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ピーターラビット Peter Rabbit (2018)

ビアトリクス・ポターが創造した”ピーターラビット”と動物たちが巻き起こす騒動を描く、製作、監督、原案、脚本ウィル・グラック、主演ドーナル・グリーソンローズ・バーンサム・ニールマリアンヌ・ジャン=バプティストジェームズ・コーデンマーゴット・ロビーエリザベス・デビッキデイジー・リドリー他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

マーゴット・ロビー / Margot Robbie / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ウィル・グラック
製作
ウィル・グラック
ザレー・ナルバンディアン
製作総指揮
ダグ・ベルグラッド
ジョディ・ヒルデブランド
キャサリン・ビショップ
スーザン・ボルソヴァー
エマ・トッピング
ロブ・ライバー
ジェイソン・ラスト
ジョナサン・フルジンスキ
原作:ビアトリクス・ポターピーターラビットのおはなし
原案
ロブ・ライバー
ウィル・グラック
脚本
ロブ・ライバー
ウィル・グラック
撮影:ピーター・メンジースJr.
編集
クリスチャン・ガザル
ジョナサン・タッピン
音楽:ドミニク・ルイス

出演
トーマス・マグレガー:ドーナル・グリーソン
ビア:ローズ・バーン
マグレガー:サム・ニール
ハロッズの支配人:マリアンヌ・ジャン=バプティスト
デレク:フェリックス・ウィリアムソン

ピーターラビット:ジェームズ・コーデン
フロプシーラビット:マーゴット・ロビー
モプシーラビット:エリザベス・デビッキ
カトンテールラビット:デイジー・リドリー
ベンジャミン・バニー:コリン・ムーディー
ティギー=ウィンクル:シーア
ジェレミー・フィッシャー:ドーナル・グリーソン
ジマイマ・パドルダック:ローズ・バーン
トミー・ブロック:サム・ニール
ミスター・トッド:フェイサル・バッジ
ピグリン・ブランド:ユエン・レスリー
フェリックス・ディア:クリスチャン・ガザル
ジョセフィンラビット:レイチェル・ウォード
ラビット:ブライアン・ブラウン
ねずみのジョニー:デヴィッド・ウェナム
JW・ルースター2世:ウィル・ライヒェルト

イギリス/アメリカ/オーストラリア 映画
配給 Sony Pictures Releasing
2018年製作 95分
公開
イギリス:2018年3月16日
北米:2018年2月9日
日本:2018年5月18日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $115,253,420
世界 $351,496,070


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
イングランド湖水地方ウィンダミア
ウサギのピーターラビット(ジェームズ・コーデン)は、いとこのベンジャミン・バニー(コリン・ムーディー)、三つ子の姉妹フロプシー(マーゴット・ロビー)、モプシー(エリザベス・デビッキ)、カトンテール(デイジー・リドリー)と共に、老人マグレガー(サム・ニール)の庭から野菜を盗んだりイタズラをして毎日を過ごしていた。

マグレガーの野菜を盗み見つかったピーターは、上着がフェンスに引っ掛かり脱げてしまい、逃げようとする。

ピーターらは、母親の死後、親代わりになってくれた心優しい隣人のビア(ローズ・バーン)に救われ、彼女の家に向かう。

絵を描くために田舎に越してきた画家のビアは、ウサギや周囲の自然を描いた。

ビアの抽象画は理解できないピーターらは、彼女が自分たち家族を描いた絵を見ながら、マグレガーが、父親を殺しパイにして食べてしまった悲しい過去を思いだす。

ビアから隣りに行ってはダメだと言われたピーターは、マグレガーの畑に向かい上着を取り戻す。

マグレガーは、罠にはまったピーターを捕まえるものの、心臓発作を起こし死亡する。

喜んだピーターは、それをベンジャミンらに知らせて、庭を乗っ取ろうとする。

マグレガーが死んだのはピーターのせいではなく、長年の不健康な生活習慣が原因だった。

その後、庭を自分たちのものにしたピーターらは、動物たちを呼び寄せて、家も手に入れる。

ロンドンハロッズ
副支配人昇進を待ち望みながら、店内のチェックをしていたトーマス(ドーナル・グリーソン)は、支配人(マリアンヌ・ジャン=バプティスト)に呼ばれ、大叔父マグレガーが亡くなったことを知らされる。

...全てを見る(結末あり)

昇進もなく喪に服し休暇をとるようにと言われたトーマスは、取り乱してオモチャ売り場を壊してしまい、解雇される。

アパートでくつろいでいたトーマスは、ウィンダミアからの郵便物を受け取り、マグレガーの家を相続したことを知る。

ハロッズに復讐することを考えたトーマスは、ウィンダミアに向かい、自分のオモチャ店を持つためにマグレガー邸を売却しようとする。

家に着いたトーマスは、荒れ果てた内部に驚き、ブタのピグリン・ブランド(ユエン・レスリー)に気づき叫び声をあげる。

隠れていた無数の動物たちが現れて逃げ去り、トーマスは取り乱す。

翌朝、目覚めたトーマスは、家の掃除を始める。

新しい隣人のトーマスに気づいたビアは、彼が家の掃除する姿をピーターらと共に見つめる。

トーマスに挨拶したビアは、ここはもともと動物たちの土地だったと伝えて、野鳥の観察用に双眼鏡をプレゼントして帰る。

ピーターらが近づいてきたことに気づいたトーマスは、庭の壁や門を補強する。

ピーターは、嫌がるベンジャミンを連れて家の敷地内に侵入する。

ベンジャミンを捕まえたトーマスは、彼を袋に詰めてトラックで出かける。

トラックに飛び乗ったピーターと姉妹は、ベンジャミンを何とか助けようとする。

橋に着いたトーマスは、ベンジャミンを川に捨てようとするものの、誤ってビアからもらった双眼鏡を落としてしまう。

ベンジャミンは助かり、ピーターらは、双眼鏡を川から拾ったトーマスのトラックの荷台に乗り町に向かう。

園芸店に向かったトーマスは、ビアから自分のことを訊いたと言う店員から、彼女がウサギたちを可愛がっているという話を聞く。

店員の意見を無視したトーマスは、電気フェンスを作り爆薬でウサギたちを退治することを考える。

帰ろうとしたトーマスは、通りがかった夫婦デレク(フェリックス・ウィリアムソン)と妻サラベスにぶつかりそうになり、注意される。

ビアに出くわしたトーマスは、彼女を乗せて家に戻ろうとする。

ピーターらは、楽しそうに話すトーマスとビアが惹かれ合っていることに気づく。

ビアの家に招かれたトーマスは、彼女の抽象画が理解できない。

ブラックベリー・ティーをビアに入れてもらったトーマスは、アレルギーだと伝えて、ピーターらを描いた普通の絵が気に入る。

ウサギを害獣だと思っているが絵は美しいと言うトーマスは、ウサギが好きな彼女と惹かれ合う仲になり恋に落ちる。

ピーターらは、仲がいい2人を観察する。

2人に嫉妬したピーターは、ビアが見ていない場所でトーマスといがみ合う。

トーマスと揉み合ったピーターは、誤ってビアの絵に絵の具を塗ってしまう。

憤慨したビアは、ピーターを追い出す。

トーマスに復讐を誓ったピーターは、ベンジャミンらを巻き込んで戦いに備える。

ある朝、目覚めたトーマスはピーターらに襲われ、痛い目に遭う。

トーマスは電気フェンスを設置し、それを知りながら感電したハリネズミのティギー=ウィンクル(シーア)の様子を見ていたピーターらは、配線を変えてしまう。

ピーターらがフェンスに触れても感電しないことを知ったトーマスは、ドアノブに触れた瞬間に、ショックを受けて吹き飛ばされる。

何とか外に出たトーマスは、再びショックを受けて畑に落下する。

夜になり目覚めたトーマスは、ピーターらの巣穴にダイナマイトを投げ込み、リモコンのスイッチで爆破しようとする。

ビアに声をかけられたトーマスは、彼女と話して奮起気が盛りあがりキスする。

翌朝、攻撃を始めたピーターらは、庭からビアに話しかけるトーマスめがけてブラックベリーをぶつける。

ロプシーが放ったブラックベリーはトーマスの口に入り、彼は発作を起こす。

咄嗟に注射を打って回復したトーマスは、ダイナマイトを使い反撃し、ピーターを捕まえて脅すものの、そこにビアが現れる。

喉に食べ物を詰まらせたピーターを救ったと言うトーマスは彼を解放し、ビアと話をしながら、ポケットからリモコンを落としてしまう。

ピーターはリモコンのスイッチを押してしまい、大爆発を起こして巣の大木が倒れ、ビアの家のアトリエが破壊される。

トーマスは、自分たちの関係に嫉妬したピーターらに、イタズラをされて争っていたことをビアに話す。

ウサギたちの味方をするビアは、謝罪するトーマスを見限る。

深刻な事態となり後悔したピーターは、ビアが引っ越すことを知る。

トーマスの家に向かったピーターは、居間に飾られた両親(ブライアン・ブラウン/レイチェル・ウォード)の絵を見つめながら、2人に助言されたように思える。

ロンドン
ハロッズの店頭で支配人から話しかけられたトーマスは、復職する気があるか訊かれる。

騒ぎを起こしたことで責任を感じ、ベンジャミンらに謝罪したピーターは、ビアを引き留めておくことを妹たちに指示してロンドンに向かう。

駅のホームで電車に飛び乗ったピーターは、許してくれたベンジャミンが来てくれたために喜ぶ。

ロンドンに着いたピーターとベンジャミンは、ネズミのジョニー(デヴィッド・ウェナム)と市内観光をして、ハロッズに案内される。

フロプシーらは、ビアを迎えに来たタクシーが出発できないように妨害する。

復職していたトーマスは、ピーターとベンジャミンを見つけて悪夢だと思い、倉庫に逃げ込んだ2匹を追いかける。

ビアが家を出ることをトーマスに伝えたピーターは、自分に責任があると言って謝罪し、彼を説得して一緒に戻ろうとする。

ピーターとベンジャミンを信じて納得したトーマスは、窓から外に出てウィンダミアに向かう。

タクシーで出発しようとしたビアは、ピーターとベンジャミンと共に戻ったトーマスから謝罪される。

トーマスから愛を告げられたビアだったが、ウサギを爆死させようとしたことを許そうとしない。

ビアにリモコンを見せたピーターは、ボタンを押して自分が爆破したことを伝える。

ピーターのおでこに自分の額を触れたビアは気持ちを知り、彼とトーマスを許す。

そこに、家を買った傲慢な夫婦デレクとサラベスが現れ、トーマスが売却しないと言っても話を聞こうとしない。

ピーターら動物たちは、デレクとサラベスを脅かして2人を追い払う。

仲直りをしたトーマスとビアはピーターらに感謝し、動物たちが庭に入ることを許可する。

ピーターらは大木を元に戻してもらい、トーマスはビアのアトリエを修復する。

トーマスは町にオモチャ店を開き、ビアはウサギの絵を展示し、ピーターらは自分たちの物語を語る。


解説 評価 感想

参考:
・「ピーターラビット」(2018)
・「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」(2021)

*(簡略ストーリー)
イングランド湖水地方ウィンダミア
ウサギのピーターラビットは、いとこのベンジャミンと三姉妹フロプシー、モプシー、カトンテールと共に、父親を殺してパイにして食べてしまった老人マグレガーにイタズラをして、庭の野菜を奪っていた。
ある日、ピーターを罠にかけて捕まえたマグレガーは、心臓発作を起こし亡くなってしまう。
ロンドンの”ハロッズ”に勤めていたトーマス・マグレガーは、大叔父が亡くなったことを知る。
昇進がなくなり憤慨したトーマスは、騒ぎを起こして解雇されてしまい、ハロッズに復讐を誓い、大叔父の家を売却してオモチャ店を開き、客を奪おうとする。
ウィンダミアに向かったトーマスは、大叔父の家の隣人である画家ビアと惹かれ合いながら、悪さをするピーターらを追い払おうとするのだが・・・。
__________

世界中で愛される、ビアトリクス・ポターが創造した”ピーターラビット”を描いた実写映画。

いたずら好きのピーターラビットと動物たちが、周囲の人々と共に巻き起こす騒動を描くコメディであり、ウサギたちと対立する青年と隣人女性との恋の物語でもある。

ビアトリクス・ポターが描いたお馴染みの絵も多数登場し、活躍するウサギたちが見事なVFXにより画面に映し出され、そのリアルさや愛くるしい姿を見ているだけでほのぼのしてくる。

ウサギ達の他に多くの生物が登場し、動物好きのファン及び、あらゆる年齢層が楽しめる作品に仕上がっている。

ピーターラビットらの行動を、現代風にアレンジし過ぎたという意見もあり、ビアトリクス・ポターの原作のイメージを損ねたと考える人々の批判もあった。

北米興行収入は約1億1500万ドル、全世界では約3億5200万ドルの大ヒットとなり、2021年に続編「ピーターラビット2/バーナバスの誘惑」が、本作と同じくウィル・グラック製作、監督、脚本により公開された。

堅物で潔癖症な青年から、田舎での出来事や恋により人間らしくなるトーマス・マグレガーを愉快に演ずるドーナル・グリーソン、彼と愛し合うようになる、ウサギ好きの画家ローズ・バーン、彼女の隣人であるウサギたちの”宿敵”と言える老人マグレガーのサム・ニール、主人公の上司である”ハロッズ”の支配人マリアンヌ・ジャン=バプティスト、主人公の家を買おうとする男性フェリックス・ウィリアムソン、(以下、声の出演)騒動を巻き起こすイタズラ好きのピーターラビット役ジェームズ・コーデン、彼の三つ子の三姉妹フロプシーラビットのマーゴット・ロビー、モプシーラビットのエリザベス・デビッキ、カトンテールラビットのデイジー・リドリー、ピーターのいとこベンジャミン・バニーのコリン・ムーディー、ティギー=ウィンクル(ハリネズミ)のシーア、ジェレミー・フィッシャー(カエル)のドーナル・グリーソン、ジマイマ・パドルダック(アヒル)のローズ・バーン、トミー・ブロック(狸)のサム・ニール、ミスター・トッド(キツネ)のフェイサル・バッジ、ピグリン・ブランド(ブタ)のユエン・レスリー、フェリックス・ディア(シカ)のクリスチャン・ガザル、ピーターらの両親ジョセフィンラビットのレイチェル・ウォードとラビットのブライアン・ブラウン、ピーターとベンジャミンがロンドンで出会うねずみジョニーのデヴィッド・ウェナムなどが共演している。

ビアトリクス・ポターによる大人気絵本を実写映画化したファンタジー。イギリスの湖水地方に暮らすいたずら好きなウサギのピーターと仲間たちが、大好きな人間の女性ビアを都会からやってきた男マグレガーから守ろうと奮闘する。『ANNIE アニー』のウィル・グラックが監督を務め、ミュージカル調のユニークな物語を作り出した。

ビアトリクス・ポターの名作絵本をCGと実写で映画化したコメディ・アドベンチャー。イギリスの美しい湖水地方の田舎町を舞台に、画家のビアや仲間たちと楽しい毎日を送るウサギのピーターが、都会からやって来た神経質な青年トーマスと、自分たちの快適な生活を守るべく熾烈な攻防を繰り広げるさまとを、ビアとトーマスの恋の行方とともにコミカルに描く。出演はローズ・バーンとドーナル・グリーソン、声の出演でジェームズ・コーデン、マーゴット・ロビー、デイジー・リドリー。監督は「小悪魔はなぜモテる?!」「ANNIE/アニー」のウィル・グラック。
ピーターはイタズラ好きの陽気なウサギ。美しい自然の中、仲間たちや心優しい画家のビアに囲まれ幸せな日々を送っていた。そんなある日、大都会ロンドンから青年トーマスが引っ越してくる。潔癖症で動物嫌いの彼は、さっそくピーターたちを追い払いにかかる一方、美しいビアに一目ぼれ。彼女の前では仲の良いふりをしながら、互いの意地とプライドをかけた壮絶なバトルを展開していくピーターとトーマスだったが…。


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