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地獄への道 Jesse James (1939)

西部開拓史に名を残す無法者ジェシー・ジェームズの波乱の人生を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督ヘンリー・キング、脚本ナナリー・ジョンソン、主演タイロン・パワーヘンリー・フォンダナンシー・ケリーランドルフ・スコット他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:ヘンリー・キング

製作:ダリル・F・ザナック
脚本:ナナリー・ジョンソン
撮影
ジョージ・バーンズ
W・ハワード・グリーン
編集:バーバラ・マクリーン
音楽:ルイス・シルヴァース

出演
ジェシー・ジェームズタイロン・パワー
フランク・ジェームズヘンリー・フォンダ
ゼレルダ”ズィー”ナンシー・ケリー
ウィル・ライト:ランドルフ・スコット
ルーファス・コッブ少佐:ヘンリー・ハル
看守:スリム・サマービル
ジョージ・ラニアン:J・エドワード・ブロムバーグ
バーシー:ブライアン・ドンレヴィ
ボブ・フォードジョン・キャラダイン
フォード夫人:クレア・デュ・ブレイ
マッコイ:ドナルド・ミーク
ジェシー・ジェームズJr.:ジョン・ラッセル
サミュエルズ夫人:ジェーン・ダーウェル
チャールズ・フォードチャールズ・タンネン
クラーク:ウィラード・ロバートソン
ビル:ハロルド・グッドウィン
ピンキー:アーネスト・ホイットマン
保安官補:エディ・ウォラー
ハンク:ポール・バーンズ
牧師:スペンサー・チャーターズ
トム・コルソン:アーサー・アイルスワース
医師:チャールズ・ミドルトン
ヘイウッド:チャールズ・ハルトン
ロイ:ジョージ・チャンドラー
農夫:ハリー・タイラー
少年の母親:ヴァージニア・ブリサック
ランキン判事:エドワード・ルセイント
マシューズ判事:ジョン・エリオット
連邦保安官:アーヴィル・アルダーソン
農場の少年:ジョージ・ブレイクストン
ジェームズの手下:ロン・チェイニーJr.
兵士:トム・ロンドン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1939年製作 106分
公開
北米:1939年1月27日
日本:1951年5月19日
製作費 $1,600,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
南北戦争後、大陸横断鉄道が西へと敷かれ、時として強引な方法で土地が奪われた。

鉄道会社”セントルイス・ミッドランド”の代理人バーシー(ブライアン・ドンレヴィ)は、無知な農夫の弱みに付け込み、土地をタダ同然で手に入れていた。

作業をするジェシー・ジェームズタイロン・パワー)に声をかけたバーシーは、農場の持ち主が母親のサミュエルズ夫人(ジェーン・ダーウェル)だと知る。

バーシーから鉄道のことを聞き、契約書のサインを求められた夫人は、弁護士と話してから決めると伝える。

夫人の息子フランクヘンリー・フォンダ)は、強引にサインさせようとするバーシーを不審に思い、彼を殴り倒して追い払おうとする。
...全てを見る(結末あり)

バーシーの指示でフランクに襲い掛かろうとした部下だったが、ジェシーが銃で彼らを脅す。

一対一で対決すると言うフランクはバーシーと格闘になり、彼を叩きのめす。

カマで襲い掛かろうとするバーシーの手を撃ったジェシーは、彼らを追い払う。

その様子を見て動揺した心臓が悪い夫人は気分が悪くなり、フランクは医師を呼ぶようジェシーに指示する。

使用人のピンキー(アーネスト・ホイットマン)に医師を呼びに行かせたジェシーは、農夫を集めさせる。

ミズーリ州、リバティ
新聞社”リバティ・ウィークリー”の編集長ルーファス・コッブ少佐(ヘンリー・ハル)は、姪のゼレルダナンシー・ケリー)と共に、農民を苦しめる鉄道会社の批判記事を考える。

そこにバーシーが現れ、何かあったと考えるコッブは、特ダネを求めて保安官事務所に向かう。

バーシーは、フランクジェシーを殺人未遂罪で逮捕するよう連邦保安官アーヴィル・アルダーソン)に迫り、コッブは彼の手の傷を確認する。

戻ったコッブがジェシーの話をしたため、ゼレルダは、恋人である彼に何かあったのではないかと考え心配する。

農夫を集めてフランクと共に集会を開いたジェシーは、金を出し合い弁護士を雇うことを提案する。

そこに現れたたコッブから、逮捕状が出たことを知らされたフランクジェシーは、とりあえず逃げて身を隠すようにと言われ、心配する母の身を案じながら出発しようとする。

ピンキーに居場所を知らせたフランクジェシーは、馬に乗り農場を離れる。

連邦保安官と共に農場に着いたバーシーは、兄弟は逃がしたと言うコッブの言葉を信じない。

バーシーは家の中にダイナマイトを投げ込み、中にいた夫人は死亡する。

謝罪するバーシーにコッブは、兄弟の母親が死んだので、気の毒なのはお前だと伝える。

山で隠れていたフランクジェシーは、現れたゼレルダから、母がバーシーに殺されたことを知る。

ゼレルダフランクに任せたジェシーリバティに向かい、酒場にいたバーシーを殺してその場から逃げる

セントルイス・ミッドランドは、1000ドルの賞金を懸けてジェシーを捜す。

その後フランクジェシーは、セントルイス・ミッドランドに復讐するために強盗団を組織して汽車を襲う。

セントルイス・ミッドランドの社長マッコイ(ドナルド・ミーク)は、連邦保安官のウィル・ライト(ランドルフ・スコット)に、犯人はジェームズ兄弟に違いないと伝える。

ジェシーの賞金は5000ドルになる。

現れたジェシーの身を案ずるゼレルダだったが、コッブは彼の行動を支持する。

ゼレルダに惹かれているウィルが現れ、彼女はジェシーを”トーマス・ハワード”と言って紹介する。

ウィルは、相手がジェシーだと知りながら、彼を牽制してその場を去る。

外でジェシーが出て行く姿を見ていたウィルは、結婚しない理由が彼であることをゼレルダに確認する。

郊外でジェシーに会ったゼレルダは、自首すれば減刑するというマッコイからの手紙を見せる。

ゼレルダに説得されたジェシーは、自首する前に結婚することを提案し受け入れられる。

フランクと共に教会に向かったジェシーゼレルダは、かつて鉄道会社に農場を奪われた牧師(スペンサー・チャーターズ)に歓迎され、結婚式を挙げる。

自首したジェシーは、友好的なウィルに連行されてマシューズ判事(ジョン・エリオット)の元に向かい、留置場に入れられる。

ジェシーと話したマッコイは、これで安心したと伝える。

軍隊を呼んだマッコイが、約束を破りジェシーを絞首刑にしようとすることを知ったウィルは、強盗に同情するマシューズ判事をランキン判事(エドワード・ルセイント)代えたと言われ、ジェシーを助けようとする。

コッブと話したウィルは、ゼレルダがピンキーと共に山に向かったことを知る。

マッコイとランキンは、ピンキーが届けたフランクからの手紙を確認し、ジェシーの釈放を要求する内容に思わず笑ってしまう。

看守(スリム・サマービル)は、フランクが計画したことを必ず実行することをマッコイに伝える。

レンガ造りの留置場と兵士が守っているために、マッコイは不可能だと考えるが、兄弟は本気だと言うウィルは警戒する。

兄弟が脱獄を実行して、マッコイを痛めつけるという賭けで盛り上がる酒場で、ウィルはマッコイと共に助手を集める。

予告した時間が迫り、コッブとゼレルダは、新聞社社員のロイ(ジョージ・チャンドラー)から、フランクが森の中で捕らえられたことを知らされる。

連行されてきたフランクに声をかけたウィルは、自分の差し金ではないことを伝えて理解してもう。

マッコイは、知事に話して解雇させることをウィルに伝える。

その時、フランクの仲間だった保安官の助手が兵士たちに銃を向ける。

解放されたジェシーは、マッコイに約束した手紙を見せて、命乞いをする彼にそれをのみ込ませる。

看守に協力させたフランクジェシーは、その場から逃げる。

コッブは、ジェシーの元に向かうゼレルダに別れを告げる。

追われるフランクジェシーは現金をバラまき、追跡する男たちがそれに気をとられる隙に逃れる。

ジェシーの賞金は2万5000ドル、フランクは1万5000ドルとなる。

ピンキーと共に山の小屋にいたゼレルダは、現れたジェシーとの愛を確かめる。

付近を通る馬車に乗る家族を警戒したジェシーは、その場を去ることにする。

ミズーリ州、セントジョセフ
息子を産んだゼレルダを、ウィルとコッブが見守っていた。

ゼレルダは、ジェシーを待ち怯えながら過ごす日々に疲れ果てる。

絶望しかけるゼレルダを気の毒に思うコッブは、彼女の希望通りリバティに戻ることにする。

家に戻ったジェシーは、ピンキーから、出産したゼレルダリバティに向かったことを知らされる。

この生活を続けて行くことはできないので戻らない、子供には自分の名前を付けたというゼレルダからの手紙を読んだジェシーは、ウィルが一緒だと知り、ピンキーと共に彼女を追う。

しかし、ゼレルダに辛い思いをさせたことを後悔するジェシーは、自分といても幸せに離れないと判断して引き返す。

その件と自分のことを子供には話すなとゼレルダに伝えるようピンキーに指示したジェシーは、その場を去る。

その後、ジェシーはセントルイス・ミッドランドや会社の銀行、急行列車を襲う。

5年後、リバティ
コッブは、成長したジェシーJr.(ジョン・ラッセル)を可愛がっていた。

訪ねて来た染物会社の”ジョージ・レミントン”(J・エドワード・ブロムバーグ)から、知事の大赦を知らされたコッブは、仲間がジェシーを殺しても罪に問わないという内容を聞き驚く。

それを知り動揺するゼレルダに、何かの間違いだと伝えたウィルは、ジェシーのことは忘れたと言う彼女を気遣う。

ジェシーの仲間であるボブ・フォードジョン・キャラダイン)の家を訪ねた”レミントン”は、妻(クレア・デュ・ブレイ)に大赦のことが書かれた新聞を渡す。

大赦の内容を知ったボブは、新聞を渡した男ジョージ・ラニアンの名刺とメモを確認し、彼が探偵でありホテルに滞在していることを知る。

ミネソタの銀行を襲おうとする無謀な行動に、仲間達が不満を抱いていることを知ったジェシーは苛立ち、フランクから、家を出た後、心が乱れていることを指摘される。

冷静になったジェシーフランクに謝罪し、考えを改めさせてくれたことに感謝する。

そこに現れたボブは、背後からジェシーを撃とうとするものの思い留まる。

仲間たちに謝罪したジェシーは、次の襲撃に備える。

ミネソタ州、ノースフィールド
銀行の頭取ヘイウッド(チャールズ・ハルトン)に会ったラニアンは、ボブから知らされた銀行襲撃の情報を知らせる。

ラニアンは、取り乱すヘイウッドを落ち着かせる。

町に着いたフランクジェシーは銀行に向かうものの、迎え撃つ準備をしていた者たちに襲われ、その場から逃げる。

撃たれたとジェシーと共に川に飛び込んだフランクは、は、岸に上がる。

ジェシーを見失ったフランクは、追手が迫るためにその場を離れる。

川の中で身を潜めるジェシーは、溺れたと思われる。

事件のことを知ったゼレルダは、昔とは変わってしまったジェシーのことを思っても自分のためにはならないと言う、ウィルの意見を聞き入れるしかなかった。

セントジョセフ
傷を負いながら家に戻ったジェシーは、その場で待っていたゼレルダに介抱され、成長した息子を見て驚き、自分の話はしていないことを知る。

その後、一味の捜査は打ち切られ、ジェシーは死亡したと思われた。

訪ねて来たボブから弟のチャールズチャールズ・タンネン)を紹介されたジェシーは、フランクが銀行襲撃を考えていることを知らされる。

ゼレルダと息子と共にカリフォルニアに向かう予定のジェシーは、それを断る。

ジェシーが仲間の元に戻るのではないかと考えるゼレルダは、出発を前に気が気ではない。

所持金がないジェシーは、ボブに誘われて迷う。

外で友達と騒ぐ息子の元に向かおうとしたジェシーは、チャールズから子供たちの前だと言われて拳銃を外す。

遊んでいた息子を家に戻したジェシーは、午後の列車に乗ることをゼレルダに伝える。

フランクカリフォルニアから手紙を出すと伝えほしいと言って、ジェシーボブチャールズを見送る。

出発の準備をするジェシーは、ボブに背後から撃たれる。

ジェシーの死を知ったゼレルダは泣き崩れる。

その後コッブは、無法者ではあったが、ジェシーを愛する者は多くいたことを人々に話す。

自分が知る限り、ジェシーは最高に魅力的な強盗だったと語るコッブは、記念碑を披露する。

それには、
”1882年4月3日、34歳と6か月28日で、ジェシー・ジェームズは裏切り者の手により殺された。”
という文字が刻まれていた。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
南北戦争後、大陸横断鉄道が西へと敷かれ、強引な手法で土地を買収する鉄道会社”セントルイス・ミッドランド”の代理人バーシーに母を殺されたジェシー・ジェームズと兄フランクは、復讐を誓う。
強盗団を組織して鉄道会社の汽車を襲ったフランクジェシーは、お尋ね者となり高額な賞金が懸けられる。
恋人ゼレルダに説得されて自首したジェシーは、それが鉄道会社側の罠だと知り処刑されそうになり、フランクと兄弟に友好的な連邦保安官のウィルの協力で逃亡するのだが・・・。
__________

西部開拓史で名高い無法者ジェシー・ジェームズの波乱の人生を描く西部劇。

本作は好評価を得て、翌年、ヘンリー・キングに代わりフリッツ・ラングが監督し、本作でフランク・ジェームズを演じたヘンリー・フォンダが主演した続編「地獄への逆襲」が公開された。
製作は前作と同じくダリル・F・ザナックが担当し、ジェシー・ジェームズを暗殺したボブ・フォード役のジョン・キャラダインも同じ役で出演している。

無法者一味が暴れ回るだけの内容ではなく、悪党ではあるものの人々に愛された、主人公ジェシー・ジェームズの人間性を中心に、ユーモアをまじえた軽快で切れ味鋭いヘンリー・キングの演出が見どころの作品。

豪華スター競演の中で、撮影当時24歳の主演タイロン・パワーは、人間味あふれる主人公ジェシー・ジェームズを魅力的に演じている。

弟をサポートするフランク・ジェームズ役のヘンリー・フォンダジェシーの妻ゼレルダ”ズィー”ナンシー・ケリー、彼女に惹かれながら主人公兄弟に協力する連邦保安官ランドルフ・スコット、人情味のあるヒロインの伯父で、新聞社の編集長のヘンリー・ハル、留置場の看守スリム・サマービル、主人公らの仲間割れを狙う探偵J・エドワード・ブロムバーグ、農場を買収する鉄道会社の代理人ブライアン・ドンレヴィジェシーを暗殺する仲間ボブ・フォードジョン・キャラダイン、その妻クレア・デュ・ブレイボブの弟チャールズ・フォードチャールズ・タンネン、鉄道会社社長のドナルド・ミーク、主人公の息子ジョン・ラッセル、主人公兄弟の母親サミュエルズ夫人のジェーン・ダーウェル、主人公の使用人アーネスト・ホイットマン、保安官補のエディ・ウォラー、主人公の仲間ポール・バーンズアーサー・アイルスワースロン・チェイニーJr.、牧師のスペンサー・チャーターズ、医師のチャールズ・ミドルトン、銀行の頭取チャールズ・ハルトン、新聞社社員のジョージ・チャンドラー、判事のエドワード・ルセイントジョン・エリオット連邦保安官アーヴィル・アルダーソン、農場の少年ジョージ・ブレイクストン、その母親ヴァージニア・ブリサック、兵士のトム・ロンドン、他ウィラード・ロバートソンハロルド・グッドウィンなどが共演している。


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