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グランド・イリュージョン Now You See Me (2013)

4人のマジシャンがある目的を果たすために計画を遂行していく姿を描く、監督ルイ・ルテリエジェシー・アイゼンバーグマーク・ラファロウディ・ハレルソンアイラ・フィッシャーモーガン・フリーマンマイケル・ケイン他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

モーガン・フリーマン / Morgan Freeman 作品
モーガン・フリーマン / Morgan Freeman / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ルイ・ルテリエ

製作
ロベルト・オーチー

ボビー・コーエン
原案:ボアズ・イェーキン
脚本
エド・ソロモン

ボアズ・イェーキン
エドワード・リコート
撮影
ラリー・フォン

ミッチェル・アムンゼン
編集:ロバート・レイトン

音楽:ブライアン・タイラー

出演
J・ダニエル”ダニー”アトラス:ジェシー・アイゼンバーグ

ディラン・ローズ:マーク・ラファロ
メリット・マッキニー:ウディ・ハレルソン
ヘンリー・リーブス:アイラ・フィッシャー
ジャック・ワイルダー:デイヴ・フランコ
アルマ・ドレイ:メラニー・ロラン
サディアス・ブラッドリー:モーガン・フリーマン
アーサー・トレスラー:マイケル・ケイン
フラー:マイケル・ケリー
エヴァンス:コモン
エティエン・フォルシェ:ホセ・ガルシア
ライオネル・シュラック:イライアス・コティーズ

アメリカ/フランス 映画
配給
サミット・エンターテインメント

Lionsgate
2013年製作 115分
公開
北米:2013年5月21日
フランス:2013年5月31日
日本:2013年10月25日
製作費 $75,000,000
北米興行収入 $117,698,890
世界 $351,723,990


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ストリートマジシャンのJ・ダニエル”ダニー”アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ)、メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン)、ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー)、ジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ)は、それぞれがあるカードを受け取る。

ニューヨーク
ダニーは、元恋人でアシスタントだったヘンリーとその場で出くわし、メンタリズムの達人メリットと顔を合わせる。

そこに現れたジャックが、閉まっているドアの鍵を開けて部屋に入る。

4人は、警戒しながら部屋の内部を調べて仕掛けに気づき、ホログラムの図面を見せられる。

1年後、ラスベガス
一流のイリュージョニスト”フォー・ホースメン”となっていた4人はステージに上がる。

ダニーらは、銀行を襲うショーを始めることを観客に伝える。

彼らのパフォーマンスを撮影しようとしていたサディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン)は、警備員に注意されて携帯電話を取り上げられる。
...全てを見る(結末あり)

ダニーは、観客が選んだエティエン・フォルシェ(ホセ・ガルシア)という男性が、パリの銀行に口座を持つフランス人であることを確認する。

4人は、自分達のスポンサーであるアーサー・トレスラー(マイケル・ケイン)を観客に紹介して彼に感謝する。

フォルシェはステージに上がり、瞬間移動のヘルメットを被せられ、選んだカードにサインをして、出現した装置で姿を消す。

パリ
銀行の金庫内に移動したフォルシェは、目の前の300万ユーロを確認して、サインしたカードとショーのチケットを札束の上に置くよう指示される。

その後エアーダクトが作動し、札はショーの会場に舞い、観客は歓喜する。

銀行員は金庫の現金が消えていることに気づき、カードとチケットを確認する。

FBI捜査官のディラン・ローズ(マーク・ラファロ)は、同僚のフラー(マイケル・ケリー)からの連絡を受ける。

フラーら捜査官は4人を逮捕して連行し、ローズが尋問することになる。

ローズは、派遣されたインターポールのアルマ・ドレイ(メラニー・ロラン)を迷惑に思いながら、4人と共に連行されていた当事者のフォルシェの事情聴取をする。

催眠術をかけられているフォルシェから話を引くことを諦めたローズは、4人の尋問を始める。

結局、何も掴めないまま4人は釈放され、ローズは彼らに手玉に取られたことで苛立ち、上司のエヴァンス(コモン)から、突然やる気になったのかと言われてからかわれる。

フラーは、4人のショーを録画しようとしていた、マジックのタネ明かしをすることで有名なサディアスと会う約束をしたことをローズに伝える。

サディアスに会ったローズとアルマは、ラスベガスの件は始まりであり、ニューオーリンズで更に4人が仕掛けてくることを知らされる。

ローズに牽制されたサディアスは、ラスベガスのショーの仕掛けを解説して納得させる。

ステージの下に金庫のセットがあることを知ったローズは、フォルシェが事前に仕組まれて意図的に選ばれたことや、4人が現金を輸送の段階で奪った手口などもサディアスから聞かされる。

現金はフラッシュ・ペーパーと入れ替えられ、それは金庫内で跡形もなく姿を消したのだった。

4人とトレスラーはプライベート・ジェットでニューオリンズに向かう。

ローズとアルマも現地に飛び、彼はサディアスも仲間ではないか、又は5人目のホースメンがいるのではないかと疑う。

ニューオリンズ
宿舎を確保したローズとアルマは、現地入りしたフラーに4人の監視をする準備をさせる。

トレスラーはサディアスに会い、小切手を渡して手を引かせようとするものの無駄足に終わり、彼を脅してその場を去る。

ショーは始まり、4人は古典的なマジックを披露して観客を喜ばせる。

次に、トレスラーの口座残高の約1億4000万ドルが減り、観客の残高に移るというマジックが始まる。

ハリケーン・カトリーナ”で起きた被害に対しての保証金が、トレスラーの保険会社から払われなかったことを4人は語り、彼の財産を奪い被害者に分配しようとしたのだった。

憤慨したトレスラーだったが、観客は歓喜して、それが事実だとフラーから知らされた、会場にいたローズはステージに向かう。

観客はそれを妨害して、4人はその場から姿を消す。

ローズとアルマそしてフラーらは、追跡装置を使い4人を追うが取り逃がしてしまう。

ローズは、ダニーを追い詰めたにも拘わらず、丸腰の彼を撃てなかったアルマを疑う。

アルマは気分を害してその場を去り、ローズは、彼女が何かを隠しているのではないかと考える。

トレスラーはサディアスを呼び、4人の目的が自分でないと言われて単なるトリックであると指摘され、今後に起きる更に大きな出来事に注目するよう助言される。

サディアスの稼ぎの倍額の報酬を提示して受け入れられたトレスラーは、4人を破滅させるよう彼に指示する。

アルマが、”ホルスの眼”にこだわりそれを調べていることを気にしたローズは、彼女が読んでいた”ホルスの守護者”に目を通す。

翌朝、捜査に行き詰まったことで苛立っていたと態度を謝罪したローズは、魔術を守り続けていた守護者の考えと4人の行動に関係があることをアルマに指摘される。

半信半疑のローズだったが、携帯電話に盗聴器が仕掛けられていることが分かり、それにより自分達の情報が知られていたことに気づく。

ローズらはそれを逆手にとって、ニューヨークの4人の拠点を突き止める。

4人はそれに気づき、資料を処分するジャックを残しローズらが建物に突入する前にその場から逃れる。

サディアスは4人の監視を続け、その様子をトレスラーに伝える。

ローズとフラーは部屋に押し入り、ジャックは抵抗して逃亡する。

管轄外ということで待機させられていたアルマは、その場を離れ、現れたローズと共にFBIの車を奪って逃げたジャックを追う。

ジャックは事故を起こして車が横転し、ローズは彼を助けようとするものの車は爆破炎上する。

ローズはジャックが持ち出した書類を調べ、サディアスからの電話を受けて、アルマの存在に疑問を感じないのかを問われる。

ある警備会社の脱税した5億ドルが倉庫の金庫に保管されていることが分かり、ローズは、ジャックが持っていたのが、その会社の極秘資料だと知らされる。

ローズは、なぜ捜査に加わったのかをアルマに問い、彼女は事件解決のために自分を信じるよう答える。

倉庫に向かったローズらだったが、金庫は既に移動された後で、指示を出したエヴァンスが催眠術にかけられていたことが分かる。

ローズらは、金庫を搬送するトラックが”ファイブ・ポインツ”に向かうことを知り、そのまま目的地に行かせる。

現場では一大イベント・ショーが行われるという噂が広がり人々が集まり、ローズは、現れたサディアスを仲間だと疑う。

サディアスはローズの愚かさを指摘して、金庫の中が風船などだということを確認させる。

ショーは始まり、ダニーら3人が屋上にいることが分かり、これが罠だと指摘するアルマを信じたローズは、その場をフラーに任せる。

3人は別の建物の屋上に姿を現し、札束が舞う中で姿を消す。

彼らにはかなわないと悟ったローズは、全てが終わったことでアルマと別れることになる。

二人はお互いの労を労い、キスをしてアルマはその場を去る。

札は偽札だと分かり、サディアスは車に現金を詰め込まれて罠にはめられ逮捕される。

牢獄のサディアスに会ったローズは、移動されたはずの金庫は倉庫にカモフラージュされて残され、生きていたジャックがそれを奪ったという考えを聞かされる。

ジャックの事故死は仲間達が仕組んだトリックだと知らされたローズは、サディアスにマジックを暴かれて、失意の内に死んだ、”ライオネル・シュラック”の損害補償を拒んだのがトレスラーの保険会社であり、保険金を引き受けていたのがパリの銀行だったと話す。

セントラルパーク
”ライオネル・シュラック”を記念する大木の場所に向かったダニーら4人は、最初に渡されたカードを重ねて、その場のカードにかざす。

すると、ライトが点灯して付近のメリーゴーランドが動き始める。

考えを巡らせるサディアスは、ローズが牢屋から消えて表に出たことを知り、彼が仲間だったことに気づく。

動揺するサディアスを嘲笑うローズはその場を去り、4人にカードを渡したことなどを思い出しながら、彼はその場を去る。

ダニーらを迎えたローズは、彼の言う”アイ”に4人を招き入れる。

パリポンデザール
ライオネル・シュラック(イライアス・コティーズ)の新聞記事に目を止めたアルマは、現れたローズから、トレスラーや銀行が繋がっていたことを知らされる。

警備会社も関係があったのかを尋ねたアルマに、出来の悪い同社製の金庫のせいで、シュラックが川底から脱出できなかったことを伝える。

アルマは、ローズがシュラックの息子であることを確認し、事件のあった12歳の時から綿密な計画を立てていたことを知る。

ローズは、唯一つ計画外だったのがアルマでであったことを伝え、彼女に自分を逮捕することが務めだと語る。

しかしアルマは、理論や解決が全てではないと答え、秘密にしておくことがよい場合もあるとも付け加える。

ローズは南京錠を金網に付けて二人は愛を誓い、アルマが鍵をセーヌ川に投げ込む。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「グランド・イリュージョン」(2013)
・「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」(2016)

*(簡略ストー リー)
J・ダニエル”ダニー”アトラス、メリット、ヘンリー、ジャックの4人のストリートマジシャンは、手元に残されたカードに誘われて集結し行動を共にするようになる。
大富豪トレスラーをスポンサーにして、超一流のイリュージョニストとなった4人は、ラスベガスのショーでパリの銀行の金庫から約300万ユーロの現金を奪う。
その事件でFBIが動き始め、捜査官のローズは、派遣されたインターポールのアルマと共に逮捕された4人を尋問する。
しかし、証拠不十分で4人は釈放されてしまい、ローズはマジックのタネ明かしをすることで有名なサディアスに協力を求める。
サディアスは、4人のトリックを簡単に暴き、今回の件は始まりで、更に大きな事件が起きることをローズに指摘するのだが・・・。
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トランスポーター」シリーズなどのフランス人監督ルイ・ルテリエの演出に加え、内容がどうであれ見逃せない超豪華キャストの作品は公開前から話題になった。

スピード感ある謎が謎を呼ぶストーリーは目を離せない展開で、それを大いに盛り上げるブライアン・タイラーの軽快な音楽も実に心地よい。

正直言って、計画を指揮する謎の人物は途中で何となく想像がついてしまうのだが、それを気にする間もなく進行する、ほのかなロマンスが叶うラストがまた実にいい。

北米興行収入は約1億1800万ドル、ヨーロッパなどでは期待以上に受けて全世界では3億5200万ドルの大ヒットとなった。
予定される続編公開が楽しみだ。

主演はジェシー・アイゼンバーグということになっているのだが、FBI捜査官と物語のキーマンであるマーク・ラファロと、魔術師のような存在モーガン・フリーマンの好演が印象に残る。

選ばれたマジシャン仲間ウディ・ハレルソンアイラ・フィッシャーデイヴ・フランコインターポールとして全編での熱演が光るメラニー・ロラン、マジシャン4人のスポンサー、マイケル・ケインFBI捜査官マイケル・ケリーコモン、ショーに参加する観客ホセ・ガルシア、そして、不幸なマジシャン役でイライアス・コティーズが重要人物として新聞紙面で登場する。


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