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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 Little Women (2019)

1868年に発表された、ルイーザ・メイ・オルコットの小説”若草物語”を基に製作された作品。
家族の愛に包まれながら成長する四姉妹の絆を描く、監督、脚本グレタ・ガーウィグ、主演シアーシャ・ローナンエマ・ワトソンフローレンス・ピューエリザ・スカンレンローラ・ダーンティモシー・シャラメメリル・ストリープクリス・クーパー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(家族愛)

シアーシャ・ローナン / Saoirse Ronan / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:グレタ・ガーウィグ
製作
エイミー・パスカル
デニーズ・ディ・ノヴィ
ロビン・スウィコード
製作総指揮
アーノン・ミルチャン
アダム・メリムズ
エヴリン・オニール
レイチェル・オコナー
原作:ルイーザ・メイ・オルコット若草物語
脚本:グレタ・ガーウィグ
撮影:ヨリック・ル・ソー
衣装デザイン:ジャクリーン・デュラン
編集:ニック・フーイ
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演
ジョセフィン”ジョー”マーチ:シアーシャ・ローナン
マーガレット”メグ”マーチ:エマ・ワトソン
エイミー・マーチ:フローレンス・ピュー
エリザベス”ベス”マーチ:エリザ・スカンレン
マーチ夫人:ローラ・ダーン
セオドア”ローリー”ローレンス:ティモシー・シャラメ
マーチ伯母さん:メリル・ストリープ
ダッシュウッド:トレイシー・レッツ
マーチ:ボブ・オデンカーク
ジョン・ブルック:ジェームズ・ノートン
フリードリヒ・ベア:ルイ・ガレル
ローレンス:クリス・クーパー
ハンナ:ジェイン・ハウディシェル
フリードリヒの友人:ラファエル・シルヴァ
フレッド・ヴォーン:ダッシュ・バーバー
サリー・ガーディナー・モファット:ハドリー・ロビンソン
アニー・モファット:アビー・クイン
カーク夫人:メアリーアン・プランケット
ローレンスの使用人:エドワードフレッチャー
フンメル夫人:サシャ・フロロワ
デイヴィス先生:ビル・ムートス

アメリカ 映画
配給 Sony Pictures Releasing
2019年製作 135分
公開
北米:2019年12月25日
日本:2020年6月12日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $108,101,210
世界 $216,601,210


アカデミー賞
第92回アカデミー賞

・受賞
衣装デザイン賞
・ノミネート
作品
主演女優(シアーシャ・ローナン
助演女優賞(フローレンス・ピュー
脚色・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1868年、ニューヨーク
家庭教師をしている小説家志望のジョセフィン”ジョー”マーチ(シアーシャ・ローナン)は、出版社のダッシュウッド(トレイシー・レッツ)を訪ね、友人に頼まれたと言って原稿を渡す。

ダッシュウッドは、それがジョーの原稿だと気づきながら内容をチェックし、娯楽にする条件でそれを書いとる。

”友人”に伝えるようにと言うダッシュウッドは、主人公が女性なら結婚する結末で書くようにとジョーに助言する。

下宿に戻ったジョーは、大学教授のフリードリヒ・ベア(ルイ・ガレル)に声をかけられる。

ジョーは、女主人のカーク夫人(メアリーアン・プランケット)の子供たちに勉強を教えようとする。

ベアから、小説を書くのは金のためではないはずだと言われたジョーは、妹のエイミー(フローレンス・ピュー)が大富豪と結婚するまで、自分が稼ぐ必要があると彼に伝える。

伯母マーチ(メリル・ストリープ)と共にヨーロッパに滞在していたマーチ家の四女エイミーは、姉エリザベス”ベス”(エリザ・スカンレン)の病気のことが気になる。

エイミーを裕福な実業家フレッド・ヴォーン(ダッシュ・バーバー)と婚約させてから帰国するつもりの伯母は、習っている絵のコースも終わっていないと彼女に伝える。

故郷の隣人セオドア”ローリー”ローレンス(ティモシー・シャラメ)を見かけたエイミーは驚く。

ジョーにプロポーズをして断られたローリーは、その件は気にしていないとエイミーに伝える。

ローリーは、年越しパーティーに誘ってくれたエイミーを迎えに行くことになる。

マーチ家の長女マーガレット”メグ”(エマ・ワトソン)は、貧しい教師のジョン・ブルック(ジェームズ・ノートン)と結婚していた。
...全てを見る(結末あり)

メグは、友人のサリー・ガーディナー・モファット(ハドリー・ロビンソン)の前で見栄を張ってしまい、シルクの生地を50ドルも買ってしまい、双子を抱きしめながら後悔する。

劇場でジョーに気づいたベアは、その後、彼女とダンスをして楽しむ。

7年前、マサチューセッツ州、

コンコード
メグと舞踏会に出席したジョーは、ローリーと知り合い仲良くなる。

ローリーに牧師の父(ボブ・オデンカーク)のことを訊かれたジョーは、南北戦争北軍として従軍していると話す。

ローリーにダンスに誘われたジョーは、ドレスを焦がしていたために、ホールではなくポーチで踊る。

メグが足首を痛めたために帰ることになり、ローリーが彼女とジョーを馬車で送る。

家に着いたメグとジョーは、母(ローラ・ダーン)に迎られる。

ローリーは、マーチ夫人とメグとエイミーに挨拶する。

裕福な祖父ローレンス(クリス・クーパー)と二人暮らしのローリーは、仲が良くにぎやかなマーチ家を羨ましく思い、快活なジョーに惹かれる。
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ニューヨーク
ベアに”シェイクスピア全集”をプレゼントされたジョーは、自分の小説を読み正直に批評したいと言うメモの彼の言葉を嬉しく思う。

年越しパーティーに出席したエイミーは、フレッドと共に楽しんでいたが、迎えに来なかったローリーが酔って現れたために、自堕落な生活を続ける彼を批判する。

指輪の話になったローリーは、ジョーからもらったものだったために苛立ち、その場で騒ぎを起こしてしまう。

ジョーの小説を読ませてもらったベアは、失望したと率直に彼女に伝える。

ショックを受けたジョーは憤慨し、ベアとの友人関係を解消してしまう。

下宿に戻ったジョーは、カーク夫人から手紙を受け取り、ベスの病状の悪化を知り故郷に向かう。
__________

クリスマスの朝。
ジョーら四姉妹は、演劇クラブの台本をチェックしながら、お手伝いのハンナ(ジェイン・ハウディシェル)が用意した朝食をとろうとする。

隣人の貧しいフンメル家から戻った母から、5人の子供は食べ物もないと言われた姉妹は、朝食をプレゼントすることにする。

ローレンスはブルックを雇い、ローリーに勉強と共にマナーも教えてもらおうとする。

ローリーは、家族で出かけるマーチ家の人々が気になる。

フンメル夫人(サシャ・フロロワ)に迎えられたマーチ夫人と姉妹は、子供たちに食べ物を与えて楽しい時間を過ごす。

家族が家に帰るとテーブルにはご馳走が並べられ、ローレンスからだということを知る。

姉妹は、祖父ローレンスと暮らす両親が亡くしたローリーの話題になる。

ローレンスを気難しい老人だと思っていた姉妹とマーチ夫人は、娘そして息子も亡くした彼を気の毒に思う。

母は、プレゼントだと言って娘たちに夫から届いた手紙を読む。

その後、姉妹は、子供たちに演劇を披露して喜んでもらう。
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ベアは、ジョーが去ったことをカーク夫人から知らされて気落ちする。

町に着いたジョーは、歩いて家に向かう。
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ジョーは、ヨーロッパ旅行に同行させてくれることを期待して、伯母の家に通い本を読んであげていた。

伯母から小遣いももらっていたジョーは、いつかは自分で稼ぐつもりだと伝える。

ジョーは、女が独りで生きていける世の中ではなく、よい夫を探さなければだめだと伯母に忠告される。

学校で教師のデイヴィス(ビル・ムートス)の似顔絵を描き、罰を受けて手を鞭打たれたエイミーは、それをローリーに話し手当てをしてもらう。

母と共に屋敷にエイミーを迎えに行ったジョーら姉妹は、ローレンスが気さくで親切な人物であることを知る。

その場にいたブルックは、手袋を忘れて行ったメグが気になる存在になる。
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家の手前でジョーは、ローリーから渡されていた郵便箱の鍵を見つめる。

ジョーは、ローリーを演劇クラブに入れたことを思い出しながら、鍵を使い郵便箱を開けるが、手紙は入っていなかった。

家に戻ったジョーは家族に迎られ、ベスの病状を母から知らされる。

ベスのためにニューヨークには戻らないつもりのジョーは、ヨーロッパのエイミーには知らせていないと言われ、ある日のことを思い出す。
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ローリーとブルックに誘われ、メグとジョーは劇場に行くことになり、連れて行ってもらえないエイミーは不満に思い、ジョーの原稿を燃やしてしまう。

帰宅してそれを知ったジョーは、激怒してエイミーに襲いかかり、家族に制止される。

悲しむジョーはエイミーに謝罪されるものの、一生憎むと言って許さなかった。

翌日、ローリーにスケートに誘われたジョーは川に向かい、2人を追ったエイミーは、氷が割れて溺れそうになる。

ローリーと共にエイミーを助けたジョーは、彼女と仲直りする。
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エイミーからの手紙を読んでいたジョーは、目覚めたベスと話をする。
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友人アニー(アビー・クイン)らと共にお披露目パーティーに出席するメグは、母からネックレスを受け取り、ローレンスの馬車で出かけることになる。

ローレンスは、娘が遺したピアノを弾いてくれる者を探し、弾きたいと言うベスを歓迎する。

ドレスを借りてパーティーに出席したメグは、会場にいたローリーから、派手なドレスを着て金持ちを探そうとする行為を批判されて気分を害する。

屋敷を訪れたベスが弾くピアノを聴くローレンスは、亡き娘を想い涙ぐむ。

ローリーに謝罪されたメグは、うわべだけを気にする自分の考えを後悔し、今夜だけは楽しみたいと彼に伝えてダンスをする。
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シルクを買ってしまったことをジョンに正直に話したメグは、ドレス代だと思っている彼に生地だけだと伝える。

貧乏にはうんざりだと言うメグは、家族のために努力しているジョンを傷つけてしまい後悔する。

ローリーは、フレッドのプロポーズを受けるつもりだと言うエイミーが、迎えに来た彼と共に出かける様子を見つめる。
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浜辺に向かったローリーは、フレッドをマーチ家の4姉妹に紹介する。
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ベスと話しをしたジョーは、小説は2度と書けないと伝える。

ベスから、自分のために書いてほしいと言われたジョーは考え込む。
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夫が負傷したという連絡を受けたマーチ夫人は、娘たちに家のことを任せて戦地に向かうことになる。

伯母に支援を頼めなかったジョーは、髪を売った現金を母に渡し感謝される。
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エイミーと話をしたローリーは、フレッドとの結婚はやめるようにと伝える。

ローリーが自分との結婚を考えていることに気づいたエイミーは、ジョーの身代わりになるのは嫌だと彼に伝える。
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ブルックからの手紙で、姉妹は父が回復していることを知る。

ピアノのことでローレンスに感謝するベスは、彼のためにスリッパを作り届ける。

その後ベスは、母の言いつけを守り、1人でフンメル家に向かう。

帰宅したベスは、スリッパに感激したローレンスがピアノを譲ってくれたことを知り驚く。

ローレンスの元に向かったベスは彼に感謝し、抱きしめられる。

亡き娘を想い出すと言うローレンスは、ベスが発熱していることに気づく。

医師を呼んだローレンスは、ベスがフンメル家の子供に猩紅熱をうつされたことを知り、病気に罹ったことがないエイミーは、伯母の屋敷に行くことになる。
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ジョーは、書きとめてあった自分たちの物語をベスに話して聞かせる。

死を覚悟するベスの話を聞くのが、ジョーは辛かった。
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戦地の母には知らせないことにしたジョーは、自分たちでベスの看病をする。

エイミーは、自分がマーチ家を支える希望だと考える伯母から、裕福な男性を見つけるようにと指示される。
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ローリーがロンドンに向かったことを伯母から知らされたエイミーは、フレッドのプロポーズを断ったために彼女を失望させる。

ベスの面倒を見ていたメグは、様子を見に来たジョンから、生地をドレスに仕立てることを勧められ、売ったことを伝えて互いの愛を確かめる。
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ジョーは、ベスの容態が悪化したために、ハンナと相談して母に連絡する。

母が家に戻り、皆でベスを看病したジョーは、回復した彼女を抱きしめる。

クリスマス。
家族の元に父が戻り、楽しい休日を過ごす。
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ベスは亡くなり、悲しみの中で家族は葬儀を済ませる。
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メグとブルックは、家族や友人に祝福されて結婚する。

ジョーは、伯母がヨーロッパ旅行のお供にエイミーを選んだことを知り、ショックを受ける。

ローリーと話をしたジョーはプロポーズされるが、人を愛せない自分は、一生、結婚しないと伝えてそれを拒む。
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ベスの遺品を整理していたジョーは、ローリーが戻り、病気の伯母に付き添うエイミーがベスのことで動揺していることを母から知らされる。

ローリーを拒んだことを後悔するジョーは、もう一度プロポーズされたら承諾すると母に伝える。

愛しているのではなく、愛されたいと言うジョーは、寂しく苦しい胸の内を母に話す。

ベスの死を悲しむエイミーを慰めるローリーは、彼女にキスする。

ジョーは、ローリーへの想いを書き綴った手紙を郵便箱に入れる。

ローリーが戻り喜んだジョーは、彼がエイミーと結婚したことを知りショックを受ける。

一生、友達でいることをローリーに確認したジョーは、エイミーを祝福する。

郵便箱に向かったジョーは、手紙を破って川に捨てる。

帰り道にジョーはローレンスに出くわし、ベスがいない家を訪ねる気になれないと言う彼に、自分でよければ話し相手になると伝えて家に向かう。

その夜ジョーは、今まで書いた原稿を暖炉で燃やしてしまい、姉妹の人生をテーマにした物語を書き始める。

ジョーは、最初の数章をダッシュウッドに送る。

伯母が亡くなり、屋敷を相続したジョーは、そこを学校にする計画をメグとエイミーに話す。

暫くしてジョーは、原稿を読んだダッシュウッドからの返事を受け取り、出版できるような内容ではないという内容だった。

ある日ジョーは、カリフォルニアに向かうベアが訪ねて来たために驚く。

家族に歓迎されたベアは、食事をして楽しい時間を過ごし、亡くなったベスのピアノを弾く。

ベアの演奏を聴きながら、家族はベスのことを想う。

旅立つベアに別れを告げたジョーは、家族から彼を愛していると言われ、駅に向かった彼を追うよう促される。

ダッシュウッドは、ジョーの原稿を読んだ娘たちが、物語の続きを知りたがっているために驚く。

ジョーは、メグとエイミーと共に馬車で駅に向かう。
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ニューヨーク
ダッシュウッドに呼ばれたジョーは、小説を出版することにしたものの、主人公が最後まで結婚しないことに納得してもらえない。
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ベアを引き止めたジョーは、ここにいてほしいと言って、愛を伝えてキスる。
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その内容となる結末を知ったダッシュウッドは満足し、ジョーは、著作権を譲らずに、印税の6.6%で交渉を成立させる。

プラムフィールド学園。
ジョーは伯母の屋敷を改装して開校し、メグ、エイミー、ベアの3人が教壇に立つ。

小説”リトル・ウィメン/若草物語”は出版されることになり、ジョーは、印刷、製本される様子を見守り、子供時代を想いだす。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
マサチューセッツ州、コンコード
マーチ家の4姉妹、長女メグ、次女ジョー、三女ベス、四女エイミーは、牧師である父が南北戦争に出征中であるため、母と共に暮らしていた。
隣人の富豪のローレンスは気難しい老人だったが、両親を亡くした孫のローリーはマーチ家の姉妹と仲良くなる。
屋敷で寂しく暮らすローリーは、にぎやかで仲がいいマーチ家を羨ましく思い、小説家志望で快活なジョーに惹かれるのだが・・・。
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何度も映画化されたルイーザ・メイ・オルコットの小説”若草物語”を基に製作された作品。

脚本を兼ねたグレタ・ガーウィグの監督作品ということで注目され、シアーシャ・ローナン他、実力派若手スターとベテランによる豪華競演も話題になった作品。

上記のように何度も映画、ドラマ化されているあまりにも有名な物語であるため、本作は、次女ジョーがニューヨークで下宿生活をしている時点からストーリーは始まり、過去を振り返りながら、時系列が前後するという、従来とは違う展開で進行する内容となっている。

当初はサラ・ポーリーの監督で企画が進められたということなので、彼女の演出でも観たかったと思う方も多いはずだ。

古典的名作の映画化であるために、グレタ・ガーウィグの脚本と演出は注目され、時代を超えた家族愛の姿を見事に映し出して期待に応えた本作は各方面で絶賛された。

第92回アカデミー賞では作品賞以下6部門でノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。
・ノミネート
作品、主演女優(シアーシャ・ローナン)、助演女優賞(フローレンス・ピュー)、脚色、作曲賞

北米興行収入は1億ドルを超え、全世界では約2億1700万ドルのヒットとなった。

主演のシアーシャ・ローナンは、若手女優ナンバーワン実力者に相応しい貫禄も感じさせる演技を披露し、快活で多感な次女ジョーを見事に演じている。

体裁を気にする長女メグを演ずるエマ・ワトソン、自由奔放に生きながら、家族を支えるために良縁を求める四女エイミーのフローレンス・ピュー、病気で亡くなる三女ベスのエリザ・スカンレン、牧師である夫(ボブ・オデンカーク)の留守中に家族を守る母親ローラ・ダーン、マーチ家と親しくなる隣人の富豪ローレンスのクリス・クーパー、その孫で姉妹と仲良くなるローリーのティモシー・シャラメ、気難しい姉妹の伯母メリル・ストリープ、ジョーの原稿を買い取る出版社の編集長トレイシー・レッツ、メグと結婚する教師ジョン・ブルックのジェームズ・ノートン、ジョーに率直に意見する大学教授フリードリヒ・ベアのルイ・ガレル、マーチ家のお手伝いハンナのジェイン・ハウディシェル、エイミーがプロポーズされる富豪の御曹司ダッシュ・バーバー、メグの友人ハドリー・ロビンソンアビー・クイン、ジョーの下宿の女主人カーク夫人メアリーアン・プランケット、マーチ家の隣人である貧しい夫人サシャ・フロロワ、教師のビル・ムートスなどが共演している。


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