大学の女子ア・カペラ部を描きヒットした「ピッチ・パーフェクト」(2012)の続編。 3年連続のア・カペラ王者にも拘らず大統領祝賀会で大失態を演じた女子大生チーム”バーデン・ベーラズ”が世界大会制覇で名誉挽回を目指そうとする奮闘を描く、製作、監督、出演エリザベス・バンクス、主演アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・ステインフェルド、ブリタニー・スノウ他共演のコメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:エリザベス・バンクス
製作
エリザベス・バンクス
ポール・ブルックス
カイ・キャノン
マックス・ハンデルマン
ジェフ・レヴァイン
ジェイソン・ムーア
脚本:カイ・キャノン
原作
ミッキー・ラプキン”Characters created”
カイ・キャノン”Pitch Perfect: The Quest for Collegiate A Cappella Glory”
撮影:ジム・デナウルト
編集:クレイグ・アルパート
音楽:マーク・マザーズボー
出演
ベッカ・ミッチェル:アナ・ケンドリック
パトリシア”ファット・エイミー”:レベル・ウィルソン
エミリー・ジャンク:ヘイリー・ステインフェルド
クロエ・ベル:ブリタニー・スノウ
ステイシー・コンラッド:アレクシス・ナップ
リリー・オナクラマ:ハナ・マエ・リー
シンシア=ローズ・アダムス:エスター・ディーン
フロレンシア”フロー”フエンテス:クリッシー・フィット
ジェシカ:ケリー・ジェイクル
アシュリー:シェルリー・レグナー
ジェシー・スワンソン:スカイラー・アスティン
バンパー・アレン:アダム・ディヴァイン
キャサリン・ジャンク:ケイティ・セイガル
オーブリー・ポセン:アンナ・キャンプ
ベンジャミン”ベンジー”アップルバウム:ベン・プラット
DSMのリーダー:ビルヒッテ・ヒオート・ソレンセン
ピーター・クラマー:フルラ・ボーグ
トーン・ハンガーズのメンバー:レジー・ワッツ/ジョン・ホッジマン/ジェイソン・ジョーンズ/ジョー・ロ・トゥルヒオ
ジョン・スミス:ジョン・マイケル・ヒギンズ
ゲイル・アバーナシー=マッカデン=フェインバーガー:エリザベス・バンクス
本人:スヌープ・ドッグ
Riff-Offの主催者:デヴィッド・クロス
ベッカのボス:キーガン=マイケル・キー
ダックス:ショーン・カーター・ピーターソン
ベラーズのOG:ケザー・ドナヒュー/C・J・ペリー/ロビン・ロバーツ
グリーンベイ・パッカーズの選手:クレイ・マシューズ/デヴィッド・バクフティアリ/ドン・バークレイ/ジョシュ・シットン/T・J・ラング
本人:ブレイク・シェルトン
本人:クリスティーナ・アギレラ
本人:ファレル・ウィリアムス
本人:アダム・レヴィーン
カナダ代表:ペンタトニックス
インド代表:ペン・マサラ
フィリピン代表:ザ・フィルハーモニック
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2015年製作 115分
公開
北米:2015年5月15日
日本:2015年10月9日
製作費 $29,000,000
北米興行収入 $183,436,400
世界 $287,506,190
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
オバマ大統領の誕生日祝賀会。
ア・カペラ大会のコメンテーターのジョン・スミス(ジョン・マイケル・ヒギンズ)とゲイル・アバーナシー=マッカデン=フェインバーガー(エリザベス・バンクス)は、3年連続王者の女子大生チーム“バーデン・ベラーズ”を紹介する。
ベッカ・ミッチェル(アナ・ケンドリック)をリーダーとする”バーデン・ベラーズ”のショーが始まる。
ところが、空中ブランコで登場したメンバーのパトリシア”ファット・エイミー”(レベル・ウィルソン)の衣装が破れ、下半身を露出するという大失態を演じてしまう。
事件は大問題になり、エイミーは会見を行い謝罪するものの、そこでも見せてはいけないものを見せてしまう。
バーデン大学。 学部長に呼ばれたベッカらは非難され、その場に来ていたジョンとゲイルからも、ア・カペラ界の名誉を傷つけたと言われる。 結局ベラーズは、理事会の決定により大学生対象の大会への出場停止処分となる。 ベラーズに入るのが夢である新入生のエミリー・ジャンク(ヘイリー・ステインフェルド)は、ベラーズOGの母キャサリン(ケイティ・セイガル)と共に希望に胸をふくらませる。 コペンハーゲンで行われる世界大会への出場は認められたベッカらは、それに優勝して名誉を挽回しようとする。 しかし、ベッカらは、アメリカが勝ったことがない大会で優勝できるわけないとジョンとゲイルに言われる。 男性ア・カペラ・チーム”トレブルメーカーズ”のステージを見たエミリーは、メンバーのジェシー・スワンソン(スカイラー・アスティン)とベンジャミン”ベンジー”アップルバウム(ベン・プラット)に話しかけられる。 クロエは、世界大会の出場登録をして、エイミーはベラーズ復活を誓う。 音楽プロデューサーを夢見て、レコーディング・スタジオ”レジデュアル・ハート”でインターンを始めるベッカは、送ってくれたボーイフレンドのジェシーに励まされる。 ベッカはミーティングに参加し、ボス(キーガン=マイケル・キー)は、スヌープ・ドッグと組むクリスマス・アルバムのアイデアを出すようにとスタッフに指示する。 ベラーズ・ハウスを訪れたエミリーは、会場にベラーズがいなかったために歌いに来たと、対応したエイミーに伝える。 新メンバーの勧誘を禁じられていることをエミリーに伝えたエイミーは、彼女を追い払おうとする。 母キャッシーが元メンバーだったことを伝えたエミリーは、テストだけはするとクロエに言われて歌い始める。 皆と話し合ったクロエから合格だと言われたエミリーは喜び、パーティーに向かう。 クロエからベッカの姿が見えないと言われたジェシーは、現れた彼女に、なぜ皆にスタジオのことを内緒にしているのかを尋ねる。 世界大会しか頭にないクロエに話しても無駄だとベッカは答える。 リーダーのベッカと話しができたエミリーは感激して、パーティーを楽しむ。 アトランタ・オート・ショー。 DSMのリーダー(ビルヒッテ・ヒオート・ソレンセン)とピーター・クラマー(フルラ・ボーグ)に話しかけられたベッカは、体格でもはるかに上回る相手と牽制し合う。 翌日から対抗策を考えたベッカらは、トレーニングを始める。 スタジオに向かったベッカは、スヌープ・ドッグのレコーディングに満足できないボスに、中断していた曲をもう一度、彼に歌わせてほしいと伝える。 スヌープ・ドッグの歌う曲に合わせてマッシュアップさせたベッカは、それに感心したボスに、ア・カペラ大会で3年連続優勝したため、自信があることを伝える。 スタジオでのベッカの仕事が雑用だと知ったボスは、彼女が気に入ったため、デモ・テープがあれば聴くと伝える。 その後ベッカらは、世界一のア・カペラ・ファンだと言う、コンテスト”Riff-Off”の主催者(デヴィッド・クロス)の屋敷に招かれ、会場に案内される。 その場にいたDSMのリーダーとピーターは、ベッカらに気づいてからかう。 憤慨するベッカは、ジェシーがいたために驚き、彼の所属するトレブルメーカーズが出場することを知る。 ベラーズ、トーン・ハンガーズ(レジー・ワッツ/ジョン・ホッジマン/ジェイソン・ジョーンズ/ジョー・ロ・トゥルヒオ)、DSM、グリーンベイ・パッカーズの選手(クレイ・マシューズ/デヴィッド・バクフティアリ/ドン・バークレイ/ジョシュ・シットン/T・J・ラング)も紹介される。 コンテストの内容を伝えた主催者は、自慢する権利と”デイヴ&バスターズ”の食事券4万2000ドルを優勝者が獲得できると発表する。 早速コンテストが始まるが、ベンジーの失敗でトレブルメーカーズが落される。 次にグリーンベイ・パッカーズとトーン・ハンガーズが脱落し、ベラーズとDSMの一騎打ちになる。 しかし、エミリーの即興が気に入らない主催者は、DSMの優勝を決定する。 翌日、名前も覚えてくれないボスから、デモ・テープの内容が物足りないと言われたベッカは、もう一度チャンスを与えると言われる。 自信をなくしたベッカは、エイミーに励まされながら、ボスの期待に応えようとする。 エイミーをデートに誘ったトーン・ハンガーズのバンパー・アレン(アダム・ディヴァイン)だったが、誰にも拘束されたくないと言う彼女に断られてしまう。 次の遠征でも失敗して恥をかいたベラーズは、クロエの提案で合宿することになる。 母キャサリンに励まされたエミリーは、ベンジーが気になる存在になる。 合宿所のロッジに着いたベッカらは、ベラーズの元リーダーであるオーブリー・ポセン(アンナ・キャンプ)に歓迎されて再会を喜ぶ。 ところが、友好関係はそこまでで、オーブリーは、ベラーズを鍛えるために厳しい指導を始める。 一度ハーモニーを壊して作り直すと言うオーブリーのトレーニングに不満なベッカは、協調性がないと言ってクロエに非難される。 ボスに認めてもらえるかの瀬戸際のベッカは、ベラーズだけが人生ではないと言って、それに執着し過ぎるクロエらの考えが理解できない。 一揉めした後、冷静になり話し合ったベッカらは、仲間であることを確認して将来の夢を語る。 後悔したくないと考えたエイミーは、バンパーの元に向かい愛を確かめ合う。 エミリーの曲を録音してボスに聴かせたベッカは、何とか認めてもらえる。 コペンハーゲン。 ベンジーが来てくれたことに驚くエミリーは、彼にキスをして本番に挑む。 ベッカらを徹底的にバカにしたDSMのリーダーとピーターはステージに上がり、圧巻のパフォーマンスを披露する。 圧倒されたベッカらだったが、気合を入れてステージに上がり、キャサリンやオーブリーらOGの応援もあり、その熱唱で場内は最高に盛り上がる。 観客席のジェシーとベンジーも熱狂し、ベラーズに対してあらゆる非難をしてきたジョンとゲイルも、流石に感動する。 見事に世界大会を制したベラーズは帰国し、儀式を済ませたエミリーは正式にメンバーとなる。 ”NBC”のコンペティション番組”The Voice”に出場したバンパーは、アダム・レヴィーンにコーチに選ぶなと言われ、クリスティーナ・アギレラを選び彼女に抱きつく。
大恥をかいたことで、ベラーズのメンバー、クロエ・ベル(ブリタニー・スノウ)は冷静ではいられないが、ベッカは、3年連続王者であるために楽観的に考える。
...全てを見る(結末あり)
ライバルであるドイツ・チームを偵察したベッカらは、”ダス・サウンド・マシーン(DSM)”のパフォーマンスに圧倒される。
ベッカらは、市内観光をしながら大会の会場に向かい、実況をするジョンとゲイルも展望を語る。
参考:
・「ピッチ・パーフェクト」(2012)
・「ピッチ・パーフェクト2」(2015)
・「ピッチ・パーフェクト ラストステージ」(2017)
*(簡略ストー リー)
3年連続のア・カペラ王者、女子大生チーム”バーデン・ベラーズは、オバマ大統領祝賀会で大失態を演じてしまう。
大学生対象の大会への出場停止処分を受けたベラーズだったが、コペンハーゲンで行われる世界大会制覇で名誉挽回を目指すことになる。
ベラーズのリーダーベッカは、音楽プロデューサーになる夢を果たすため、レコーディング・スタジオのインストラクターも始める。
母がベラーズOGの新入生エミリーも加わり、世界大会に向けてトレーニングを始めたベッカらだったが、最強のライバルのドイツ・チーム”ダス・サウンド・マシーン”が現れる・・・。
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世界的なヒットとなった「ピッチ・パーフェクト」(2012)の続編で、前作でもア・カペラ大会のコメンテーター役で登場した、人気女優のエリザベス・バンクスが製作と監督を担当したことも話題になった。
パフォーマンス・シーンなどは前作を上回る迫力、更にパワーアップした内容は見応え十分。
女性が主人公の作品にも拘らず、下品な行動やセリフが満載であるが、それがセールスポイントであるため、徹底しているところがよろしい。
細かいことは気にしない底抜けに明るい主人公達の行動は実に爽やかで、ドタバタ・コメディとハイ・パフォーマンスの融合による、楽しい場面展開とシャープな演出が見所の快作に仕上がっている。
興行成績は前作を遥かに上回り、北米で約1億8300万ドル、全世界では約2億8800万ドルの大ヒットとなった。
*前作
北米 65,001,100
世界 $115,350,400
音楽プロデューサーを夢見る”バーデン・ベラーズ”のリーダー、アナ・ケンドリック、今回の騒動の原因を作るメンバーのレベル・ウィルソン、新入生としてメンバーに加わるヘイリー・ステインフェルド、”ベテラン”メンバーのブリタニー・スノウ、メンバーのアレクシス・ナップ、ハナ・マエ・リー、エスター・ディーン、クリッシー・フィット、ケリー・ジェイクル、シェルリー・レグナー、ベッカ(アナ・ケンドリック)のボーイフレンドで”トレブルメーカーズ”のリーダー、スカイラー・アスティン、”トレブルメーカーズ”の前リーダーで”トーン・ハンガーズ”のリーダー、アダム・ディヴァイン、エミリー(ヘイリー・ステインフェルド)の母親ケイティ・セイガル、ベラーズOGで元リーダーのアンナ・キャンプ、”トレブルメーカーズ”のメンバー、ベン・プラット、ドイツ・チームDSMのリーダー、ビルヒッテ・ヒオート・ソレンセン、同じくフルラ・ボーグ、トーン・ハンガーズのメンバー、レジー・ワッツ/ジョン・ホッジマン/ジェイソン・ジョーンズ/ジョー・ロ・トゥルヒオ、ア・カペラ大会ののコメンテーター、ジョン・マイケル・ヒギンズとエリザベス・バンクス、本人役でスヌープ・ドッグ、”Riff-Off”の主催者デヴィッド・クロス、ベッカのボス、キーガン=マイケル・キー、その部下ショーン・カーター・ピーターソン、ベラーズのOG、ケザー・ドナヒュー/C・J・ペリー/ロビン・ロバーツ、グリーンベイ・パッカーズの選手クレイ・マシューズ/デヴィッド・バクフティアリ/ドン・バークレイ/ジョシュ・シットン/T・J・ラング、”The Voice”のジャッジとして登場するブレイク・シェルトン、クリスティーナ・アギレラ、ファレル・ウィリアムス、アダム・レヴィーン、カナダ代表ペンタトニックス、インド代表ペン・マサラ、フィリピン代表ザ・フィルハーモニックなどが共演している。