2013年に公開されて大ヒットした「グランド・イリュージョン」の続編。 ハイテク・エンジニアの不正を暴こうとするイリュージョニスト”フォー・ホースメン”の活躍を描く、監督ジョン・M・チュウ、主演ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、リジー・キャプラン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン他共演のサスペンス。 |
・モーガン・フリーマン / Morgan Freeman 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・M・チュウ
製作
アレックス・カーツマン
ロベルト・オーチー
ボビー・コーエン
製作総指揮
ケヴィン・デラノイ
ルイ・ルテリエ
エド・ソロモン
クイン・ロン
原作(キャラクター)
ボアズ・イェーキン
エドワード・リコート
原案
エド・ソロモン
ピーター・チアレリ
脚本:エド・ソロモン
撮影:ピーター・デミング
編集:スタン・サルファス
音楽:ブライアン・タイラー
出演
J・ダニエル・アトラス:ジェシー・アイゼンバーグ
ディラン・ローズ/シュライク:マーク・ラファロ
メリット・マッキニー:ウディ・ハレルソン
ジャック・ワイルダー:デイヴ・フランコ
ウォルター・メイブリー:ダニエル・ラドクリフ
ルーラ・メイ:リジー・キャプラン
ナタリー・オースティン:サナ・レイサン
アーサー・トレスラー:マイケル・ケイン
サディアス・ブラッドリー:モーガン・フリーマン
チェイス・マッキニー:ウディ・ハレルソン
コーワン捜査官:デヴィッド・ウォーショフスキー
リー:ジェイ・チョウ
ブブ:ツァイ・チン
ディラン・シュライク(少年期)ウィリアム・ヘンダーソン
ライオネル・シュライク:リチャード・ラング
アレン・スコット=フランク:ヘンリー・ロイド=ヒューズ
オーウェン・ケース:ベン・ラム
アメリカ 映画
配給 サミット・エンターテインメント
2016年製作 129分
公開
北米:2016年6月10日
日本:2016年9月1日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $65,075,500
世界 $334,901,340
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1984年、ニュージャージー州。
マジシャンのライオネル・シュライク(リチャード・ラング)は、金庫からの脱出に挑戦し、マジックの見破り人サディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)はその様子をテレビ・カメラの前で見守る。
本番を前にして息子ディラン(ウィリアム・ヘンダーソン)と話したライオネルは、袖の下に奥の手を隠してあるので300秒より早く出られるかもしれないと言って、腕時計を見せて愛を伝える。
シュライクが入った金庫は川に落下し、300秒経ってもライオネルが脱出できないために、動揺するディランは叫び声を上げる。
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イリュージョニスト”フォー・ホースメン”のJ・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)、ジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)は、保険王アーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)の金をだまし取り、ニューヨークのビルから姿を消した。 服役中のサディアスは、必ず現れるだろうフォースメンが報いを受けるだろうと考える。 ニューヨーク。 我慢の限界に達していたダニエルは、ディランから間もなく連絡があると言われて待つようにと指示される。 FBI支部。 巨大IT企業”オクタ”に関係して何かが起きる可能性を語るディランは、ダニエルやメリットが目撃されていることを伝えるものの、コーワンに相手にされない。 一応、調査は許可したナタリーは、休暇を取って単独で行うようにとディランに指示する。 アパートに戻ったダニエルは、マジシャンらしき女性ルーラ・メイ(リジー・キャプラン)が侵入していることに気づき、フォースメンのことについて詳しい彼女を拘束する。 メリットとジャックの元に向かったダニエルは、侵入者のことを話し、その場にルーラがディランと共にいたために驚く。 ヘンリーの代役としてルーラを使うと言われたジャックは、話が違うとディランに伝えて不満を訴える。 もうしばらく裏方で我慢するようにと言われたジャックは、仕方なく従うことになる。 ディランは、オクタのCEOオーウェン・ケース(ベン・ラム)が新型の携帯電話を発表して、発売後は利用者の情報を闇市場に流す気だと皆には話す。 ”アイ”はそれを暴露するためにショーを乗っ取る計画を立てていると話すディランは、フォースメンの出番だと4人に伝える。 オクタ。 ケースが会場に到着し、ケータリング・スタッフに扮したルーラが騒ぎを起こす。 接客係に扮したメリットがケースに近づき、自分の指示に従わせる催眠術をかける。 ショーは始り、ケースはメリットの指示通りにスピーチし、自分達のウソを暴くためにホースメンを紹介すると伝える。 ダニエルとメリットに加えてルーラがステージに登場し、ケースのスピーチに戸惑っていた観客は、ホースメンの復活を歓迎して場内は騒然となる。 ケースを詐欺師呼ばわりする三人だったが、”愚者”というカードが手元にあることに気づいたディランは戸惑い、ジャックからFBIが現れたことを知らされる。 現れたナタリーとコーワンを待っていた振りをしたディランは入り口を封鎖するものの、二人はその場を仕切り始める。 ステージ上のダニエルとルーラは異変に気づき、システムはハッキングされ、何者かがホースメンの秘密を暴くと言いだす。 ジャックが生存していることと、ディランが5人目のホースメンだと暴露される。 ディランはナタリーに訳を話そうとするものの、コーワンに手錠をかけられる。 しかし、一瞬にして外した手錠をナタリーとコーワンにかけたディランは姿を消す。 屋上に出たホースメンはダクトを滑り落ちるものの、トラックに下りるはずが中国料理店の厨房だった。 そこが中国だと気づいたメリットは、その場に双子の弟のチェイス(ウディ・ハレルソン)がいたために驚く。 チェイスから、ここがマカオだと知らされたホームレスは、車に乗せられてある場所に連れて行かれる。 逃亡してホースメンと連絡がとれないディランは、サディアスからの電話を受けて、会って話をするので、自分が黒幕だと思っているなら対処するようにと言われる。 ピザの配達員に扮してメリットに催眠術をかけ、ホースメンの情報をダウンロードさせたと言うチェイスは、それが自分の雇い主に渡ったと伝える。 サンズ・マカオ。 ペントハウスに向かったホースメンは、天才ハイテク・エンジニアのウォルター・メイブリー(ダニエル・ラドクリフ)に迎えられる。 世間的には去年死んだことになっているウォルターは、オクタや他の企業を陰で操っていることをホースメンに伝える。 ニューヨークのビルの屋上からマカオに来たタネ明かしをするウォルターは、ダクトの中のストロボ光に紫外線で”眠れ”という文字を表示させ、眠ったままの状態で現地まで移送される映像をホースメンに見せる。 ケースと組んでチップを開発したウォルターだったが、裏切られて失脚させられたことをホースメンに話す。 暗号を解読してセキュリティを破り、市場操作や盗聴も可能なチップの入札があることを話すウォルターは、それを盗んでほしいとホースメンに伝える。 カジノ、マスコミ、警察を支配しているので自由に行動できると伝えたウォルターは、ジャック、メリット、ルーラから、ディランの指示がなければ動かないと言われる。 それを引き受けると言うダニエルは、マカオには世界初のマジック・ショップがあるので、必要なものは揃うと皆に伝えてウォルターと握手する。 盗んだコーワンの身分証で刑務所に入ったディランはサディアスと話し、自分を連れ出すのは可能なはずだと言われる。 ホースメンの失踪と自分は無関係だと言うサディアスは、この状況を抜け出すには自分が必要だとディランに伝える。 自分でこの場から抜け出せるはずだと言われたサディアスは、ディランから復讐かと訊かれ、”目には目を”だと答える。 黒幕を探せば探すほど自分を責めることになると言われたディランは、1年半前に復讐を果たし気を抜いたのが敗因だと指摘するサディアスから、自分と組んでホースメンを救い出す気があるか問われる。 チップを奪ってもウォルターは自分達を解放しないと考えるダニエルは、”アイ”に渡すのが得策だと仲間に伝える。 チェイスに案内されてイヨンのマジック・ショップに向かいオーナーのリー(ジェイ・チョウ)に必要なものを伝えたダニエルは、奥にいた祖母のブブ(ツァイ・チン)に意見される。 飲みに行くことになったメリットとチェイスは店を出て、ダニエルは”アイ”に電話をしようとする。 サディアスを刑務所から出したディランは、ホースメンがいるマカオに向かうことになる。 ”アイ”と連絡したダニエルは、市場で青い帽子の男にチップを渡すことになったとジャックに伝える。 酒場にいたチェイスに催眠術をかけて、メリットに謝らせたジャックだったが、チェイスはその振りをしただけだった。 マカオに向かうプライベートジェットの機内で、”アイ”は実在すると考えているとディランに伝えたサディアスは、それを信じるのかと訊かれる。 出所させたのだからホースメンを助ける約束を守れと言われたサディアスは、入れたのは誰だとディランに伝える。 当然の報いだと考えるディランは、サディアスと口論になる。 シュライクであることは知っているとディランに伝えたサディアスは、父親が死んだのは自分がけしかけたからだと思っているとディランに伝える。 自分を刑務所に入れたのは30年越しの復讐であり、満足どころか空しいだけなはずだと言われたディランは、誤解しているを承知しているからだと指摘される。 ホースメンを捜すためなら何でもする自分は、今は危険な男だと言うディランは、案内しないなら刑務所に戻すだけでは済まないと伝えてサディアスを脅す。 サディアスは、ホースメンが助けを必要としていなかったらどうするとディランに尋ねる。 マカオ科学館のラボの構造などを調べてチップを奪う方法を考えたダニエルらは、カジノで、チップの入札希望者である南アフリカのギャングの息子ハアネス・パイクに接近する。 メリットがハネスに催眠術をかけ、護衛を罠にかけたホースメンはマカオ科学館に向かう。 マカオ科学館。 金属探知機を通り内部に入ったジャックは、チップが金属であることをダニエルに確認しするものの、持ち出す方法は考えていなかった。 アレンはホースメンにチップの説明をして、メリットはアレルギーでクシャミが止まらなくなったように見せかけ、施設側の者はそれに気を取られる。 その隙にジャックがチップを奪ってカードに隠し、彼の動きが気になったアレンは4人を調べさせる。 身体検査を受ける4人は、気づかれないようにしながらカードを渡し合い、金属探知機に向かう。 カードを受け取ったメリットは、先に通過したダニエルが銅鑼を鳴らした瞬間に、それをルーラに投げる。 その場を離れた4人は待っていた車に乗り込み、市場に向かいチップを”アイ”に渡そうとする。 サディアスの案内でイヨンのマジック・ショップに向かったディランは、対応したブブにホースメンの写真を見せて、孫がリーダーと話したと言われる。 奥の部屋に案内されたディランは、父ライオネルに関するものと金庫があったために驚く。 サディアスは、ライオネルが試作品を作らせていたのだろうと考える。 脱出困難であっても何とかしたはずのライオネルは、いつも袖の下に奥の手を仕込んでいたはずなのに、あの時ばかりは運が尽きたのかかもしれないと、サディアスはディランに伝える。 リーに呼ばれたディランは、ブブから父の時計を受け取り、ダニエルが市場で人と会うと言っていたという話を聞いたことを知る。 サディアスは、”君の番だ”というメモを残して姿を消す。 ディランの捜索を指揮していたコーワンは、彼が自分に成り済まして、サディアスを刑務所から連れ出したことをナタリーから知らされる。 タイパ市場。 ディランの協力を拒んだダニエルは、彼が去った後に現れたウォルターが電話の相手だったことを知る。 全て仕組まれていたと話すウォルターは、チップを渡すようダニエルに迫る。 その時、ディランがダニエルに襲い掛かり、チップを奪ったように見せかけて彼を追い払う。 奪ったチップをウォルターから要求されたディランは、抵抗するものの捕らえられる。 現れたメリットらにディランがチップを持っていることを知らせたダニエルは、ウォルターの手下達がイヨンの店からライオネルの金庫を運び出すのを目撃する。 自分達の境遇は似ているとディランに話したウォルターは、父親の復讐のためなら手段を選ばないが、自分の父は生きていると伝える。 そこに現れたのはアーサー・トレスラーで、ディランは、父が死んだ時に母は保険金を断られ貧困で死んだと彼に伝えるものの、その他大勢にすぎないので知らないと言われる。 非嫡出子のウォルターは自分に似ていると言うトレスラーは、人の親であれば、息子の欲しい物は手に入れさせてやりたいとディランに伝える。 チップを渡すのを断ったディランは金庫に入れられ、船上から海に落とされる。 ”袖の下に奥の手を仕込んである”という言葉を思い出したディランは、腕時計に隠されていた針で金庫の鍵を開ける。 脱出したディランだったが、気を失ってしまう。 ディランを連れて来たことを、その場にいたサディアスに感謝したトレスラーは、ホースメンの話をして、パフォーマーなので必ず姿を現すと言われる。 サディアスに報酬を渡したトレスラーは、残りはホースメンと交換だと伝える。 ダニエルがディランを救い出し、意識が戻った彼に感謝するものの、チップが偽物だと分かる。 チップを持っていると見せかけてウォルターを破滅させると思い込ませる方法を考えるダニエルらに、ブブが協力を申し出る。 ”愚者”がなぜ最強のカードかをホースメンに問うブブは、”愚者”は自由で何も無いからであり、何にでもなれると伝える。 無限の可能性を持つホースメン全員が選ばれたと言うブブは、自分達は”アイ”のメンバーだと伝えて、両者は手を組むことになる。 ホースメンからの連絡で映像をチェックしたウォルターは、ジャックの生存をバラされたことと同じ目に遭わせるというメッセージを確認する。 それは、ニューイヤーズ・イヴの夜12時にロンドンの全てのショーがフィナーレにつながるというホースメンの宣伝映像だった。 映像を確認したナタリーは、コーワンらと共にロンドンに向かう。 トレスラーとチェイスと共にロンドンに向かうウォルターは罠だと言われるものの、チップの脅威を知るために動揺する。 チェイスに映像が本物かを確認させたウォルターは、先手を打つために12時までに現地に行くようにと指示される。 ロンドン。 空港に到着したウォルターらは、市街にに向かう。 街頭に現れたジャックは、”3カード・モンテ”を始める。 チェイスは、ホースメンの行動を予測してトレスラーらに話す。 ルーラは、巨大な船をテムズ川に移動させると人々に伝える。 ザ・シャード。 FBIは現地で監視を始め、コーワンはジャックを見つけたことをナタリーに伝える。 サディアスにFBIが動いたことを知らせたウォルターは、対処すると言われる。 雨の中のダニエルも姿を現したことを知ったウォルターは、映像に映る死んだはずのディランを確認して驚く。 残りのメリットの動きを推測したウォルターは、チェイスにフィナーレの場所を聞き出すよう指示する。 雨を自由に操ったダニエルは、人々を驚かせる。 ディランから位置に着くようにと言えわれたメリットは、現れたチェイスに自分達の動きがバレていることを知る。 それを知らされたディランは、皆に連絡するとメリットに伝える。 ディランからの電話を受けたルーラは、合流場所に向かうよう指示される。 ダニエルは、ストロボライトと降雨機を使ったマジックのタネ明かしをする。 ジャック、ルーラ、ダニエルは人々の前から姿を消し、彼らを捕えられないナタリーとコーワンの前に現れたサディアスは、メイン・パフォーマンスはこれからだと伝える。 サディアスから、やみくもに追っても無駄だと言われたナタリーは、取引きを提案される。 合流したダニエルらはバイクで目的地に向かおうとするが、ウォルターの部下に捕らえられてしまう。 サディアスをホースメンの居場所を訊くナタリーは、12時に間に合えばだが、間もなく着くと言われながら移動する。 トレスラーはホースメンにチップを渡すよう迫るが、ウォルターは彼らが持っていないことに気づく。 空港に着いたホースメンはプライベートジェットに乗せられ、ウォルターから、12時に行うフィナーレの暴露ショーについて問われる。 トレスラーからチップを渡すようにと言われたディランは、ルーラを傷つけると言って脅されたために、ダニエルに渡すよう指示する。 ウォルターはチップが本物か調べ、ダニエルらは互いを批判して言い争う。 チップが本物でることをウォルターが確認したため、トレスラーは、世界一高価な120万ドルのジャンパン”コート・デュ・マリシェール”をホースメンに見せる。 ホースメンは機外に放り出され、トレスラーはウォルターと共に祝杯を挙げるものの、味がおかしいことに気づく。 瓶のラベルを剥がしたトレスラーは、”愚者”のカードが貼られているを確認して、窓の外のホースメンに気づく。 機体はテムズ川に浮かべられた格納庫の中にあり、それが披露されて、周囲の人々は深夜12時が迫るショーのフィナーレに熱狂する。 ウォルターとトレスラーは呆然としながら機外に出て、それを確認したナタリーとコーワンは現場に向かう。 残されたサディアスは、口に隠してあったピンで手錠を外す。 ダニエルは、生きていたウォルターとトレスラーを人々に紹介する。 更にダニエルとメリットは、ウォルターが暴いた自分達の親友でありリーダーのディラン・シュライクを紹介する。 ディランはタネ明かしを始め、ジャックが”3カード・モンテ”でトラックの運転手をすり替え、格納庫の替え玉を作ったことを話す。 ルーラは、格納庫の中で送風機などを使いプライベートジェットが飛んでいるように見せかけたと伝える。 ホースメンを機外に放り出すよう、チェイスはジャックに催眠術をかけられたのだった。 ダニエルが奪い返していたチップが、すべてのものを操作して情報を盗めることを人々に知らせたディランは、ホースメンはそれを暴きに来たと伝える。 人々は熱狂して新年の花火が上がるものの、到着したナタリーらの前からホースメンは姿を消す。 逃げようとするディランに銃を向けたナタリーは、ウォルターとトレスラー以外のすべての関係者の不正の証拠の情報が入っているUSBメモリを見せられる。 ナタリーから10分やると言われたディランは、メモリを渡して姿を消す。 チェイスは逮捕され、連行されるトレスラーは、自分を父親として頼ろうとするウォルターに、どの女が母親かも分からないと伝える。 ナタリーは、ディランが姿を消したことをコーワンに伝え、上空にはサーチライトに照らされた”アイ”のマークが浮かび上がる。 グリニッジ天文台。 別室で父ライオネルの写真などに気づいたディランは、サディアスと父が写っている写真を見つける。 現れたサディアスから、自分とライオネルはパートナーだったと言われたディランは、敵対するライバルを演じていたとことを知らされる。 自分は現実派で夢見るライオネルは理想家であり、完璧な”誘導”により、観衆の前でわざと彼を煽ったと話すサディアスは、唯一の誤算は金庫の事故だったとディランに伝える。 ディランから黙っていた理由を訊かれたサディアスは、分からないと答える。 答えは自分で決めてほしいと、サディアスはディランに伝える。 ディランから、刑務所に入れた時に話す気はなかったのかと訊かれたサディアスは、それも考えたが、あっさりと手の内を明かしたので失望したと話す。 今回はホースメンのために30年越しの自分への復讐を諦めたので、それでこそ”ライオネルの息子”だと思ったと、サディアスはディランに伝える。 自分がすべきことは、立派なマジシャンにすることだと言うサディアスは、そのためにどん底に突き落とすべきだと判断したことを話す。 金庫も時計もすべて用意したことを、ディランはサディアスに確認する。 ウォルター達のことも知っていて、オクタの一件は彼を牽制するための罠であり、団結する必要があると判断したホースメンの決断は正しかったと、サディアスはディランに伝える。 写真などの資料でダニエルらもそれを理解し、彼らはその場にマカオ科学館のアレンがいることに気づき、彼も”アイ”のメンバーであることを知る。 最高のトリックは多くあるが、一番期待したのはこの瞬間だと言うサディアスは、自分とライオネルが写る写真を見つめるディランの辛かった30年間を察し、涙をぬぐった彼から次のプランを訊かれる。 ネタが尽きたと答えたサディアスは、今後は自分の好きなようにやるようにとディランに伝えて、後継者を見つけるべきだと助言する。 訊きたいことがあると言いながら入ってきたダニエルと仲間達に、カーテンの裏は覗くなと伝えたサディアスは、その場を去る。 それを無視したホースメンはカーテンを開けて、部屋の外の螺旋階段を下りる。
...全てを見る(結末あり)
潜伏生活を続けるダニエルは、秘密結社”アイ”の連絡場所に向かい、ディラン・ローズ(マーク・ラファロ)から、考えがあるので待つようにと言われたと伝える。
会議中だった上司のナタリー・オースティン(サナ・レイサン)とコーワン(デヴィッド・ウォーショフスキー)をオフィスに呼んだディランは、ホースメンに動きがあるかもしれないことを伝える。
発表セレモニー当日、ジャックは警備員に扮し、ダニエルはサーバーに細工してステージの裏に移動する。
ホースメンを車から降ろしたチェイスは、その場を去る。
館長のアレン・スコット=フランク(ヘンリー・ロイド=ヒューズ)に迎えられたハネスは、全て任せてあると伝えてダニエルらを紹介する。
現れたディランから誰と会うか訊かれたダニエルは、”アイ”にチップを渡して助けてもらうと伝える。
ニューイヤーズ・イヴのイベントを前に盛り上がる人々はホースメンの登場を待つ。
ウォルターは、川の近くで動きがあったことを知る。
リーとブブに迎えられたホースメンは、色々見せたいものがあると言われて、”アイ”の秘密施設に案内される。
(ズームアウトした映像は”アイ/目”を形成する。)
参考:
・「グランド・イリュージョン」(2013)
・「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」(2016)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
姿を消して潜伏していたイリュージョニスト”フォー・ホースメン”のJ・ダニエル・アトラスらは、巨大IT企業”オクタ”の不正を暴く計画を、FBI捜査官でもあるリーダーのディランから指示される。
メリットや今回も裏方のジャック、そして新メンバーにルーラを加えて行動を開始したダニエルだったが、何者かに妨害される。
天才ハイテク・エンジニアのウォルターの罠にはまりマカオに連れて行かれたフォースメンは、パートナーだったオクタのCEOケースに裏切られたウォルターから、すべてのものを操作できるチップを奪うことを指示されて脅される。
一方、姿を消したディランは、自分が刑務所に入れた、マジシャンだった父の死に関係したと考えるサディアスから連絡を受け、フォースメンを救い出すために彼と協力することになるのだが・・・。
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奇抜なアイデアと映像センス、ルイ・ルテリエの軽快な演出などが大いに受けて大ヒットした「グランド・イリュージョン」(2013)の続編。
フォースメンのリーダーであるディラン・ローズ/シュライクが、父の仇と思い込むサディアス・ブラッドリーとの関係と和解などが大きなポイントとして描かれ、前作の物語をうまく継承した内容にはなっている。
ニューイヤーズ・イヴのロンドンを舞台にしたイリュージョンのフィナーレは大いに盛り上がり、謎の秘密結社”アイ”の資料館のような施設が”グリニッジ天文台”に設置されているというクライマックスも面白い。
中国系のジョン・M・チュウを監督に起用し、マカオを重要な舞台とした設定など巨大な中国市場を狙った製作側の意図は分かるが、見慣れたマジックに前作のようなインパクトが感じられない。
そのためか、北米興行収入は前作からほぼ半減して約6500万ドルに終わった。
しかし、中国市場では北米を上回り1億ドルに迫る興収を記録し、全世界では前作に迫る約3億3500万ドルの大ヒットとなった。
*前作
世界 $351,723,990
中国 $22,950,000
今回は、主人公というよりもイリュージョニストの一人的な控えめな感じがするジェシー・アイゼンバーグ、それに対し、フォースメンのリーダーであり、父の秘密をしることになる物語の主人公と言える役柄を好演するマーク・ラファロ、フォースメンのメンバーであるウディ・ハレルソン(双子の弟役も)、デイヴ・フランコ、そして新しく加わるリジー・キャプラン、彼らを利用しようとする天才ハイテク・エンジニアのダニエル・ラドクリフ、その父親だった保険王のマイケル・ケイン、ディラン(マーク・ラファロ)の父(リチャード・ラング)との秘密が明かされるフォースメンの協力者となるモーガン・フリーマン、ディランの上司であるFBI捜査官のマーク・ラファロとデヴィッド・ウォーショフスキー、マカオのマジック・ショップのオーナーで”アイ”のメンバーだったジェイ・チョウと祖母のツァイ・チン、ディランの少年期ウィリアム・ヘンダーソン、マカオ科学館の館長で”アイ”のメンバーでもあるヘンリー・ロイド=ヒューズ、巨大IT企業”オクタ”のCEO、ベン・ラムなどが共演している。