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ラブ・ポーションNo.9 Love Potion No. 9 (1992)

媚薬を手に入れた冴えない男女が巻き起こす騒動と恋を描く、製作、監督、脚本デイル・ローナー、主演テイト・ドノヴァンサンドラ・ブロックメアリー・マーラ他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

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スタッフ キャスト
監督:デイル・ローナー

製作:デイル・ローナー
製作総指揮:トーマス・M・ハメル
脚本:デイル・ローナー
撮影:ウィリアム・ウェイジズ
編集:スザンヌ・ペティット
音楽:ジェド・リーバー

出演
ポール・マシューズ:テイト・ドノヴァン
ダイアン・ファロー:サンドラ・ブロック
マリサ:メアリー・マーラ
ゲイリー・ローガン:デイル・ミドキフ
サリー:ヒラリー・B・スミス
マダム・ルース:アン・バンクロフト
ジェフリー王子:ディラン・ベイカー
オートバイ警官:ブレイク・クラーク
ジェフ:ブルース・マッカーティ
シェリル:レベッカ・スターブ
エンリコ・ファッツォーリ:エイドリアン・ポール
デイヴ:リック・ライツ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1992年製作 92分
公開
北米:1992年11月13日
日本:未公開
北米興行収入 $754,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
仕事一筋の生化学者ポール・マシューズ(テイト・ドノヴァン)は、友人らと共に、ジプシーのマダム・ルース(アン・バンクロフト)の家に向かい手相を見てもらう。

女運が最悪だと言われたポールは、”ラブ・ポーションNo.8”という薬を少量渡され、千倍に薄めてなめるようにとマダム・ルースから指示される。

そうすれば女は皆、自分に夢中になると言われたポールは、その場を去る。

その後、友人ジェフ(ブルース・マッカーティ)、デイヴ(リック・ライツ)、ロンらとバーに向かったポールは、惹かれている同僚ダイアン・ファロー(サンドラ・ブロック)の話になる。

女性としての魅力はないダイアンは、比較精神生物学者としてチンパンジー相手に研究を続ける日々を送っていた。

ジェフと、カウンターにいた魅力的な女性シェリル(レベッカ・スターブ)に声をかける賭けをしたポールは、彼女に近づく。

ポールはシェリルと話せるものの、嫌味を言われてバカにされただけだった。
...全てを見る(結末あり)

愛車”ファッツォーリ”で自宅に向かうダイアンは、オートバイ警官(ブレイク・クラーク)に一旦停止無視で止められる。

3度目の違反で保険が無効にされることを警官に伝えたダイアンだったが、許してもらえなかった。

帰宅したポールは、マダム・ルースのラブ・ポーションNo.8の包みに気づくものの、それをゴミ箱に捨ててしまう。

ジェフから電話があったポールは、プレゼントがあると言われ、エスコートサービスのマリサ(メアリー・マーラ)が現れる。

男友達のゲイリー(デイル・ミドキフ)からの電話を受けたダイアンは、彼を迎えて愛し合う。

ポールと話をするだけのマリサは、高級オーディオ機器などがあることを確認して帰る。

その後、ポールの飼い猫はゴミ箱をあさり、こぼれたミルクと混ざったラブ・ポーションNo.8をなめてしまう。

近所の猫たちが部屋に押し寄せたために、ポールは驚く。

翌日、その件をダイアンに話したポールは、チンパンジーで実験してもらう。

ダイアンは、害があることを心配しながらメスの唇にラブ・ポーションNo.8を塗る。

隣りの壁を壊して押し入ってきたオスは、檻に逃げたメスに襲い掛かりながら興奮するが、気を失ってしまう。

オスが眠っているだけだと確認したダイアンとポールは、テストをして薬の効果を解明しようとする。

ポールとダイアンは、4時間効くことが分かった薬を人間でテストしようと考え、自分たちが被験者になり、薄めた薬を分けて3週間、話をしないことにする。

その夜、再び一旦停止無視で警官に止められてしまったダイアンは、薬を口にスプレーしてみる。

態度を一変した警官は、今回は警告にしておくと言ってダイアンを誘うものの断られる。

保険が無効になったという通知を受けたダイアンは、担当のモレノのオフィスに向かう。

モレノが女性だったために彼女の上司ディックに会ったダイアンは、彼に気に入られて契約を復活してもらう。

ビルを出たダイアンは、通りで紳士のエンリコ・ファッツォーリ(エイドリアン・ポール)に肩が触れてしまう。

ダイアンに一目惚れしたエンリコは、彼女が見ていたブレスレットを購入するよう部下に指示する。

ダイアンに話しかけたエンリコは、彼女に気持ちを伝えてブレスレットを渡そうとするが、それを受け取ってもらえない。

車に乗ったダイアンは、エンリコから自社の車だと言われ、ブレスレットを受け取りパーティーに誘われる。

それに同意したダイアンは、迎えに来たエンリコと共に高級ブティックに寄り、ドレスアップしてパーティー会場に向かう。

イギリスのジェフリー王子(ディラン・ベイカー)主催のパーティーにエンリコと共に出席したダイアンは、男性たちに囲まれ研究の話をする。

ジェフリー王子は、そんなダイアンが気になる。

エンリコに送られ、夢見心地で帰宅したダイアンは、いつもゼロの留守電メッセージが、67件も入っていること知る。

一方、薬を口に吹きかけてバーに向かったポールは、カウンターにいたシェリルに話しかける。

ポールは、自分に興味を持ち気取るシェリルに迫られ、さらに家に誘われるものの、彼女を侮辱してその場を去る。

他のバーに向かったポールは、魅力的な女性に話しかけて薬の効果を試す。

その後もそれを確認しようとしたポールは、大学の女子寮に向かい大いに楽しむが、警察に逮捕されてしまう。

ダイアンの家に向かったゲイリーは、物々しい警備を不思議に思い、彼女がジェフリー王子と付き合っていることを知る。

ダイアンに署まで迎えに来てもらったポールは、美しくなった彼女の変貌ぶりに驚く。

約束通り話をしないダイアンは、ポールにジェフリー王子を紹介する。

慈善オークションに誘われたポールは、二人と共にそれに出席する。

ダイアンと共に薬を口に吹きかけたポールは、彼女と別れ、自分に惹かれる女性たちと楽しむ。

しかしダイアンは、オークションが始まる前にジェフリー王子と共に会場を去る。

その後、ジェフリー王子とダイアンの交際が話題になり報道され、ポールは心穏やかでない日々を過ごす。

ダイアンに会ったポールは、ジェフリー王子にプロポーズされたと言う彼女が、考えておくと答えたことを知る。

自分たちがデートしたことがあると言われたダイアンは、正式なデートではなかったとポールに伝える。

恋人がいると思っていたと言うポールは、それを否定するダイアンとデートする。

愛し合うようになったポールとダイアンは、夢のような日々を過ごす。

ダイアンとの結婚を決意したポールだったが、突然、彼女が姿を消し連絡が取れなくなる。

その後、ダイアンに呼ばれたポールは、自分たちは友達になったと言われて戸惑う。

10年くらい付き合っていたゲイリーが、以前と違う雰囲気で現れたと言うダイアンは、その場にいた彼とキスして抱き合い、ポールに紹介する。

その後、ポールに会いゲイリーの話をしたダイアンは、完璧な相手だと伝える。

ゲイリーからの電話を受けたダイアンは、ポールと話すのを禁じられる。

ポールは、ダイアンがゲイリーの言いなりで洗脳されているように思える。

帰宅したポールは、マリサが訪ねてきていたために部屋に招き入れるが、彼女が家に侵入してオーディオセットなどを盗もうとしていたことには気づかなかった。

トイレを借りたマリサは、薬と一緒にあったスプレー瓶の液体(ラブ・ポーションNo.8)を手に吹きかけて舐めてしまう。

マリサに惹かれたポールは、彼女が欲しがるオーディオセットなどを譲ってしまう。

マリサに洗脳されたように思えたポールは、マダム・ルースの家に向かい、ある男がラブ・ポーションNo.8を全部買ったことを知り、していた指輪でそれがゲイリーだと分かる。

ゲイリーが薬を使いダイアンに迫っていることに気づいたポールは、彼女に電話をして、4時間で嫌いになるはずだと伝えるものの信じてもらえない。

ダイアンに会ったポールは、大変なことになると警告しても聞いてもらえない。

ゲイリーと直接話しても相手にされないポールは、マダム・ルースに会い、感情を排除して純粋な愛情を残す薬”ラブ・ポーションNo.9”の説明を受ける。

愛し合った相手と一緒に飲めば、また永遠に愛し合えるが、相手が自分に惹かれていない場合は一生憎まれると言われたポールは、マダム・ルースを信じてそれを試そうとする。

ジェフ、デイヴ、ロンに協力を求めたポールは、現れたマリサから薬がなくなったと言われ、残りはゲイリーが持っていることを伝える。

その時はマリサに惹かれたものの、クレジットカードなどを彼女に奪われたジェフらは、ポールに協力する気になる。

ダイアンの家に向かったポールらは、彼女の友人サリー(ヒラリー・B・スミス)から、ダイアンがゲイリーと1時間後に結婚することを知らされる。

サリーに協力してもらい結婚式場に向かったポールは、グラスにラブ・ポーションNo.9を入れてダイアンに飲ませることには成功する。

そこにゲイリーが現れ、ダイアンのグラスのシャンパンを飲みキスしてしまう。

マダム・ルースに電話をしたポールは、その同じグラスのシャンパンを飲めば、ダイアンは愛する方を選び、もう一方を永遠に憎むと言われ、それを実行しようとする。

ダイアンの元に向かいグラスのシャンパンを飲んだポールは、彼女にキスしようとするものの、ゲイリーに阻止されて再び逮捕される。

言い寄るマリサに惹かれたゲイリーは、ラブ・ポーションNo.8を渡してキスするものの、彼女に興味がなくなる。

警官が来たために焦ったマリサは、薬の原液を一滴飲む。

ゲイリーとダイアンの結婚式が行われ、その場に現れたマリサは咳をする。

その瞬間に出席者の女性たちはマリサを憎み、男性たちは彼女に惹かれて追いかける。

警察署に連行されたポールは、マリサが男性たちに追われていることを知り、彼女に惹かれないようにする。

警官たちもマリサを追い始め、その間にポールは、路上に放置されていた車を奪い結婚式会場に向かう。

ダイアンにキスしたポールはゲイリーを殴り倒し、外のベンチに座り結果を待つ。

路地に追い詰められたマリサは、男性たち全員が自分に従うことを確認して満足する。

5分待つという指示に従ったポールだったが、ダイアンが現れないためにショックを受ける。

暫くしてダイアンは現れ、ポールの元に向かい、二人は愛を確かめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
仕事一筋の生化学者ポール・マシューズは、ジプシーのマダム・ルースから女運が最悪だと言われ、すべての女性に惹かれる媚薬”ラブ・ポーションNo.8”を渡される。
その効果を知ったポールは、心を寄せる同僚のダイアンに薬のことを話す。
ポールは、ダイアンと共に自ら被験者となり、薬を使いテストを始めるのだが・・・。
__________

殺したい女」(1986)、「ブラインド・デート」(1987)、「ペテン師とサギ師」(1988)、「いとこのビニー」(1992)の製作者、脚本家として知られるデイル・ローナーの監督デビュー作。

媚薬を手に入れた冴えない男女が巻き起こす騒動と恋を描くロマンチック・コメディ。

上記のように、多くの話題作を手掛けているデイル・ローナーにしては、いまいちパンチに欠ける脚本と演出で、批評家の評価も低く興行的にも失敗した作品。

2年後の「スピード」(1994)でブレイクするサンドラ・ブロックが、当時のパートナーである主演のテイト・ドノヴァンと共演した作品。

主演のテイト・ドノヴァンは、女運がない仕事一筋の生化学者を愉快に演じ、彼の同僚で不細工な学者から美しく変貌する魅力的な女性をサンドラ・ブロックが演じていいる。

媚薬を手に入れて主人公を利用するエスコートサービスのメアリー・マーラ、ヒロインと付き合い媚薬のことを知るデイル・ミドキフ、主人公に協力するヒロインの友人ヒラリー・B・スミス、主人公に媚薬を提供するアン・バンクロフト、ヒロインに惹かれるイギリスの王子ディラン・ベイカー、オートバイ警官のブレイク・クラーク、主人公の友人ブルース・マッカーティ、リック・ライツ、主人公を侮辱するものの、媚薬を使われて恥をかく女性レベッカ・スターブ、ヒロインに惹かれる富豪エイドリアン・ポールなどが共演している。


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