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永遠に愛せよ Peter Ibbetson (1935)

幼い頃に離れ離れになった男女の運命の再会と永遠の愛を描く、監督ヘンリー・ハサウェイ、主演ゲイリー・クーパーアン・ハーディングジョン・ハリデイ他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ヘンリー・ハサウェイ
製作:ルイス・D・ライトン
原作
ジョージ・デュ・モーリア”Peter Ibbetson”
ジョン・ナサニエル・ラファエル
脚本
コンスタンス・コリアー
ヴィンセント・ローレンス
エドウィン・ジャスタス・メイヤー
ジョン・ミーハン
撮影:チャールズ・ラング
編集:スチュアート・ハイスラー
音楽:エルンスト・トッチ

出演
ピーター・イベットソン:ゲイリー・クーパー
メアリー・タワーズ公爵夫人:アン・ハーディング
タワーズ公爵:ジョン・ハリデイ
アグネス:アイダ・ルピノ
フォーサイス大佐:ダグラス・ダンブリル
ミムジー・ドリアン/メアリー(8歳):ヴァージニア・ワイドラー
ゴーゴー・パスキエ/ピーター(8歳):ディッキー・ムーア
ドリアン夫人:ドリス・ロイド
ジェンキンス:ギルバート・エメリー
スレイド:ドナルド・ミーク
デュケノワ少佐:クリスチャン・ラブ
マダム・パスキエ:エルサ・ブキャナン
マダム・ジンギ:マルグリット・ナマラ(クレジットなし)
喧嘩好きな囚人役:レオニード・キンスキー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1935年製作 88分
公開
北米:1935年10月31日
日本:1936年2月日 未公開


アカデミー賞
第8回アカデミー賞
・ノミネート
作曲賞


ストーリー
19世紀半ば、パリ
イギリス系の8歳の少年ゴーゴー・パスキエ(ディッキー・ムーア)は、隣りに住む同い年の少女ミムジー・ドリアン(ヴァージニア・ワイドラー)と仲良しだったが、しばしば喧嘩もする仲だった。
病気の母親(エルサ・ブキャナン)が亡くなり、ゴーゴーは、ロンドンから訪ねて来たおじのフォーサイス大佐(ダグラス・ダンブリル)に引き取られることになり、ミムジーと引き離されてイギリスに向かう。
ゴーゴーという名前が気に入らないフォーサイスは、母親の旧姓をとり”ピーター・イベットソン”に改名してしまう。
ロンドン
成人したピーター(ゲイリー・クーパー)は、スレイド(ドナルド・ミーク)が経営する建築会社の建築家として働いていた。
ある日、ピーターはスレイドに、辞職してアメリカに行く考えを伝える。
盲目ではあるが人の心が読めるスレイドは、ピーターが何かに迷っていると感じて、パリに向かい休暇を過ごすことを彼に提案する。
パリに滞在したピーターは、美術館で働くアグネス(アイダ・ルピノ)と出会い、彼女に誘われてカフェに向かい話をする。
通りを歩くデュケノワ少佐(クリスチャン・ラブ)に気づいたピーターは、彼に話しかけて、幼い頃に自分を可愛がってくれた彼との再会を喜ぶ。
その後ピーターは、アグネスを連れて子供時代に住んでいた屋敷に向かい、ミムジーのことを思い出す。
ロンドンに戻ったピーターは、スレイドから、ヨークシャーのタワーズ公爵(ジョン・ハリデイ)の厩舎の新築工事を任される。
現地に向かったピーターは、タワーズ公爵夫人メアリー(アン・ハーディング)に挨拶する。
ピーターは、メアリーから、厩舎は建て替えではなく改築する予定だと言われて戸惑う。
メアリーと意見が合わないピーターは、ロンドンに戻ることにする。
帰り支度をしたピーターは、厩舎にいる馬を描いた愉快なスケッチをメアリーに渡し、それが気に入られる。
ピーターの考えが採用されて厩舎の工事は始まり、それがきっかけとなり、メアリーと惹かれ合うようになる。
ピーターとメアリーの関係に気づいたタワーズ公爵は、2人に説明を求める。
同じ夢を見て自然に惹かれ合っていたピーターとメアリーは、互いが、幼い頃に一緒に過ごした相手だと気づくのだが・・・。


解説 評価 感想
1891年に発表された、ジョージ・デュ・モーリアの小説”Peter Ibbetson”を基に製作された作品。

「久遠の誓ひ」(1934)、「ベンガルの槍騎兵」(1935)などのヘンリー・ハサウェイが監督し、その両作で彼と組んだゲイリー・クーパー主演、アン・ハーディングジョン・ハリデイなどが共演した作品。

幼い頃に離れ離れになった男女の運命の再会と永遠の愛を描く恋愛ドラマ。

運命の再会を描いた愛の物語は、主人公が罪人となり投獄された時点から再び引き離されてしまうものの、互いが見る同じ夢の中で愛を深めるファンタジーへと展開する。
その、終盤の幻想的で美しい映像は素晴らしく、技術的に高く評価された。

第8回アカデミー賞は作曲賞にノミネートされた。

主演のゲイリー・クーパーは、永遠の恋人と運命的に再会し、幼い頃に抱いた恋心を貫き通す青年を好演している。

主人公と惹かれ合うようになる公爵夫人で、幼馴染だったアン・ハーディング、その夫である公爵のジョン・ハリデイパリで主人公に出会う女性アイダ・ルピノ、主人公を引き取るおじのダグラス・ダンブリル、主人公の少年期ディッキー・ムーア、ヒロインの少女期ヴァージニア・ワイドラー、その母親ドリス・ロイド、公爵の執事ギルバート・エメリー、主人公の上司である建築会社の経営者ドナルド・ミーク、幼い頃の主人公の知人クリスチャン・ラブ、主人公の母親エルサ・ブキャナン、オペラ歌手マルグリット・ナマラ、喧嘩好きな囚人役レオニード・キンスキーなどが共演している。


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