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ハスラーズ Hustlers (2019)

金融危機で職を失いかけたストリッパーがドラッグを使った客引きで大金を稼ごうとする姿を描く、監督、脚本ローリーン・スカファリア、主演コンスタンス・ウージェニファー・ロペス(製作)、キキ・パーマーリリ・ラインハートジュリア・スタイルズマーセデス・ルール他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ローリーン・スカファリア
製作
ジェシカ・エルバウム
エレイン・ゴールドスミス=トーマス
ジェニファー・ロペス
ベニー・メディナ
ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
製作総指揮
ミーガン・エリソン
パメラ・サー
アレックス・ブラウン
ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
原作:ジェシカ・プレスラー”The Hustlers at Score”
脚本:ローリーン・スカファリア
撮影:トッド・バンハーズル
編集:ケイラ・エムター

出演
デスティニー/ドロシー:コンスタンス・ウー
ラモーナ・ヴェガ:ジェニファー・ロペス
メルセデス:キキ・パーマー
アナベル:リリ・ラインハート
リズ:リゾ
ダイアモンド:カーディ・B
エリザベス:ジュリア・スタイルズ
ママ:マーセデス・ルール
デスティニーの祖母:ワイ・チン・ホー
ドーン:マデリーン・ブルーワー
トレイシー:トレイス・リセット
ジャスティス:メッテ・トーリー
リース:フランク・ホエーリー
ハンター刑事:ポール・ニールセン
アルファ:ブランドン・キーナー
ダグ:スティーヴン・ボイヤー
マーク:ジョン・グレイザー
ジョニー:ジェラルド・ギラム
スティーヴン:デヴィン・ラトレイ
スペンサー:リス・コイロ
ジョー:ジョバンニ・オルティス
DJ:ビッグ・ジェイ・オーカーソン
本人:アッシャー
エイミー:ケルスティ・ブライアン

アメリカ 映画
配給 STX Entertainment
2019年製作 110分
公開
北米:2019年9月13日
日本:2020年2月7日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $104,963,600
世界 $157,563,600


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2007年、ニューヨーク
デスティニー(コンスタンス・ウー)は、祖母(ワイ・チン・ホー)を養うためにストリップクラブ”ムーヴス”で働いていたが、ぎりぎりの生活だった。

ベテランのストリッパー、ラモーナ・ヴェガ(ジェニファー・ロペス)のパフォーマンスと稼ぎに魅了されたデスティニーは、彼女に話しかける。

ラモナーに気に入られたデスティニーは、2人で組むことを提案されて喜ぶ。
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2014年。
ジャーナリストのエリザベス(ジュリア・スタイルズ)は、元ストリッパーのデスティニーことドロシーと、友人で恩師でもあるラモーナの関係を取材していた。
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...全てを見る(結末あり)

デスティニーはラモーナから様々なことを教わり、2人は深い友情で結ばれる。

ダンサーらは、オーナーのママ(マーセデス・ルール)を慕っていた。

ラモーナは、金融マンから金を搾り取る方法をデスティニーに伝授する。

大金を手に入れたデスティニーは、ラモーナのアパートに招待され、自分のブランドを立ち上げる計画がある彼女の話を聞き、娘のジュリエットを紹介される。
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エリザベスと話を続けるドロシーは、ストリッパーがみな泥棒のような書かれ方をすることを望まないと言って、当時は稼ぎまくり幸せだったと伝える。
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独り暮らしができるようになったデスティニーは、祖母にも十分な生活費を渡し、学業も再開することができた。

まじめで優しそうな客スティーヴン(デヴィン・ラトレイ)と仲良くなったデスティニーは、ジョニー(ジェラルド・ギラム)という青年と付き合い始めるものの、喧嘩も絶えなかった。

その年は脳外科医よりも稼いでいたデスティニーだったが、アッシャーが来店した夜を最後に大変な事件が起きる。

2008年9月29日。
金融危機が起こり、クラブの売り上げは激減し、デスティニーは妊娠してしまい、ジョニーが養うことを約束してくれる。

2011年。
女の子リリーが生まれたデスティニーは、仕事を辞めてラモーナとは疎遠になっていた。

ジョニーと別れたデスティニーは、スティーヴンに連絡してみるものの、彼が結婚してしまったことを知る。

仕事が見つからないデスティニーはムーヴスに戻るが、バーテンダーもするママから、客足が遠のいた店はロシア人のダンサーが主に働き、変わってしまったことを知らされれる。

デスティニーは、金のために客と性行為をするしかなかった。

客に金額をごまかされ惨めな気分でいたデスティニーは、ラモーナと再会し、子供のことや苦労話をする。
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メルセデス(キキ・パーマー)と共に職を変えたラモーナは、結局はダンサーに戻るものの、以前のようには稼げなかった。

そんなラモーナは、家族から見放されたダンサーのアナベル(リリ・ラインハート)を気の毒に思い、メルセデスも誘いカモを見つけに行く。

金回りがよさそうなスペンサー(リス・コイロ)を誘ったラモーナらは、彼をクラブに連れて行き大金を使わせる。

毎回、成功するわけではなかったために、ラモーナは”ケタミン”と”MDMA”をミックスさせて酒に入れて男に飲ませ、泥酔させることを考える。

それをデスティニーにも話したラモーナは、まじめな貧乏人からすべてを奪った”ウォール街”の男たちに制裁を加えると言って、躊躇する彼女を説得して仲間に入れる。

ラモーナの考えは思い通りになり、4人は大金を手に入れ、忙しくなった彼女らはメンバーを増やす。

客引きに専念したラモーナらのおかげで店は大繁盛し、彼女らなしではなりたたなくなる。
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ドラッグの件を訊かれたドロシーはこれ以上、話したくないとエリザベスに伝える。

エリザベスがラモーナと職場で話したことを知ったドロシーは、彼女が平凡な暮らしをしていることが信じられなかった。

ラモーナに会ったのなら、自分から話を聞く必要がないとエリザベスに伝えたドロシーは、空白を埋めるためだと言われ、その後のことを語る。
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2013年。
ラモーナは、他のダンサーたちが自分たちを真似た客引きを始めたことを知り、ムーヴスとの関係を断つ。

その後4人は、ホテルの部屋や自分の家で客にサービスを提供するようになる。

メルセデスとアナベルと以前のように連絡がつかなくなり、ラモーナは、反対するデスティニーの意見を聞かずに、ドラッグの使用や犯罪歴のあるドーン(マデリーン・ブルーワー)を仲間に入れてしまう。

メルセデスから客が意識を失ったことを知らされたデスティニーは、その場に向かい男性を病院に運ぶが、その間ラモーナと連絡がとれない。

ドーンの保釈で忙しかったラモーナからの電話を受けたデスティニーは、彼女を非難する。

祖母が亡くなり、悲しむデスティニーは、葬儀に参列してくれたラモーナに抱きしめられ涙する。
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葬儀を終えた際にラモーナに誘われたと話すドロシーは、大きく稼げば、リリーと再出発できると考えたことをエリザベスに伝える。

”ダグ”のことを訊かれたドロシーは、ラモナーがその名を出したのなら彼女はウソつきであり、保身のためなら何でもすると伝える。

ラモーナから、母に捨てられた自分の身の上を聞いたと言うエリザベスは、あなたたちを責める立場ではあるが、男たちは自業自得だと思うとドロシーに伝える。

後悔していると言うドロシーは、車の後部座席にいると運転席に誰もいないことに気づき、慌てて前に移動して止めようとするが何もできない悪夢を見るとエリザベスに話す。

ラモーナと絶縁状態になった理由を訊かれたドロシーは、取材をやめさせてエリザベスに出て行ってもらう。

帰宅したエリザベスはドロシーからの電話を受け、ダグ(スティーヴン・ボイヤー)の話を聞く。
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自宅が全焼して妻と離婚した気の毒な客のダグにも、ラモーナはドラッグ入りの酒を飲ませた。

ダグは、法人カードを制限額まで使われたことを会社に知られて、解雇されてしまう。

住宅ローンが払えないダグは、デスティニーに電話をして金を戻してほしいと伝える。

ラモーナから電話を切るようにと言われて抵抗したデスティニーは、非情な彼女に罵倒される。

ダグから相談を受けたハンター刑事(ポール・ニールセン)らと”DEA/麻薬取締局”は、ドーンを逮捕しておとりに使い、犯行を盗聴する。
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その話をハンターらから聞いたエリザベスは、騙された被害者の殆どが証言しなかったことを知る。
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2013年5月12日。
ラモーナ、メルセデス、アナベル、デスティニーは逮捕される。

デスティニーは、自分のように母親なしでリリーを育手たくないために司法取引に応じ、4人は保釈される。

それをデスティニーから知らされたラモーナは憤慨するが、リリーのためだという母親の気持ちを理解して彼女を抱きしめる。

2015年。
エリザベスの記事を読み電話をしたドロシーは、クイーンズに戻り普通の仕事をするつもりだと伝える。

ラモーナと話したか訊かれたエリザベスは、一度だけインタビューしたことをドロシーに伝える。

エリザベスは、その際ラモーナは、ある事件をきっかけに、ドロシーの子供時代の写真などを常に持ち歩くようになったと話していたことをドロシーに伝える。

涙するドロシーは、ラモーナに連絡を取ることをエリザベスに勧められる。

デスティニーは罪状を認めて禁固刑を免れた。

ラモーナは5年間の保護観察処分となる。

メルセデスとアナベルは、週末禁固4か月と保護観察5年の処分となる。
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ラモーナは、この街と国全体がストリップクラブで、金をバラまく者と踊る者がいただけだとエリザベスに話す。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
2007年、ニューヨーク
母親に捨てられ育ててくれた祖母を養うドロシーは、デスティニーという名で生活のためにストリッパーをしていた。
ベテランのダンサー、ラモーナの稼ぎとパフォーマンスに圧倒されたデスティニーは、優しくしてくれた彼女と意気投合する。
ラモーナと組んだデスティニーは大金を稼げるようになるものの、金融危機で客足が途絶え元の生活に戻り、さらに子供も生まれて苦しい日々が続く。
デスティニーは疎遠になっていたラモーナと再会し、彼女がが考えた、庶民から金を搾り取った金融マンに制裁を加えるという名目で、酒にドラッグを入れて泥酔させ大金を巻き上げる計画を実行するのだが・・・。
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2015年に”ニューヨーク・マガジン”掲載された、ジェシカ・プレスラーの記事”The Hustlers at Score”を基に製作された作品。

助演のジェニファー・ロペスの他、ウィル・フェレルアダム・マッケイが製作に加わり、「エンド・オブ・ザ・ワールド」(2012)で監督デビューしたローリーン・スカファリアが、脚本を兼ねて監督した作品。

事実を基にした作品であり、原作の記事を書いたジェシカ・プレスラーをモデルにしたジャーナリストが、主人公らに取材しフラッシュバックで物語が語られる展開で進行する。

生活のために無理してストリッパーをしている雰囲気出して演ずるコンスタンス・ウーの好演と共に、撮影当時50歳目前のジェニファー・ロペスのパフォーマンスと演技もキャリア最高と絶賛され、ゴールデングローブ賞の助演女優賞にもノミネートされた。

北米興行収入は1億ドルを突破し、全世界では約1億5800万ドルのヒットとなった。

主人公らの計画に加わるストリッパーのキキ・パーマーリリ・ラインハート、同僚ストリッパーのリゾカーディ・B、主人公らを取材するジャーナリストのジュリア・スタイルズ、ストリップクラブのオーナー、マーセデス・ルール、主人公の祖母ワイ・チン・ホー、主人公らの計画に加わりヘマをするマデリーン・ブルーワー、ストリッパーのトレイス・リセットメッテ・トーリー、クラブの客で金融業界の大物フランク・ホエーリー、事件を捜査する刑事のポール・ニールセン、クラブの客ブランドン・キーナー、主人公らに騙される客で警察に通報するスティーヴン・ボイヤー、ラモーナ(ジェニファー・ロペス)のバイト先の雇用者ジョン・グレイザー、主人公の恋人ジェラルド・ギラム、主人公と仲良くなる客デヴィン・ラトレイ、主人公らに騙される客リス・コイロ、DJのビッグ・ジェイ・オーカーソン、クラブに現れる本人役のアッシャー、主人公の隣人ケルスティ・ブライアンなどが共演している。


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