1994年からダークホースコミックスに登場する人気シリーズを映画化した「ヘルボーイ」(2004)シリーズのリブート作品。 地球を滅ぼすことを企む魔女の復活を阻止しようとするBRPD/超常現象調査防衛局捜査官の戦いを描く、監督ニール・マーシャル、主演デヴィッド・ハーバー、ミラ・ジョヴォヴィッチ、イアン・マクシェーン、サッシャ・レイン他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ニール・マーシャル
製作
マシュー・オトゥール
レス・ウェルドン
ヤリフ・ラーナー
フィリップ・ウェストグレン
カール・ハンプ
ローレンス・ゴードン
ロイド・レヴィン
マイク・リチャードソン
製作総指揮
ラティ・グロブマン
クリスタ・キャンベル
ジェフリー・グリーンスタイン
アヴィ・ラーナー
トレヴァー・ショート
ジョン・トンプソン
マイク・ミニョーラ
マーク・ヘルウィグ
原作:マイク・ミニョーラ”ヘルボーイ”
脚本:アンドリュー・コスビー
撮影:ロレンツォ・セナトーレ
編集:マーティン・バーンフェルド
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演
ヘルボーイ:デヴィッド・ハーバー
ヴィヴィアン・ニムエ/ブラッドクイーン:ミラ・ジョヴォヴィッチ
トレヴァー”ブルーム”ブルッテンホルム教授:イアン・マクシェーン
アリス・モナハン:サッシャ・レイン
ベン・ダイミョウ少佐:ダニエル・デイ・キム
グルアガッハ:スティーブン・グレアム(声)
レディ・エリザベス・ハットン:ソフィー・オコネドー
アダム・グラレン卿:アリスター・ペトリ
マーリン:ブライアン・グリーソン
ガネイダ:ペネロペ・ミッチェル
アーサー王:マーク・スタンリー
ロブスター・ジョンソン:トーマス・ヘイデン・チャーチ
バーバ・ヤーガ:エマ・テイト(声)
アメリカ 映画
配給
Lionsgate
Millennium Media
2019年製作 121分
公開
北米:2019年4月12日
日本:2019年9月27日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $21,903,750
世界 $55,065,290
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
西暦517年、イングランド、ペンドル・ヒル。
人間と魔物との戦いが続く暗黒の時代、邪悪な血の女王ヴィヴィアン・ニムエ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は疫病を撒き散らした。
現われたアーサー王(マーク・スタンリー)と魔術師マーリン(ブライアン・グリーソン)は、ニムエの腹心である魔女ガネイダ(ペネロペ・ミッチェル)と手を組み女王の暗殺を謀る。
ニムエは疫病を放つものの、アーサー王は”エクスカリバー”で彼女を切り刻む。
それでも死なないニムエを、別々の棺に納めて封印したアーサー王は、騎士たちに地の果てに葬るよう指示した。
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現代、メキシコ、ティフアナ。 プロレス会場に向かったヘルボーイは、覆面レスラーに扮していたルイズと戦うことになり、ヴァンパイアに変身した彼を誤って殺してしまう。 ”やがて終りが訪れる・・・”というルイズが残した言葉を気にしながら、ヘルボーイはコロラドのBRPD本部に戻る。 ルイズを殺したことを気にするヘルボーイは、彼が魔物となったので仕方がなかったと考えるブルッテンホルムに、”やがて終りが訪れる・・・”と言われたことを伝える。 ブルッテンホルムは、イングランドのオカルト組織”オシリス・クラブ”から、巨人問題解決のための協力要請があったことをヘルボーイに伝える。 現地に着いたヘルボーイはオシリス・クラブに向かい、アダム・グラレン卿(アリスター・ペトリ)らに迎えられ、3人の巨人についての説明を受ける。 そこに霊能者レディ・エリザベス・ハットン(ソフィー・オコネドー)が現れ、ブルッテンホルムと同じく、自分たちが老いない理由を話し、ヘルボーイに出生の秘密を伝える。 第二次大戦末期、敗北寸前のナチス・ドイツは、最後の手段として魔導師ラスプーチンに頼った。 スコットランド沖の島で古代オカルトの儀式を行ったナチスは、戦争の流れを変えようとした。 儀式は失敗し、現われたナチ・ハンターのロブスター・ジョンソン(トーマス・ヘイデン・チャーチ)はその場を制圧する。 連合軍の協力者だったブルッテンホルムとレディ・ハットンの前に、地獄から現われた子供がヘルボーイだった。 ”武器”だったヘルボーイは、ブルッテンホルムに息子として育てられたのだった。 聖セバスチャン修道院。 狩人の服装をしたグラレンらは、ヘルボーイを伴い巨人退治に出発する。 途中、グラレンらに裏切られたヘルボーイは、痛めつけられるものの抵抗する。 グルアガッハがニムエの体の各部を集め残りは左腕だけになり、彼女は復讐を誓う。 止めを刺されそうになったヘルボーイは助かり、現われた巨人がグラレンらを殺して食べていることを知る。 巨人に襲われたヘルボーイは、痛めつけられながらも3人を倒す。 力尽き倒れたヘルボーイは、現われたアリス・モナハン(サッシャ・レイン)に助けられる。 幼いころ救ったアイルランド人の霊媒師アリスを思い出したヘルボーイは、自分がすべてを滅ぼすと言われ、”やがて終りが訪れる・・・”とつぶやく。 押し入ってきた特殊部隊と共に現われたブルッテンホルムは、ヘルボーイからグラレンらに裏切られたことを知らされ、ナチスの儀式の話などを聞く。 M-11特殊部隊長ベン・ダイミョウ少佐(ダニエル・デイ・キム)をブルッテンホルムに紹介されたヘルボーイは、修道院が襲撃されニムエの棺が盗まれ、彼女が疫病をバラ撒けば世界は滅びることを知る。 オシリン・クラブが棺の1つを発見して保管してきたと言われたヘルボーイは、それを見るけるよう指示される。 助けてくれたアリスを信用するヘルボーイは、彼女を同行させることをダイミョウに伝える。 それが不満なダイミョウだったが、ブルッテンホルムの指示に従い出発する。 アリスが車内で霊能頭痛で苦しみ、よくないことが起きるとヘルボーイとダイミョウに伝える。 オシリン・クラブに着いたヘルボーイらは、レディ・ハットンらが殺されていることを確認し、アリスが彼女の霊と話す。 レディ・ハットンの霊から、ニムエが生き返り完全に復活すれば、自分の運命が明らかになると言われたヘルボーイは、その場にいたグルアガッハを痛めつけようとする。 そこにニムエが現れ、ヘルボーイのパワーを認める彼女は、敵でないことを伝えて姿を消す。 ヘルボーイは、アリスが赤ん坊の時にグルアガッハから取り戻した話と、ニムエがグルアガッハを操っていることをダイミョウに伝える。 各部がつなぎ合わされた体となったニムエは蘇り、すべてを手に入れるためのカギとなるヘルボーイを捜そうとする。 ロンドン。 銃器店に向かったダイミョウは、特殊な薬剤を使った弾丸を手に入れ、ヘルボーイの秘めたものが暴れ出す前に、彼を抹殺することを考える。 魔物が密かに暮らせる場所もあるはずだと考えるヘルボーイは、同胞を殺せと命ずるブルッテンホルムに意見する。 苛立つヘルボーイは、エレベーターで上がろうとするものの、下界のバーバ・ヤーガの家に導かれる。 バーバ・ヤーガは、目を撃ってこの場に閉じ込めたヘルボーイを非難し、殺した子供で作った料理を振る舞おうとする。 それを拒んだヘルボーイは、ニムエの居場所を教える代わりに目を与えることをバーバ・ヤーガに約束し、彼女にキスされる。 真夜中にペンドル・ヒル行くようにと言われたヘルボーイは、目をえぐろうとするバーバ・ヤーガに今はだめだと伝える。 抵抗するヘルボーイは、目は預けておくと言うバーバ・ヤーガに家から振り落とされる。 ブルッテンホルムの元に戻ったヘルボーイは、ペンドル・ヒルに向かうことを伝え、アリスと共にその場を去る。 ヘリコプターを操縦するダイミョウは、アリスからヘルボーイを毛嫌いする理由を訊かれ、魔物退治の作戦でジャガーに襲われ、唯一人生き残ったのが自分だと彼女に伝える。 ペンドル・ヒル。 大木から自分の血を吸収したニムエは完全に復活し、現われた仲間に共に戦うよう指示する。 裏切り者のガネイダも現れ、アーサー王に葬られた際のことを責めるニムエは、彼女以外の者たちを殺し、忠誠を示す証としてヘルボーイを導くよう指示する。 そこに現われたヘルボーイはニムエの右目を銃撃するものの、元に戻った彼女に反撃される。 ニムエは、憎む者のために戦うヘルボーイに、黙示録を到来させてエデンを生み出せることを伝え、手を組むことを提案する。 現われたアリスに毒を放ったニムエは、愛する者をすべて葬るとヘルボーイに伝えて姿を消す。 ガネイダにアリスを助けるよう指示したヘルボーイは、救える者がいると言われて、それを信じる。 魔術師マーリンの元に向かうよう指示されたヘルボーイは、アリスを助ける代わりに、必ずニムエを倒すようにと言われ、それを約束する。 アリスを助けたマーリンは、彼女とダイミョウを眠らせて、ヘルボーイにアーサー王の話をする。 マーリンは、王の末裔である魔女サラ・ベサニー・ヒュームは悪魔と結婚して地獄に行き、産んだ息子が”アヌン・ウン・ラーマ”、つまりヘルボーイであることを話す。 母親が人間で、自分がアーサー王の最後の子孫であり、人間の王となる運命だと言われたヘルボーイは、エクスカリバーがニムエを倒せる剣だと知る。 エクスカリバーを岩から抜こうとしたヘルボーイは、黙示録を引き起こす自分の姿が見えてしまい思い留まり、失望したマーリンは息絶える。 ロンドン。 ニムエは、M-11本部も襲う。 目覚めたアリスとダイミョウは、エクスカリバーを抜かなかったヘルボーイから、自分が世界を滅ぼすことになると言われるものの、信用しようとしない。 本部が襲われたことを知ったヘルボーイらはロンドンに戻り、ブルッテンホルムが連れ去られたことを知る。 ”セント・ポール大聖堂”で警官隊が何者かと交戦中だと知ったヘルボーイらは、その場に急行する。 ヘルボーイはグルアガッハと格闘になり、ジャガーに変身したダイミョウと共に戦う。 ヘルボーイとダイミョウを叩きのめしたグルアガッハは、息の根を止めようとするものの、ニムエに制止される。 役目を終えたグルアガッハを殺したニムエは、敵ではないとヘルボーイに伝えて従わせようとする。 床を突き破って落下させられたヘルボーイは、ニムエから、隠されたアーサー王の墓があることを知らされ、エクスカリバーを手にするよう指示される。 ヘルボーイはそれを拒み、ニムエはブルッテンホルムを殺す。 激怒したヘルボーイは、エクスカリバーを抜く。 地中から出現した悪魔は人々を襲い、街を破壊し始める。 悪魔と貸したヘルボーイはニムエに従おうとするものの、ブルッテンホルムの魂は、彼女と手を切るようヘルボーイを説得する。 ブルッテンホルムの話を聞くヘルボーイを誘惑するニムエは、彼を従わせようとする。 ニムエの首を刎ねたヘルボーイは、エクスカリバーを床に突き刺し、悪魔は地中に戻る。 特殊弾でヘルボーイを狙っていたダイミョウは、彼が元に戻ったために思い留まる。 ニムエの首を地獄に落としたヘルボーイは、体の中にケダモノがいる自分を、子供時代に殺さなかった理由をブルッテンホルムに問う。 自分の選択を後悔していないと言うブルッテンホルムは、ヘルボーイに別れを告げる。 自分は間違っていたとアリスに伝えたダイミョウは、特殊弾の薬剤を捨てる。 6か月後、シベリア。 見つけ、内部に何者かがいることを確認する。 ブルッテンホルムの墓参りをしたヘルボーイは、ロブスター・ジョンソンの亡霊に慰められる。 目の前の者に語りかけるバーバ・ヤーガは、ヘルボーイを殺し目を持ってくるよう指示し、死を望んだ願いを叶えることを伝える。
BRPD/超常現象調査防衛局エージェントのヘルボーイ(デヴィッド・ハーバー)は、養父であるリーダーのトレヴァー”ブルーム”ブルッテンホルム教授(イアン・マクシェーン)から、同僚のエステバン・ルイズを捜すよう指示されていた。
...全てを見る(結末あり)
魔女バーバ・ヤーガ(エマ・テイト)の指示で押し入った豚のような妖精グルアガッハ(スティーブン・グレアム)は、修道士たちを容赦なく殺し、地下に隠されていたニムエの頭部を持ち去る。
ダイミョウに本部に案内されたヘルボーイとアリスは、ブルッテンホルムから、ニムエを見つけて葬るよう指示される。
到着したヘルボーイは、その場をダイミョウとアリスに任せてニムエを捜す。
現われたニムエは疫病をバラ撒き、首相は緊急事態を宣言する。
ヘルボーイ、ダイミョウ、アリスはオアネス協会を急襲し、”イクチオ(エイブ)・サピエン”の水槽を
参考:
・「ヘルボーイ」(2004)
・「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(2008)
・「ヘルボーイ」(2019)
*(簡略ストー リー)
BRPD/超常現象調査防衛局捜査官ヘルボーイは、リーダーである養父のブルッテンホルム教授から、イングランドのオカルト組織”オシリス・クラブ”から3人の巨人退治の依頼を受けたことを知らされ現地に向かう。
6世紀にアーサー王によって滅ぼされた血の女王ニムエは復活し、魔物であるヘルボーイと手を組み、世界を滅ぼすことを考えるのだが・・・。
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ダークホースコミックスに登場する人気シリーズを映画化した「ヘルボーイ」(2004)シリーズのリブート作品
地球を滅ぼすことを企む魔女の復活を阻止しようとする、BRPD/超常現象調査防衛局捜査官ヘルボーイの戦いを描くアクション。
前二作の監督と脚本を担当したギレルモ・デル・トロは降板し、最近ではテレビ界でも活躍するニール・マーシャルが監督した作品。
人気シリーズのリブート作品で、主人公は同じヘルボーイであるために期待された作品だが、ギレルモ・デル・トロの独特の世界観と映像感覚でヒットした前二作の雰囲気には遠く及ばない内容は批評家に酷評され、興行的にも失敗した作品。
前二作で主人公のヘルボーイを豪快に演じたロン・パールマンの降板の影響も大きく、全身メイクなので問題ないと思われたデヴィッド・ハーバーは熱演するものの、やや期待外れだったのは残念だ。
世界を絶滅させようとする復活する血の女王ミラ・ジョヴォヴィッチ、主人公の養父であるBRPD/超常現象調査防衛局のリーダー、ブルッテンホルム教授のイアン・マクシェーン、主人公に協力する霊媒師アリス・モナハンのサッシャ・レイン、BRPD特殊部隊長ダイミョウ少佐のダニエル・デイ・キム、豚のような妖精グルアガッハのスティーブン・グレアム(声)、オカルト組織の一員ソフィー・オコネドー、アリスター・ペトリ、アーサー王のマーク・スタンリー、魔術師マーリンのブライアン・グリーソン、血の女王ニムエ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を裏切る魔女ペネロペ・ミッチェル、ナチ・ハンターのトーマス・ヘイデン・チャーチ、魔女バーバ・ヤーガのエマ・テイト(声)などが共演している。