1935年に発表された、イーニッド・バグノルドの短編”National Velvet”を基に製作された作品。 放浪の旅をつづける青年が馬を愛する少女と出会い家族に支えられながら世界最高の障害レース”グランドナショナル”に挑む姿と成長を描く、監督クラレンス・ブラウン、主演ミッキー・ルーニー、ドナルド・クリスプ、エリザベス・テイラー、アン・リヴィア、アンジェラ・ランズベリー他共演による心温まる珠玉の名作。 |
・ドラマ
・エリザベス・テイラー / Elizabeth Taylor / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:クラレンス・ブラウン
製作:パンドロ・S・バーマン
原作:イーニッド・バグノルド”National Velvet”
脚本
セオドア・リーヴス
ヘレン・ドイッチュ
撮影:レナード・スミス
編集:ロバート・カーン
美術:装置
セドリック・ギボンズ
ウリー・マクレアリー
エドエイン・B・ウィリス
ミルドレッド・グリフィス
音楽:ハーバート・ストサート
出演
マイ・テイラー:ミッキー・ルーニー
ハーバート・ブラウン:ドナルド・クリスプ
ヴェルヴェット・ブラウン:エリザベス・テイラー
アラミンティ・ブラウン:アン・リヴィア
エドウィナ・ブラウン:アンジェラ・ランズベリー
ドナルド・ブラウン:ジャッキー”ブッチ”ジェンキンス
マルヴォリア”マリー”ブラウン:ファニータ・クイグリー
レースの観客:アーサー・トリーチャー
イデ:レジナルド・オーウェン
シムズ:ノーマ・ヴァルデン
テッド:テリー・キルバーン
ハラム:アーサー・シールズ
アイヴァン・タスキ:ユージン・ローリング
グリーンフォード:デニス・ホーイ
アメリカ 映画
配給 MGM
1944年製作 123分
公開
北米:1944年12月14日
日本:1951年7月11日
製作費 $2,770,000
北米興行収入 $5,840,000
■ アカデミー賞 ■
第18回アカデミー賞
・受賞
助演女優(アン・リヴィア)
編集賞
・ノミネート
監督・撮影(カラー)・美術賞(カラー)
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1920年代、イングランド、サセックス、スールズ。
何よりも馬が好きな12歳の少女ヴェルヴェット・ブラウン(エリザベス・テイラー)は、夏休みを前に学校の授業を終える。
ヴェルヴェットは、姉エドウィナ(アンジェラ・ランズベリー)とマルヴォリア”マリー”(ファニータ・クイグリー)と共に、担任のシムズ(ノーマ・ヴァルデン)から良い休暇を過ごすようにと言われて家路につく。
マリーはハラム(アーサー・シールズ)の店でお菓子を買うために立ち寄り、エドウィナは、ボーイフレンドのテッド(テリー・キルバーン)に会いに行く。
乗馬していることを考えながら家に向かうヴェルヴェットは、途中、旅をする青年マイ・テイラー(ミッキー・ルーニー)に出会う。
父親ハーバート(ドナルド・クリスプ)が精肉店を経営していることなどを話したヴェルヴェットは、知人のイデ(レジナルド・オーウェン)が追っている馬を見て心ときめかせる。 その馬が石垣を越えて逃げたため、ヴェルヴェットはマイの制止も聞かずにその前に飛び出す。 ヴェルヴェットに馬の名前を聞かれたイデは、暴れ馬なので”パイレーツ”だと答える。 それを略して”パイ”と名付けたヴェルヴェットは、優しい馬だと言ってイデに乗る許可を得ようとする。 イデは危険だと言って、一緒にいた青年マイが注意しなかったことを疑問に思い、放浪者の彼にいい印象を持たない。 ヴェルヴェットは、馬に詳しいマイを擁護して夕食に招待したことを伝える。 マイの持っていた住所録を見せられたイデは、彼がヴェルベットの母親アラミンティ(アン・リヴィア)を訪ねようとしていたことを知り驚く。 その夜、マイはブラウン家の食事に招待され、アラミンティに亡くなった父親の遺した住所録を見せる。 ブラウン家の末っ子ドナルド(ジャッキー”ブッチ”ジェンキンス)は、いつものことながら意味不明のことを口にし、父ハーバートを悩ませる。 エドウィナはデートから戻り食卓に着き、アラミンティは、マイから父親の話を聞こうとする。 マイは、父親についてはよく知らないことと、住所録を頼りにアラミンティを訪ねただけだと答える。 暗くなる前に発つというマイだったが、馬に詳しい彼に親しみを感じ引き止めようとするヴェルヴェットは、人手を必要としているのではないかと父に尋ねる。 ヴェルヴェットの考えを察したハーバートは、余所者のマイを好きになれないために答えを渋るが、アラミンティが、馬小屋で寝ればいいと言って彼を泊めることにする。 その後、テッドにキスされて夢見心地のエドウィナは年頃だと言って、ハーバートに口出ししないよう忠告したアラミンティは、マイを雇う考えを夫に伝える。 アラミンティは食品棚のポットの中に売上金を隠すが、マイはそれを窓から見ていた。 就寝前に様子を見に来た父に、パイの素晴らしさを語ったヴェルヴェットは、その後、母の部屋に向かい話をする。 かつて、ドーバー海峡を泳いで渡ったアラミンティは、そのトレーナーがマイの父親だったことをヴェルヴェットに話す。 今はそれをマイに話す時期ではないと言うアラミンティは、彼を雇うことにしたとヴェルヴェットに伝える。 喜ぶヴェルヴェットは、それをマイに知らせようとする。 盗んだ金を数えていたマイはそれを隠し、その場に現れたヴェルヴェットは、雇われたことを彼に伝える。 ヴェルヴェットが、ベッドの上にあった小銭を見つけたため焦るマイは、彼女の馬に対する情熱を知る。 荷物を運ぶ馬を見せられたマイは、馬が嫌いだとヴェルヴェットに伝える。 この場に残った方が得だと考えたマイは、馬の餌のニンジンをとりに行くと言って盗んだ金を戻す。 翌日、マイはイデの家に配達に行くことになり、パイが見たいヴェルヴェットはそれに同行する。 パイに見とれるヴェルヴェットだったが、愛犬ジェイコブがパイを追い始める。 マイは、パイが”ビーチャーズ・ブロック”とほぼ同じ高さの石垣を飛び越えて逃げた姿に驚くが、ヴェルヴェットにはその意味を教えなかった。 パイは村中を駆け抜けて騒動を起こし、イデは1シリングのクジ引きをしてパイを手放すことを決める。 それを知ったヴェルヴェットだったが、ハーバートはクジを買うことを許さない。 マイは、クジを買ってほしいと言って子供達に1シリングを渡し、ハーバートはそれをよく思わない。 クジ引きはハーバートが引くことになり、ハラムは、ブラウン家に当たるよう細工がしてあると言って疑う。 憤慨したハーバートはクジをハラムに引かせて、結局ヴェルヴェット達のクジは外れてしまう。 ショックを受けたヴェルヴェットは悲しむが、連れてこられたパイを見て失神してしまう。 当たりクジは購入者がいなかったためハラムが引き直し、彼はヴェルヴェットの番号を引いたのだった。 喜ぶハーバートだったが、馬の所有者になったことで苦労することに気づき不機嫌になる。 ヴェルヴェットは、パイが越えた石垣が”ビーチャーズ・ブロック”の高さと同じだったことをマイから知らされ、それが障害競走”グランドナショナル”の垣の高さだと聞き興奮する。 回復したヴェルヴェットはパイと過ごし、海岸を見渡す草原を疾走する。 ハーバートが、維持費のかかるパイに荷車をつけて働かせようとしたため暴れ出し、ヴェルヴェットは悲しむ。 ヴェルヴェットは、パイが例の石垣を何度も越えていることをマイに伝え、”グランドナショナル”で勝てる可能性を問う。 既に出場手続きを始めていたヴェルヴェットに驚くマイだったが、彼女はその資金のことで母アラミンティに相談する。 娘の抱く夢を聞いたアラミンティは、かつての自分を思い出しマイの意見を聞く。 マイの”グランドナショナル”挑戦に関する見解を聞いたアラミンティは、屋根裏部屋にヴェルヴェットを連れて行く。 夢に挑戦する尊さを語ったアラミンティは、ヴェルヴェットに海峡横断の賞金を渡し、そのことを知って話をしたと正直に語る娘を抱きしめる。 ヴェルヴェットは感謝し、自分のために勝つと言う彼女にアラミンティは、勝敗よりも戦おうとする姿勢と、それが終わり次第、次のステップに向い人生経験を積んでいくことの大切さを語る。 参加費100ポンドをヴェルヴェットから渡されたマイは、荷物をまとめてロンドンに向かおうとする。 ハーバートは、楽しんでくるようにとは言ってマイを送り出すが、アラミンティの行為に意見し、彼が戻ってこないと言い張る。 マイは、パイに乗るヴェルヴェットに見送られながら列車でロンドンに向かう。 現地に着いたマイはパブに向かい、グリーンフォード(デニス・ホーイ)という男に声をかけられ、レースの優勝候補に100ポンドを賭けるべきだと提案される。 酔ってその話に乗りそうになったマイは、アラミンティが自分にくれた小遣いを見せて、彼女に信頼されていることを語りその場を去る。 村に戻ったマイは、参加費の領収書をハーバートに渡す。 マイは、騎手が見つからなかったことをヴェルヴェットに伝える。 賞金でその後の人生をかえることを考えたマイは、栄光を目指すヴェルヴェットと共に、レースに備えてパイの訓練を始める。 落馬などにもめげず、ヴェルヴェットはマイの指導の下で激しい訓練を続ける。 学校も始まり、ヴェルヴェットはレースのことばかりを考えて過ごしていたが、パイが病気になってしまう。 マイとヴェルヴェットは病気のパイを徹夜で看病し、ハーバートとアラミンティは二人を見守る。 翌朝、パイは回復して立ち上がり、喜ぶヴェルヴェットはそれを両親に伝えて学校に向かう。 その後も訓練を続けたマイとヴェルヴェットは、レースに出場するため、家族に激励されながらパイと共に旅立とうとする。 小言ばかり言っていたハーバートも、パイに賭ける金をマイに渡しヴェルヴェットらを見送る。 現地に着いたマイとヴェルヴェットは、騎手のアイヴァン・タスキ(ユージン・ローリング)の傲慢な態度に憤慨する。 タスキを騎手にすることを諦めた二人は代わりが見つからず、ヴェルヴェットはマイがパイに乗ることを提案する。 かつて騎手だったマイは、あるレースに勝つものの、その際に起きた事故で他の騎手がが死亡したため、苦しんでいたことをヴェルヴェットに伝える。 ヴェルヴェットに励まされるものの無理だと伝えたマイは、パイを厩舎から連れ出して騎乗して走らせてみる。 騎手時代を思い出したマイはレースへの出場を決意し、気を取り戻してヴェルヴェットの元に戻る。 ヴェルヴェットが騎手の姿で眠っていたため驚いたマイは、彼女が男性に扮して騎手を務める決心をしたことを知る。 他の騎手を見つけたらどうするかをマイに尋ねられたヴェルヴェットは、それでも自分が乗ると答える。 ヴェルヴェット自身が栄光を掴みたいことを確認したマイは、その考えが正しいと伝えてそれを認める。 タスキに扮するために、ヴェルヴェットはマイに髪の毛を切ってもらい、勝利する確信があることを伝える。 リヴァプール郊外、”エイントリー競馬場” ラトビア人であるため英語が通じないということにして、ヴェルヴェットの計量を済ませたマイは、パイに鞍をつけに行く。 パドックでパイに乗ったヴェルヴェットは、マイと別れてコースに向かう。 レースはスタートし、4番目の障害で早くも落馬者が出る。 小柄なマイは、長身の観客(アーサー・トリーチャー)にレースの進行状況を教えてもらう。 ヴェルヴェットは”ビーチャーズ・ブロック”を越えて、落馬者が続出する中で検討する。 マイは、ヴェルヴェットとパイを確認して声援を送り、その後、本命馬が転倒する。 再び迎えた”ビーチャーズ・ブロック”で落馬者は続出し、マイはヴェルヴェットとパイの様子が確認できずに苛立つ。 パイが4位だと知り驚いたマイは、順位を上げたヴェルヴェットが、最後の障害を越えてトップに立ちゴールしたことで興奮して歓喜する。 ヴェルヴェットは気を失い落馬してしまい、騎手は退場まで馬から降りてはいけないというルールに触れたため抗議を受けて騒動となる。 医務室に運ばれたヴェルヴェットが少女であることを知った医師は驚き、マイは、彼女が失神しただけだということを確認する。 無名の馬に乗って優勝したのが少女だと確認され、それは各方面に伝えられる。 しかし、ヴェルヴェットのパイは失格となり競技場は騒然となる。 その後、少女が騎手を務めて”グランドナショナル”に優勝したことは大きく報道され、”ナショナル・ヴェルヴェット”と呼ばれたヴェルヴェットは国民的な英雄になる。 村に戻ったヴェルヴェットは人々祝福され、彼女は母アラミンティに勝利の報告をする。 女の子にとって大切な髪の毛まで切り苦難を乗り越え、世界一になったことを喜ぶヴェルヴェットを、アラミンティは固く抱きしめる。 ハーバートはヴェルヴェットを誇りに思い、記者の質問に答えたドナルドは意味不明な話をする。 ヴェルヴェットと馬の映画を作りたいというアメリカからの便りの他、電報が世界中から届き、ハーバートは金を稼ぐチャンスだと言って興奮する。 それはヴェルヴェットが決めることだとハーバートに伝えたアラミンティは、娘に意見を聞く。 映画の話に夢が広がるヴェルヴェットだったが、パイが安心して暮らせるのはこの土地であり見世物にすることを拒む。 金にこだわるハーバートに、パイの幸せを願うヴェルヴェットは涙ながらに訴える。 ヴェルヴェットを部屋に向かわせたハーバートは、電報を暖炉で燃やしてしまい、尚もアラミンティに意見し納得しないまま部屋を出る。 マイが父親の住所録をたどり旅に出ることを知ったハーバートは、余所者を信用していなかったことを謝罪する。 悪さをする機会を窺い金を盗みかけたことを正直に話したマイは、パイや家族のことを考えて思い止まったのか、自分にもよくわからないことをハーバートに伝える。 ヴェルヴェットには話さず旅立つと言うマイは、アラミンティには特別に世話になったことをハーバートに伝える。 金のことを黙っていてもらうことをハーバートに約束してもらったマイは、彼に別れを告げてその場を去る。 マイが旅だったことを知ったヴェルヴェットは驚き両親にそれを伝えるが、アラミンティから、屋根裏部屋で話したことを思い出すように言われる。 ものごとは順番に進み、マイにとっての出発の時を引き留めてもいいのかを問われたヴェルヴェットは、彼の決断を理解する。 マイの父親の件を今話す時だと考えたヴェルヴェットは、母からそれを彼に伝える許可を得る。 ヴェルヴェットは、マイを追うことを父に伝えて家を飛び出す。 ハーバートは、ヴェルヴェットがアラミンティに似ていることを妻に伝え、娘が何かを持っていると確信する。 今までそれが分かっていたかをアラミンティに問われたハーバートは、全て理解していたこと伝え、家族のために生きること大切さと幸せを実感する。 そして、パイに乗ったヴェルヴェットはマイに追いつく。
...全てを見る(結末あり)
パイの賭け率は100対1の大穴となり、控室でヴェルヴェットは緊張する。
*(簡略ストー リー)
1920年代、イングランド、サセックス、スールズ。
放浪の旅を続ける青年マイ・テイラーは、馬を愛する少女ヴェルヴェットに出会う。
マイは、亡くなった父が遺した住所録を頼りに旅をしていたのだが、その中にあったヴェルヴェットの母親を訪ねて来たのだった。
その場にいた知人イデの馬に胸ときめかすヴェルヴェットは”パイ”と名付け、マイを自宅の食事に招待する。
ヴェルヴェットの母アラミンティはマイに興味を持つが、精肉店を営む父ハーバートは余所者である彼を警戒する。
泊めてもらうことになったマイは、隙を見てブラウン家の金を盗もうとするが、馬に詳しい自分を慕う純真なヴェルヴェットを見て思い止まり、ハーバートに雇われることになる。
そんな時、イデは暴れ馬のパイを手放す決心をして、クジ引きの末にパイはブラウン家が手に入れる。
ヴェルヴェットは喜び、マイから世界最高の障害レース”グランドナショナル”の話を聞き出場を決心する。
かつてドーバー海峡を泳いで渡ったアラミンティは、そのトレーナーがマイの父親だったことをヴェルヴェットに知らせ、挑戦する尊さを伝え、娘の夢のために支援を約束する・・・。
__________
平和な時代に作られた作品であれば当然とも思える、友情や家族愛を描く内容だが、本作が公開されたのは、末期ではあるが第二次大戦中だということに驚かされる。
戦時下の状況でこれだけの内容の作品を作れるとは、日本人の考えからすると奇跡とも言えるほどだ。
悪人ではないが余所者を嫌い金に執着する商売人、世話になった家族の蓄財を盗もうとする放浪者など、善人だけが登場しないところが、混沌とする時代を表現しているとも言える。
クラレンス・ブラウンの、押しつけがましくないヒューマニティ溢れるドラマは、当時の人々の心をどれだけ癒しただろうか。
戦時下ということもあり、イングランドが舞台ではあるが撮影はカリフォルニアで行われ、イングランド南部の雰囲気を映し出す美しい映像とセットなど美術も素晴らしい。
第18回アカデミー賞では、家族を支えていると言っていい、思慮深く説得力もある考えの持ち主の母親を好演するアン・リヴィアが助演女優を受賞した。
他の受賞:編集賞
・ノミネート
監督・撮影(カラー)・美術賞(カラー)
2003年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。
1978年にテイタム・オニール主演で続編「インターナショナル・ベルベット」が公開された。
当時、MGMのトップスターであるミッキー・ルーニーは、どこか陰のある放浪青年を熱演し、小柄ながら、貫録さえ感じる彼らしい力強い演技を見せてくれる。
特筆すべきは、2年前にデビューし、前年の「家路」(1943)でも好演した、12歳のエリザベス・テイラーの輝くような愛らしさで、正に”天使”であり主演とも言える活躍で画面を占領している。
彼女がスタントなしで騎乗して疾走するシーンには驚いてしまう。
その「家路」でも彼女と共演した、小言ばかり言いながら家族を愛する父親役のドナルド・クリスプ、その娘アンジェラ・ランズベリーとファニータ・クイグリー、息子ジャッキー”ブッチ”ジェンキンス、レースの観客アーサー・トリーチャー、”パイ”を手放す住人レジナルド・オーウェン、学校教師ノーマ・ヴァルデン、長女のボーイフレンド、テリー・キルバーン、雑貨店店主アーサー・シールズ、騎手ユージン・ローリング、主人公を騙そうとする男デニス・ホーイなどが共演している。