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宿屋の女主人の、我が子のように育てた養女への思いを描く、製作、監督ジョージ・W・ヒル、主演マリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボー他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・W・ヒル
製作
ハリー・ラプフ
ジョージ・W・ヒル
原作:ローナ・ムーン”Dark Star”
脚本
マリオン・ジャクソン
フランシス・マリオン
撮影:ハロルド・ウェンストロム
編集:バジル・ランゲル
出演
ミン・ディヴォット:マリー・ドレスラー
ビル:ウォーレス・ビアリー
ナンシー・スミス:ドロシー・ジョーダン
ベラ・プリングル:マージョリー・ランボー
ディック・キャメロン:ドナルド・ディラウェイ
グルート:デウィット・ジェニングス
アレック・ジョンソン:ラッセル・ホプトン
サウザード:フランク・マクグリンSr.
サウザード夫人:グレッタ・グールド
アメリカ 映画
配給 MGM
1930年製作 66分
公開
北米:1930年11月29日
日本:1931年11月
■ アカデミー賞 ■
第4回アカデミー賞
・受賞
主演女優賞(マリー・ドレスラー)
■ ストーリー ■
ミン・ディヴォット(マリー・ドレスラー)は、波止場で宿屋を経営していた。
ミンは、波止場に戻った友人の漁師ビル(ウォーレス・ビアリー)から、獲れた魚を買い取る。
売春婦だった母ベラ(マージョリー・ランボー)に、幼い頃、宿屋に置き去りされたナンシー・スミス(ドロシー・ジョーダン)は、ミンに我が子のように育てられた。
ミンは、警察がナンシーを連れて行くのではないかと心配していた。
ビルの船で働く漁師のアレック・ジョンソン(ラッセル・ホプトン)は、ナンシーに惹かれていた。
ミンは、ナンシーに近づくアレックを嫌っていた。
ナンシーは、缶詰工場の経営者の息子ディック・キャメロン(ドナルド・ディラウェイ)とトラブルを起こす。
憤慨したミンは、ナンシーと共にディックのモーターボートに乗り込むが、それが動き出したために焦る。
ビルとディックが、それぞれ暴走するモーターボートを追い、ミンは海に落下する。
ディックがモーターボートに乗り込み、ビルがミンを助ける。
宿屋に戻ったミンは警官が来たことを知り、同行した補導員(デウィット・ジェニングス)や学校の校長サウザード(フランク・マクグリンSr.)から、ナンシーと母親のことを訊かれる。
ミンは、ナンシーの労働時間や学校に通わないことを追及される。
ナンシーと離れ離れになりたくないミンは、彼女を学校に通わせることだけは約束して、補導員らに納得してもらうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1929年に発表された、ローナ・ムーンの小説”Dark Starを基に製作された作品。
撮影監督として知られるジョージ・W・ヒルが製作を兼ねて監督し、主演はマリー・ドレスラー、ウォーレス・ビアリー、ドロシー・ジョーダン、マージョリー・ランボーなどが共演した作品。
宿屋の女主人の、我が子のように育てた養女への思いを描くコメディ・ドラマ。
名優マリー・ドレスラーとウォーレス・ビアリーのユーモアあふれる息の合った演技、感傷的になる内容を極力抑えながら、主人公と養女の愛を深く描く、トーキー初期の秀作ドラマ。
第4回アカデミー賞では、主演女優賞(マリー・ドレスラー)を受賞した。
主演のマリー・ドレスラーは、気難しい宿屋の女主人でありながら、実子ではない娘を愛する女性を見事に演じている。
主人公の友人である漁師ウォーレス・ビアリー、主人公に育てられた少女ドロシー・ジョーダン、その母親マージョリー・ランボー、缶詰工場の経営者の息子で、ナンシー(ドロシー・ジョーダン)と愛し合うようになるドナルド・ディラウェイ、学校の補導員デウィット・ジェニングス、ナンシーに惹かれる漁師ラッセル・ホプトン、ナンシーを預かる学校の校長フランク・マクグリンSr.、その妻グレッタ・グールドなどが共演している。