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キングスマン Kingsman: The Secret Service (2014)

2012年に発表された、マーク・ミラーデイヴ・ギボンズによるコミック”The Secret Service”を基に製作された作品。
極秘に諜報活動をする組織”キングスマン”が天才起業家が考える陰謀に立ち向かう姿を描く、製作、監督、脚本マシュー・ヴォーン、主演コリン・ファースサミュエル・L・ジャクソンマーク・ストロングマイケル・ケイン他共演のスパイ・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

マーク・ストロング / Mark Strong / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:マシュー・ヴォーン

製作
マシュー・ヴォーン
デヴィッド・リード
アダム・ボーリング
製作総指揮
マーク・ミラー
デイヴ・ギボンズ
スティーヴン・マークス
クローディア・ヴォーン
ピエール・ラグランジェ
原作
The Secret Service
マーク・ミラー
デイヴ・ギボンズ
脚本
ジェーン・ゴールドマン
マシュー・ヴォーン
撮影:ジョージ・リッチモンド
編集
エディ・ハミルトン
ジョン・ハリス
音楽
ヘンリー・ジャックマン
マシュー・マージェソン

出演
ハリー・ハート/ガラハッド:コリン・ファース
リッチモンド・ヴァレンタイン:サミュエル・L・ジャクソン
マーリン:マーク・ストロング
ゲイリー“エグジー”アンウィン:タロン・エガートン
チェスター・キング/アーサー:マイケル・ケイン
ロクサーヌ”ロキシー”モートン:ソフィ・クックソン
ガゼル:ソフィア・ブテラ
ミシェル・アンウィン:サマンサ・ウォマック
リー・アンウィン:ジョノ・デイヴィース
ディーン・ベイカー:ジェフ・ベル
チャーリー・ヘスケス:エドワード・ホルクロフト
ジェームズ・アーノルド教授:マーク・ハミル
ランスロット:ジャック・ダヴェンポート
ティルデ王女:ハンナ・アルストロム
リンドストローム首相:ビョルン・フローバルグ
尋問者:リチャード・ブレイク
教会のリーダー:コーリイ・ジョンソン

イギリス/アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2015年製作 129分
公開
イギリス:2015年1月29日
北米:2015年2月13日
日本:2015年9月11日
製作費 $81,000,000
北米興行収入 $128,248,210
世界 $403,788,620


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1997年、中東
あるテロリストを尋問する秘密諜報員は、相手が手榴弾を持っていることに気づき、仲間達を救うために犠牲になる。

ハリー・ハート、コードネーム”ガラハッド”(コリン・ファース)は、訓練して育てたリー・アンウィン(ジョノ・デイヴィース)を死なせたことを仲間のマーリン(マーク・ストロング)に謝罪する。

マーリンは、これで訓練は終わりだとジェームズ(ジャック・ダヴェンポート)に伝え、コードネーム”ランスロット”となった彼を、ハートは”キングスマン”の一員に迎える。

ハートは、後始末は自分がするとランスロットに伝える。

ロンドン
夫の死を妻ミシェル・アンウィン(サマンサ・ウォマック)に伝えたハートは、これ以上は話せないため、何かあれば、裏に刻まれた番号に電話してほしいと言って勲功メダルを渡し、その際に使う”ブローグではなくオックスフォード”という合言葉を教える。
...全てを見る(結末あり)

援助より夫を返してほしいとミシェルから言われたハートは、幼い息子”エグジー”にメダルを渡し、それと母親を大事にするようにと伝えてその場を去る。

17年後、アルゼンチン
インターネット業界の大物、大富豪で慈善家のリッチモンド・ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)に誘拐され拘束されていたジェームズ・アーノルド教授(マーク・ハミル)は、現れたランスロット(ジャック・ダヴェンポート)に救われる。

しかし、ヴァレンタインの部下で義足の殺し屋ガゼル(ソフィア・ブテラ)に体を真っ二つにされたランスロットは殺され、彼女は、ボスのヴァレンタインを招き入れる。

アーノルドに話しかけたヴァレンタインは、ランスロットの雇い主が判明する頃には、自分達は親友になっているはずだと伝える。

ロンドンサヴィル・ロウ
テイラー”キングスマン”に向かったハートは、リーダーのチェスター・キング/アーサー(マイケル・ケイン)に迎えられ、他のバーチャル映像で参加するキングスマン達とランスロットの死を悼む。

ランスロットの交代要員の選考を始め、各自が候補1名を本部に報告するよう、アーサーはハートらに指示する。

生物兵器を開発中の組織を追っていたランスロットの話を始めたアーサーは、ハートと共に、現れたマーリンからアルゼンチンで捕えられた者の救出失敗の説明を受ける。

最後の報告が”被害者はアーノルド教授”だったことを二人に話すマーリンは、教授が、天候変化の災害を予測し、地球の自己治癒”ガイア理論”を提唱したことを話す。

アーノルドは行方不明ではないと言って、彼が大学に出勤した映像を見せたマーリンはハートに資料を渡し、アーサーは、候補選びと共に彼にこの件を任せる。

前回よりもいい候補を選ぶようにと言われたハートは、自分達の犠牲になったアンウィンは、誰よりも立派なキングスマンになれたとアーサーに意見する。

自分達とは育ちが違ったと言うアーサーは、”実験”は失敗したことを認めるようにとハートに伝える。

上流気取りの俗物だと皮肉を言いながら席を立ったハートは、世界は変わり、貴族階級は力を失ったとアーサーに伝えてその場を去る。

成長したゲイリー“エグジー”アンウィン(タロン・エガートン)は、母ミシェルの再婚相手でギャングのボス、ディーン・ベイカー(ジェフ・ベル)に虐げられる生活に耐えていた。

パブで友人に義父の愚痴をこぼすエグジーは、その場にいたディーンの手下ライアンらに因縁をつけられる。

その場は抑えたエグジーだったがライアンのキーと車を奪い、パトカーに追われて事故を起こし、逮捕されてしまう。

警察署で尋問されても何も話さなかったエグジーは、ハートから受け取ったメダルの番号に電話をする。

間違いだと言われるものの、”ブローグではなくオックスフォード”という合言葉を伝えたエグジーは、その後、釈放される。

署の前でエグジーを待っていたハートは、釈放させたのは自分で、かつてメダルを渡し、父親に命を救われたと伝える。

パブに向い父の職業のことなどを話せる範囲で伝えたハートは、借りがあると言って、今のエグジーの自堕落な生活を批判する。

小学校までは成績優秀で、体操競技で優秀な成績を収めてオリンピックも期待されたにも拘わらず海兵隊も除隊したことを、エグジーはハートに非難される。

エグジーは、母に父のようになるのを止められ、人から見下されるのに嫌気がさしたからだと伝える。

自分も裕福な家に生まれればハートのようになれたと言うエグジーだったが、そこにライアンらが現れる。

ディーンから仕返しを許可されたと言うライアンに対し、騒ぎを起こさないようにとハートは穏やかに伝える。

侮辱されたハートは、”マナーが人間を作る”と言いながら入り口の鍵を締めて、ライアンらを傘一本で叩きのめす。

店主に記憶を失う薬物を時計から発射し気を失わせたハートは、席に戻り”ギネス”を飲み干す。

昨日、父の友人だった仲間を亡くしたので気が立っていたと言うハートは、エグジーの記憶も消そうとする。

自分は口が堅いと言うエグジーを信じたハートは、その場を去る。

帰宅したエグジーは、ディーンに殴られてパブにいた男のことを訊かれ、脅されるものの何も話さない。

エグジーの肩につけてあった盗聴マイクでその様子を聴いていたハートは、一生、刑務所にも入れられると言って、エグジーを解放するようにと伝える。

話した店に行くようハートから指示されたエグジーは、その場から逃れてキングスマンに向かう。

待っていたハートから、貧しい生まれで人生は決まらないと言われたエグジーは、エージェントである”キングスマン”に育てたいと話す彼と共に、郊外にある本部に向かう。

1849年以来、強大な権力者だったこの店の顧客達は、第一次大戦で多くの跡継ぎを失い、使い道のない膨大な遺産が残り、それを善行のために役立てる決心をした。

そしてテイラーの副業が始り、組織が、政府との関係などはない独立している国際的な秘密諜報機関であることを、ハートはエグジーに話す。

ある広大な屋敷の地下に到着したエグジーに巨大な格納庫を見せたハートは、待ち構えていたマーリンに迎えられる。

既にその場にいた候補生チャーリー・ヘスケス(エドワード・ホルクロフト)やロクサーヌ”ロキシー”モートン(ソフィ・クックソン)らと共に、エグジーはマーリンから説明を受ける。

上流階級出身のチャーリーらから侮辱されたエグジーは、気にしないようにとロキシーに言われる。

ホワイトハウス
大統領に会ったヴァレンタインは、地球救済事業の方法について話し合う。

眠っていたエグジーらの部屋に水が充満し、トイレにパイプを通せば空気が吸えると考えたチャーリーらはそれを実行する。

ドアが開けられないエグジーはマジックミラーに気づき、それを殴って割り、隣の部屋でその様子を監視していたマーリンから、テストは全員失格だと言われる。

チームワークが欠けていると指摘されたエグジーらは、候補生のアメリアが溺死したことをマーリンから知らされる。

大学でアーノルドを待っていたハートは、ランスロットを殺した犯人が誰かを聞き出そうとして彼を脅す。

しかし、右耳をハートに掴まれてもだえ苦しむアーノルドの頭部は爆発する。

現れた男達に襲われたハートは、その場を爆発させて脱出する。

アーノルドに埋め込まれたチップが起動したことを知ったヴァレンタインは、”製品”の大量生産を早めるようガゼルに指示する。

厳しい訓練は始り、エグジーらは、選んだ子犬と行動を共にし、世話をしてしつけるようマーリンから指示される。

救出されて意識不明になったハートの様子を見に行ったエグジーは、訓練に集中して合格すれば彼が喜ぶとマーリンから言われる。

パグの子犬を選んだエグジーは、”JB”と名付けて訓練を共にする。

その頃、ヴァレンタインの指示で、大量のSIMカードが製造される。

スウェーデンのティルデ王女(ハンナ・アルストロム)とリンドストローム首相(ビョルン・フローバルグ)を食事に招いたヴァレンタインは、自分の考える計画を二人に話す。

協力を約束した首相を批判する王女を、ヴァレンタインは監禁しようとする。

それを阻止されそうになったガゼルは、王女の護衛官達を殺す。

首相は、右耳の後ろの首にチップを埋め込まれる。

意識が戻ったハートの部屋に向かったエグジーは、現れたマーリンから、アーノルドの爆発映像を見せられる。

爆発は首に埋め込まれたチップによるもので、その信号がヴァレンタインの会社に発信されていると、マーリンは二人に話す。

天才ヴァレンタインのプレゼンがあったことを知っていたエグジーは、それをハートとマーリンに見せる。

全ての携帯電話やコンピュータに対応する無料のSIMカードを全世界に配布すると言うヴァレンタインは、自社ネットワークでそれを無料で利用できることを発表する。

ネット、通話、全てが永遠に無料だと話すヴァレンタインの映像をチェックしたハートは、ステージ上の助手の首にも傷跡があることを確認し、彼と直接会い話をしようと考える。

ヴァレンタインが来週開く晩餐会出席の手配はするが、数百人ものVIPが失踪しているため警戒するよう、マーリンはハートに伝える。

怖がるロキシーを励ましながら、パラシュート降下訓練を受けたエグジらは、一人のパラシュートは開かないとマーリンから言われる。

自分のパラシュートが開かないと分かったエグジーは、パラシュートを開いたロキシーと共に目標地点に降下する。

三人は失格となりその場を去るよう指示され、自分を差別していると意見するエグジーを呼び寄せたマーリンは、彼のパラシュートを開いてみせる。

大口のスポンサーを装い晩餐会に向かったハートだったが、自分一人が招待客だとヴァレンタインから言われる。

ガゼルが用意したマクドナルドのハンバーガーを食べながら、ハートとヴァレンタインは牽制し合う。

ハートを見送ったヴァレンタインは、ワインに入れた追跡ジェルで彼の居場所が分かることをガゼルに伝える。

翌日、アーサーにヴァレンタインの件を報告したハートは、スウェーデンのティルデ王女が失踪したことを知らされる。

他のVIP達と共に地下の独房に監禁されていた王女は、ヴァレンタインへの協力を拒み、リンドストローム首相は、捜索に全力をあげていることを記者に話す。

同じ頃、慈善家ヴァレンタインが配布するSIMカードを、既に10億人が手に入れたと報道される。

エグジー、ロキシー、チャーリーは、クラブである女性を落すようマーリンから指示される。

クラブでシャンペンに睡眠薬を入れられて眠らされたエグジーらは、地下鉄の線路に縛られて、尋問者(リチャード・ブレイク)から、キングスマンとハートの正体を訊かれる。

電車が迫るものの何も言わなかったエグジーは助かり、現れたハートから、ロキシーと共に合格したと言われる。

全てを話してしまったチャーリーがアーサーに見捨てられる姿を見たエグジーとロキシーは、それぞれの推薦者と過ごすことになる。

生れた家柄で決まるのではなく、学んで紳士になるとハートから言われたエグジーは、それを伝授される。

ヴァレンタインは、計画を実行するための生体認証装置をチェックする。

エグジーに防弾の特殊スーツを仕立てようとしたハートは、キングスマンに向い、つま先に毒を塗った刃が隠された装備の靴を渡され、毒を遠隔捜査できる万年筆、ライター型の手榴弾、感電させられる指輪を見せられる。

試着室から現れたヴァレンタインに驚くハートは、提案した件は部下から連絡があると言われる。

正装にはトップ・ハットが必要だと伝えたハートは、”ジェームス・ロック・アンド・コー”を紹介し、そこで購入したヴァレンタインのハットに仕掛けられた盗聴器で、彼の行動を監視する。

アーサーに呼ばれたエグジーは、”ジェームズ・ボンド”でも”ジェイソン・ボーン”でもない、”ジャック・バウワー”の名を取ったJBを射殺するよう命ぜられる。

JBを撃てないエグジーは銃を戻すようアーサーに指示され、ロキシーが発砲した銃声を聴く。

家に帰るようにと言われたエグジーは、外にあったタクシーを奪ってロンドンに向かう。

合格したことをアーサーから知らされたロキシーは、”ランスロット”と呼ばれる。

帰宅したエグジーは、母ミシェルと成長した妹との再会を喜ぶ。

ミシェルを殴ったディーンの元に向かったエグジーだったが、自動運転になったタクシーは、ハートの家に誘導される。

犬で将来を棒に振ったことをハートから責められたエグジーは、かつてテストで犬を撃った彼は、家に連れ帰り病死するまで11年生活を共にしたと、意味不明なことを言われる。

銃は空砲で、溺死していないアメリアはベルリンの技術局で働いていると言うハートは、人を救うためには犠牲も必要だとエグジーに伝える。

マーリンからの連絡を受けたハートは、目標を達成したヴァレンタインが、教会のテストに成功したら計画を実行するという彼の会話を聴かされる。

ハートは、ヴァレンタインが目をつけていることを知っていた、人種差別的思想集会が行われる教会に向かおうとする。

ケンタッキー州。
リーダー(コーリイ・ジョンソン)の狂言的な説教を聞いていたハートは、その場を去ろうとするが、それを監視していたヴァレンタインは、集会の出席者の携帯電話に信号を送る。

集会の参加者は、狂ったように相手を傷つけ殺し合いを始め、ハートもそれに加わる。

ハートは唯一人、生き残り、その様子を伝える像を見ていたエグジーとマーリンは言葉を失う。

教会を出たハートは、その場にいたヴァレンタインから、攻撃本能を活性化させて抑制本能を止めたと言われ、SIMカードで信号を発信したことを確認して射殺されてしまう。

エグジーらは驚き、明日、計画を実行するとガゼルに伝えたヴァレンタインはその場を去る。

動揺するマーリンは、同じ気持ちのアーサーから、キングスマンを招集するよう指示される。

ショックを受けたエグジーはキングスマンに向い、ヴァレンタインの件は当局に報告したので、任務は終了したとアーサーから言われる。

命を落としたハートの話をするアーサーの首筋の傷に気づいたエグジーは、注がれたグラスのブランデーを飲み干す。

毒薬の万年筆を手にしたアーサーから、ヴァレンタインの話を理解したことを知らされたエグジーは、人口を減らすのが人類を救う唯一の方法だと言われ仲間に誘われる。

死ぬ方がましだとエグジーから言われたアーサーは、万年筆の起動スイッチを入れる。

気分が悪くなったアーサーに、グラスをすり替えたことを伝えたエグジーは、息絶えた彼のチップを摘出し、その場にあった携帯電話で”Vデイ”まで6時間を切ったことを確認する。

それをエグジーから知らされたマーリンは、ロキシーを加えた三人で戦う決心をしてジェット機で飛び立つ。

マーリンは、大気圏飛行装置のプロトタイプを使い、敵の衛星を妨害して信号を一時的に止めて、その間にメインシステムを完全に停止させることをエグジーとロキシーに話す。

その装置で飛び立つよう、マーリンはロキシーに指示する。

チップの無効化を考えるマーリンは、裏切り者を殺すために、それが超高温に発熱する機能を備えていることをエグジーに話す。

バルーンで飛び立ち、大気圏に出る直前で衛星にミサイル攻撃をするようマーリンに指示されたロキシーは、エグジーに励まされながら上昇する。

招待状である携帯電話を持参し、チェスター・キングを名乗りアーサーに成りすまして敵陣に侵入することになったエグジーは、マーリンからスーツを渡される。

山中のヴァレンタインの基地に到着したマーリンは、スーツを着たエグジーを降ろして、コンピュータを見つけてオンライン接続するよう指示する。

スウェーデン首相リンドストロームを眠らせてパソコンを使ったエグジーはオンラインに接続し、マーリンは、衛星をロックしたロキシーに連絡するものの、バルーンの片方が破裂してしまう。

裏切ったチャーリーに襲われたエグジーは、ヴァレンタインに知られながらも、指輪でチャーリーを感電させて叩きのめす。

ロキシーはミサイルを発射するものの、もう一方のバルーンが破裂して降下する。

ヴァレンタインはカウントダウンを始め、エグジーは敵を倒しながら、マーリンに誘導されながらジェット機に戻ろうとする。

カウントを終了し生体認証したヴァレンタインだったが、衛星はミサイル攻撃で破壊される。

戻ったエグジーを機内に乗せたマーリンは、生体認証システムを止められないため、ヴァレンタインが再起動するのを阻止しに行くよう指示する。

武器の中から傘を選んだエグジーは、基地内に戻る。

他の衛星を利用したヴァレンタインは、オンライン接続を始める。

敵に囲まれて諦めたエグジーは、母ミシェルに連絡して、妹を部屋に入れて鍵をかけるよう伝えてほしいとマーリンに頼む。

首に埋め込まれたチップを操作し起動させるようエグジーから言われたマーリンは、それを実行する。

チップは一斉に爆発して、埋め込まれていた者達の首は吹き飛ぶ。

それをマーリンから知らされたエグジーは喜び、その場がティルデ王女の独房だと気づく。

王女から声をかけられたエグジーは、助けてくれればキス以上のことをすると言われる。

チップが自分には埋め込まれていないことをヴァレンタインから知らされたエグジーは、計画は止められないと言われる。

無事に地上に戻ったロキシーは、ミシェルに電話をかけてエグジーの指示を伝える。

ヴァレンタインが信号を発し、全世界の人々は、携帯電話でそれを受信する。

それを阻止するようマーリンから指示されたエグジーは、サービスするとティルデ王女から言われて、すぐに戻ると伝えてその場を去る。

世界中で殺し合いが始り、娘をバスルームに入れて鍵をその中に投げ込んでいたミシェルは、開けられないドアを壊そうとする。

ヴァレンタインに攻撃を加えてシステムを停止させたエグジーは、襲い掛かって来たガゼルと戦う。

システムを再起動させたヴァレンタインは喜び、動きを止めていた人々は殺し合う。

靴の毒刃でガゼルの腕を傷つけたエグジーは、彼女を倒す。

ガゼルの義足を武器にしたエグジーは、ヴァレンタインの背後からそれを突き刺し、システムは停止する。

人々は正気に戻り、ドアを包丁で壊して中に入ったミシェルは、娘を抱いて謝罪する。

マーリンは、エグジーとロキシーの仕事ぶりに満足する。

ヴァレンタインが息を引き取るのを確認したエグジーは、シャンペンとグラスを持ってティルデ王女の元に向い、扉を開けるパスワードを解読したマーリンから、それを知らされる。

二人が愛し合う様子を見ていたマーリンは、モニターを閉じる。

スーツを着てパブに現れたエグジーは、テイラーを引き継いだ人から仕事を貰ったことを、母ミシェルとディーンに伝える。

一緒に住もうと言ってミシェルを誘ったエグジーは、それを制止するディーンから侮辱される。

”マナーが人間を作る”と呟き入り口に鍵をかけたエグジーは、マナーを教えると言いながら、傘を使いビールのグラスをディーンの額に命中させる。

エグジーは、1日中、立っているか戦うかとライアンら尋ねながら微笑む。


解説 評価 感想

参考:
・「キングスマン」(2014)
・「キングスマン:ゴールデン・サークル」(2017)
・「キングスマン:ファースト・エージェント」(2021)

*(簡略ストー リー)
ロンドンサヴィル・ロウ
テイラーの”キングスマン”を拠点に、政府とは関係しない諜報活動を行う秘密組織”キングスマン”のハリー・ハート/ガラハッドは、リーダーのアーサーから、諜報員ランスロットが殺害されたことを知らされる。
生物兵器を開発中の組織を追っていたランスロットの殺害事件と、彼の代行要員候補を選ぶようアーサーから指示されたハートは、かつて自分達を救って犠牲になった仲間の息子エグジーに目をつける。
その頃、ランスロットを殺害させたインターネット業界の大物、大富豪で慈善家のヴァレンタインは、攻撃本能を活性化させて抑制本能を止させることができるSIMカードの大量生産を開始して、それを全世界の人々に配布する計画を実行する。
ヴァレンタインの陰謀に気づいたハートは、仲間のマーリンの訓練を受けるエグジーを一人前に育てて、敵に立ち向かおうとするのだが・・・。
__________

ガイ・リッチーの盟友でもあるプロデューサー、マシュー・ヴォーンが製作、監督、脚本を務め、豪華スターが競演したスパイ・アクション。

マシュー・ヴォーンの感性を生かした軽快な演出、コメディ・タッチで展開する内容は、あらゆる年代が楽しめる快作に仕上がっている。

映画ファンにはたまらないセリフや、名作を意識した脚本など、マシュー・ヴォーンの映像感覚や斬新なアクションなど、見所が多い娯楽の要素満載の作品。

上流階級の者を俗物と考える貧困層の青年が、紳士は作られるものと言う自分を見出してくれた人物の言葉を信じて、逞しく成長していく過程と共に描かれていく、陰謀との戦いが痛快に描かれている。

北米興行収入は約1億2800万ドル、全世界では4億ドルを超える大ヒットとなった。

典型的なイギリス紳士でありながら、秘密諜報員として凄まじい活躍を見せるコリン・ファース、彼に陰謀を阻止されるインターネット業界の大物である大富豪で慈善家のサミュエル・L・ジャクソン、”キングスマン”の訓練生の教官を務めながら陰謀に立ち向かうマーク・ストロング、主人公にスカウトされる、訓練生から諜報員となるタロン・エガートン、キングスマンのリーダーを貫録で演ずるマイケル・ケイン、候補生の中の合格者として作戦に参加するソフィ・クックソン、ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の部下である殺し屋ソフィア・ブテラ、エグジー(タロン・エガートン)の母親サマンサ・ウォマック、諜報員候補生として冒頭で死亡するその夫のジョノ・デイヴィース、ギャングのボスであるミシェル(サマンサ・ウォマック)の夫ジェフ・ベル、候補生のエドワード・ホルクロフト、ヴァレンタインに捕えられる大学教授のマーク・ハミル、諜報員のジャック・ダヴェンポート、スウェーデン王女のハンナ・アルストロム、首相のビョルン・フローバルグ、キングスマンの尋問者リチャード・ブレイク、差別的集団の教会のリーダー、コーリイ・ジョンソンなどが共演している。


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