| マジックの仕掛けは解けても、殺意のトリックは暴けない。 奇術師たちが集う場で起きた、不可能犯罪の連続。 ホラーの巨匠トッド・ブラウニング(最後の作品)が最後に仕掛けた、華麗なる映像の罠。 監督トッド・ブラウニング、主演ロバート・ヤング、フローレンス・ライス他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:トッド・ブラウニング
製作:J.J.コーン
原作:クレイトン・ロースン”Death from a Top Hat”
脚本
ハリー・ラスキン
マリオン・パーソネット
ジェームズ・エドワード・グラント
撮影:チャールズ・ロートンJr.
編集:フレデリック・Y・スミス
音楽:ウィリアム・アクスト
出演
マイケル“マイク”モーガン:ロバート・ヤング(人気マジシャン)
ジュディ・バークレー:フローレンス・ライス(マイクに協力を求める女性)
モーガン:フランク・クレイヴン(マイクの父親)
デイヴ・デュヴァロ:ヘンリー・ハル(脱出の名人)
アル・ラクレア:リー・ボウマン(読心術師ゼルマの夫)
マーティ・ガヴィガン警部:クリフ・クラーク(マイクの友人である事件を捜査する警部)
ゼルマ・ラクレア:アストリッド・オールウィン(読心術師)
ハーバート・ワトラス大佐:ウォルター・キングスフォード(心霊協会の科学者)
シーザー・サバット博士:フレデリック・ウォーロック(霊媒師)
マダム・ラポート:グロリア・ホールデン(霊能者であるジュディの姉)
クイン刑事:ウィリアム・デマレスト(捜査を担当する刑事)
タウロ教授:ハロルド・ミンジャー(マジシャン)
アメリカ 映画
配給 MGM
1939年製作 71分
公開
北米:1939年8月14日
日本:未公開
■ ストーリー ■
【 1930年代後半 ニューヨーク 】
活動休止中のマジシャン、マイケル“マイク”モーガン(ロバート・ヤング)は、人々を騙す詐欺師のマジシャンや超能力者を暴いていた。
マイクは、田舎から出てきた父(フランク・クレイヴン)を、友人である脱出の名人デイヴ・デュヴァロ(ヘンリー・ハル)に紹介する。
その後マイクは、訪ねて来たジュディ・バークレー(フローレンス・ライス)から、心霊協会の賞金を狙う知人の偽霊媒師がいるため、手を引かせてほしいと頼まれる。
マイクはそれを断るが、クラブにも現れたジュディから再び霊媒師の件を頼まれる。
そこに、霊媒師シーザー・サバット博士(フレデリック・ウォーロック)が現れ、ジュディは動揺する。
その場を去ったサバトは、遅れてきたデイヴとマジシャンのタウロ(ハロルド・ミンジル)と共に店を出る。
マイクは、その場で出演した読心術師のゼルマ・ラクレア(アストリッド・オールウィン)と夫アル(リー・ボウマン)に呼ばれて楽屋に向かうが、その間にジュディは姿を消していた。
ジュディは、タウロと入れ替わりでサバトの部屋に向かい、その場に向かったマイクは、建物から出てきたジュディが、急いでタクシーに乗りホテルに戻る姿を目撃する。
ホテルの部屋に戻ったジュディは、侵入者に襲われ、彼女を追ってきたマイクは、叫び声を聴いて部屋に入り、彼女の無事を確認する。
マイクは、ジュディが関わってほしくない様子だっので去ろうとするが、彼女が泣き出したために話を聞く。
父を呼んだマイクは、ジュディに眠る準備をさせて、彼女がバックに入れていた新聞記事に気づく。
その記事を読んだマイクは、ジュディが、ヨーロッパの霊能者マダム・ラポート(グロリア・ホールデン)のことを気にしていることを知るのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“A masterclass in cinematic illusion where the world of professional magic becomes a stage for a deadly game of wits. Tod Browning’s final film is a sophisticated puzzle, proving that even a master of horror knows how to deliver a mystery as sharp and deceptive as a magician’s sleight of hand.”
(プロのマジックの世界が、命がけの知恵比べの舞台となる映画的イリュージョンの傑作。トッド・ブラウニングの遺作は洗練されたパズルのようであり、ホラーの巨匠でさえも、手品師の鮮やかな手さばきと同じくらい鋭く、人を欺くミステリーの届け方を知っていることを証明している。)
1938年に発表された、クレイトン・ロースンのミステリー小説”Death from a Top Hat”を基に製作された作品。
「フリークス」(1932)などのトッド・ブラウニングの最後の監督作品であり、主演はロバート・ヤング、フローレンス・ライス他共演のミステリー。
様々な小道具が登場する、マジック業界の裏側を映し出す興味深い映像と共に、トッド・ブラウニングが得意とする怪奇映画的な要素が随所に挿入され、アクセントとしてユーモアを加えて進行しながら謎解きが楽しめる作品。
主演のロバート・ヤングは、マジック業界に身を置きながら、人々を食い物にする同業者を暴く人気マジシャンを軽妙に演じている。
主人公に協力を求める女性で、やがて惹かれ合うようになるフローレンス・ライス、主人公の父親を愉快に演ずるフランク・クレイヴン、主人公の友人である脱出の名人ヘンリー・ハルなど、個性派スターの共演も注目だ。
