガンは、妊娠していたために解放されたレオナの無事を確認し、犯人(プレデター)を追う。 しかし、ハリガンはキースの部下に捕らえられ、牛肉処理場に連れて行かれる。 キースは、相手が得体のしれない異星人プレデターで、DEAを装い、その捕獲特別任務を遂行していたことをハリガンに知らせる。 キースは、牛肉を求めて現れるプレデターの行動を突き止め、部下を引き連れ処理場に向かう。 プレデターがそれに気づいたことを知ったハリガンは、その場を離れキースらを助けようとする。 ハリガンはプレデターに襲われるが、ショットガンを放ち抵抗し、倒れた彼のマスクを取り、その醜い素顔を確認する。 その直後、息を吹き返したプレデターは反撃し、キースが現れ立ち向かうものの殺される。 ハリガンとプレデターは屋上での対決となり、その場から落下しそうになったハリガンは、しがみつくプレデターの腕を切断し落下させる。 隣のビルの部屋に飛び込んだプレデターは、傷を治療しその場を逃れ、ハリガンがそれを追い、宇宙船の内部にたどり着く。 プレデターと一騎打ちとなったハリガンは、彼の武器で相手を倒すものの、他の多数のプレデターが現れたために覚悟を決める。 しかし、勇気ある戦いを挑んだハリガンは、プレデターから、1715年製の”フリントロック銃”を渡され解放される。 直後に宇宙船は離陸し、そこを脱出したハリガンは、彼らが再び現れることを確信しながらその場を立ち去る。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「プレデター」(1987)
・「プレデター2」(1990)
・「プレデターズ」(2010)
・「ザ・プレデター」(2018)
*(簡略ストー リー)
1997年、ロサンゼルス。
麻薬組織の激しい抗争が続く街で、組織の男達が何者かに惨殺される事件が起きる。
市警のマイク・ハリガン警部補は、部下のダニーとレオナとで、組織との激しい戦いを繰り広げていたが、DEA(麻薬取締局)のキース特別捜査官が、現場を仕切ることになる。
ハリガンは、それに協力するよう命ぜらるものの、気乗りしないまま次の惨殺事件が起きる。
前回同様、人間の仕業とは思えないその惨状にハリガンらは驚く。
キースらの不審な動きから、彼らの目的が麻薬捜査でないことに気づいたハリガンは、転属してきたランバートを加え、独自の捜査を始めるのだが・・・。
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前作と関係するのは、謎の侵略異星人の”プレデター”のみで、舞台はジャングルから、近未来の大都会ロサンゼルスに移っている。
生身の人間では相手にならない凶悪な異星人を相手に、はみ出し刑事が、勇気と執念だけで戦う姿が実に痛快に描かれている。
体を張った演技で、ハードなアクションをこなすダニー・グローヴァーの熱演が見もので、その戦いぶりに、プレデターが敬意を表するクライマックスもなかなかいい。
映画とは言え、日本では描くことが考えられない麻薬問題や、自らが守ろうとするするものに命を懸ける主人公の心意気を徹底的に追及する、良くも悪くも、いかにもアメリカ映画らしい作品だ。
謎の調査部隊のリーダー、ゲイリー・ビジー、主人公の部下ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ、ビル・パクストン、警察本部長のロバート・ダヴィ、署長のケント・マッコード、テレビ・レポーター役モートン・ダウニーJr.、特殊部隊員アダム・ボールドウィン、ブードゥー教組織のボス、カルヴィン・ロックハート、そして、翌年35歳の若さで亡くなる、身長218cmの巨体ケビン・ピーター・ホールが前作に続きプレデター役で迫力ある演技を見せてくれる。