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1907年に発表された、オー・ヘンリーの短編”The Cisco Kid”を基に製作された作品。 駅馬車を襲った強盗と彼を捜す軍曹との駆け引きを描く、監督アーヴィング・カミングス、ラオール・ウォルシュ、主演ワーナー・バクスター、エドマンド・ロウ、ドロシー・バージェス他共演の西部劇。 |
・西部劇
■ スタッフ キャスト ■
監督
アーヴィング・カミングス
ラオール・ウォルシュ
製作：ウィンフィールド・シーハン
原作：オー・ヘンリー”The Cisco Kid”
脚本：トム・バリー
撮影：アーサー・エディソン
編集：ルイス・R・レフラー
出演
シスコ・キッド：ワーナー・バクスター
ミッキー・ダン軍曹：エドマンド・ロウ
トニア・マリア：ドロシー・バージェス
アメリカ 映画
配給 フォックス・フィルム
1928年製作 95分
公開
北米：1928年1月20日（一般）
日本：1929年8月8日
北米興行収入 $2,834,000
■ アカデミー賞 ■
第2回アカデミー賞
・受賞
主演男優賞（ワーナー・バクスター）
・ノミネート
作品・監督・脚本・撮影賞
■ ストーリー ■
アリゾナ州。
5000ドルの報奨金がかかった強盗シスコ・キッド（ワーナー・バクスター）は、駅馬車を襲う。
シスコ・キッドは、現金の入った金庫の他は、乗客から何も奪わなかった。
駅馬車は町に到着し、事件を知った大佐は、ミッキー・ダン軍曹（エドマンド・ロウ）を呼び、生死は問わずにシスコ・キッドを捕らえるよう命ずる。
イタリア人ジョゼッペが経営する床屋にいたシスコ・キッドは、ジョゼッペが駅馬車強盗に金を奪われたことを知り、気の毒に思い力になろうとする。
そこにダンが現れ、話をしたシスコ・キッドは、彼が駅馬車強盗を捜していることを知り、親切な男を装う。
シスコ・キッドは奥の部屋で風呂に入り、店を出る前に、ジョゼッペに、彼が奪われた分の料金を払う。
シスコ・キッドと店を出たダンは、気のいい彼と握手して別れる。
シスコ・キッドはその場を去り、ダンは、話していた男がシスコ・キッドだと鍛冶屋から知らされて驚きショックを受ける。
シスコ・キッドの恋人トニア・マリア（ドロシー・バージェスは、愛されてはいるものの、度々、浮気をしていた。
マリアと楽しい時を過ごしたシスコ・キッドは、酒場で待っているダンに伝言を伝えるよう彼女に指示するのだが・・・。
オー・ヘンリーの短編”The Cisco Kid”（1907）を基に製作された作品。
アーヴィング・カミングスとラオール・ウォルシュが共同で監督し、主演はワーナー・バクスター、エドマンド・ロウ、ドロシー・バージェスなどが共演した作品。
駅馬車を襲った強盗と彼を捜す軍曹との駆け引きを描く西部劇。
主人公のシスコ・キッドは、オー・ヘンリーの短編”The Caballero’s Way”の登場人物であり、本作の主演のワーナー・バクスターは、「アリゾナ怪盗異聞」（1930）、「シスコ・キッド」（1931）、「The Return of the Cisco Kid」（1939）でもシスコ・キッドを演じた。
物語の展開や役者の演技はサイレント映画の雰囲気であり、トーキー映画としては最初の西部劇でもある。
第2回アカデミー賞では、主演男優賞（ワーナー・バクスター）を受賞し、作品、監督、脚本、撮影賞にノミネートされた。
主演のワーナー・バクスターは、思わせぶり且つ変幻自在の演技でシスコ・キッドを怪演し、見事にオスカーを獲得した。
主人公を追う任務を受けた軍曹のエドマンド・ロウ、彼と関係を持つ主人公の恋人ドロシー・バージェスなどが共演している。
