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マチェーテ・キルズ Machete Kills (2013)

ロバート・ロドリゲス作品「グラインドハウス」(2007)の偽の予告編を長編化した「マチェーテ」(2010)の続編。
不死身の連邦捜査官マチューテのアメリカの危機を回避するための戦いを描く、製作、監督、原案、撮影、編集ロバート・ロドリゲス、主演ダニー・トレホメル・ギブソンジェシカ・アルバミシェル・ロドリゲスデミアン・ビチルアンバー・ハードソフィア・ベルガラキューバ・グッディングJr.レディー・ガガアントニオ・バンデラス他共演のバイオレンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト
監督:ロバート・ロドリゲス
製作
セルゲイ・ベスパロフ
アーロン・カウフマン
アレクサンデル・ロジニャンスキー
ロバート・ロドリゲス
リック・シュウォーツ
イリアナ・ニコリック
製作総指揮
テリー・ダガス
サム・イングルバート
ウィリアム・D・ジョンソン
パリス・ラティス
原案
ロバート・ロドリゲス
マルセル・ロドリゲス
脚本:カイル・ウォード
撮影:ロバート・ロドリゲス
編集
ロバート・ロドリゲス
レベッカ・ロドリゲス
音楽:カール・ティール

出演
マチェーテ・コルテス:ダニー・トレホ
ルーサー・ヴォズ:メル・ギブソン
サルタナ・リベラ:ジェシカ・アルバ
ルース:ミシェル・ロドリゲス
マルコス・メンデス:デミアン・ビチル
ブランカ・ヴァスケス/ミス・サン・アントニオ:アンバー・ハード
アダム・デズデモーナ:ソフィア・ベルガラ
ラスコック大統領:チャーリー・シーン/カルロス・エステベス
エル・カメレオン1:ウォルトン・ゴギンズ
エル・カメレオン2:キューバ・グッディングJr.
ラ・カメレオン:レディー・ガガ
エル・カメレオン4:アントニオ・バンデラス
セレーサ:ヴァネッサ・ハジェンズ
キル・ジョイ:アレクサ・ヴェガ
サロール:マルコ・サロール
オサイリス・アマンプール:トム・サヴィーニ
ドークス保安官:ウィリアム・サドラー
チェポ:ジュリオ・オスカー・メチョソ
ビリー・ブレア:ビリー・ブレア
クレバーン:サミュエル・デイヴィス
カブリート・コック:ヴィンセント・フエンテス
ドールフェイス:エル・ラモント
ドク・フェリックス:フェリックス・サバテス
ナース・リサ&モナ:エレクトラ&エリース・アヴェラン
ナース・ファイン:マーシー・マディソン
本人:イーロン・マスク

アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2013年製作 108分
公開
北米:2013年10月11日
日本:2014年3月1日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $8,008,160
世界 $15,008,160


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アリゾナ州、メキシコとの国境。
ICE/入国税関管理局の捜査官マチェーテ・コルテス(ダニー・トレホ)とサルタナ・リベラ(ジェシカ・アルバ)は、武器をメキシコの麻薬カルテルに売ろうとする兵士を逮捕しようとする。

そこにカルテルの者達が到着してミサイルのことを確認し、兵士達を殺してマチューテとサルタナに銃を向ける。

その時、ヘリコプターで現れた一団の襲撃を受け、逃げようとするマチューテにミサイルを確認すると伝えたサルタナは、何者かに射殺されてしまう。

サルタナの死を知ったマチューテは悲しみ、現れた警官に連行される。

ドークス保安官(ウィリアム・サドラー)に尋問されたマチューテは、カルテル”ロス・クエルポス”の者達を殺して無事でいられるわけがないと言われる。
...全てを見る(結末あり)

サルタナを殺した疑いをかけられたマチューテは、それを否定するものの吊るされてしまう。

しかし、不死身と言われるマチューテは、息絶えることはなかった。

そこにラスコック大統領(チャーリー・シーン/カルロス・エステベス)から電話が入り、銃でロープを撃ちマチューテを解放したドークスは、彼に受話器を渡す。

ホワイトハウス
ラスコック大統領に呼ばれたマチューテは、ミサイルでワシントンD.C.を狙っているメキシコの革命家マルコス・メンデス(デミアン・ビチル)から、麻薬と暴力を一掃しなければ、それを発射すると脅されていることを知らされる。

メンデスを捜し、その真相を確認することを要請されたマチューテは、話が本当だった場合は殺すようにと指示される。

それを断るマチューテに指令を強要する大統領は、協力すれば前科を取り消し米国籍を与えることを約束する。

死んだ恋人サルタナのために、命令を受けることにしたマチューテはヘリコプターで旅立つ。

テキサス州、サンアントニオ、ミス・テキサス・コンテスト会場。
会場の人々と審査員に自分をアピールしたミス・サン・アントニオのブランカ・ヴァスケス(アンバー・ハード)は、楽屋に現れたマチューテに、協力者であるため自分の指示に従うようにと伝える。

武器を提供されたマチューテは、銃を受け取らずに高性能のマチューテを手にする。

メンデスの話を聞いたマチューテは、娼婦のセレーサ(ヴァネッサ・ハジェンズ)が彼と通じていることを知り、ブランカに誘惑されて愛し合う。

アカプルコ
ブランカの操縦する輸送機で現地に向い、落下傘降下したマチューテは娼館に向かう。

アダム・デズデモーナ(ソフィア・ベルガラ)に会ったマチューテは、セレーサを捜していることを伝える。

待つようにと言われたマチューテは、アダム・デズデモーナらに襲われるものの、それをかわして二階のセレーサの元に向かう。

メンデスのことを知ろうとするマチューテに、セレーサはこの場から連れ出してほしいと伝え、二人は窓を突き破って逃亡する。

マチューテは、アダム・デズデモーナがセレーサの母親であることを知り、手強いメンデスは、この国を救うために行動しているとも言われる。

メンデスを殺さずに、協力してほしいとセレーサに言われたマチューテは迷う。

そこにメンデスの手下サロール(マルコ・サロール)が現れ、セレーサは、マチューテが護衛だと伝える。

アジトに向かうためヘリに乗せられたマチューテは、メンデスが民のために戦う革命家であり、また、麻薬カルテルの再建を狙う正気を失った”マッドマン”にもなるとセレーサから言われる。

サロールはメンデスからの連絡を受けて、セレーサを射殺して突き落とす。

メンデスの前に連れて行かれたマチューテは、ここに案内したセレーサの行為は裏切りだと言われる。

ミサイルを見せられたマチューテは、この国の腐敗の責任はアメリカにあり、行動を起こす必要があるとメンデスに言われる。

正気ではないと言うマチューテは、自分が死ねばロケットが発射されるシステムを開発したことを知らされる。

それを解除できる、その場にいた博士は殺され、もう一人はアメリカにいるため、諦めるようにとマチューテはメンデスに言われる。

隙を見て拘束を逃れたマチューテは、メンデスを人質に取りその場から逃げようとする。

自分を殺せと言うメンデスを救おうとしたサロールは、マチューテに腹部を切り裂かれる。

その場から脱出しようとしたマチューテは、自分の命には1000万ドルの懸賞金がかけられているとメンデスから知らされる。

メンデスは安全装置を外してしまい、ミサイルが24時間で発射されることになる。

逃げられないと言って余裕を見せるメンデスを殴り気絶させたマチューテは、彼を担いでヘリに向かう。

追って来たサロールの腹部から腸を引き出したマチューテは、それをローターに絡ませて彼を殺す。

ヘリで飛び立ったマチューテは、ブランカからの連絡を受けて、メンデスを捕らえたことを伝える。

それを知ったラスコック大統領から行動を批判されたマチューテは、発射装置が心臓につながっていることを伝える。

開発した軍事企業”ヴォズテック”なら解除できると言われた大統領は、国境を越えるままでは一人で対処しろとマチューテに伝える。

ブランカから助けると言われたマチューテは、国境に向かうよう指示される。

海上から攻撃を受けたマチューテは、メンデスと共にジェットボートに飛び移り、それを奪って岸に向かう。

マッドマンから革命家に戻った何も覚えていないメンデスは、セレーサを殺す命令を出してしまったことを嘆く。

メンデス逃亡のニュースがラジオで流され、彼の命に1000万ドルの懸賞金がかけられていることが知らされる。

それを聴いたドークス保安官は、助手のクレバーン(サミュエル・デイヴィス)と共に、メンデスとマチューテを捜しに行く。

メキシコのある町。
殺し屋エル・カメレオン1(ウォルトン・ゴギンズ)はエル・カメレオン2(キューバ・グッディングJr.)に姿を変え、観光客を殺して車を奪い、懸賞金2000万ドルのマチューテを追う。

アダム・デズデモーナは、キル・ジョイ(アレクサ・ヴェガ)と共にセレーサの仇を討とうとする。

国境まで542マイル(867km)。
レストランに入ったマチューテとメンデスは、周囲の者達に命を狙われながら、捜査官のチェポ(ジュリオ・オスカー・メチョソ)に銃を向ける。

マッドマンになったメンデスはチェポを叩きのめし、マチューテが射殺する。

店は警察に包囲され、襲い掛かる客達を次々と倒したマチューテは、ガス漏れで爆発したその場から、メンデスと共に逃れる。

マチューテの居場所を知ったエル・カメレオン2は、道を訊いた老人を殺した現場を防犯カメラにとられたため、ラ・カメレオン(レディー・ガガ)に姿を変える。

国境まで350マイル(560km)。
負傷したメンデスの治療をしようとしたマチューテは、アダム・デズデモーナらの襲撃を受けてその場から逃れる。

国境まで39マイル(62km)。
正気に戻ったメンデスは、政府の諜報員だった自分が、カルテルの潜入捜査をしている間に、その世界に染まってしまったことをマチューテに話す。

それから抜け出そうとしたメンデスは、カルテルに買収されていた上司に裏切られ、妻子が拷問されて殺されたためにマッドマンとなり、自分で国を変えるしかないと考えたのだった。

車が故障したため、カルテルの縄張りで装甲車を手に入れたマチューテとメンデスは、攻撃を受けながらその場から逃れる。

国境まで1マイル(1.6km)。
ラ・カメレオンとアダム・デズデモーナに追われたマチューテは、それを振り切る。

壁の建設中に掘ったトンネルを抜けて、マチューテは国境を越える。

そこにドークス保安官とクレバーンが現れるが、メンデスが二人を倒す。

黒幕がいると言うメンデスは、現れた死んだはずのサロールに首を刎ねられてしまい、マチューテも銃撃されて意識を失う。

目覚めたマチューテは、”ヴォズテック”のCEOルーサー・ヴォズ(メル・ギブソン)から、摘出されたメンデスの心臓が動いていることを知らされる。

爆破装置を解除しなければならないと言うマチューテだったが、その開発者はヴォズだった。

ミサイルは自分が与えたと言うヴォズは、集団脱出の訓練施設内を案内し、宇宙への移住計画をマチューテに話す。

世界で紛争が減ったためにメンデスを利用し、武器を流していたことを話すヴォズは、サロールが自分の部下だったことをマチューテに伝える。

”ノアの箱舟”となるスペースシャトルを見せたヴォズは、未来が見えるようになったことを伝えて、最新の武器を見せる。

マチューテを雇いたいと言うヴォズは、彼とサロールを戦わせる。

サロールを倒したマチューテは、クローンのサロールが現れたため、それも難なく殺す。

満足したヴォズは。最強のクローンを作り出すためのサンプルにしたいとマチューテに伝える。

納得できないマチューテは、メンデスの心臓を発射装置を解除しようとするが、適は世界中にいるとヴォズに言われる。

マチューテは抵抗してその場から脱出し、ヴォズは、彼が未完成の武器で内臓を飛び出させる分子ブラスターを奪ったことに気づく。

それを使ったマチューテは追っ手を倒し、ヘリで迎えに来た不法入国者の援助をする組織”ネットワーク”のリーダー、ルース(ミシェル・ロドリゲス)と共にその場から逃れる。

ネットワークの本部に向かったマチューテは、ミサイル発射前に優秀な人材を拉致して宇宙へ連れて行くヴォズの考えをルースに話す。

心臓につながっている発射装置を解除する方法を尋ねたマチューテは、それができるのが、敵であるオサイリス・アマンプール(トム・サヴィーニ)だと知る。

兄を殺したオサイリスを痛めつけようとしたマチューテは、今は改心して仲間になったとルースに言われる。

仕方なく納得したマチューテは、ブランカに連絡して、死んだメンデスの心臓はヴォズが持っていると伝える。

自分のスポンサーでもあるヴォズを信じるブランカは、ある場所でマチューテと会う約束をする。

警戒するルースは同行することを伝えて、マチューテと共に待ち合わせ場所に向かう。

ミス・テキサスになったブランカが、ヴォズとグルだったことに気づいたマチューテは殺されそうになる。

ルースとオサイリスの援護を受けたマチューテは、逃走したブランカを追う。

ヒッチハイクをしたマチューテは、ラ・カメレオンから姿を変えたトラック・ドライバーのエル・カメレオン4(アントニオ・バンデラス)に銃を向けられる。

墓穴を掘らされたマチューテは、地下にあったトンネルに逃げ込む。

それに気づいたエル・カメレオン4は、出口にいたメキシコ人に射殺される。

アメリカ国境。
マチューテは負傷しながらネットワークの本部に戻り、ルースは自分達でヴォズの計画を阻止しようとする。

スペースシャトル発射を控えたヴォズテックの施設に潜入したマチューテらは、ヴォズの策略を阻止しようとする。

戦いは始り、マチューテは、オサイリスに発射装置を解除させようとする。

しかし、ヴォズが心臓を撃ってしまい、発射までの5分のカウントダウンが始まる。

現れたヴォズは、分子ブラスターでオサイリスを殺す。

サルタナを殺したのがヴォズであることを知ったマチューテは、彼と一騎打ちになり、顔面を炎で焼いてしまう。

ルースの左目を撃ったブランカは、シャトルに搭乗しようとする。

顔面に火傷を負ったヴォズはマスクを被る。

ルースは、目が見えない状態でブランカに立ち向い、ティアラで心臓に突き刺して射殺する。

マチューテはミサイルにしがみつき、それは発射される。

ヴォズによりカーボン冷凍されてしまったルースは、シャトルに運び込まれる。

ヴォズはシャトルを発射させ、ミサイルを海面に落下させることに成功したマチューテは、現れたラスコック大統領に感謝される。

武器と共にヴォズが宇宙に向かったことを知った大統領は、マチューテを”スペースX”の”Falcon 9 v1.0”に搭乗させようとする。

そして、マチューテは宇宙に向かう。


解説 評価 感想

参考:
・「マチェーテ」(2010)
・「マチェーテ・キルズ」(2013)

*(簡略ストー リー)
ICE/入国税関管理局の捜査官マチェーテ・コルテスは、任務中に恋人である同僚のサルタナを殺される。
アメリカ大統領ラスコックに呼ばれたマチューテは、ミサイルでワシントンD.C.を狙っているメキシコの革命家メンデスから、麻薬と暴力を一掃しなければ、それを発射すると脅されていることを知らされる。
真相を確認し殺害する命令を受けたマチューテは、ミス・サンアントニオのブランカや娼婦のセレーサの協力を得てメンデスと対面する。
祖国を愛する革命家と異常者”マッドマン”の二重人格者だったメンデスは、自分の心臓と繋がっている発射装置をマチューテに見せる。
メンデスが死ねばミサイルが発射されることを知ったマチューテは、起動装置を作動させてしまったメンデスを連れてその場から脱出するのだが・・・。
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ロバート・ロドリゲス作品「グラインドハウス」(2007)の偽の予告編を長編化した「マチェーテ」(2010)の続編で、冒頭でも怪しい予告編が登場し、エンディングでは、主人公のマチューテが宇宙で再び戦う予告が流れるため、本作のラストに続く次回作の製作が期待される。

その予告編は「スターウォーズ」(1977)タッチであり、本編の中でも、そのパロディ・シーンが何度か登場する。

あえて低俗な内容でB級作品風に仕上げ、主人公他の異常な登場人物の破天荒は行動などが受けた前作に比べると、演出に切れがなくややモタモタした展開が気になり、評価も低く興行的にも失敗した作品。

主演のダニー・トレホは、ぎこちない演技ながら、極悪人以外には全く見えない主人公を熱演している。

前作と同じく豪華キャストは必見で、陰謀の黒幕である軍需企業のオーナー、メル・ギブソン、主人公の恋人である同僚捜査官のジェシカ・アルバ、主人公に協力する組織のリーダー、ミシェル・ロドリゲス、異常者の性格を併せ持つメキシコの革命家デミアン・ビチル、黒幕の部下だったミスコンの女王アンバー・ハード、娼館のマダム、ソフィア・ベルガラ、その娘ヴァネッサ・ハジェンズ、部下のアレクサ・ヴェガ、アメリカ大統領のチャーリー・シーン/カルロス・エステベス(本名)、主人公の命を狙う殺し屋のウォルトン・ゴギンズキューバ・グッディングJr.レディー・ガガアントニオ・バンデラス、黒幕の部下でクローンのマルコ・サロール、主人公の敵ではあったが協力するトム・サヴィーニ、保安官のウィリアム・サドラー、捜査官ジュリオ・オスカー・メチョソ、医師のフェリックス・サバテス、ナースのエレクトラ&エリース・アヴェラン、本人役でイーロン・マスクなどが共演している。


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