製作ジョン・ヒューズ、監督クリス・コロンバス。 撮影当時9歳のマコーレー・カルキンが大活躍して世界中で大ヒットしたハート・ウォーミング・コメデイのメガ・ヒット作。 ジョー・ペシ、ダニエル・スターン、ジョン・ハード、キャサリン・オハラ、ジョン・キャンディ他共演。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:クリス・コロンバス
製作:ジョン・ヒューズ
製作総指揮
マーク・レヴィンソン
スコット・M・ローゼンフェルト
脚本:ジョン・ヒューズ
撮影:ジュリオ・マカット
編集:ラジャ・ゴズネル
音楽:ジョン・ウィリアムズ
作詞:レスリー・ブリッカス
(“Somewhere in My Memory”)
出演
ケヴィン・マカリスター:マコーレー・カルキン
ハリー・ライム:ジョー・ペシ
マーヴ・マーチャンツ:ダニエル・スターン
ピーター・マカリスター:ジョン・ハード
ケイト・マカリスター:キャサリン・オハラ
バズ・マカリスター:デヴィン・ラトリー
フランク・マカリスター:ゲリー・バンマン
レスリー・マカリスター:テリー・スネル
リニー・マカリスター:アンジェラ・ゴーサルズ
ミーガン・マカリスター:ヒラリー・ウルフ
フラー・マカリスター:キーラン・カルキン
ジェフ・マカリスター:マイケル・C・マロンナ
ヘザー・マカリスター:クリスティン・ミンター
トレイシー・マカリスター:センタ・モージズ
ロッド・マカリスター:ジェディダイア・コーエン
ソンドラ・マカリスター:ダイアナ・キャンピーヌ
ブルック・マカリスター:アンナ・スロットキー
マーリー老人:ロバーツ・ブロッサム
ガス・ポリンスキー:ジョン・キャンディ
ミッチ・マーフィー:ジェフリー・ワイズマン
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1990年製作 103分
公開
北米:1990年11月16日
日本:1991年6月22日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $285,761,240
世界 $533,800,000
■ アカデミー賞 ■
第63回アカデミー賞
・ノミネート
作曲・歌曲賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴ。
マカリスター家は、クリスマス休暇でパリ旅行に行くことになり、兄一家と共に準備に追われている。
そこに、警官に扮した強盗のハリー・ライム(ジョー・ペシ)が家を下見に来るが、急がしい一家に相手にされない。
一家の末っ子ケヴィン(マコーレー・カルキン)は、長男バズ(デヴィン・ラトリー)にからかわれて騒ぎを起こす。
何とか家の警備や旅行のことを聞き出したハリーは、その場にいたケヴィンに微笑みかけ帰って行く。
母親ケイト(キャサリン・オハラ)に叱られたケヴィンは、屋根裏部屋で寝ることになる。 自分だけが罰を受けることを不満に思うケヴィンは、家族が大嫌いだとケイトに伝えてベッドに入る。 翌朝、夜中の停電のせいで、寝過ごした一家は大慌てとなり、近所に住むミッチ・マーフィー(ジェフリー・ワイズマン)を、一家の子供と間違えて、頭数を数えてしまう。 そして、屋根裏部屋にいたケヴィンを置き去りにして、一家は出発してしまう。 残されたケヴィンは、寂しがるどころか、うるさい兄達がいない家を独占できて大喜びだった。 一方、飛行機の中で、ケイトは、ようやくケヴィンがいないことに気づく。 ケイトと夫のピーター(ジョン・ハード)、彼の兄フランク(ゲリー・バンマン)と妻レスリー(テリー・スネル)は、機内で対策を考えるが、ケヴィンに連絡を取ることが出来ない。 その頃、ハリーと相棒のマーヴ・マーチャンツ(ダニエル・スターン)は、クリスマス休暇で留守中の家を狙おうと、下見に行ったケヴィンの家に向かう。 それに気づいたケヴィンが、地下室の電気をつけたため、二人は人がいると思い退散する。 一旦は怯えて隠れたケヴィンだったが、二人に対抗しようと玄関の外に出る。 しかし、殺人鬼だと噂される隣人マーリー老人(ロバーツ・ブロッサム)が現れ、驚いたケヴィンは家に逃げ込む。 パリに着いたケイトは、シカゴの緊急センターに電話を入れて、ケヴィンの様子を確認してもらおうとするが、まともに取り合ってもらえない。 とりあえず、警察が家の様子を見に行くものの、ケヴィンは返事をしない。 ケイトは、パリから引き返そうとするが、クリスマス休暇で飛行機はどれも満席だった。 結局、ケイトはキャンセル待ちを当てにして空港で待機することになり、ピーターら家族とは別れる。 翌日ケヴィンは、シャワーを浴びて身なりを整え、バズが隠してあった現金を持ち出して買い物に出かける。 ハリーとマーヴは、ケヴィンの家の向かいの家に忍び込んでいたが、その家にかかってきたピーターからの電話で、やはりマカリスター家が留守だということを知る。 雑貨屋で買い物をしていたケヴィンは、マーリーが現れたために驚いてしまい、歯ブラシの代金を払わずに店を飛び出してしまう。 わざとではないにしても、歯ブラシを持ち逃げしたことを後悔するケヴィンは、強盗を終えたハリーの車に轢かれそうになり、彼に微笑みかけられる。 ハリーはケヴィンに見覚えがあったため、彼をつけるが見失ってしまう。 その夜、先手を打ったケヴィンは、家に人がいるように見せかけて二人を追い返すことに成功する。 翌日、再びマーヴがマカリスター家を探りに来るのだが、ケヴィンは犯罪ビデオと爆竹で彼を追い払う。 同じ頃、ケイトは航空券を交換して帰国し、ダラスに着くが、乗換えでシカゴに迎えずにいた。 すると、ポルカ・バンドのリーダー、ガス・ポリンスキー(ジョン・キャンディ)が、彼女に手を差し伸べる。 ポリンスキーは、ケイトに巡業のついでにシカゴに寄れることを伝え、彼女はバンドの車に同乗することになる。 その頃、ハリーはケヴィンが一人だと確信して、その日のイヴの夜、家を襲うことにする。 ケヴィンは心細くなり、家族が戻ることを願い教会に立ち寄り、殺人鬼だと言われるマーリーと話をする。 マーリーは孫を愛する普通の老人だったが、息子と仲違いしたことを悔やんでいた。 ケヴィンは、お互い話し合いをするべきだと、マーリーに率直な意見をする。 心が安らいだマーリーは、ケヴィンと握手をして別れる。 そして、ケヴィンは家に帰り、ハリーとマーヴを迎え撃つ準備を始める。 空気銃、階段の氷、焼けたドアノブ、ガスバーナーやバズのペットのクモなどで、二人を撃退しようとするケヴィンだったが、二人に捕まってしまう。 そこにマーリーが現れ、彼がハリーとマーヴを叩きのめし、二人は警察に逮捕される。 ケヴィンは、家族を想いながら一人寂しくイヴの夜を過ごし、バンドとの旅を続けるケイトも、子供を置き去りにしたことを反省する。 やがてクリスマスの朝を迎え、目覚めたケヴィンは家族が戻っているかと期待するが、家には自分独りだった。 やがて、ケイトは帰宅しケヴィンに謝罪し、彼を抱きしめる。 すると、ケヴィンを心配してパリから家族が戻り、成長したように見えるケヴィンを囲み、家族の絆が深まる。 窓の外では、マーリーが息子と和解し、孫娘を抱きしめている姿があった。 ケヴィンはそれを見てマーリーに微笑みかけるが、バズに部屋に入ったことがバレてしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
マカリスター家は兄一家とで、クリスマス休暇をパリで過ごす計画でいた。
末っ子ケヴィンは兄バズと揉め事を起こし、母親ケイトに叱られ、屋根裏部屋に閉じ込められてしまう。
翌朝、出発を前に寝過ごした一家は大慌てとなり、ケヴィンは独り家に置き去りにされてしまう。
そうとも知らずに一家は空港に向かい、ケヴィンもそれに気づきくが、彼は寂しがるどころか、たった一人で独占できる我が家の生活を喜び大はしゃぎする。
しかし、強盗コンビ、ハリーとマーヴが、下見を済ませ、マカリスター家を狙っていた・・・。
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続編「ホーム・アローン2」(1992)他も公開された。
家族で過ごすはずのクリスマスが、離れ離れになってしまい、一時は自由を満喫するものの、やはり家族が揃う家が一番大切だとわかるという、伝統的な思いを込めたクリスマス作品として、クリス・コロンバスは、ほのぼのとした雰囲気で描き切り、子供も大人も文句なく楽しめる。
また、子供じみていると言えばそれまでだが、ケヴィンが考える強盗撃退の仕掛けの豊富さも面白い。
製作費1500万ドルの本作は、北米のみで約2億8600万ドル、全世界ではなんと5億3400万ドルの大ヒットとなった。
第63回アカデミー賞は、作曲、歌曲賞にノミネートされた。
ベテラン俳優を圧倒して、奮闘するマコーレー・カルキンの可愛らしさと元気のよさ、また堅物の老人に説教したりするセリフ回しと彼の演技は、当時、世界中の人々を驚かせ魅了した。
しかし、ご承知の通り彼はその後はトラブル続きで、薬物とマリファナ所持で逮捕されている。
ジョー・ペシとダニエル・スターンの間抜けな強盗は、愛嬌があり憎めない。
また、キャサリン・オハラの、”真面目”な大慌て振りも、かなり可笑しい。
今は亡きジョン・キャンディの、巨体が登場するだけで楽しいが、巡業の親の辛さをしみじみ語る場面などは、なかなか説得力もある。
本作を観ると、エスカレートし過ぎに思える、日本でのクリスマスのイルミネーションの品のなさがよく分かる。
作品中の各家庭は、シンプルで実に素敵だ。
マカリスター家の家長のジョン・ハード、長男のデヴィン・ラトリー、伯父ゲリー・バンマン、殺人鬼に疑われる隣人の老人ロバーツ・ブロッサムなどが共演している。