| 宗教と論理の恐怖を描く心理ホラー! 製作、監督、脚本スコット・ベック、ブライアン・ウッズ、主演ヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト、トファー・グレイス他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督
スコット・ベック
ブライアン・ウッズ
製作
ステイシー・シェア
スコット・ベック
ブライアン・ウッズ
ジュリア・グラウシ
ジャネット・ヴォルトゥルノ
脚本
スコット・ベック
ブライアン・ウッズ
撮影:チョン・ジョンフン
編集:ジャスティン・リー
音楽:クリス・ベーコン
出演
リード:ヒュー・グラント(宣教師2人を迎え入れる家主)
シスター・バーンズ:ソフィー・サッチャー(宣教師)
シスター・パクストン:クロエ・イースト(宣教師)
エルダー・ケネディ:トファー・グレイス(教会長)
アメリカ 映画
配給 A24
2024年製作 111分
公開
北米:2024年11月8日
日本:2025年4月25日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $27,986,380
世界 $60,040,470
■ ストーリー ■
コロラド州、ボルダー。
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の宣教師の2人、熱心な信者で19歳のシスター・パクストン(クロエ・イースト)と実績がある20歳のシスター・バーンズ(ソフィー・サッチャー)は、自転車で町を回りながら、森の中の一軒家を訪ねる。
気さくな家主の中年男性リード(ヒュー・グラント)と話をした2人は、雨が酷くなったために、中に入るようにと言われ、女性の同居人がいる場合のみ家に入ることができると彼に伝える。
リードは、妻がキッチンでパイを焼いていいると言って、2人を家に招き入れる。
キッチンの様子を見に行ったリードは、飲み物を持って戻り、2人から、妻も同席してほしいと言われるが、宗教について話しを始める。
シスター・パクストンは、死後、蝶の姿でこの世に戻り、愛する人たちの周りを飛び皆の指先に止まりたいと話す。
リードは、気まずい質問をすると言って、一夫多妻制について2人に問う。
1890年に廃止された、モルモン教の”多妻婚”の歴史に触れたリードは、シスター・バーンズから、信者を増やすために必要なミッションだったと意見される。
きつい言い方をすると断るリードは、設立者ジョセフ・スミスは女遊びを正当化しただけではないかと、一夫多妻制に神聖な意味はないという持論を語る。
歪んだ考えだと言うシスター・バーンズの意見に対し、リードは、洗脳だったと、教会の歴史が裏付けていると反論する。
リードは、自分が何十年も神学を研究し、どれも真実の信仰とは思えないと2人に話す。
シスター・バーンズとシスター・パクストンは、再び、女性の同席が必要だと言って、夫人に会いたいとリードに伝える。
リードは席を外し、シスター・バーンズは、リードの気分を害さないようにして帰るべきだとシスター・パクストンに伝える。
その時、シスター・バーンズは、ブルーベリーパイの香りが、アロマキャンドルから漂っていることに気づく。
戻ったリードは、2人を連れてキッチンに向かおうとするが、シスター・バーンズは、教会の会長から電話が入ったと彼に伝える。
リードはキッチンに向かい、教会からの電話は嘘だったシスター・バーンズとシスター・パクストンは帰ろうとするが、玄関のドアは施錠されていた。
リードに、教会から連絡があり戻るようにと言われたと伝えたシスター・バーンズは、シスター・パクストンと共に帰ろうとする。
玄関が開かないと言われたリードは、タイマーでロックされているため、裏口から出るよう指示する。
玄関から出たいと言われたリードは、朝まで開かないと伝えるが、不審に思われる。
リードは、これまで無理強いもしていないし配慮してきたと不快感を露にしながら、壁と天井には金属が入っているため、電波が遮断されているはずのこの場では、携帯電は使えないことを指摘する。
帰るのは自由だと言うリードは、二つある扉のどちらから出られるか訊かれ、妻の同席を再び求める2人に、いないという証拠があるのに、いると信じている理由を問う。
帰るために片方の扉を開けたシスター・バーンズは驚き、もう1つの扉の中も見て、シスター・パクストンと共に、それが地下室に向かっていることを確認する。
その頃、教会ではエルダー・ケネディ(トファー・グレイス)が、シスター・パクストンとシスター・バーンズが、戻る予定より2時間遅れていることに気づき、捜そうとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Anchored by Hugh Grant’s chillingly charismatic performance, Heretic is a claustrophobic A24 psychological thriller that turns a polite theological debate into a terrifying maze of control, faith, and mortal peril.”
(ヒュー・グラントのぞっとするほどカリスマ的な演技に支えられた『異端者の家』は、礼儀正しい神学的議論を「支配と信仰、そして命の危険が渦巻く恐怖の迷宮」へと変貌させた、息の詰まるようなA24の心理スリラーである。)
「クワイエット・プレイス」(2018)の脚本などでのスコット・ベック、ブライアン・ウッズが製作と脚本を兼ねて監督し、主演はヒュー・グラント、ソフィー・サッチャー、クロエ・イースト、トファー・グレイス他共演。
自らが信じる宗教や世界観が崩される恐怖を、スコット・ベック、ブライアン・ウッズが見事に描く心理ホラー。
主演のヒュー・グラントは、コメディ役者としての雰囲気を漂わせながら、自らを”神”としてすべてを支配しようとする、知的に恐怖の宗教観を解く主人公を怪演している。
元モルモン教徒であり、自分には合わない世界だったと語るソフィー・サッチャーが、熱心な宣教師を演じたのも注目であり、主人公の異変に気づき動揺する何気ない仕草や演技は実に自然だ。
同じく恐怖体験をする宣教師クロエ・イースト、2人を捜す教会長トファー・グレイスなどが共演している。
