2004年ツール・ド・フランスでのデンマーク自転車ロードレースチーム”チームCSC”の戦いの様子をチーム内の視線から描いたドキュメント映画。 |
■ 解説
■ スタッフ キャスト ■
監督:トーマス・ギスラソン
出演
ビャルヌ・リース
イヴァン・バッソ
カルロス・サストレ
ミケーレ・バルトリ
イェンス・フォィクト
ボビー・ジュリク
ヤコブ・ピール
ランス・アームストロング
デンマーク 映画
2005年製作 108分
■ 解説 評価 感想 ■
同じツール・ド・フランスを描いた「マイヨ・ジョ-ヌへの挑戦」(2004)とは一味違い、チームCSC内の微妙な人間関係やドラマが、厳しいレースの結果を大きく左右している描写が素晴らしい。
チームを率いるのは、デンマークの英雄で、1996年のミゲール・インドュラインの6連覇を阻止したビャルヌ・リース。
選手時代の鬼のような形相から、”熱血大将”風のイメージがあったリースが、非常に温厚になった表情が興味深く、度々出てくるアップが印象的。
イヴァン・バッソの母親の癌発病と、自ら癌を克服したランス・アームストロングの助言。
その助言が、死闘の末のバッソの勝利につながった裏話は、激しいレース展開と心理戦も絡み合い、実に見応えある。
チームの組み立てから始めるリースの苦悩。
エースの重圧と家族に心を揺るがすバッソ。
エースのアシストを称えられるカルロス・サストレ。
そして、引退を決意するミケーレ・バルトリ。
シャンゼリゼの大観衆に応え、並んでウインニングランをする笑顔は、走りきった達成感と、チームの絆一を一層深める・・・。
余談:
リースと実際に会ったことのある友人の話です。
1985年。
フランスで若手レーサーの登竜門ツール・ド・ラブニール。
リースはデンマーク・アマチュア代表チーム・メンバーだった。
他にもフランス、イタリア、スペイン、ベルギー、オランダ、ソ連、チェコ、コロンビアのプロチームなどが参加。
ベルナール・イノーは居なかったが、彼の2軍チームや、インドュラインが翌年加入するプロチームも来ていた。
リースとはガッチリ握手してきたということです。