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ブロンド・ライフ Life or Something Like It (2002)

予言者に死を宣告された人気リポーターの運命と恋の行方を描く、監督スティーヴン・ヘレク、主演アンジェリーナ・ジョリーエドワード・バーンズトニー・シャルーブクリスチャン・ケインジェームズ・ギャモンストッカード・チャニング他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ

アンジェリーナ・ジョリー / Angelina Jolie 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ヘレク

製作
ジョン・デイヴィス
トビー・ジャフェ
アーノン・ミルチャン
チリ・ウォン
製作総指揮
ケネス・アチティ
リック・キドニー
テディ・ジー
原案:ジョン・スコット・シェパード
脚本
ジョン・スコット・シェパード
ダナ・スティーヴンス
撮影:スティーブン・H・ブラム
編集:トルーディ・シップ
音楽:デヴィッド・ニューマン

出演
レイニー・ケリガン:アンジェリーナ・ジョリー
ピート・スキャンロン:エドワード・バーンズ
予言者ジャック:トニー・シャルーブ
カル・クーパー:クリスチャン・ケイン
パット・ケリガン:ジェームズ・ギャモン
アンドレア:メリッサ・エリコ
デボラ・コナーズ:ストッカード・チャニング
デニス:グレゴリー・イッツェン
キャリー・マドックス:アマンダ・タッピング
グウェン:リサ・ソーンヒル
マーク・ラフリン:クリストファー・シャイアー

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2002年製作 103分
公開
北米:2002年4月26日
日本:2003年7月26日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $14,448,590
世界 $16,872,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
シアトル
ローカル・テレビ局の花形リポーター、レイニー・ケリガン(アンジェリーナ・ジョリー)は、婚約者である”シアトル・マリナーズ”の選手カル・クーパー(クリスチャン・ケイン)と暮らしていた。

ディレクターのデニス(グレゴリー・イッツェン)から、全米ネット出演のチャンスがあることを知らされたレイニーは、その条件としてカメラマンのピート・スキャンロン(エドワード・バーンズ)と組むようにと言われる。

元恋人のピートとの仕事を拒んだレイニーだったが、それは許されなかった。

アシスタントのヴィンと共に仕方なくピートと組んだレイニーは、現場で言い合いになりイタズラまでされたためにデニスに抗議する。
...全てを見る(結末あり)

三人は話し合いをするものの、解決策は見つからない。

同僚で友人のアンドレア(メリッサ・エリコ)と食事をしながらピートの話をしたレイニーは、誰とでも寝る嫌な男だと伝える。

翌日、知り合いのホームレスである予言者ジャック(トニー・シャルーブ)に声をかけたピートは、レイニーと共に取材を始めようとする。

ジャックに挨拶してインタビューをしたレイニーは、”シーホークス”の勝利と明朝”雹”が降ることを予言される。

インタビューを終えようとしたレイニーは、ジャックから、自分が来週の木曜日に死ぬと言われて、ピートのジョークだと思い彼を批判する。

その夜、アンドレアと共にスポーツバーで”シーホークス”戦を観戦したレイニーは、ジャックが予言していた展開から、相手の”ブロンコス”が得点したために喜び、客からひんしゅくを買う。

しかし、得点は認められずに結果はジャックの予言した通りになり、レイニーはショックを受ける。

翌早朝、雹が降ったために動揺するレイニーは、健康診断を受けて、完璧な健康状態だということだった。

ピートにジャックの予言がやらせでないことを確認したレイニーは、人の生死については彼は専門外だと言われ、少しは安心する。

誕生日を祝うために父パット(ジェームズ・ギャモン)の家に向かったレイニーは、姉のグウェン(リサ・ソーンヒル)と共にプレゼントを贈り、”マリナーズ”のシーズン・チケットを渡す。

グウェンから去年と同じだと嫌味を言われたレイニーは、カルのことなどを尋ねるパットと話し早々に引き上げる。

帰宅したレイニーは気分が落ち込み、カルに電話をして、来週、自分が死ぬとしたらどうするか尋ねる。

眠っていたカルが、疲れてまともに相手にする気になれない様子だったために、レイニーは電話を切る。

眠れずに出かけたレイニーはジャックを捜し、路地で彼から声をかけられ、自分のことを覚えていないと言われる。

ジャックに酒を渡したレイニーだったが、それを受け取らない彼にほしい物を尋ねる。

正直に話してくれたら、ピートの礼金の2倍払うと言うレイニーは、予言は外れない確信があるという彼のウソを暴こうとする。

未来が見えたから話したまでだと言うジャックは、自分が間違っていることを証明するようにと伝える。

証明するので死の宣告を取り消してほしいと言われたジャックは、レイニーから金を受け取って、明日の朝、大きめの地震が起きると予言する。

時間を訊かれたジャックは、追加料金を受け取り、午前9時06分だと伝える。

翌日の午前9時06分、何も起きないことをテレビで確認したレイニーは安堵するものの、サンフランシスコで午前9時06分に比較的大きな地震が起きる。

ショックを受けたレイニーは、死を覚悟する。

ピートの家に向かい相談したレイニーは、運や幸せを手に入れるのは自分自身の問題であり、ジャックの予言は一つの解釈なので、運命を変えれば死なないと助言される。

不仲のグウェンを訪ねたレイニーは、自分達の関係について話すものの、彼女との溝は埋まらずに解決策は見つからなかった。

1週間ぶりに遠征から戻ったカルは、だらしなく散らかした部屋でくつろぐレイニーに驚く。

今後の人生について語りだしたレイニーに、面倒な話はしたくないと伝えたカルは、彼女を”セーフコ・フィールド”に連れて行きバッティングをさせる。

20分も撃ち続ければ気分は晴れると言うカルだったが、そんなことでは悩みが解消できない様子のレイニーが、別れる決心をしたことを知る。

翌日、バスの運転手のスト現場を取材する予定のピートは、レイニーが現れないことをデニスに伝え、アンドレアが代役を任されることになる。

酔ってデモに参加していたレイニーは、そのままハイテンションでリポートを始めて皆を驚かせる。

ピートの家で目覚めたレイニーは、何も覚えていなかったために、彼から自分がしたことを聞き、テレビでデモのリポートの様子を見る。

キャリアが終わりだと言うレイニーは落ち込み、デニスからの電話に出たピートは、彼女とは一緒にいないことを伝える。

これからどうするか考えたレイニーは、暫くここにおいてほしいとレイニーに伝える。

ゲームや買い物をしてレイニーに気分転換させたピートは、息子のトミーを迎えに行き、彼女に紹介する。

三人で過ごして楽しんだピートは、トミーを元妻の家に送る。

幼馴染の妻と結婚したものの結局は別れ、息子に会いたいためにニューヨークからここに来たと話すピートは、辛い気持ちをレイニーに伝える。

ジャックのことを訊かれたレイニーは、楽しく過ごしたお陰で忘れていたと答え、ピートの家に向かい彼と愛し合う。

翌朝、ピートと共に局に向かいクビを覚悟したレイニーは、ストの取材が全国で中継されたことを知りデニスらから祝福される。

デニスから、明日からニューヨークで”AM USA”に出演すると言われたレイニーは驚く。

それを知って落ち込むピートは、予言は外れて自分は死ぬわけがないと言うレイニーから、翌日、著名なメディア・パーソナリティーのデボラ・コナーズ(ストッカード・チャニング)にインタビューすることを知らされる。

一緒に来てほしいと言われたピートはそれを拒み、死ぬと思っているから優しくしたと考えるレイニーに、スト現場での素直な君が自分が求める姿だと伝える。

ピートの気持ちは理解するものの、夢見ていた仕事だと伝えたレイニーは、彼から、それなら決裂だと言われてその場を去る。

父パットにニューヨーク行きを伝えたレイニーは、お気に入りのグウェンがいるので大丈夫だと伝える。

娘二人を平等に愛していると言うパットは、レイニーを撮影したビデをがあることを伝える。

一番のお気に入りのテープを再生したレイニーは、亡くなった母の前で歌い踊る少女時代の自分の姿を懐かしく思う。

母と違い愛情をうまく口にできなかったパットの気持ちを察したレイニーは、父を抱きしめて旅立つ。

街でジャックと話したピートは、レイニーは仕事を得て死なないと言い張り彼の予言を信じない。

明日レイニーが死ねば仕事はできないとピートに伝えたジャックは、台に上り、天に向かって”天使が落ちてくる”と叫び続ける。

ニューヨークに飛び立ったレイニーは、隣の席の男性に、死を予言されたことを話して動揺させてしまう。

ヴィンとバーにいたピートは、”カリフォルニア・エンジェルス”の選手の飛行機墜落事故のニュースを見て、レイニーに電話をして”空から落ちてくる天使”は、野球の”エンジェルス”だと言って用心するようにというメッセージを残す。

空港に着いたレイニーは、ニューヨークに向かう。

木曜日、午前6時30分。
ホテルから局に向かったレイニーは”AM USA”のスタジオに案内され、キャスターのキャリー・マドックス(アマンダ・タッピング)とマーク・ラフリン(クリストファー・シャイアー)を紹介される。

デボラへの質問リストを渡されたレイニーは、彼女に挨拶してインタビューの準備をする。

到着したピートは、地下鉄で局に向かう。

パットは、グウェンの家で家族と共にレイニーの番組が始まるのを待つ。

インタビューが始まるものの、レイニーは質問リストを無視してデボラに話しかけ、かつての婚約者のことなどを尋ねて動揺させる。

いつもと違うデボラの様子に視聴者は注目し、レイニーは、自分も全国ネット出演のために男性と別れたことを話す。

涙しながらインタビューを終えたデボラは、レイニーをつまみ出すようディレクターに指示する。

局を去ろうとしたレイニーは、ディレクターから呼び止められ、初めてデボラに告白させたことで局長が喜んでいると言われる。

感謝するものの家に帰ると伝えたレイニーはその場を去り、通りで起きた発砲騒ぎに巻き込まれる。

それに気づいたピートだったが、レイニーは銃弾を受けて病院に運ばれ手術を受ける。

午前2時56分。
意識が戻らないレイニーに話しかけるピートは、金曜日になったことを伝える。

シアトルはまだ木曜だと言って目覚めたレイニーに、もう二度と別れないと伝えたピートは、彼女の手を握りしめる。

出会った時から愛していたと言うピートは愛の定義を訊かれ、残りの一生を一緒に生きたいと答える。

できるだけ尽くすと言われたレイニーは、あと4分だとピートに伝えて愛を告げる。

その後、ピートと結婚してトミーと共に三人で暮らし始めたレイニーは、最後の日だと思って今日を生きようとする。

セーフコ・フィールド
ピートとトミーと共に試合を楽しんでいたレイニーは、自分の未来はジャックが知っているが、予言を聞くのはスポーツと天気にだけにしようと考える。

外野席で観戦していたジャックは、カルが放ったホームランをキャッチし、賭けをした男性から金を受け取り、キャッチすると言っただろうと伝える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
シアトル
ローカル・テレビ局の花形リポーター、レイニー・ケリガンは、婚約者である”シアトル・マリナーズ”の選手カルと暮らしていた。
全国ネットの番組に出演するチャンスを掴む条件として、元恋人のカメラマン、ピートと組むことを指示されたレイニーは、それを拒む。
夢を実現させるために仕方なくピートと組んだレイニーは、当然のように彼と衝突してしまう。
ホームレスの予言者ジャックをピートから紹介され、取材することになったレイニーは、彼から来週の木曜日に死ぬと言われる。
それをピートが仕組んだジョークだと思ったレイニーだったが、ジャックが予言したスポーツや天気予報は的中し、地震まで起きてしまう。
流石に動揺したレイニーは、ピートに相談しながら運命の日を待つのだが・・・。
__________

夢を実現させるためにキャリアを積む人気リポーターが、予言者に死の宣告をされたことから始める騒動と、元恋人であるカメラマンとの恋の行方を描くロマンチック・コメディ。

三銃士」(1993)、「陽のあたる教室」(1995)、「101」(1996)など話題作を手掛けていたスティーヴン・ヘレクの演出、若手期待のスターとして「17歳のカルテ」(1999)でアカデミー助演賞を受賞し、大スターの道を歩み始めたアンジェリーナ・ジョリーエドワード・バーンズの共演も話題になった作品。

そのため商業的にも期待された作品ではあるが、興行成績は全世界でも約1700万ドルに留まり、製作費の4000万ドルを回収することはできなかった。

バービー人形のようなアンジェリーナ・ジョリーの容姿は、”何かおかしい・・・”としか表現でいない、生身の人間に思えないような雰囲気がある。
ブロンドも似合わないし、セリフでは”美人、美しい・・・”と言われるものの、全く魅力を感じない。
そのようなわけで、当然のごとく彼女はラジー賞にノミネートされてしまった。

話の内容も単純でり、スティーヴン・ヘレクの平凡でパンチに欠ける演出も気になる。

主人公の元恋人であり衝突するものの、死を宣告された彼女の心の支えになろうとするエドワード・バーンズ、主人公に死の宣告をする予言者のトニー・シャルーブ、主人公の婚約者である”シアトル・マリナーズ”の選手クリスチャン・ケイン、主人公の父親ジェームズ・ギャモン、主人公の同僚である友人のメリッサ・エリコ、著名なメディア・パーソナリティー、ストッカード・チャニング、主人公の上司であるディレクターのグレゴリー・イッツェン、全国ネット番組のキャスター、アマンダ・タッピングクリストファー・シャイアー、主人公と不仲の姉リサ・ソーンヒルなどが共演している。


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